桜を得た太陽のサイヤ人   作:森雄

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二種の戦闘民族

『ナメック星に到着しました』

 

 アナウンスを訊いたと同時に宇宙船の扉が開かれた。

 

「ここが……ナメック星……ピッコロさんと修行した場所に似てんな」

 

 ナメック星の雰囲気がピッコロさんと修行していた場所とよく似ていた。もしかしてピッコロさん自身が無意識で故郷に似た場所を選んだのかもしれないな。

 

 そう思っているともの凄い気を感じた。

 しかも二つ(・・)も……一つがフリーザだろうけど、もう一人は誰だ?

 

 ──────────────────────────────

 

 時は少し戻り、悟空と悟旦が丁度起床した20分前の頃。

 ナメック星にいたフリーザの要請によってとある五人の精鋭達が呼び出されてやってきた。

 それと同時に大型宇宙船がフリーザが乗る宇宙船の近くへと降り立った。

 

 一人分の宇宙船に乗っていた五人の宇宙船はナメック星の大地に大きな陥没を起ながらも止まった。

 

 小型宇宙船からでてきた五人はそれぞれ独特なポーズを取った。

 

「リクーム!!!」

 

 モヒカン頭の大男──────リクーム。

 

「バータ!!!」

 

 続いて長身の青色の大男──────バータ。

 

「ジース!!!」

 

 続いて赤い肌に白髪の青年──────ジース。

 

「グルド!!!」

 

 続いて四つの目を持つクリリンより少し低身長の男──────グルド。

 

「ギニュー!!!」

 

 そして、鬼のような二本の角を持つ紫色の男──────ギニューが名乗り現れた。

 

『みんな揃って、ギニュー特戦隊!!!』

 

 あまりに珍妙なポーズを取る五人に冷たい風がその場を吹き抜ける。宇宙の帝王フリーザですらもほんの少しばかり頬を赤面していた。

 

「あいかわらず理由(わけ)のわからないポーズね」

 

 そう言って出てきたのはフリーザが乗る宇宙船と同タイプの宇宙船から出てきた女が20余名の部下を連れて現れた。

 その女の見た目は余りにフリーザに似ていた。

 

「貴女まで来るとは思いませんでしたよ。グレイシア」

 

 フリーザはグレイシアと呼んだ。

 

「酷いですわね、フリーザ兄様。特殊な力を持つ種族を求めているあたくしに内緒にするなんて……」

「おーほっほっほっ!それはすみませんでしたね。にしても、まさかロッチさんまで連れてくるとは思いませんでしたよ」

 

 フリーザが視線を向けた先にいたのはグレイシアが連れて来た100余名の部下の中で誰よりもグレイシアに近い位置にいる猫……というよりも豹を思わせる耳と尻尾を生やしており、肌色までもが豹に似た男がいた。

 その男から溢れる殺人鬼にして強者を思わせるような鋭利な雰囲気がこの場を包んでいる。

 

「フフフ!あたくしの右腕ですもの。連れて来ますわ」

「ほっほっほっ!そうでしたね」

「お話し中失礼します。フリーザ様、我々を呼んだ理由をお聞かせ願いますか?」

 

 ギニューが本題に入る為に兄妹の話に割って入った。

 

「そうですね。あの裏切者のベジータが私が持っていた5つのドラゴンボールを盗んでいきました。貴方達には盗まれたドラゴンボールを取り戻して貰います」

「お任せ下さい。我々のスカウターは既にベジータを捕えています」

 

 しかし、ギニューはベジータの近くに二つの戦闘力を感知した。

 

「ベジータと共にいる二つの戦闘力は何者でしょうか?」

「二つ?あぁ。そういえば私達の邪魔をした小虫がいましたね」

 

 フリーザは5個目のドラゴンボールを手にした際に現れた悟飯とクリリンの存在を思い出した。

 

「その者達はどうされますか?」

「殺しなさい」

 

 冷徹な発言で告げるフリーザの言葉にギニュー特戦隊の誰もが喜んでいた。

 そしてジースから持ってこさせたスカウターを受け取ったフリーザに感謝を告げられた後、ギニュー特戦隊がベジータ達の元へと向かった。

 それを眺めたフリーザがグレイシアに向き直った。

 

