TS×TS×TS×TS 作:一般通過TS百合スキー
この小説には以下の要素が含まれます。
・嘔吐
・TS
・汚部屋
・エッ
・シンガポールのランドマーク
それでも良いという方はお楽しみ下さい。
__昼放課の教室内で4人の男子高校生が喋っている。
背の高い1人の少年が口を開く。
「最近TS物って流行ってるじゃないですか。」
少年達の間に妙な空気が流れる。
「...おう。………まさかTSしたいとか言わんよな。」
「おっ、よく分かってるじゃないすか。流石パイセン。」
パイセンと呼ばれた目つきの悪い少年がまたかみたいな表情を浮かべる。
「まーた始まった。で、センダイさんは何見てきたのさ。やっぱあり朝?」
「そそ。今季アニメの録画が溜まってたんで一気に消化して来たんすよ。マキノさんも見ました?」
「いやー、とりあえず録画はしてあるけどシフト結構入ってて忙しいし定期近いしでテスト明けで見るつもり。どう、面白かった?」
「個人的には今季イチオシレベルかもって感じっすねぇ。」
高身長の少年_センダイと呼ばれた少年とマキノと呼ばれた中背に眼鏡の少年が話す。
「で、ふと考えたんすよ。我々がTSしたらどんな感じになるんだろうって。」
「うっわきっしょ、なんて事考えてんだお前!リアルの人間で考えんのはタブーだろうがよ!」
センダイが真面目腐った表情で話し出し、パイセンが思わずといった感じで言葉を吐き出す。他の2人の少年も同じような感想を抱いたようで『なんだコイツ』といった表情をセンダイに対して向けている。
しかしセンダイは気にする様子もなく言葉を続ける。
「まずパイセンは金髪プリン頭目つき悪い系の娘で確定で、私は個人的に銀髪ロリで行きたいんだけど、マキノさんとミサキさんがどういう感じになるのかなっていう。」
「おいちょっと待て、なんで俺はそれで確定なんだよ。あと性癖、性癖を隠す努力をだな…」
「うーん安心安全のロリコンTS趣味百合厨。まぁ、パイセンはそれで確定として、マキノはあれじゃない?目の下に隈ある系の研究者みたいな感じの奴。」
ミサキと呼ばれた、彼らの中では1番背の低い少年がセンダイの言葉に続けて自分の考えを話す。
「だからなんで俺は確定なんだよ。まぁでもマキノは確かにそういう雰囲気ある。アレだし、腐っても科学部だしな。」
「あー、ありそうっすねぇ。蒼澄みの四島先生みたいな感じのイメージのタイプ。私個人的にマキノさんはマギマギのアルビーさんみたいなオーバーワーク仕事人タイプもありそうかなと。」
「四島先生もアルビーさんもどっちも過労で死にそうなキャラじゃんけ。俺そんな死にそうか?」
マキノが思わずといった感じで聞き返す。
「うん。」
「まぁ、死にそうよね、こないだ倒れたし。」
「いつも心配ばっかかけやがってこの
ミサキ、センダイ、パイセンが答える。
「…………………………………まぁ、俺のは置いとくとしてミサキはどんな感じになるんかな?天然系キャラ?」
「露骨に話そらした…。にしてもそれは無いでしょ。僕のどこに天然要素あるん?」
「ミサキさん社長の一人息子だし、お嬢様的な?...うーんあんまり想像つかんよなぁ。パイセンどう思う?」
「ホストとかアイドルにどハマりして有り金全部吹き飛ばすタイプの残念女。」
「「それだわ」」
センダイとマキノの声がハモる。
「は?表出ろやお前ら。」
ミサキがキレる。
「でもお前8万爆死じゃん。」
「8万爆死は説得力違いますわ。」
「はー???訴訟するが?お前らまとめて覚悟の準備してもらうが?」
「ソシャゲの周年ガチャに8万溶かした奴に発言権は無いんだよなぁ。」
煽るようにパイセンが言う。
「お前らも人の事言えるような戦績じゃないでしょうがぁ!!」
わー、ギャーといった楽しげな声。
この頃はここまで長い付き合いになるとも思っていなかった。
そして、あんな事になってしまうとも。
__7年前、まだオレ達が出会って1年も経っていない...馬鹿な男子高校生だった頃の懐かしい夢だった。
アラームの音。
