いざ、ナメック星へ
悟飯達がナメック星へと向かって数日後。
俺や父さんはイメージトレーニングやグラス内の水を気で浮かせたり、覇気の練習をしていた。
父さんは全身包帯状態から脱してないため、腹筋ぐらいなどの限られた修行しか出来なかった。
しかし、俺の怪我はだいぶ治ってきたおかげで予定よりも少しばかり早く退院することができるみたいだ。
そして数日後に俺は退院してからはカリン様の元に向かった。
父さんからカリン様がいるカリン塔の場所を聞いて向かった。
カリン塔の天辺に着くとそこにはカリン様とヤジロベーさんがいた。
「お久しぶりです。カリン様、ヤジロベーさん」
全周囲を見渡せるように空洞がある場所に舞空術で降り立つと挨拶をした。
「おぉ。よく来たな悟旦」
「カリン様。さっそく覇気を教えて下さい!」
「そうじゃのぅ。仙豆ができあがるまでは見てやろうかのぅ」
「やったぁあ!!」
カリン様は覇気の扱い方を知ってるため、俺は仙豆ができあがるまでの短い期間だけカリン様に教わる事にした。
カリン様も快く了承してくれたので約半月ほど修行した。
木の枝に‟武装色„を均一に纏わせる練習をした。
カリン様に俺の覇気を見せると二つほど問題点が発見された。
その内の一つが‟武装色„だ。
俺の纏い方が不安定らしい。覇気で硬くしている部分もあればそれほど硬くなれていない部分もあるそうだ。
だから、木の枝に‟武装色„を纏わせてどのような硬いモノに衝突させても壊れないようにすることが必要だと言われた。
よって、俺は木の枝が壊れないように‟武装色„を纏わせる修行中なのだ。
「均一に纏えるまでは食事は小食用じゃぞ」
「えぇ──────っ!!?」
大食らいなサイヤ人の血を受け継いでる俺に小食用の飯しか貰えないって餓死しそう・・・・
そう思って必死になって‟武装色„を纏わせる修行を行なっていったけど約半月で均一に纏わせる事が出来るようになり、同時に他の問題点も解決する事が出来た。
そして、一枚の木の葉に‟武装色„を纏わせると、カリン様が出してきた100の気の刃を相手に木の葉をぶつけていき、出された100の刃を叩き壊す事が出来た。
「・・・ふぅ。切れてなし」
「うむ。‟武装色„を使えるレベルにまでできたのぉ」
カリン様が頷きながらそう言ってきた。
「お主といい、悟空といい短い期間で修行を熟すのぉ」
呆れた様な声でそう言われてしまった。
「そんなお主に朗報じゃ」
カリン様が布の小袋を取りだした。
「仙豆が10粒できたんじゃ。持って行くとえぇ」
「ありがとうございます!」
俺はカリン様から仙豆を貰い、舞空術で飛び上がる。
「俺は父さんの所に行きます」
「うむ。宇宙船も出来たんじゃったな。頑張って行ってくるとえぇ」
「はい、行ってきます!」
カリン様達と別れて、俺は父さんが入院する病院へと向かった。
病院に近づくと母さんが病院の屋上に向かっていて、父さんの病室に武天老師様が来てるみたいだ。
俺は父さんの病室にある窓へと近づいた。
「父さん!」
「悟旦!おめぇ、カリン様のとこで修行してたんじゃ・・」
「修行が終わったし、仙豆が出来たから持って行けって言われたから持ってきたよ」
仙豆の入った小袋を見せると父さんは嬉々とした表情になった。
「うぉー!グッドタイミングってやつだよ!早く食わせてくれ」
「はーい」
「き、君。病人に変なモノを食わせるのは・・」
「ほい」
俺は小袋から仙豆を一粒取りだして父さんにコインを弾くように与えた。
父さんの口の中に入り込むと、父さんが食した後でニヤリと笑みを浮かべた。
するとベットから飛び出した父さんが巻き付けられたギプスを壊した。
「待ってたんだぜ、この時を!」
父さんは病院着を脱いで界王様が送ってくれた道着へと着替えた。
「よし。悟旦、行くぞ!」
「行くってどこに?」
「ナメック星だ」
「行くって・・どうやってナメック星にまで行くんじゃ?」
武天老師様がそう訪ねると父さんはこう言った。
「実はブルマの父ちゃんが見舞いに来てくれた時にコッソリ頼んどいたんだ。宇宙船を作っておいてくれって!」
「作るって、どうやって・・?」
父さんはブルマさんの父親であるブリーフ博士に頼んで父さんやラディッツが乗ってきた宇宙船を回収して改良して欲しいと頼んでいた。
ブリーフ博士は古いタイプだった父さんの宇宙船だけが残っていたおかげで宇宙船を回収・改良することができたらしい。
「んじゃ、行ってくる!」
そう言って父さんが俺の手を掴んで筋斗雲に乗り込んでカプセルコーポレーションへと向かって行った。
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カプセルコーポレーションに到着するとブルマさんの母親のウィークリーさんが歓迎してくれた。
