虎生「ウマ娘の1人も守れない」
俺は…もう…
学園のトレーナー室にオグリだけを呼び出した
本当ならベルノにも聞いてもらおうと思ったが…
竜生「悪いな、レース直後に、」
オグリ「いや、何か話があるのか?」
竜生「…あぁ…」
俺は、机の引き出しから写真を取り出しオグリに見せた
オグリ「この子は、」
竜生「俺が最初に見てたウマ娘だ」
オグリ「でも、学園内でも見かけないが」
それは、そうだ…
竜生「その子は亡くなったんだよ…俺がここに来て一年目の時に」
そう、こんな事をオグリに話してもと思うがあの喧嘩を見られた以上は話さないといけない
オグリ「亡くなった?」
竜生「あぁ、オグリもよくやってるロードワーク中に車に轢かれたんだよ」
オグリ「え…」
オグリは、声を失った
竜生「その娘は、オグリが走った天皇賞に出走する予定だったんだよ」
オグリ「でも、その事故が起きたのは」
竜生「前日だ」
――――――――――――――――――――――――――
【1年前 天皇賞前日】
竜生「よし、」
???「トレーナー!」
竜生「ん?どうした?ナイン」
ナイン「今日のメニューは?」
俺が見てたウマ娘…名前はナインオルタ
竜生「えっと、あったこれだ」
ナイン「なになに?ロードワークからだね」
竜生「あぁ、気を付けて行ってこいよ」
ナイン「うん!」
俺は、いつも通り指示をしてから、また書類作業に戻った
それから十分後
竜生「……」
たづな「騙馬さん!大変です!」
竜生「たづなさん、どうしました?」
たづな「ナインさんが車に轢かれたそうです!」
頭は真っ白になった
ナインが轢かれた…?
竜生「場所は!」
たづな「すぐそこの交差点です!」
竜生「分かりました!」
俺も運動をしていた為走るのに問題はなかった
急いで現場に向かうと、そこには救急車が止まっていた
竜生「通してください!通してください!」
警官「近付かないで!」
竜生「俺は、事故にあったウマ娘のトレーナーです!ナインは!ナインはどうなんです!」
俺は、焦っていた
嫌な予感が凄いしていたからだ…
救急隊「騙馬さんですね…こちらです…」
俺は救急隊に言われその近くに行くと…
竜生「ナ、ナイン…ナイン!…うぅ、うあああ!」
ナイン「…………」
ナインは、返事をしなかった
俺は、泣いていた
竜生「なんで、なんでだ!」
――――――――――――――――――――――――――
竜生「それからの俺は、地方で少しの間手伝いをしていた」
オグリ「そんな事があったんだな」
竜生「あぁ、ナインの姿を見たところで記憶が抜け落ちててな」
俺は、あの後をはっきりと覚えてない
オグリ「騙馬いや…竜生…」
オグリは、俺の事を初めて名前を呼んでくれた
竜生「!…どうした?」
オグリ「ありがとう話してくれて」
竜生「なんでだ、」
オグリ「ここ最近の竜生は思い詰めたような顔をしていたから」
そうか…俺はほんとに…
竜生「トレーナー失格だな」
オグリ「そんな…ことない!」
竜生「!」
オグリ「私も竜生と一緒にこのことを背負いたい!それに今回の負けは私自身の所為だから…」
竜生「ならこれからは、より一層タマモクロスに勝てるように練習していくぞ!」
オグリ「あぁよろしく頼む!」
次回
葵「どうしようかな」
竜生「手伝いますよ」
第13話 ライスの為