朝起きたらBW2の主人公になってました(全年齢版) 作:とも667
VSパルデアチャンピオン。
コウキは一回戦を終えて、休憩のためにジュースを飲んでいた。そこにヒュウとチェレンがやってくる。
「あ、ヒュウ兄さん。チェレンさんも……結果は、どうだった?」
「ハッキリ言って、全く通用しなかった。僕は、やはりまだまだらしい……」
「クソッ……一匹も倒せなかった。こんなんじゃ、プラズマ団を倒すなんて、夢のまた夢だって……」
ヒュウはとても悔しそうにしている。コウキはそんなヒュウに、励ましの言葉をかけた。
「大丈夫だよ。俺はヒュウ兄さんと何度も一緒に戦ったけど、足でまといなんかじゃなかったよ。だから自信持って!!」
「……ありがとな。お前に言ってもらえると、説得力あるよ」
「それにしても……さっきのバトルは、目を見張るものがあったよ。凄まじい戦いだった……君はいつの間にここまで強くなったんだい?」
この短期間で、コウキは凄まじい成長を遂げていた。チェレンはそれに疑問を投げかける。
「基礎ポイントを鍛えたり、レベルを上げて技を覚えさせたり……この時のために、色々頑張ったんです」
「流石だなッ!! 俺も負けちゃいられねぇ……よし、俺はまたポケモンを鍛えてくるッ!! お前も頑張れよ!! 絶対優勝しろよなッ!!」
「あぁ、行っちゃった……ヒュウ兄さんったら」
そこでアナウンスが鳴り、コウキ達を呼ぶ。
『間もなく、PWTホドモエトーナメント、シングルバトルの準決勝戦が始まります。選手の皆様は控え室にお集まりください』
「時間のようだね。それでは、今回も君の試合を見させてもらうよ」
「はい、見ててください!! 絶対勝ちますから!!」
コウキはそう言って、控え室に歩いていった。コウキの準決勝の相手は……パルデアチャンピオンの、アオイだ。アオイはみんなと話しながら、控え室に向かっていく。
「じゃあ、みんな。私の試合、見ててね!!」
「もちろん!! アオイなら絶対勝てるよ、ライバルの私が保証する!!」
「さっきの試合でも、ポケモン元気いっぱいちゃんだったからな!! コンディションはバッチリだ!!」
「……応援しとるけん。頑張れ」
みんなにそう言われて、笑顔で控え室に入っていくアオイ。そして……時間になって、熱いアナウンスが会場に響く。
『それでは皆さま、ビジョンをご覧ください!!』
ビジョンには、トーナメント表が書かれている。そして、アナウンサーがそれを読み上げ始めた。
『第一回戦、サレナVSヒュウ!! ピンチらしいピンチもないまま、サレナが余裕の勝利ッ!!』
『続いて第一回戦、アオイVSアクロマ!! 流石はパルデアチャンピオン、チャンピオンの威厳をアクロマに見せつけ、余裕の勝利ッ!!』
『続けて第一回戦、ユウリVSチェレン!! 流石にイッシュジムリーダーと言えど、相手が悪かったか!! ユウリの完勝だァ!!』
そして、最後に出たのは……もちろん、彼らの試合だ。
『そしてそしてェ!! 会場を熱狂させた、最高に熱い試合!! チャンピオンハルカとルーキーコウキのギリギリの戦い、制したのはまさかのコウキだーッ!!!』
「次の試合もコウキとチャンピオンの試合だってよ、楽しみだな……!!」
『皆さんお待ちかね、準決勝の開幕です!! 選手入場、まずは左コーナーから!!』
左コーナーにスポットライトが当たる。そしてアナウンサーが叫んだ。
『パルデアからやってきた、輝く青春の申し子!! パルデアチャンピオン、アオイの入場だァ!!!』
「アオイー!! 頑張れーっ!!」
「いつも通り、私らしく……よし、やれる!!」
アオイは笑顔と闘志を携えて、リングに向かう。そして、今度は右コーナーにスポットライトが当たる。
