ウマ娘~誰よりも君を~   作:コーヒー豆の妖精あーにゃん

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お久しぶりです

色々と忙しく投稿頻度が下がってますが読んでいただけると嬉しいです

感想なども受け付けてます

それでは本編どうぞ!


第22話 追われる立場と追う立場

「本日のメインレースGII毎日王冠!好メンバーが揃ったここ東京レース場には例年にも増して多くのファンが詰めかけています!」

 

このGIIへの出走メンバーは

 

最強と成った芦毛の怪物 オグリキャップ

GI荒らしの暴れん坊 イナリワン

メジロ家の名を背負うご令嬢 メジロアルダン

レースを牽引する帝王 ロードロイヤル

 

「スーパーGIIとも云われるこの毎日王冠!!その異名に恥じぬ最高の面子です!!」

 

――――――――――――――――――――――――――――

【控え室】

竜生「脚の調子は問題ないなオグリ」

オグリ「あぁ、」

竜生「メンバーもGI級が集まっている、要注意はイナリワンだ」

 

1、2戦目は4着と5着

かと思えば3、4戦目は1着

 

竜生「そういうのが1番読めないが意識はし過ぎないだが油断もしない、いいな?」

オグリ「分かった」

竜生「それともう一つ」

 

プレッシャーになるかもしれないが

 

竜生「お前はもう「追われる立場」だ」

オグリ「…今回の作戦は「逃げ」という事か?」

 

竜生「違う、オグリは「挑戦する立場」にいた。タマモクロスに勝った事で今は「挑戦される立場」に成った。プレッシャーのレベルは半端じゃない、これは一応の警告だ」

 

竜生「全員がオグリキャップを「最強」であるものとして認識し立ち向かってくると思っておけ」

 

それに今回のレースにおいては、チーム対抗レースのメンバーになる存在もいる

 

竜生「さぁ、頑張ってこいオグリ」

オグリ「あぁ!」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

これは秋の天皇賞の前哨戦

ここで負ける事は

 

???「なんや?もう始まるのにその顔は?」

竜生「見に来てくれたんですね」

ベルノ「え、なんでここに!」

???「招集されてな、オグリんの様子もと思うてな」

竜生「ありがとうございます、"タマモクロス"さん」

 

「全ウマ娘枠入り完了です…GII毎日王冠…今スタートしました!」

 

スタートは良かったがこの後からだ

 

「8番そして注目のメジロアルダンが共に好スタート!ハナを切っていくのはやはりロードロイヤル!!」

 

ロイヤル(有馬では少し消極的過ぎた!小手先の技はこいつらには通用しない!半端な逃げでは歯が立たない…だったら…全力の大逃げだ!)

 

「おぉっとロードロイヤル大逃げに打って出た!2番手にはウィンディミオ!それを見る形でメジロアルダンです!」

 

アルダン(…大丈夫焦る必要はありません、私は私のレースをするだけです…!)

 

竜生「オグリは後方3番手か」

タマ「信じとるんやろオグリんの事?」

竜生「えぇ、」

 

オグリ(レースは終わらない、鎬を削り合ったライバルがターフを去っても乗り越えるべき壁がまた新たに現れる…)

 

オグリ「…恵まれているんだな私は」

 

ベルノ「オグリちゃん落ち着いてますね」

竜生「あぁ、踊らされたらそこまでだ、」

タマ「これでええっちゅう訳か」

 

「第2コーナー回って向こう正面へ!イナリワンちょっと苦しいか!?後方から2番手の位置!レースは第3コーナーへ入ります!」

 

イナリ(オグリから目を離しちゃあいけねぇ…それは分かってる、しかし妙だな…あいつがオグリキャップ…?)

 

イナリ「…!…漸く合点がいったぜ…レースでは不粋なマネしてくれるなよ…?怪物さん!」

 

アルダン「…!」(来ましたね…!)

 

ズッ!

 

「さぁここでオグリキャップ!3番手のメジロアルダンに迫る勢いだ!」

 

オグリ(差が縮まらない…!?)

 

タマ「あれは巧いな、」

竜生「ですね、」

 

オグリの捲りに対して内に入って距離の優位を取っている

 

竜生「メジロアルダン、侮れないな」

 

アルダン「やはりそうですか、貴方はその孰れも外から上がって来た、外から捲る戦法をよく使うので分かり辛かったのですが有馬記念での映像を視て確信しました」

 

アルダン(オグリさん、貴方は左回りのコーナーで外に膨らむ"癖"がある!)

 

オグリ「ぐっ…!」

 

「オグリキャップが行った!メジロアルダンと並ぶか!?しかしメジロアルダン譲らない!オグリキャップとメジロアルダンの対決だ!!」

 

もう残りは600もない

 

アルダン(最終直線…!!ここからが本当の勝負です!いずれ砕け散る宿命でもこの時代に一筋の光跡を…!)

 

「残り400m!ロードロイヤルここで脚がいっぱいか!?ウィンディミオが先頭!」

 

アルダン「先頭いただきます」

 

「メジロアルダン!メジロアルダンが来た!!」

 

ズンッ!

