桜を得た太陽のサイヤ人   作:森雄

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ナメック星到着!

 ナメック星へと向かってまだ1日が経つか経たないかという時間が過ぎた頃。20Gの中を俺と父さんも動けるようになったので、次々に重力を上げていって修行を行なっていた。用意されていたダンベルなどを使いながらも拳を突き付けながら、俺は父さんに話しかけた。

 

「父さん……そろそろGを上げない?」

「そだな……35倍、いってみっか」

 

 現在の重力は25倍。そこから10倍分重力を足して修行を始めようとしたとき、脳内に誰かの声が聞えた。

 

『悟空ー……聞えるかー?』

「ん?」

「その声は、界王様か?」

『おお。いかにも界王じゃが、お前一体そこは……もしかして宇宙か?お前達、宇宙なんかで何を……ああ!そうか、ナメック星じゃな?ドラゴンボールが見つかるといいな』

 

 いきなり話しかけてきたと思ったらなんか応援してくれた。

 なんのようなんだ?

 

「なんだよ、界王様。なんにも知らなかったのか?ナメック星じゃとんでもねぇことが起こってるんだぞ!」

 

 父さんがそう告げるも界王様は事情を聴くことを後に、界王様が住む星に客人がきたそうだ。

 

『すごいぞ!今度の客は悟空より遙かに短い時間で蛇の道をクリアしてここに到着しおった。しかも4人じゃぞ!!』

「4人!?」

「もしかして……」

『そうじゃ!お前さんらもよーく知っておる4人のはずじゃが。ひゃっひゃっひゃ……!みんな。お前がしたよりも厳しい修行を臨んでおるぞ!』

 

 界王様の元にやってきた客人に心当たりがあった。

 恐らくナッパに殺されたあの4人だ。

 

『よう。聞えるか?悟空、悟旦。あの世で死んだ神様にあってさ。ここのことを教えて貰ったってわけだ。聴いたぞ。お前達、ピッコロの故郷の星に行ってドラゴンボールを探してくれてるらしいな。俺達を生き返らせるために……』

「ヤムチャ……さんでしたよね?ピッコロさんもいるんですか!?」

『あぁ。ピッコロもいるぞ!』

 

 やっぱりピッコロさんも一緒なんだ!

 界王様の元にやってきたのはやはり、ナッパに殺された4人のことだった。餃子さんは自爆だったけど、神様が肉体を与えてくれたらしく肉体持ちの死者として復元されたそうだ。

 それで天津飯さん達と一緒にいるらしい。

 

 その後、界王様のいる界王星の重力を話で盛り上がっていた父さんはナメック星で起きている出来事について語った。

 

「オラが大怪我をしてたからクリリンとブルマと悟飯がドラゴンボールを探しにナメック星に行ったんだ……だが、そこにはベジータってサイヤ人もドラゴンボールを探しに来ていた……」

『な、なにっ!?』

『そ、それでそいつにやられてしまったのか!?』

 

 ヤムチャさんと界王様は当然驚愕し、三人が殺された可能性を確かめるも大丈夫であることを伝えたことで少々安堵していたが、まだ本題が残っている。

 

「地球に帰ろうにも宇宙船が壊されちまった。それだけじゃねぇ。もっと信じられねぇことが……おかしなやつらもドラゴンボールを狙っているらしい。妙な事に、そいつらの格好はベジータとそっくりだったそうだ……しかも、その内の一人はベジータの気を遙かに上回っていると……」

『なっ、なにっ!?』

 

 ヤムチャさんと界王様は当然驚いた。

 

『ひょ……ひょっとしてそ……そいつはふ、フリーザという名前では……』

「さぁ、そいつはきいてねぇが、わかったら教えるよ……」

『わ、儂がナメック星を調べてやる……』

 

 そう言ってくれた界王様がナメック星を調べた。

 

『!!ふ、フリーザ……!!!』

 

 衝撃を受けたような声が聞えてきた。

 