「さて、グレイシア。ギニュー特戦隊が戻るまで久しぶりにお茶でもどうですか?」

「あら。久しぶりにいいですわね。フリーザ兄様の不老不死獲得の前祝いとしましょう」

 

 グレイシアが両手を合わせてにっこり笑顔でそう告げると、連れて来た部下にお祝いの準備をさせたのだった。

 

 そして、20分の間にギニュー特戦隊がベジータが盗んだ6個のドラゴンボールと悟飯達が集めた1個のドラゴンボール……7個全てのドラゴンボールを手にした。ギニューがドラゴンボールをフリーザ達の元へと持って行き、グルドがベジータに倒され、リクームがベジータ・クリリン・悟飯を瀕死にまで追い込んだのだった。

 

 そして、悟空達がナメック星に到着したのだった。

 

 ──────────────────────────────

 

 俺と父さんがナメック星に到着して気を探った。

 

「っ!?父さん!」

「あぁ!行くぞ、悟旦!」

 

 俺達はすぐさま悟飯達の元へと向かった。一分もしないうちに悟飯達の下に到着した。そこには悟飯とクリリンさんとベジータ。そして、ベジータと似た鎧を着けた見知らぬ三人がいた。

 

「カ、カカロット……やっときやがったか……」

「悟空……!悟旦……!」

 

 悟飯とクリリンさんもベジータも重傷を負っていて、パイナップル頭の男は服や歯などがボロボロに壊されていた。なぜベジータが一緒にいるんだ?

 

「悟旦。悟飯に仙豆を食わせてやれ」

「わかった」

 

 父さんから仙豆を1粒貰って悟飯の元へと向かった。

 悟飯を抱き上げて仙豆を食べさせようとしたけど、首の骨が折れているせいで無理矢理口の中に押し込んだ。

 すると、なんとか食べさせることができたみたいで、身体中の苦痛や損傷を治されて悟飯が目を覚ました。

 

「よぉ。悟飯」

「お……お兄ちゃん。来てくれたの?」

 

 悟飯が突然と動ける様になった事に悟飯達の相手をしていた敵が大変驚いていた。

 そんなこと気にせず会話を続けた。

 

「き、気をつけて!あいつら……」

「わぁってる。酷い目にあったな……」

「う、うん……手も足も出なかった……」

 

 そんな会話をしているけど俺はどうしても気になった事を聞いた。

 

「なんでベジータまでやられてんだ?アイツらの仲間じゃなかったのか?」

「い、色々あってベジータと協力してたんだけど、三人がかりでかかってもあのパイナップルにやられたんだ……とにかく物凄い強さで……」

「物凄い強さ……ねぇ」

 

 俺にはそう感じなかった。恐らく宇宙船での修行……それも到着寸前の組手が俺と父さんを更に強くしたんだろうな。

 だからか。俺にはアイツらよりも強大な気を持つ二人に警戒心を向けてしまっている。

 

 そう思っていると父さん達と合流して話をしていると父さんはクリリンさんの記憶を読み取り、俺は見聞色で万物から教わりながらベジータがなぜ一緒なのかを知った。

 

【ギニュー達がやってきたから協力することになったみたいだよ】

「なるほどな」

「……色々と分かったぞ。お前達二人がやけにパワーが上がった理由やブルマも無事だってこと。奪われちまったドラゴンボール。それからフリーザってやつやアイツらのこと、ベジータのこともな……」

【フリーザの妹とその部下が来てるよ】

「それに加えて、フリーザの妹とその部下も来てるみたいだよ。父さん」

「え!?本当かぁ、それっ!!?」

 

 俺がそう言うと父さんが驚いていた。

 しかし、父さん以上に驚いているのがここに二人いる。

 

「う、嘘だろ!?な、なんでそんなことが分かるんだよ!二人とも!」

「さぁ。なんとなくこうしたら分かる様な気がしたんだ」

「俺は万物の声を聴いただけですよ」

 

 俺と父さんがそう応えた。

 

「ま、マジかよ!?お前らどんな修行してたんだよ!?」

 

 俺達がそんなことを為せるほどの実力を身につけたことに驚くクリリンさん。

 そんなクリリンさんを無視して父さんが革袋から最後の仙豆を取りだした。

 

「仙豆は残り一粒か」

 