『突如として現れたダークホース!! この調子でパルデアチャンピオンにも下克上なるか!? コウキの入場だァァ!!!』
「コウキー!! またすごいの頼むぜー!!」
「頑張らせてもらいます、ありがとうございます!! へへっ……さてと、よろしくお願いします」
コウキはアオイに一礼する。そして、アオイも一礼を返す。
「はい、よろしくお願いします!! 絶対勝ちますから!!」
「俺だって、絶対に勝たせてもらいますよ」
『準決勝戦!! アオイVSコウキ!!』
ビジョンに二人の顔が映し出される。そして、二人がボールを構えて……お互いに笑みを浮かべた。
『レディ……ファイト!!』
「行っておいで!! ディンルー!!」
「頼むぞ、ハハコモリ!!」
ゲームでは、先発のポケモンは強制的に最初に決めたポケモンになるが、実際にやる場合はそんなことはない。なのでコウキはディンルーを見てから、ハハコモリを繰り出した。
「ソソゲーッ!!」
「ハハーリッ!!」
「ディンルー、『ステルスロック』!!」
「ディルゥゥゥッ!!」
──カランカラン。
乾いた音がして、尖った岩がフィールドにばら撒かれる。しかしコウキは、その程度では驚かない。
「ハハコモリ、『タネマシンガン』を撃ちながら接近!!」
「ハハァリィィッ!!」
──ズダダダダダッ!!!
「ディルッ……!!」
タネマシンガンがいかさまダイスの効果で五回当たり、ディンルーにかなりダメージが入る。しかし、そのまま押し切られるほどアオイも甘くはない。
「ディンルー、『ふきとばし』!!」
「ソソゲー!!」
──ビュアァァァッ!!!
「なにっ!? しまった……!!」
「ハリッ、ハリィィ!?」
ハハコモリは為す術なく吹っ飛ばされて、ボールに戻ってくる。そして、コウキのボールが吹き飛んでいく。ディンルーはその間に、オボンの実を食べて回復する。
「あっ、しまった……!!」
「ブォッ……オォォ!?」
──グサッ!!
「今だ、ディンルー!! 『じしん』!!」
このままではやられる。しかし、戻してもまたふきとばしをされるだけだ。この状況でコウキが出した答えは……
「エンブオー、ジャンプして躱せ!!」
「ブォォォッ!!」
「逃がすな!! ディンルー、『カタストロフィ』だ!!」
「ソソゲェェー!!」
──ドゴゴォォォン!!!
地面が抉れ、岩石が浮き上がってエンブオーに襲いかかる。これを受ければ、HPが半分になる上に……ステルスロックの上に落下してしまう。いくらエンブオーと言えども、無事では済まないだろう。そして、この状況からの回避は不可能。
「……エンブオー!! 『フレアドライブ』だ!!!」
「ブォォォォォッ!!!」
「ッ、突っ込んでくる!? くっ……耐えて、ディンルー!!」
──ドバオォォォォン!!!
「ディルゥゥゥッ……!!」
ディンルーにエンブオーが、全力で突撃する。炎と質量がディンルーに叩きつけられて、HPが更に削られる。しかし、削り切ることはできていない。
「ブォォッ、ブゥ……」
「これでも倒せないか……!!」
「今だディンルー、とどめの『地震』!!」
「ルゥゥゥゥ……!!」
またしてもディンルーが、地震で攻撃しようとする。そして、その瞬間……コウキはボールを取り出した。
「よし!! 戻れ、エンブオー!!」
「えっ!? ここで交換!?」
「頼む、ハハコモリ!!」
ハハコモリが出てきて……ステルスロックを踏んでしまい、ダメージを受けてしまう。しかし、地震は四分の一だ。
──ズゴゴゴゴォォッ!!!
「ハリッ……リィィィ!!」
「今だ、ハハコモリ!! もう一回『タネマシンガン』!!!」
「ハハァリィィィッ!!!」
──ズダダダダダッ!!!
