コンコンコン
虎生「!どーぞぉってタマ?どうした改まって?」
タマ「虎ちゃん…いや騙馬トレーナー話があんねん」
虎生「…ああ…聞かせてくれ」
竜生「次の有馬記念は宝塚同様ファン投票で出走ウマ娘が決まるレースだ、人気と実力を兼ね備えたウマ娘が集結する最も栄誉あるGIレースの一つだ」
その中山レース場で厄介な点が一つある
スタミナが切れるラスト200にある急坂
竜生「ここが攻略の鍵となるんだが…」
オグリ「………」
竜生「…………」
ベルノ「きょ…距離は2500m!出走人数は13人ですよね!」
竜生「ああ、特に注意すべきウマ娘はわかるか?」
ベルノ「はい、タマモクロスさんとディクタストライカさんですね?」
その通りだが、もう一人いる
竜生「今年の菊花賞ウマ娘スーパークリークも出てくるだろう」
なら、あいつとも戦うか
ベルノ「群雄割拠というか…魑魅魍魎ですね…」
オグリ「…竜生…私は…勝てないと思う…」
――――――――――――――――――――――――――――
それから数日
竜生「」
オグリ(秋天のタマ、JCのオベイユアマスター、あの二人と私は明らかに違う…足りないんだ…「それ」を掴まないと私は勝てない…!)
竜生「タマモクロスやオベイユアマスターに有ってオグリに無いものか…」
ベルノ「「それ」って一体何なんでしょう?」
竜生「時代を創るウマ娘が必ず入ると云われる超集中状態"領域"」
一度足を踏み入れると感覚は研ぎ澄まされ普段と違う圧倒的なパフォーマンスが発揮できる
竜生「オグリの「それ」が領域の事か分からんが、少なくともタマモクロスはモノにしているだろう…それをオグリは感覚で理解しているのかもな…」
ベルノ「"領域"…それってどうやったら使えるようになるんですか?」
竜生「悪いが俺にも分からないんだ」
本人達にも分からない文字通り未知の領域…
竜生「でも、できる事はある、関係ないくらいオグリを強くするんだ。残り1ヶ月やることは山積みだベルノ」
ベルノ「はい!!」
――――――――――――――――――――――――――――
【第1トレーナー室】
俺はベルノに坂の攻略法を任せていた
プルルル プルルル
竜生「電話か…もしもし…ああ、どうも…はい、はい、分かりました。午後1時からで、ありがとうございます。では失礼します」
俺は電話を切り、カレンダーに
中山スクーリング13:00~
竜生「よし、」
ピリリリ ピリリリ
竜生「!…久しぶりですね、なんの用事で?」
???「―――!!」
竜生「はぁ、俺も忙しいんで要件を…」
???「――」
竜生「!…そうですか…ちょっと待ってください」
俺の目の前にはベルノが大量の本を持って歩いていた
竜生「なぁ…ベルノちょっと時間あるか?仕事がある」
――――――――――――――――――――――――――――
オグリ「まだなのか?」
ベルノ「うん、もう少し待って…着いた足元気をつけてね」
竜生「よし、目隠しとっていいぞ」
そこは
ベルノ「じゃーん!中山レース場だよ!」
オグリの反応はと言うと
オグリ「今日レースだったか!?」
竜生「落ち着け、今日はスクーリングをやるんだ」
オグリ「クリーニング?」
竜生「スクーリングな、予行演習だよ。今日は貸切にしてるから充分に走っていい」
場内を歩いていると
???「おーい!」
オグリ「北原!!?」
北原「よっ!久し振り!」
オグリ「何でここにいるんだ!?ヒマなのか!?」
北原「ははは、すごい言う。いやりゅうせいに頼まれてな」
竜生「たつきだって言ってるでしょ」
ここの案内を北原に任せ、俺は早めに移動していた
北原「こいつ等が今日の練習相手だ」
オグリ「!」
そこに居たのは
マーチ「お、来たか」
ノルン「オグリー!」
オグリ「ノルン、ルディ、ミニー、マーチ!」
オグリはマーチに抱きついていた
竜生「少しは気晴らしにもなったかな」
ベルノ「カサマツのみんなも呼んでたんですね」
竜生「ああ、」
ベルノ「でも…どうして彼女たちなんですか?」
竜生「折角のスクーリングをカサマツのなんかとって?」
ベルノ「そ…そこまで言ってません!」
竜生「いや、良い、案外トレーナー向きだなベルノ」
ベルノ「それ褒めてます?」
"領域"はつまるところ熱中状態
条件や法則はあるが1つ確かな条件がある
走るのが好きであること
竜生「大人になると忘れてしまいがちになるが大事なことなんだ、何においても、ベルノも行ってこいまだそっちに居ていいんだ」
ベルノは微笑むとオグリ達の元へと走っていった
竜生「さぁ、やるか」
オグリ「なぁ竜生…」
竜生「ん?どうした?」
オグリ「やっぱりキミはいいトレーナーだ」
竜生「……ありがとな」
ルドルフ「オグリキャップ…?」
永輝「ルドルフ、お客さん」
ルドルフ「!」
虎生「…」
―――――――――――――――――――――――――――――
ルドルフ「気持ちは変わらない…か」
タマ「おーもう決めたことやスマンなルドルフ」
ルドルフ「なに、謝るような事ではないさ、後の事は私に任せてくれ」
タマ「…おおきに、ほなな!今度お礼にたこ焼きでもご馳走すんで!」
ルドルフ「タマモクロス…悔いの無いレースを」
タマ「当然や!」
次回
竜生「久し振りだな奈瀬」
オグリ「キミは…ッまだ…」
第16話 このまま
タマ「有馬でやり返してみせぇや」