「なんだよ界王様、知ってんのか!?」

『ご、悟空よ。こ、今度ばかりは相手が悪い……と……いうより最悪の奴だ……とても手に負える相手ではない……ぜ、ぜったいそいつには手を出すんじゃないぞ……』

「はぁ?」

『聴け悟空!!これは界王の命令だ!奴には近づくな!!ナメック星に行ったら3人を乗せてすぐに逃げるんだ。いいな!!お前達のためだけに言っておるのではないぞ!!地球やナメック星、そのほかの星のみんなのために言っておるのだ……!!中途半端な攻撃を仕掛けて奴の怒りを買えば、とんでもないことがおこるぞ……!!あいつだけは放っておくしかないのだ……!』

 

 なんか必死になって俺達に言ってくる。

 

「そ、そんなにすげえやつなのか?……ちょっと見てみてぇな……」

『絶対に近寄るんじゃないぞ。わかったか!!お前にも言っとるんだぞ、悟空の息子!!』

「俺にもかよ」

 

 まさか俺にまで警告してくるとは思わなかった。

 

『悟空、悟旦。意地でもドラゴンボールを集めてオレ達を生き返らせろ』

「ピッコロさん!」

『久しぶりだな悟旦。神に聴いたぞ。相当、腕を上げたようだな。ここでお前達より腕を上げてナメック星に行ってやる。任せたぞ』

「はい!」

 

 やべぇ。ピッコロさんの声を聴いてやる気が出てきた。

 

「父さん!いっきに重力を上げよう!」

「へへ……あぁ!いっきに50倍の重力でやってみっか!!」

 

 俺と父さんはすぐさま50Gで修行を始めた。

 

 50Gで次々に別々のトレーニングを行なっていき、父さんは足に鎖を付けて天井に取り付けては上体起こしを行なった。

 俺は足に三つのダンベルをジャグリングしながらも親指だけで倒立状態で腕立て伏せをしていた。

 

「2998……2999……3000……」

「4497……4498……4499……5000……」

 

 俺達二人は一万回まで鍛えている時、突如として俺達の身体に掛っていた重力が上昇した。

 

「うぉっ!?」

「どわっ!?」

 

 父さんは持っていたダンベルを離して、腕をダランと伸びた状態になってしまい、俺は地面に叩き付けられた状態になると同時に磁石でついているみたいに一切動けなくなった。

 同時に、ジャグリングしていたダンベルが俺の手と足と背骨へと凄い加重で落下してきて、ダメージを負ってしまった。

 特に手と足に関しては確実に骨折してしまった。

 

「あぁぁぁ!!」

「ご、悟旦……!?」

 

 父さんも苦しい表情で俺の心配をしてくれている。

 どうにか動こうとしても全然動けない。なにがどうなってんだっ!?

 

 痛みに耐えながら困惑している。

 

「な、なんだ……体がまったく動かねぇ……ぞ」

「な、なにが……起きたんだ……?」

 

 困惑している俺達を前に、天井からテレビが出てきては画面にブリーフ博士が映っていた。

 

『無茶だぞ、お前達。いきなり100倍の重力なんてやったら死んでしまうぞ?』

「え……?ひゃ、100……倍……?」

「お、オラ達……50倍の重力でやってたんだ……機械が壊れちまったんじゃねぇのか?」

『馬鹿言うな。儂の機械は完璧じゃ』

 

 俺と父さんは機械が壊れたのかと思って発言をするとブリーフ博士が全力で否定してきた。

 じゃあ、なんでだ?

 ブリーフ博士が調べた結果。宇宙船が磁気嵐に入ってしまい、磁気嵐の影響で重力装置が不安定な状態になっているそうだ。

 

『磁気嵐を抜けるまであと1時間はかかる……』

「い、1時間……」

「と、父さん……早く止めないと……父さんがヤバいよ……」

 

 ぶら下がった状態の父さんが一時間もこの状態じゃ、頭に血が上りすぎて命に関わるぞ。早く何とかしないと……!