いかさまダイスで、タネマシンガンが五回当たる。ここまで削られた状態では、ディンルーでも流石に耐えきれない。
「ソソゲェェ……」
『ディンルー、戦闘不能!! ハハコモリの勝利!!』
「よし、ありがとうハハコモリ!!」
「ハハァリィ!!」
アオイはディンルーをボールに戻し、次のボールを構える。
「ありがとう、ディンルー……行っておいで、ブリジュラス!!!」
「リジュウゥゥッ!!」
「二匹目はブリジュラスか……ハハコモリ、戻れ!!」
コウキはそれを見て、ハハコモリを戻す。ここで出すのは……自分の相棒。
「エンブオー、もう一度頼む!!」
「ブォッ……オォォォッ!!!」
「残念だけど……攻撃はさせないよ!! ブリジュラス、『エレクトロビーム』チャージ!!」
コウキはそこで気がつく。ブリジュラスが身につけていた持ち物……パワフルハーブに。エレクトロビームを貫通するために、コウキはエンブオーに必殺技の命令を出す。
「エンブオー、『フレアドライブ』で突っ込め!!」
「ブォォォアァァァッ!!!」
「ブリジュラス、『エレクトロビーム』発射!!」
「ジュラァァァァッ!!!」
──ヂュヂヂヂィィィッ!!!
電撃の太い光線が、エンブオーに放たれる。フレアドライブで突っ込んでいるエンブオーも、負けじと押し返そうとするが……エンブオーはボロボロ。万全のブリジュラスの最強技が相手では、分が悪い。
「なっ……押されているのか!?」
「押し切れ、ブリジュラス!!」
「リジュウゥゥゥッ!!!」
「ブ、ブァァオォォォッ!!!」
為す術なく、エンブオーは吹っ飛ばされて……壁にぶつかり、そのまま倒れ込んだ。誰がどう見ても、戦闘不能だ。
「エンブオー……くそっ!!」
『エンブオー戦闘不能、ブリジュラスの勝利!!』
「よし、これで取り返せた!!」
数のアドバンテージを取り返され、2対2となる。コウキはそこで、ニヤリと笑って言った。
「流石はチャンピオン……一筋縄じゃいきませんね」
「あなただって、強いですよ!!」
「それは嬉しいですね!! ドリュウズ、頼んだ!!」
「ドリュウゥゥゥッ!!!」
そう言いながら、コウキはドリュウズを繰り出す。ステルスロックが刺さったが、ドリュウズにはあまり効いていない。それを見たアオイは、すぐにブリジュラスに指示を出した。
「ブリジュラス、『ボディプレス』!!」
「ジュラァァァッ!!」
「ドリュウズ、よく見てかわして『じしん』だ!!」
──ズシィィィン!!
こだわりスカーフのおかげで素早くなっているドリュウズは、落下してきたブリジュラスをよく見て避ける。そして、隙ができたブリジュラスに『じしん』を打ち込む。
「リュウズゥゥッ!!」
──ズゴゴゴゴゴォォッ!!
「リ、ジュラッ……!!」
(じしんを食らったか……でも、大丈夫だ。このブリジュラスの特性は『がんじょう』。一発だけなら、絶対に耐えられる。次の攻撃で削りを入れる!!)
