オグリキャップをダービーへ…
ルドルフ「タコの入ってないタコ焼き…か」
マルゼン「…それはお好み焼きよね」
ルドルフ「マルゼン」
マルゼン「粉物が食べたいのなら帰りに大阪に寄りましょ」
そういう訳では無いのだが…
マルゼン「…あたしもおカタい規則のお陰でダービーは走れなかった」
ルドルフ「!」
マルゼン「大外枠だって良かったのに…できるだけの事はやった…けどたまにどうしても想像しちゃうの」
マルゼン…
マルゼン「あの時ダービーに出ていればどうなっていたのか…ねぇルドルフ、あなたはどうしたいの?」
それが天皇賞(春)でマルゼンと話していた事
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【トレーナー室】
竜生「え、俺も一緒にですか」
ルドルフ「あぁ、君にも私の覚悟を見てもらいたくてな」
竜生「分かりました、」
オグリキャップのトレーナーに対しても失礼があったと思っての行動だ
そして、
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【中央諮問委員会 委員長室】
「今日は何故呼び出されたか分かるわね?ルドルフ君」
ルドルフ「…えぇ、ご無沙汰しております委員長」
委員長「この騒動に貴方が首を突っ込んで来るとは意外ねルドルフ」
私なりに三思後行しての結果、
委員長「…理解しているでしょう?そこのトレーナーも」
竜生「最も由緒ある格式高いレースそれが日本ダービー」
………
委員長「そう、それ故に誰でも出走資格があるわけではない、相応の勝利を積み重ねたエリート中のエリートのみにダービー出走の値する品格が備わる、ルドルフ貴方のようにね」
委員長の言う通り…でも…
竜生「中央に来たのは2ヶ月前、生まれも育ちも地方、それにこちらの不手際でクラシック登録もしていない、」
委員長「出走を認めればクラシックのルールそのものが瓦解する」
ルドルフ「えぇ理解しております」
委員長「…分からないわね…貴方はたった一人のウマ娘の為にルールを変えろと言っているようなものなのよ?」
ルールを変えろ?…フッ
ルドルフ「ですからそう申し上げているのです、品格とは何でしょうか?在籍した期間、出身や血統、実績」
そんなもの…
ルドルフ「断じて否です」
ルドルフ「彼女は己の立場を理解した上で走り続け、観衆は示し合わせるでもなくダービーを願っている、それがオグリキャップの唯一無二の品格」
竜生「………」(ちゃんと見てくれてたのか)
ルドルフ「それを下らない規則で潰すのはあまりに愚蒙です」
言いすぎたのかもしれない…
それでも彼女には出走して欲しい
委員長「…随分肩入れするのね…そこのトレーナーも?」
竜生「えぇ、同じ気持ちです」
委員長「…何が貴方達をそうまでさせるの?」
ルドルフ「夢…なんです。トレーナー、スタッフ、ウマ娘、それにトゥインクルシリーズを愛するファンが大スターの誕生を望んでいる…私自身や彼も…」
私は、頭を下げ
ルドルフ「お願いします。オグリキャップを走らせて下さい日本ダービーに」
竜生「俺からもお願いします」
委員長「…ルドルフ、トレーナー、顔を上げてちょうだい…貴方達の気持ちはよく分かった、トゥインクルシリーズを愁う想いも」
なら…
委員長「それを踏まえた上で我々の結論は―」
―――――ここから竜生視点―――――――――――――
【トレーナ室】
ルドルフ「今日は、付き合わせてしまってすまない」
竜生「いえ、ルドルフさんの覚悟は分かったので」
まぁ、他にも話はあるんだろうが
ルドルフ「あの写真に写っていたウマ娘は、」
竜生「俺が前にトレーナーしてたんです。彼女に教えていた事を今は、オグリ用に改良して使ってますが」
まぁ、かなり変えてはいるが
ルドルフ「そのウマ娘は今は…」
竜生「………亡くなりました…ロードワーク中に信号無視の車に轢かれて…」
ルドルフ「そうだったのか…すまない思い出させてしまって」
竜生「いえ、」
あまり思い出したくない事もあるから
ルドルフ「それでは…失礼するよ…」
竜生「えぇ、お疲れ様でした」
彼女のことを思い出してしまったが
今はもう前を向いて進んでいるから
次回
オグリ「勝っ…た…?」
ルドルフ(なんとも未練がましい…)
第7話 道の先