 父さんはそう言いながらベジータを見ていた。

 

「ベジータ!」

 

 父さんが仙豆をベジータに投げた。受け取ったベジータにそれを食べさせた。

 明確な回復力に驚愕と困惑しているベジータ。

 父さんの行動にクリリンさんが文句を言った。

 

「ば、馬鹿だぜ……ベジータも入れて5人で戦おうってのか……そんなことをしても……」

「そんなんじゃねぇ。アイツとは後で地球で戦いてぇからだ」

「た、戦うって……」

「アイツらはオラが……「待って父さん」」

 

 父さんがアイツらと戦おうとしていたので止めた。

 

「あんな奴らなんか戦う必要すらないよ」

 

 そう言って俺がパイナップル頭に近づいていった。

 

「お……おい、悟旦!?」

 

 クリリンさんが俺を止めようとしてきたけど、俺は無視してパイナップル頭との距離が相手の手が届きそうな距離で止まった。

 

「おいおい。誰か知らねぇが、ちょっとは面白くしてくれよ。おーい!このゴミ虫らの戦闘力はいくつだ?」

 

 パイナップル頭は仲間に尋ねた。仲間はスカウターで俺と父さんの数値を図るも僅か5000であることを知り、憫笑を浮かべる。

 仲間から戦闘力を知ったパイナップル頭も落胆した態度を取っているが、実力差を機械で任せている時点でナンセンスだな。

 

「お前らじゃ俺に傷一つつけられねぇし、勝てやしねぇよ」

「なにを言うかと思ったら、とんでもねぇホラを吹きやがったぜ、このゴミ虫野郎!」

「そう思うならかかってこい」

 

 余裕の態度を崩すことなく俺がそう告げるとパイナップル頭は笑いながら俺を殺そうと動き出した。

 

「チビのゴミ虫が、偉そうな態度を取るじゃねぇか!一瞬で永久に大人しくさせてやるぜ!リクーム!!マッハー……!」

 

 わけのわからない独特のポーズを取り始めるリクームに理解出来なかった俺は溜め息をついた。

 

 リクームが俺にパンチをしようとした瞬間に覇王色を発揮させた。赤黒い威圧の嵐が俺の身体から吹き荒れていく。

 覇王色が神鳴りとなってナメック星全土へと迸る。

 

 そんな神鳴りがナメック星にやってきていたフリーザ軍に落雷のごとく降り注がれたせいで、悟旦よりも弱い兵が次々に気絶していく。

 それは悟旦の前にいるリクームは勿論。近くで見ていたリクームの仲間までもが白目を向けて地に倒れていった。

 

「こ……これは……」

「覇王色の……覇気!?」

 

 驚愕しながらも襲い来る覇王色に気絶をしなかったものの、強大な威圧感に重力が強まったような感覚として重圧を感じていた。

 

 そして、生き残ったナメック星人こと……最長老とネイルとデンデの場所へと向かっていくフリーザとグレイシアまでもがその威圧感を肌で感じた。

 

「「!?」」

 

 覇王色を受けた二人は高速移動の舞空術を停止させて感じた場所へと視線を向けた。

 

「……驚きましたね」

「まさか、覇気使いがいるだなんて……」

「おーほっほっ!貴女以外に見た事がありませんね。覇気使いは」

 

 フリーザは笑いながらグレイシアを見ていた。

 どうやらグレイシアも悟旦と同じ(……)覇気使いのようだ。

 

「それでも、まだまだあたくしには遠く及びませんが、第一形態のあたくし達には勝てるでしょうね」

「ほう?それはそれは中々強力な存在がいるみたいですね」

 

 グレイシアの発言に興味を抱くフリーザだったが、今は覇気使いへの興味ではなく、別の要件のために舞空術で移動していった。

 

 ──────────────────────────────

 

 リクーム達が気絶して倒れたことで戦闘が一瞬で終わった。

 

「終わったよ」

 

 俺がなんとも無いように覇気を抑えて父さん達に終わった事を告げる。

 

「すっげぇ威圧感だな悟旦。殆ど気絶したんじゃねぇか?」

 

 父さんは何でもないかのようにそう言ってきた。

 

「う~ん。フリーザ軍ってのは四人だけまだ意識があるみたい」

 