アオイはそう思って、笑みを浮かべていた。しかし……コウキもそこで、笑みを浮かべ返して言った。
「アオイさん。もしかして今、『がんじょうで耐え切れる』と思ったんじゃないですか?」
「ッ、なんでそれを!? まさか、サイキッカー……」
「違いますよ。余裕そうだったのでね……でも、ほら。見てください」
コウキが二匹を指さす。そこには……倒れ込んだブリジュラスと、万全のまま立っているドリュウズがいた。アオイはそれに驚愕して……すぐに察する。
「なっ……そうか、このドリュウズの特性は……!!」
「特性『かたやぶり』。効果はシンプル……相手の特性の効果を受けずに攻撃ができる!!」
『ブリジュラス戦闘不能、ドリュウズの勝利!!』
「……思ってた以上に強い。試合の噂はみんなから聞いてたけど、ここまでだなんて……」
ブリジュラスが倒されて、ついにアオイは後がなくなった。コウキ側には手負いとはいえ、まだ動けるハハコモリと、万全のドリュウズが残っている。形勢不利なのは、アオイの方だ。コウキはドリュウズを戻して、今のうちにポケモンを入れ替える。まずは様子見も兼ねて、手負いのポケモンで相手に負荷を与えようとしているのだ。
「そこまで褒めてもらえるなんて、光栄ですね。ドリュウズ、戻れ。また頼むぜ、ハハコモリ!!」
「ハハァリィッ!!」
「でも、まだまだ!! ポケモンバトルは最後までわからない!! 行っておいで、ラウドボーン!!」
「ラウゥゥゥド!!」
アオイはラウドボーンを繰り出した。そこから更に、アオイは懐から黒いボールのようなものを取り出す。コウキはそれにも見覚えがあった。
「それは……!!」
「いくよ、ラウドボーン!! テラスタルだ!!」
「ウォォォォォッ!!!」
──ギュオォォォォ……!!
光り輝くエネルギーが、黒いボール……テラスタルオーブに充填される。そして、アオイはそれをラウドボーンに投げつける。それはラウドボーンの頭上で炸裂して、ラウドボーンの体を虹色に輝く宝石で包み込んで……砕け散る。
──パキパキパキッ!!
──バリィィィィン!!!
「ボォォォォーン!!」
体が赤い宝石のように輝き、頭の上には蝋燭の形をした宝石が象られている。宝石を散らしながら、ラウドボーンが雄叫びを上げた。それを見てコウキが、ハハコモリに指示を出す。
「ハハコモリ、『はたきおとす』だ!!」
「ハハァリィッ!!」
──ズダァァァン!!
「ウゥ……オォォォォッ!!!」
『はたきおとす』でダメージを与えて、着ていた『とつげきチョッキ』を落とす。そこでアオイは、笑みを浮かべて言った。
「ハハコモリ!! 『タネマシンガン』を撃ちながら……」
「させない!! ラウドボーン、『フレアソング』だ!!!」
「ボォォォーンッ!!!」
──ゴァァァァァッ!!
ラウドボーンの頭の上の蝋燭が、ラウドボーンの雄叫びに呼応して燃え盛る。ラウドボーンの上に載っていた鳥がマイクになり、雄叫びを炎としてハハコモリに放った。それがハハコモリに炸裂すると、赤い輝きが爆炎と一緒に散る。
──グォジャアァァッ!!!
──パシュィィィィン!!!
「ハァ、リィィ……」
「ハハコモリ……ありがとう、後は任せろ!!」
「これで1体1だね!!」
コウキはドリュウズを出しながら、考えを巡らせる。時間が経ったことで、ステルスロックはもう消えている。
「行け、ドリュウズ!!」
「ドリュウゥゥゥッ!!!」
(このまま地震を打てれば、普通に考えれば俺の勝ちだろう。しかし、その程度をチャンピオンが考えないとは思えない。きっとなにかまだ隠しているんだ、地震への対抗手段を……!!)
コウキは考えを巡らせて……やることを決めた。そして、ドリュウズに指示を出す。
「ドリュウズ、今だ!!」
「ラウドボーン、今だよ!! 『みがわり』!!」
「……『いわなだれ』!!!」
「えっ、『じしん』じゃないの!?」
『みがわり』は、HPを削る代わりに身代わりを出して、それに攻撃を肩代わりさせる技だ。単純明快だが、強力な技。しかし……『じしん』をみがわりで受けるつもりだったアオイは、驚きを隠せない。大岩が身代わりと、その周囲に高速で降り注いでくる。
「ドリュウゥゥッ!!!」
──ズドドドドォォォン!!!
「これでフレアソングはこっちに届かないな!!」
「くっ……!! ラウドボーン、目の前の岩に『シャドーボール』!!」
「ウォォォォーッ!!」
──ドゴォォォォン!!!
