「たった今イタリアからトニビアンカさんが来日しました!」
その同日
???「HELLO!お待たせ!ニッポンのパパラッチちゃん達!」
2人のウマ娘がジャパンカップの為に来日していた
ジャパンカップ…トゥインクルシリーズの歴史で初めて設立された権威のある国際招待GI競走
イギリス…アメリカ…ニュージーランド…イタリア…日本…
竜生「多分取り上げられた5人は脅威だからな、絶対戦うことになる」
オグリ「…あぁ…」
英国の貴婦人 ムーンライトルナシー
アメリカの巨神 ミシェルマイベイビー
誇り高き美貌 えラズリープライド
欧州王者 トニビアンカ
そしてもう1人…
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竜生「カサマツの事までか」
俺はベルノに頼んで海外勢のことを調べてもらっていた
ベルノ「オグリちゃんのこと隅から隅まで徹底的に調べられてました」
竜生「面倒なのが集まったな、その中だとオベイユアマスターが曲者か」
もう少し併せを繰り返すか
竜生「ベルノ、このノート少し借りるぞ」
ベルノ「はい」
竜生「あいつに頼んでみるか」
それから少し立ち、ジャパンカップまであと3日
ドドドド
オグリ「…」
竜生「」スッ
オグリ「フッ」ズッ…ド!
オグリも問題はなくなっている
竜生「シチーさん、すみません。急に併せを頼んで」
シチー「別に…良いですよ」
俺は、ゴールドシチーに併せを頼んでいた
オグリ「シチーもJCに出るのか?」
シチー「え、うん…」
オグリ「そうか、共に頑張ろう」
シチー「…えぇ」
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「東京レース場本日のメインレースは国際GIジャパンカップ!!」
竜生「いよいよだな、」
オグリ「竜生…今日のレース…いつもより前で走ってもいいか?」
オグリにしては珍しい
竜生「…どうしてだ?」
オグリ「第4コーナーでタマより後ろにいたら末脚を使っても間に合わない…だから予め前のポジションを確保しておきたいんだ」
俺もそれは考えた…しかし2400mとオグリにとっては過去最長距離のレース…慣れない先行策であの末脚が使えるか…いや…
竜生「分かった…でも1つ俺との約束だ」
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【ゲートイン直前】
タマ「…」
オベイ(負けん気はキミだけの特権じゃない)
タマ「アホらし」
オグリ「タマ」
タマ「おうオグリ、1ヶ月振りやな」
オグリ「28日振りだ」
タマ「約束覚えとってくれたんやな」
オグリ「忘れるわけないだろう…それに今日は勝つぞ」
タマ「上等や胸ぇ貸したるわ」
そして
「全員ゲートに入りました!勝つのは海外ウマ娘か!?それとも日本ウマ娘か!?緊張の一瞬…スタートしました!!」
虎生「先行策できたのか…タマ…」
ベルノ「前から4番手!良い位置ですね!」
竜生「…いやまだだ」
これは、ジャパンカップ
海外ウマ娘は向こうのやり方でやってくる
それも
オグリ(このポジションで走るのはカサマツ以来だな…ここなら…自分の全力が出せ)
ドン!
オグリ「!!?」
ミシェル『ハロー!日本の怪物さん!』
ベルノ「え…!?今の…」
竜生「始まったか…」
オグリ(ポジションが!)
ベルノ「騙馬さん!あんなラフプレーありなんですか!?」
竜生「ラフプレーとは言い切れない」
欧米のレースは日本よりもポジション争いが熾烈
それに接近・接触は日常茶飯事
竜生「おそらく、ラフプレーの自覚すら無い」
ミシェル『…悪いけどそこはあたしのベストポジション…君に譲るわけにはいかないんだ!』
オグリ(英語分からない!!)「ぐっ…!!」
ベルノ「あぁ…!」
竜生「まずい…余計に奪われてしまう」
それは、後ろにいるタマモクロスも同じだ
オグリは先行してたポジションから後退した
竜生「それでいい…まだ第3コーナー」
オベイ「おや?」
タマ「!」
オベイ「さっき振りだね!…そろそろ仕掛ける頃合?」
タマ「横には並ばせへん!」ドッ!
オベイ「フゥンやっぱり」
タマ(アイツと関わるとペースが崩される…!!)「ウソやろ…オグリ…」
オグリ「ハァ…ハァ…」(身体が…重い…タマ…)
ベルノ「オグリちゃん…」
竜生「まだだ…オグリはここからだ」
思い出せオグリ…俺との約束を…
「14人ほとんど一団で第4コーナーをカーブして直線コース!東京レース場に大歓声が湧きます!!」
虎生「タマ…!」
タマ(来た!この感覚!これが日本の…白い稲妻や!)