 気を感じ取ってそう結論付けた。

 恐らくだがそのうちの二人がフリーザとグレイシアだろうな。

 

「ご、悟旦。おまえ、さっきのは栽培マンの時と同じみたいだったけど……」

「えぇ。覇王色で四人以外は全員気絶させましたよ」

「四人?」

「フリーザとその妹のグレイシアとギニューって奴とグレイシアの右腕は気絶してねぇみたいだ」

 

 クリリンさんと悟飯の質問に俺がそう答えているとベジータがリクーム達三人を殺害した。

 

「ベジータ!?」

 

 父さんがベジータを戒めるがベジータは殺す事になんとも感じてないようだ。

 

「フン!甘っちょろいガキめ。殺しておけば邪魔にならんだろうが」

 

 そう言ってくるベジータ。

 ベジータの腐った考え方に殺気を向けてやろうかと思ったら覇王色をぶつけた大人数の場所から次々に気が消えていくのを感じた。

 

「なんだっ!?」

「気がどんどん減っていってるな……」

 

 父さんも感じたらしく、そう告げた。

 

「誰かが気絶した奴らを殺してるんだ。それにしても……」

「あぁ。そいつ殺した直後に気が高まってんぞ」

「なっ……!?まさか……ロッチまで来ているのか!!?」

 

 ベジータには心当たりがあるらしくその存在の名を呼んだ。

 

「ロッチ?」

「誰だよ、そいつ」

 

 俺達は気になってベジータから聞いた。

 

「奴がナメック星にいるって事は、グレイシアの野郎も来てるのか。フリーザだけでも厄介だというのに……くそたれがぁ……!」

 

 罵倒の言葉を呟くベジータ。どうやら相当危険な相手みたいだ。

 

「なぁ、ベジータ。いったい誰なんだよ。そのロッチって……」

「ロッチは俺達サイヤ人と同じ戦闘民族のトミー人だ。狩猟を得意としている一族だ」

「まさか……お前達みたいに、復活する度に戦闘力が上がるみたいな事があるのか……?」

 

 クリリンさんの質問にベジータが答えた。

 

「トミー人は俺達サイヤ人みたいに瀕死から復活する度に戦闘力が上がることはない。だが、トミー人は殺した数だけ戦闘力を強くなる。トミー人のロッチの戦闘力はグレイシアに次いで約20万近く。ギニューよりも強い上に太陽を見る事で日輪の狼(ヘイルー)という黒い姿の狼姿になる。大猿のような巨大にならないかわりに俊敏性が圧倒的に上昇する変身能力を持っている」

「う、嘘だろ……!?」

 

 クリリンさんはベジータから聞いた事に驚愕と困惑が混じった表情で後退りしていた。

 そんな時、二つの強大な気が俺達に近づいてきた。

 それを感じ取った俺達は其方へと視線を向けた。

 

「どうやらギニューとロッチがやってきたようだな」

 

 ベジータはギニューよりもロッチに対して厄介さを感じているようだ。

 

「来たら戦うか」

「そうだな。そんじゃオラは……」

「俺は……」

 

 俺と父さんは対戦相手を一緒のタイミングで言った。

 

「「ロッチの相手だ」」

 

 父さんと被ったことでお互いを見た。

 

「悟旦。ロッチはオラが相手すっから、オメェはギニューを頼んだぞ」

「父さんこそ、俺がロッチを倒すからギニューは任せるよ」

 

 俺と父さんの間で火花が散っている。

 

「「……!」」

「譲る気はないみたいだね、父さん」

「おめぇもだろ、悟旦」

 

 お互いがロッチの相手をすることを譲ろうとしない。

 仕方なく二人で対戦を決めることにした。

 

「んじゃ、どっちが戦うか決めようぜ」

「よぉ~し」

 

 そう言ってお互いが片手を握り拳にしてもう片方の手を添えた。

 

「お、おい!まさか戦う気じゃあ……」

「「勝負!」」

 

 俺と父さんはクリリンさんの制止を無視して握り拳を突き出した。

 すると、父さんはパーで俺はチョキを出していた。

 

「うあぁ!!負けた」

「よしっ!」

 

 父さんは悔しがっていて、俺は喜んだ。

 

「ご、悟旦……本気でそのロッチて奴と戦う気か?」

「はい」

 