その後で、庭に置かれた宇宙船が見えた。ベジータが乗っていた宇宙船は個人用だったが、目の前の宇宙船は複数人であり、修行も出来る程の大きさにまで改良してくれたみたいだ。
「あなた──────!悟空ちゃんがいらしたわよ──────!」
ウィークリーさんがそう言うと、目の前の宇宙船からブリーフ博士が出てきた。
「おー、おー!もう治ったのか!?仙豆っちゅうのはほんとにたいしたもんらしいな~!」
「なー。これが改造したやつだろ!?完成じゃねぇのか!?」
父さんがそう訪ねると、ブリーフ博士が言うにはもう少しで完成するらしいが、その部分がまだのようだ。
「お飲み物でももってくるわね。ついでにプーアルちゃんたちも呼んでこうかしらね」
「ありがとうございます!」
飲み物の用意をしてくれると言ってくれるウィークリーさんに感謝を告げながらも宇宙船の中に入ると、中心に支柱のような柱があり、二階立てのような構造をを持ち、出入口兼修行場兼操縦室であるこの場所ならいっぱい修行ができそうだ。
「苦労したぞ。殆どの部分を造り直したからなあ。それにしてもサイヤ人の科学力はまったく素晴らしいもんじゃったぞ」
ブリーフ博士がそう呟いた。ブリーフ博士が称えるほどの科学力なんだな。あの屑共の科学力は・・
そう思っていると、ブリーフ博士から人工重力装置は真ん中にある支柱に取り付けられた装置だった。最大で100Gまで重力発生する事が出来るらしい。とんでもなく強くなれそうでワクワクすんな。
そして、話を進めるとどうやらステレオの一が決まってなかっただけだったらしくて、ステレオの位置づけはいらないと断った。
「なにをそう急ぐんじゃ?ステレオを諦めるほどのことなのか?」
そう訪ねたブリーフ博士に父さんが告げた。
「ブルマから通信が入ったんだ!3人の行ったナメック星にこの前のサイヤ人やその仲間もいたんだ!!おまけにあの宇宙船も壊された!」
「いぃ!?」
「なんと・・!たしかにそりゃ大変じゃ」
事情を知ったブリーフ博士はすぐさま宇宙船から出て行き、俺達はナメック星へと飛び出した。
飛び立つ際に凄い衝撃を受けたけどすぐさま宇宙空間の中を飛び続けていった。
「すっげぇえ・・・!!」
目をキラキラと輝かせながら次々に通り過ぎる色々な色彩をした星々を見て感動していた。
「ふうっ・・!こ、こいつはたしかにはえーや・・!それにしても宇宙ってのは随分と暗いもんだな。今、夜なのか・・?」
「悟飯が言ってたけど、宇宙は空気がないから太陽みたいな光が反射しなくて暗く見えてるんだって・・!」
「へぇ」
父さんとそんな会話をしてるとすぐさま重力装置に父さんが歩いて行った。
「そう言えば父さん。悟飯達が危ないってなんで言ってくれなかったわけ?」
「いやぁ~・・・はは・・」
父さんが苦笑して誤魔化してきた。
絶対に説明を忘れてたな。
そんな父さんに呆れながらも赦して、人工重力装置を使って修行を始めることを告げた。
「そうだな。って言っても界王さまんとこはたしか10倍の重力だっていっててな。悟旦は初めてだろ。やっぱ10倍からすっか」
「別に20倍でもいいよ。覇気の扱い方を鍛えたときに新しい技も身につけたから、それの効果を確かめたいんだ」
「そっか。なら20倍からすっか」
そう言って20倍の重力に設定した。するとズシッと重力がのしかかってきた。父さんはドスドスとぎこちない動きになり、俺は床に膝と手をついていた。
「やっ・・やっぱ10倍にしとくか?」
「だ、大丈夫。新しい技を・・見せるよ」
俺は全身に覇気を巡らせながら気を解放した。
すると俺の頭部に覇気でできた王冠が浮かび、背中には日輪を思わせる覇気の歯車ができていた。歯車の中心には「Ⅰ」と描かれていて、俺の身体は軽く動けるようになった。
「悟旦。おめぇ、その姿は・・」
「驚いた?"覇王拳"
そう言うと父さんが信じられないような表情をしていた。
そんな父さんを無視して俺は身体を動かした。
「ハハッ!身体が軽いや・・!」
「驚れぇたな。まさか"界王拳"を真似た技を作っちまうなんてな・・・」
父さんは本当に驚いているみたいだ。
「けど、悟旦。"界王拳"に似てんなら負担もやべぇから、先ずは普通の状態で重力を乗越えねぇと身体が保たねぇから、100Gまではできるだけ"界王拳"と・・えっと・・」
「"覇王拳"?」
「そうそう。"覇王拳"はなしだ。100Gを乗越えたら、どこまで使えって耐えられるか試そう」
「わかった!」
父さんの言ってることは正しい。
100Gにまで強くならないと、"覇王拳"を更に使い熟せないもんな。
俺は"覇王拳"を解除した。すると20Gの人工重力に襲われて、さっきまでの状態に戻った。でもこのまま腕立て伏せに入ったりして身体を鍛え始めた。
「おっし!オラも・・トレーニングしねぇとな」
そう言って父さんも腹筋から初めて行った。
ナメック星に到着するまで約6日。必ず、ベジータやその仲間をぶっ倒してやる!