朝起きたらBW2の主人公になってました(全年齢版) 作:とも667
そろそろ終わりが近いです。
アクロマは喜ぶコウキを称えながら、コウキの方へと歩いてくる。
「素晴らしい戦いでした、あなたは私の予想を遥かに超えたトレーナー!! そこでお尋ねします!! ポケモンとトレーナーは、分かり合うことで更なる高みを目指せると考えていますかっ!!」
「はい。ポケモンのことが大好きだから、僕はここまで来れたんです」
「なるほど……!! あなたの返事は、私にとっての理想!! 実際あなたはその信念を持って、ポケモンと向き合い!! 力を引き出している!!」
アクロマはそう言って大袈裟に腕を広げ、天を仰いだ。
「繰り返しますが、私はポケモンを強くするなら手段はなんでもいいのです。ポケモンとの交流では届かない高みがあるなら、そこに心はなくても科学的アプローチのみで、力を発揮させてもいいのです」
「でも、そうではなかった。事実、あなたは僕に負けた……でしょ?」
「そう!! あなたは私に可能性を見せてくれた!! あなたが勝つのか、プラズマ団が勝つのか……私にとって、人とポケモンの関わりとは!! どうあるべきかを決める戦いでもあるのです。では、どこで決めるのか? あなたの言った、左側のワープゾーン……あそこに行きなさい!!」
コウキはそう言われて、大きく頷く。
「はい、絶対に勝ってみせますよ!!」
「ではご武運を、ご活躍を期待しています……そういえば。わたしを捕まえなくていいのですか?」
「あなたのことは嫌いじゃないですし。それに、僕はゲーチスが嫌いですから」
「そこまでバレていますか……私も、ゲーチスがキライです!!」
アクロマがそう言ったのを聞き届けて、コウキは笑って部屋から出ていく。そしてプルートは、目の前にあった台を思い切り叩いた。
「くそっ、くそっ!! またしても、三度までも!! あんなガキに邪魔をされるとは……!!!」
「さて、私も行きますか。影ながら、行く末を見守らせてもらいましょう」
「おい、どこへ行く!? アクロマ!! くそっ、金がかかっているっていうのに……!!」
プルートがそう言っている中、コウキはみんなの元に戻っていた。
「コウキ!! その顔は……やったんだなッ!!」
「うん、勝ったよ!! みんなのおかげだ!! 奴らはどこに?」
「勝ったけど逃げられた。いつか絶対に倒すって言ってたけど、あの様子じゃ対策には時間がかかりそうだね」
つまり、しばらくは出てこないということだ。コウキはその事実に安心する。
「よかった……それなら、あとはゲーチスだけか」
「みんな、大丈夫!?」
「あ、ベルさん!! チェレンさんも!!」
ベルとチェレンがやって来て、みんなの様子を見て……大体のことは察したようだ。
「やってくれたか……本当にありがとう。これで、プラズマ団も今度こそ終わりだろう」
「あとは、ゲーチスだけか……」
「あぁ、みんなで行こう」
「ゲーチス……待ってろ。みんなの仇は討つ」
それぞれの思いを胸に、コウキ達はゲーチスのいる部屋に向かった。しかし……
「いない? ここにいるはずなのに……」
『遅かったですね。恐らく、アクロマと遊んでいたのでしょうが……その間に私の計画は最終段階に入りました』
「ゲーチス!? どこから話してる!?」
その声のみが、部屋中に響いている。コウキがそう言っても、帰ってくるのは嘲笑のみ。
『哀れな子供達よ、よく頑張りましたが……子供にできるのはここまでです。私はイッシュの支配者となる……!! テラパゴスとキュレムの力によってな!!』
「おいッ!! ダークトリニティはどこだッ!?」
「私達なら、ここだ」
そう言って、ダークトリニティが現れた。コウキ達は包囲されて、動けない。
『できる限り、時間を稼ぎなさい。私はその間に計画を実行します』