 当然と言わんばかりに肯定するとクリリンさんが呆れていた。

 

「フン!完全な超サイヤ人にはなりきれていない貴様らがロッチを倒すだと笑わせるぜ」

「「スーパーサイヤ人?」」

 

 聞いた事のない単語に頭に?が出てきた。

 

「圧倒的に強くなったのが自慢らしいが、こんなことではフリーザとグレイシアには勝つどころか、ロッチにすら絶対に勝てんぞ!!」

「オラは自分で言うのもなんだが、悟旦も含めて随分強くなったと思っている。それでもフリーザやグレイシアには勝てねぇっちゅうんか……?」

「そういうことだ……戦うなら覚悟するんだな?フリーザとグレイシアの強さは恐らく貴様らの想像を遥かに超えているぞ」

 

 ベジータの嫌みも込めた笑みから放たれた言葉にクリリンさんが冷や汗を流しながらも否定しようとした。

 

「だったら戦ってみるんだな……おまけにフリーザは今頃ドラゴンボールで不老不死を手に入れてしまっているはずだ……」

「いいっ!!?本当か、悟飯!?」

 

 俺は驚いて悟飯に視線を向けた。

 

「う、うん……」

「い、いや。あいつはまだ願いを叶えていないと思う……」

 

 悟飯が肯定しようとしたけどクリリンさんが否定した。

 

「なんだと?何故分かるんだ!?」

「も、もし。ここのドラゴンボールも地球と一緒なんだったら、神龍(シェンロン)が出るときに暗くなるはずだろ!?」

「そうか!わかったぞ!あいつらは合い言葉を知らねぇんだ!死んだみんなを生き返らせることができるかも知れねぇぞ!」

「やったー!」

 

 俺達が喜んでいるとベジータは困惑していた恐らく神龍のことを知らないからだろうな。そう思っていると先程気が消えていた場所から二つの気がこっちにやってきていた。

 

「ん?2つの戦闘力がこっちに近づいてくる……ロッチとギニューがやってきたようだな……!待てよ、フリーザ達はどこだ?宇宙船の位置に確かにいたはずだが……」

 

 ベジータが探っていると、どこかへと向かっている二つの強大な気を感じ取った。

 

「あっちの方角の遠い位置に強い気を2つ感じる……多分そいつらがフリーザとグレイシアだろう」

「うん。向かってきてるロッチとギニューって奴より邪悪な気だ。間違いねぇ」

 

 父さんが指差している場所からとでもない速度で移動している奴らがいる。恐らくフリーザとグレイシアだろうけど……どこに向かってるんだ?

 

「あ、あの方向は……!?」

「た、大変だ……!!最長老さんの所だぞ……!!フリーザ達は願いが叶わないから直接ナメック星人に叶え方を聴き出しに行ったんだ……!」

「あ、あいつ。願いの叶え方を聴き出したら……ぜ、絶対に最長老さん達を殺しちゃうよ!その最長老さんが死んでしまったらドラゴンボールも無くなっちゃうのも知らないんだ!!」

 

 悟飯の焦った声で告げた言葉に俺とベジータは大変驚いた。

 

「な、なんだと!?」

「マズイよ、父さん!?」

「ああ!クリリンと悟飯はドラゴンボールを取りけえしてくれ。オラと悟旦はあいつらをくいとめておく」

 

 そう父さんが言った直後に俺達の前にとある二人が降り立った。

 

 一人は鬼のような角を持つ紫色した男と豹を思わせる肌色や耳や尻尾を持つ人獣のような姿をした男が俺達の前に降り立った。

 

「なるほど。あいつらか……戦闘力はどちらも約5000……」

「一人はグレイシア様と同じ覇気使い(・・・・)だ。気を抜くなよ」

「貴様もな」

 

 ギニューとロッチが話ている間に父さんがクリリンさんと悟飯にドラゴンボールを探すように頼んだ。

 クリリンさんと悟飯がドラゴンボールを探しに行った後。俺達がロッチとギニューを相手にしようとした時だった。

 

「あばよ。カカロット──────っ!!!」

「ベジータ!!!!」

「あの野郎っ!?」

 

 ベジータが何処かへと向かった事に隙を見せてしまったことで俺と父さんはロッチとギニュー相手に一撃を受けてしまった。

 

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