 

『ともかく、一刻も早く重力装置を停止させるんじゃ……!』

「そ、そんな事言ったてよ……悟旦……動けっか?」

 

 頑張って立ち上がろうとしても片腕片足では無理だし、背中にも強打してるから立ち上がるときに強烈な痛みに襲われて立てそうにもなかった。

 そんな中、船内が激しく揺れて父さんは天井や壁に叩き付けられたり、ゴムのように身体中の筋肉と神経が引っ張られて千切れそうな痛みに襲われていて、俺はも壁や床に転がったり叩き付けたりとされてダンベルで強打して負傷している身体が更に重傷を負っていく。

 

 これ以上続けば確実に俺達の命が保たない。

 こうなったら……

 

「と、父さん……俺が重力を何とかするから……機械を止めてくれ……!」

「ご、悟旦……?ど、どうにかするたってぇ……」

 

 父さんが困惑している中、俺は気と覇気を身体中に巡らせていき、"覇王拳"を行使した。

 

 "覇王拳"GEAR1(ファースト)空想を征く超人(ドリーム・パラミシア)

 

 背中にⅠを持つ日輪型の歯車を持ちながらもその身体には特殊な力を宿している。

 

 その特殊な力とは────────────「超能力」だ。

 

「うぉぉおおおおお!!!!」

 

 俺の全身から覇気の放電と共に放たれる気がドーム状に膨らんでいき、父さんや重力装置すらも呑み込んで室内を覆った。

 

「ん?おっ!動けんぞ!これなら……」

 

 父さんは"かめはめ波"で鎖を切るとすぐさま重力装置へと飛んでいく。

 

 父さんの手が装置に触れようとした時だった。

 

「くぁっ……!?」

「うおっ!!?」

 

 俺の身体が持たなかったせいで"覇王拳"が解除されてしまい、俺達二人にまたも100Gが襲い掛かってしまった。100Gを1Gにまで押さえ込むには今の俺では耐えられなかったみたいだ。

 

 そして、父さんの手は装置の停止ボタンを押すのには届かなかったみたいで、100Gはまだ続いている。同時に100Gで床に叩き付けられたせいでダメージが増えてしまった。

 俺のせいだ……

 

「ご、ごめん……父さん……」

「き……気にすんな……悟旦……これだけ近づけりゃぁ……」

 

 父さんはそう微かに笑顔を向けると無理に身体を起こして躙り寄るように装置の停止ボタンを押した。

 起動音がプシューと言わんばかりに停止して漸く1Gの重力に戻った。

 

「ご、悟旦……大丈夫か?」

「う、うん……仙豆を取らないと……」

 

 身体を引きずって座席に置いている仙豆を一粒口にしたら元気100倍になった。サイヤ人の時にも思ったけど凄い回復力だな。

 俺はもう一粒を父さんへと与えた。すると父さんも元気になった。

 

「ヒャッホーッ!元気が戻ったぞ!よし、このまま100倍の重力で特訓すんぞ、悟旦!」

「よっしゃー!ぜってぇ強くなんぞ!!」

「あぁ!」

 

 気合いを入れて100倍の重力で修行を始めようとしたら、俺と父さんのお腹が鳴っちまったせいで食事をしてから100Gの修行を始めた。

 さっき"覇王拳"GEAR1(ファースト)空想を征く超人(ドリーム・パラミシア)で超能力の使い方に熟れる必要性も理解出来たお陰で"覇王拳"の修行も始めた。

 

 ──────────────────────────────

 

 ナメック星到着まで残り3日。

 

 俺と父さんは100Gの中で十分すぎるほどに動けるようになり、身体を鍛えていた。

 

「父さん。100倍の重力より更に重くする?」

「するったて、おめぇ……ブルマの父ちゃんは最大100倍までって言ってたじゃねぇか」

「俺の"覇王拳"で重力を更に上げてみれば修行できるよ。俺も"覇王拳"を慣らせられるから……」

 

 俺がそう言うけど父さんは悩んでた。

 