シャドーボールが炸裂して、ラウドボーンの前を塞いでいた大岩が壊れる。しかし、ドリュウズはもう次の準備をしていた。
「もう一発『いわなだれ』だ、ドリュウズ!!!」
「ドリュウゥゥゥ!!!」
「ッ、ラウドボーン!! ドリュウズに『フレアソング』!!!」
「ボォォォォーン!!!」
──ゴァァァァァッ!!!
頭の上の蝋燭が燃え盛り、ラウドボーンが雄叫びを上げると、凄まじい炎が目の前に撃ち出される。しかし、コウキはそれも想定に入れていた。
「ドリュウズ、岩を自分の前に落とせ!!」
「ドリュウゥゥッ!!!」
──ズドドドォォォン!!!
「まだだ、貫けぇっ!!!」
──ゴォアァァァッ!!
ドリュウズの前に三個の大岩が落ちて、残りの岩はラウドボーンに向かって落ちる。耐久に努力値を割いていたので、倒れることはなかったが……それでも大ダメージを受けてしまう。しかし、ラウドボーンのフレアソングも……岩を焼き溶かし、そのまま突き進んでいく。
「ウォォォ、オ……!!」
「いけぇぇぇぇ!!!」
──ゴバォォォォッ!!!
──パシュイィィィン!!!
「ドリュッ……ウゥゥッ!!!」
ドリュウズはフレアソングを受けても、倒れなかった。大岩がフレアソングを減衰させて、耐え切れる威力にまで落としたのだ。そこでコウキは、ドリュウズに最後の指示を出す。
「今だ、ドリュウズ!! 『いわなだれ』をラウドボーンにぶつけろ!!!」
「リュウゥゥズゥゥゥッ!!!」
「しまっ……」
二人の駆け引きと、頭脳戦。それを制したのはコウキだった。いわなだれが、ラウドボーンへ殺到する。大量の大岩に押し潰されて、戦闘不能になった。
「ボォォ、オォーン……」
「はぁ、はぁ……」
『ラウドボーン、戦闘不能!! よって、勝者は……ポケモントレーナーのコウキ!!!』
その瞬間、観客席から凄まじい歓声が上がる。
「うぉぉぉぉ!! どっちもすごかったぞー!!!」
「めちゃくちゃドキドキした!!!」
「コウキが決勝戦進出だぁぁぁ!!!」
観客達がコウキとアオイに歓声を投げかける中、アオイがコウキに声をかける。
「……ありがとう!! すっごく楽しかったよ!!!」
「えぇ、こちらこそ。またやりましょう」
「うん、次は負けない!!」
そう言って、二人で握手をした後……アオイは、三人に会いに行き、負けたことを謝った。
「ごめんねみんな、負けちゃった……」
「いやいや、アオイ!! すげぇ戦いだったって!! それにイッシュにいる間なら、いつでもリベンジできるだろ!?」
「そうだよ!! アオイが負けた時は、確かに悔しかったけど……でも、その後に思ったの!! コウキさんと戦ってみたいって!!!」
「……こんな感じで、誰もアオイを責めてなんかないよ」
アオイはそう言われて、少し泣きそうになりながら笑う。
「うん、みんなありがとう……!!」
「お、おい!? 泣くなよ!?」
「アギャッス!!」
ミライドンもアオイを慰めるために、アオイの涙を舐める。
「いや、なんか……悔しいとか嬉しいとか、色々とごちゃごちゃでさ……ふふっ……」
「悔しいならさ、特訓しようよ!! 今度は絶対、負けないように!! 二人も付き合って、ね!?」
「いいぜ!! マフィティフもしばらくバトルしてなくて、ウズウズしてるだろうしな!!」
「じゃあ、PWT終わったらみんなで特訓だね」
そう言いながら、四人はPWT会場の外に歩いていく。
「とりあえず、バトルの後は美味しいものだ!! マラサダとジュース、全員分買ってくるぜ!!」
「あっ、私も買いに行くよ!!」
「アオイが行くなら、私も!!」
「あ、それじゃうちも……」
みんなは学生らしく、買い食いをするために屋台に向かって走っていった。
次回、VSユウリ。