目を覚ますと太陽は既に登っており、窓から射す日光がちゃぶ台の上のビール缶や瓶に反射して目に刺さる。
身体の節々の痛みに身悶えしながらスマホを探し、手に取る…長時間日光に照らされていたからか熱を持ったスマホを見れば、どうやら既に13時半を回っているらしい。
「...ぁ"あクソ、あったま痛てぇ...。」
ガンガンと殴りつけられるような頭の痛みに思わず声が漏れる。
酒焼けした
歪んだ視界で周りを見ればそこには酒の瓶や缶、ツマミの袋やその他諸々。
そんな潔癖症の奴なら発狂して卒倒するようなリビングルームに、半裸の黒髪長身女と下着姿の茶髪巨乳女、そしてアニメTシャツにパンツ姿の銀髪ロリ女がいびきをかいて寝ていた。
各々が床やソファーなどに倒れ込んでおり、強烈なアルコール臭と汗、その他諸々の臭いが混じり合った何とも言い難い臭いを放っている。
「...うッぷっ...」
強烈な吐き気。
口を抑えて酒臭いリビングを出る。壁に手を付き、ふらつく足取りでトイレへ。
「...ぅおぇぇぇえ"え"」
ビチャビチャと汚い音をたてて、胃の内容物が便器の中へと流れていく。視界の端に写る長い髪が鬱陶しい。
10分ほど吐き、口から胃液も出なくなった。
「...水。」
頭の痛みで立ち上がれないので這って洗面所に行き、洗面台に手を引っ掛けて立ち上がる。
蛇口を捻って水を出し、そのまま蛇口に口を付けて水を飲む。
「...っはぁ。」
頭の痛みが少しマシになる。視界の歪みが収まり、正面にある鏡の鏡像が嫌でも目に入る。
「クソ...今日も戻ってないか...。」
悪態をつく。
鏡には下着の上からシャツを1枚羽織っただけの金髪で目付きの悪い女が映っていた。
...そう、あんな話をしていた頃から7年が過ぎた今。
オレ達は全員、女になっていた。
#1. 酒・視線
日本人離れした整った顔立ちに、低い背丈の腰近くまで伸びた銀の髪。翡翠の目も相まってまるで西洋人形かといったような出で立ちの少女が目の前にいる。
その少女の視線は便器の中を向いており、そして目に涙を溜め口は何かを堪えているかのように膨らむ。
「酒弱いのにマキノのペースに合わせるからだ馬鹿。ほら、背中さすってやるからとりあえず吐け。」
「ごめ、ありがどぉぇぇぇ"え"え"っ」
銀髪ロリ女...センダイの背中をさすってやると、
「ぎ、ぎもぢわるぃぃ…」
「水いるか?」
「ぃるぅ…」
用意していたコップを渡すと
「ぷはぁ...ふぅ...。」
「落ち着いたか?」
「うん、大丈っぷぇ………もっぱい水ちょうだい。」
「…っ、はいはい。ちょっと待ってろ。」
翡翠の目に涙を湛え、弱りきった表情でこちらを見る
…こいつがセンダイじゃなければ即死だった。
「ほい、水な。」
「ありがとっ…っぷっ」
幸い、
「取り敢えずオレ先にリビング片してくるわ。」
「ちょっとまって、すぐ手伝い行くわ…っぇ。」
立ち上がろうとした
「今のお前と二人で片付けするよりオレ一人の方が多分早く終わるわ。…お前はゆっくり吐いてろ。」
そう言ってオレはビニール袋を引き出しから2つほど取って片付けの為にリビングルームに向かう。
リビングは、惨状と言っても差し支えない状態であった。
「…邪魔くせぇ。」
足元で気持ちよさそうに寝息を立てている半裸の女…マキノに一発蹴りをいれると
「…はぁ、ったく。」
臭いがキツイので窓を開けてから、散乱したツマミの袋や空き缶を拾っていく。
「よくもまぁ昨日のオレらはここまで飲んだなぁオイ…。」
拾っても拾っても空き缶やツマミの袋が減っていかない。
空き缶、空き缶、空き缶、空き瓶、鮭とばの袋、空き缶、チーズの空箱、生ハムのパッケージ、空き缶、ポテチの袋、コンビニ惣菜のパック、空き缶、白色のマッサージ機、空き缶、空き缶、空き瓶、唐揚げのパック、空き瓶、チータラの袋…はまだ中身がある、空き缶、空き缶、ピンク色の
『……っ、せんだいっ…そこはやめっ…ッ!!』
『ぁっ…みさきぃ……オレにもっ、もっとっ…』
『まきのっ、まきのっ…ー〜〜ッ!!』
思考が止まる。
…きっと気のせいだ。気のせいに違いない。