「そういや、悟旦の"覇王拳"ってどれだけ強くなれてんだ?」

「父さんの"界王拳"を基準に考えるとGEAR1(ファースト)は10~15倍"界王拳"レベル?」

「じゅ、10倍ぇ……!!??」

 

 父さんはとても驚いていたけど、同時になんか納得してた。

 

「100倍の重力を打ち消してた時に"覇王拳"が解かれたんは、そういう事だったんだな……」

 

 まぁ、いきなり100G化での"覇王拳"は流石に身体が持たなかったからな。"覇王拳"を作ったはいいけど、あまり長時間使えない技だったからな。長時間使えるようになるには更に強くならねぇと……

 

「そうしてぇけど止めとく。ナメック星に着く2日前には全力で組手して休む。それまでは100倍の重力で身体を鍛えっぞ!」

「わかった!」

 

 俺と父さんは100G内で修行を始めた。時には互いの気功波を正面から受け止めては命の危機になりそうなら仙豆を食べて回復するという耐久力の修行をしたりしていた。

 

 そして時間が過ぎていき、ナメック星到着まで残り2日になった時、俺と父さんは互いに身体を向けて構えていた。

 

「それじゃあ父さん。本気で行くぞ!」

「あぁ。こい、悟旦!」

 

 "界王拳"

 "覇王拳"GEAR1(ファースト)空想を征く超人(ドリーム・パラミシア)

 

 父さんの身体が赤く発光し、俺の背中に日輪を思わせる歯車が現れた。

 

 俺達は同時に足を進めていき、互いの拳が衝突する。

 父さんの拳の鋭さが俺の拳に渡ってくるが、衝突した拳がバネのように縮むとゴムボールみたいに弾んで父さんの拳を弾いた。

 

「うぉっ!?」

「せぁ!」

 

 赤く朱く発光した脚で蹴りを入れようとするが、父さんは紙一重で回避して目の前で気功波を放ってきた。口を大きく開けて気功波を食べた。

 

「いぃっ!?気功波を食べた……!?」

「驚いてる場合じゃないよっ!」

 

 片手を床に付けると覇気で出来た稲妻が鎖へと変貌して父さんへと伸びていき、父さんの四肢を縛り付けた。

 

「くぅっ……」

 

 鎖で縛られた父さんを俺の元へと引っ張り、父さんの懐に入り込んで重い拳を叩き込もうとしたけど、"界王拳"を少しばかり強めた父さんが鎖から解放されて拳を受けながらも俺にカウンターを決めてきた。

 

 俺はカウンターを受けてしまい、吹き飛ばされたけど、脚がバネみたいに弾み、気で身体能力を上昇させると同時にバネの弾力性で更に速度を上げて父さんへと向かった。

 父さんの目の前に現れると右脚で蹴りを行なうが、父さんは片足を伸ばした中腰になって蹴りを回避した。

 そのまま回転して踵落としを行なうが父さんが脚を掴んで、グルグルと回転しながら俺を放り投げた。

 

 そんな父さんとの白熱した模擬戦をナメック星到着まで12時間になるまで戦っていた。

 

「はぁ……はぁ……」

「はは……はぁ~」

 

 俺と父さんは床に大の字で寝転んでいた。

 

「本当に……強くなったな……悟旦。オメェとの組手、ワクワクしたぞ!」

「にししっ!」

 

 父さんと一緒に笑った後は一緒に風呂に入ったり、食事をしては就寝した。

 

 そして8時間後。

 

 俺達は目を覚ましたら到着まで20分ほどになっていた。

 界王様が送ってくれた道着を着て到着までただただ待った。

 

「妙だな……恐怖を感じねぇぞ……何を落ち着いているんだオラ、とんでもねぇやつらがいつってのに……」

「父さんも?俺も全然恐れてないんだ」

「滅茶苦茶な重力で修行して手おかしくなっちまったのかな……」

「まぁ、油断しなかったら問題ないよ」

「あぁ、そうだな!」

 

 10分後に俺達はナメック星に到着したのだった。

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