 

「!!?」

 

タマ「ええな、いつ見ても」

竜生「やってやれ」

ベルノ「行けぇ!」

 

アルダン「…えぇ分かってましたよ。先頭に立ったからといって油断はできません。なんていったって…ここから先は「怪物」の領域ですからね」

 

「そして来た!!オグリキャップが!!1番外から上がって来たぁあ!!!」

 

オグリ「…!」

アルダン「オグリさん、勝負です!!」

 

「届いた」

 

オグリ アルダン「!!?」

 

イナリ「ようやく届いたぜ、この感覚…!このレースは他の誰でもねぇ、このイナリワン様のもんでい!!」

 

「イナリワン上がってきた!猛烈に!外からイナリワンが迫る!!」

 

イナリ「やっと来やがった!この感覚…!!今度は離さねぇ!全員まとめてこのあたしがブチ抜いてやる!!」

 

「イナリワンが突っ込んだ!!大外にはオグリキャップ!」

 

ベルノ「ウソ…!いつの間にあんな前に…!?」

竜生「気分でレースをしてるかのような立ち回り…!アルダンとはまるで真逆」

 

そんなレースを可能とするパワー…その爆発力という一点では

 

竜生「あなたをも凌ぐレベルですね、」

ベルノ「え、えぇ…」

タマ「現にGIを2勝して、春天はレコードなんやろ?」

竜生「ええ、俺の研究不足か奴はもう最強クラスの一人だ」

 

イナリ(滾る、心臓がバカみてぇな音で鳴ってやがる、頭のテッペンから指の先まで血が巡ってんのが解る…一寸でも気を抜きゃすぐ冷めちまうかのような危うさだ、だが…今なら何だってできそうな気がすんぜ!)

 

「横一列に広がった!!オグリキャップか!?メジロアルダンか!?イナリワンか!?オグリキャップ届くか!?イナリワンも凄い脚だ!3人並んだ!3人並んだ!!」

 

イナリ「これであたしが…!」

 

ズッ…ゴッ!

 

アルダン イナリ「!!?」

 

「抜けた!!3人から2人になった!!メジロアルダン苦しいか!?」

 

アルダン(レース運びは完璧だった筈…なのに…あれは一体…)

 

「さぁ先頭はオグリキャップとイナリワン!先にゴール板を駆け抜けるのは果たしてどちらだ!?オグリキャップか!?イナリワンか!?今ここにゴールイン!!!」

 

竜生「ベルノ、少し俺は席を外すから」

ベルノ「わかりました」

 

俺は、あるところに向かった

 

「これは際どくなりました!!近年稀に見る大接戦!レース場が歓声とどよめきに包まれております!果たして先にゴールしたのはオグリキャップか!?イナリワンか!?」

 

イナリ「…クソ!」

 

オグリ イナリ「やられた!…え?」

 

イナリ「おいおいおいおい何だ煽ってんのかい?買ったのはお前さんだろ?」

 

オグリ「…?何を言ってるんだ?キミが一着だったろう?」

 

イナリ「あ?」

オグリ「え?」

 

イナリ「バカ言ってんじゃねぇよべらぼうめ!おめぇの目はフシ穴か!?」

 

オグリ「そ、そっちこそ!ちゃんと見てたのか!?」

 

イナリ「あたぼうよ!おめぇの方が数cm先だったね!」

 

オグリ「キミだ!」

イナリ「おめぇだ!」

オグリ「キミだ!!」

イナリ「おめぇだ!!」

 

イナリ「そんなに言うんなら掲示板見やがれ!!どう見たってお前さんの勝ち…」

 

「現在写真判定中です」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

アルダン(敗けた…直線までのレース運びは全て予定通り…普通なら間違いなく勝てていたレース…なのにあの時の2人は明らかに普通じゃなかった…)

 

アルダン「あれは…一体…」

ディクタ「お疲れさん」

アルダン「!…ディクタさん、チヨノオーさん…!」

ディクタ「作戦は悪くなかったと思うぜー」

チヨ「はい!最後の競り合いなんて誰が勝ってもおかしくなかったです!」

 

アルダン「そうですね…"心に残る味"に一歩近付けた…そんな所でしょうか」

 

ディクタ「いいね!復帰したらお前とも再戦してぇモンだ!」

アルダン「あらその時はもう追いつけなくなっているかもしれませんよ?」

 

ディクタ「はは!上等だ!首洗って待ってろ!」

チヨ「私も!ダービーの時みたいに差し返してみせます!」

アルダン「ふふ…お待ちしてますね」

――――――――――――――――――――――――――――

「長い写真判定がようやく終了しました!毎日王冠…気になる勝者は…オグリだ!勝ったのはオグリキャップ!!」

 

イナリ「そら見た事か!!やっぱりな!あたしの言った通りだろう!?」

 

オグリ「うぬ…」

 

イナリ「はっはっは!ザマァないね!この勝負あたしの…負けてんじゃねぇかッッ!」

 

イナリ「だァアー!チクショウめ!!これじゃあまたお前さんの話題に持ってかれちまうじゃねぇか!!はぁ…しょう…」

 

オグリ「!」

 

イナリ「『天皇賞』だ、天皇賞(秋)で今度こそお前さんに勝つ!!」

オグリ「受けて立とう!」

イナリ「!…へっ!粋な事もできんじゃねぇか」

 

竜生「良いレースでした檮原さん」

檮原「あなたは、」

竜生「オグリのトレーナーの騙馬です。話があって来ました」

檮原「なんでしょう」

 

竜生「イナリワンをチーム対抗レースのメンバーに招集したいのです」

 

檮原「!」

竜生「少しの間お借りしますが、その間も指導は大丈夫ですので」

檮原「わかりました、こちらも協力しますのでお願いします」

竜生「はい」

 

天皇賞(秋)に向けた練習も兼ねてチーム対抗レース戦をやらないとな




ちょっと次回予告は今回置いておきます
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