だってアイツらは見た目こそ女だが、中身は相も変わらず男だ。…男の筈だ。
オレは別にホモでもないし、性癖はノーマルで、アイツらに惹かれたり、ましてやそういう相手として意識することなんて…
いや、とりあえず考えてもしょうがない。
誤解を招きかねない
足音、どうやらリビングの方に歩いて来ているようだ。
咄嗟の判断で袋に
ちょうどそのタイミングで
「お、おう、どうした?」
「んにゃ、昨日の事でちょい聞きたいことがありまして。」
若干の静寂。
「ひょっとして、我々昨日ヤりまし
「ヤってない!!!」
うお声デカっ!?」
なななにをばかなことをいっているんだこいつは。
「お、お、お、おれたちがそそそそそんなことすすすするわけないだろ、お、おとこどうしだぞおまえ、そんなおまえらのこといしきしたりだなんてそんな」
「パイセン、動揺が、動揺が隠しきれてないって。」
ほら、水飲みなってとセンダイがコップを差し出してくる。
…水を飲む。少し落ち着いた。
焦るな。
気のせいだ。まだ気のせいだったということに出来_
「あっ、間接キス」
「…!?ッふォゲホッ!」
むせた。なんてこというんだおまえは。
「っゲホッ、なんてこというんだおまえはっ!」
むせながら
「…パイセン、本当に我々のこと…私の事、意識してないんですよね?」
そういう目で、見てないんですよね?
そう言って
「あ、あたりまえだろ。だってオレらおとこどうしで_」
「だったら、目、合わせてくださいよ、ねぇ、パイセン。」
一歩、
覗き込まれる。上手く視線が合わせられない。顔が熱い。
「いや、だって、それは、」
「…隠そうとしたんですか。」
「ち、ちがう、おれはべつにそんなつもりじゃ、ひぅっ!?」
「不誠実ですよねぇ、パイセン?」
シャツから抜かれた
目が、合う。
「だって、」
その銀の髪が、その表情が、その翡翠の目が、近い。
あつい。うまくことばがつむげない。おれは_
「私はこんなにパイセンのことを意識してるっていうのに_」
がらん、と大きな音が鳴る。
意識が現実に戻される。
どうやら積んであった空き缶が崩れたようだ。
はぁ、と
オレは今にも崩れ落ちそうだった。
音がなった方に目を向ければ、肌色の塊が2つ積み重なっていた。
上側には先程まで足元に転がっていたはずの
オレらと
「ぱいせぇん、せんだいぃ...た、たすけぅぇ"え"」
そう言う
穏やかな茶色の髪、均整の取れた顔のパーツ、優しげな瞳からはどこか母性すらも感じさせるような、形容するなら麗らかな春の日差しのような美少女が目の前にいる。
その母性すらも感じさせるような少女の瞳は便器の中へと向いており、口からは現在進行形で胃液とアルコール、その他諸々の混合物が流れ出している。
「ぅぉぉおおおお"え"っ"」
「ほら、水持ってきたぞ。飲めそうか?」
「お、置いといて。ちょっとまだダメそぉえ"え"え"」
茶髪女…ミサキはもはやこちらに視線を向けることすら叶わず、マーライオンのように吐き続けていた。
またこの流れか、という感じであった。
大きめのタンブラーに入れた水を
「とりあえずセンダイのほう見てくるから、またなんかあったら呼んでくれ。」
「お、おっけぇぇ...っぇ"」
あの後、オレは
ああいう物は乾燥する前に何とかしなければ酷いことになるのである。
一応ビニール袋を何枚かと消毒用アルコールを持ってリビングへ。
「センダイ、ビニール袋とかは足りそうか?」
「ん、大丈夫そかな。あっ消毒はもらいますわ。」
スプレーを受け取ると、
ついでに私怨とばかりに三度ほど
むぁぁと情けない声が寝ている
「んし、大丈夫そうならミサキの方に戻るわ。」
使わなかったビニール袋を持って立ち上がる。
「あ、パイセン。」
「ん?どした?」
聞き返すと、
イタズラに成功した時のようなニヤついた顔。
「焦ってるパイセン、可愛かったですよ。」
「黙れ。二度と喋んなボケ。」
オレはリビングの扉を勢いよく閉めた。
エッな部分は虚空の彼方に消し飛びました。
何この...何?