「来た来た来たァア!外から日本のタマモクロス!タマモクロス先頭━」
ズッ…
タマ(!なん…や…?この気配…)
オベイ(リサーチ…訓練は秘密裏に行う…独りで日本のコースに適したスピードトレーニングを徹底し…ベスト条件のレースはあえて出走しない…)
ビキッ
オベイ(敵の情報を徹底的に調べ尽くせ…逆に此方の情報は隠し通せ…"仮面"を被れ…情報を支配しろ!)
パリィン
竜生「!やられた…ヤロウ…謀ったな!!!」
タマ「!」
オベイ『欧州の
タマ「っ、まるで別人や…」
オベイ『
ビアンカ(侮っていたわけではない…過去のJCに出ても勝てる確信があった…だのに何だこれは!?これではまるで世界トップクラスじゃないか…!!)
ビアンカ『ふざけるな…』(出し惜しみは無しだ!)
「トニビアンカ!!欧州王者トニビアンカが動いた!!残り300m!!世界の脚がタマモクロスへ迫る!」
ビアンカ(タマモクロス…オベイユアマスター…君達へ敬意を表そう…我が全身全霊を以て叩き潰す…!!)ピキッ
ビアンカ(なん…だ…?脚が…)ビキッ
「あぁーっと!トニビアンカ!伸びない!!先頭は依然タマモクロス!残り200m!先頭はこの2人に絞られたか!?」
日本の稲妻タマモクロス
米国の伏兵オベイユアマスター
タマ「もはや別人やんけ…ええで勝負といこうやオベイユアマスター!!」
だがオベイは内へと切り込んでいた
竜生「…!そう来たか…」
オベイ『悪いね白い稲妻さん…私は君と競り合いに来たんじゃない…このレースに勝ちに来たんだ』
「オベイユアマスターが抜けた!残り200m!先頭が入れ替わった!オベイユアマスター!オベイユアマスターだ!!」
オベイ(分かっている…私は時代を創れる程の"器"じゃない…だが…!だからこそ…!だからこそだ…!!今この瞬間の為に私は…!!)
タマ「返せや!先頭はウチの場所や!!」
オベイ『マジかよ…』
「タマモクロス!タマモクロスが来た!オベイユアマスターに喰らいつく!!」
ミシェル(なんなの…あの2人…!?ここでまだ伸びるなんて…ありえない…!レベルが違いすぎる…!あの2人を抜くのは不可能…!3着!3着だ!!)
シュン…
ミシェル「What?」『お前…終わったはずじゃ!』
ズン!
「大外!!大外から突っ込んできた!!オグリキャップだぁあああ!」
オグリ(まだ…終わってない!)
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【控え室】
竜生「1つ俺との約束だ…少しでも想定外の事態が起こればすぐに「いつものレース」に切り替えるんだ」
オグリ「!」
竜生「オグリにとって今回は未知の距離…先行策が崩れたとしても冷静に…スタミナを温存し機を窺いチャンスが来たら全てを懸けろ!」
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「知っていても驚かされるこの末脚!まさに怪物!さぁ役者は揃った!」
「世界の頂へ到るのは果たして…!?」
タマ(あと…ちゃう!まだ20mや!一切合切全部ぶち込め!)
オベイ(この瞬間の為に全てを懸けてきた!)
タマ(今…!勝たなアカンねん!ウチは…)
オベイ(こんな身体どうなってもいい!私は…)
タマ オベイ("
オグリ「ハァ…ハァ…」(何が…あと少し…何が足りない!)
「ゴォオオオオオル!勝ったのはアメリカのオベイユアマスター!米国の伏兵がJCを制しました!」
タマ「ハァ…ハァ…」
オグリ「ハァ…ハァ…」
「2着にタマモクロス!3着はオグリキャップが態勢有利か!?」
タマ「負けた…おっちゃんごめん…世界…届かんかった」
オグリ(1と4分の1バ身…天皇賞(秋)と同じ…タマやオベイに有って私に無いもの…何が…私に何が足りない…?)
竜生「オグリ…よくやった…」
その言葉以外出せなかった…
次回
オグリ「…竜生…」
竜生「ベルノ…悪い仕事がある」
第15話 掴みたい
マーチ「お、来たか」