「はっ!!」
『それでは、さようなら。次会うときは王の玉座です、ハッハッハッハ!!!』
そして、ダークトリニティが無言でボールを構えた。そこでサレナとヒュウが、彼らに言う。
「ヒオウギで奪ったチョロネコはどこだ!?」
「ライモンシティで奪った、ミネズミの居場所を教えなさい!!」
「あぁ、そいつらなら……こいつらのことかもな」
そう言って、彼らのうち二人がボールを投げた。そこから出てきたポケモンは……レパルダスとミルホッグだった。二匹とも、プラズマ団のせいで凶暴になっている。
「グルルルーッ!!」
「ミッルゥゥー!!」
「五年前、ヒオウギで奪ったポケモンと……そいつは下っ端が奪ってきたんだが、下っ端がヘマをして捕まったんでな。ポケモンは貴重な資源だから、回収してきたんだ」
ポケモンを生き物とも思わない、惨たらしい仕打ち。それを聞いて、その場にいる全員が怒る。
「そんな……そんなのってないよ!!」
「貴様らには、人の心がないらしいな……!!」
「そのような物、ゲーチス様に比べれば惜しくはない。我々はゲーチス様のために戦うのみ」
彼らは、チェレンとベルの糾弾をものともしない。そこで一人が何かを思いついたように、懐からスイッチを取り出した。
「そうだ。お前達にもいい物を見せてやろう」
──ウィィィン……
「何の音だ!?」
「モニターの前をよく見ておけ」
そこに出てきたのは、凍り漬けにされた二人の人間だった。そして、コウキとチェレンとベルはそれに反応する。
「なっ……N!? それに、そっちにいるのは……」
「そんな……嘘、こんなのって……」
「……トウコ? トウコなのか!?」
そこにいたのは間違いなく、トウコであった。トウコはプラズマ団によって氷漬けにされ、今の今まで動けなかったのだ。
「もう用済みだ、こいつは返してやる」
「氷が溶けた……キュレムが船からいなくなったからか?」
「トウコ!! トウコッ!!」
「う……うぅん……」
二人とも息はしている、どうやら冷凍保存状態だったらしい。ゲーチスを追おうとしたコウキの道を、ダークトリニティが塞ぐ。
「おっと、ここを通すわけにはいかないな」
「……お前達だけは、絶対に許さない。絶対にだ」
「よくもミイちゃんを……!! ダークトリニティ、お前達だけは許さない!!」
「コウキ、ここは私達に任せて!! 早く!!」
そう言われて、頷く。コウキはそう言われて、走っていった。
「うん、みんな!! 気をつけてな!!」
「トリプルバトルか。いいだろう、まとめて相手してやる」
「言っておく……俺は、いや!! 俺達は今から怒るぜッ!!!」
そう言って、ヒュウは自分のボールを取り出す。それに合わせて、みんなも自分のボールを懐から取り出した。
「ダイケンキ、頼むぜッ!!」
「行けっ、エースバーン!!」
「お願い、ローブシン!!」
三人とも自分のポケモンを繰り出すと、ダークトリニティは無言でキリキザンを三体繰り出す。
「ブッシィィィン!!」
「バァァァーンッ!!」
「ズォォォォーッ!!」
ポケモン達もトレーナーに応えて、怒りの雄叫びを上げたが……キリキザンは一言も発さず、強い殺意のみを向けてきている。
「ローブシン、『ドレインパンチ』!!」
「エースバーン、『フレアドライブ』!!」
「ダイケンキ、『ハイドロポンプ』!!」
それぞれが敵に技を放つ。しかし、ダークトリニティもただでやられてはくれない。
「キリキザン、かわせ」
「させるかッ!! 当てろ、ダイケンキ!!」
「ダァァァァイッ!!」
──ドボアァァァァッ!!
凄まじい水の奔流が、キリキザンを飲み込む。確かに躱したのにも関わらず、命中させたことにダークは困惑を隠せない。
「これは……どうなっている?」
「俺だけにしかできないこと、それはポケモンのことを想うことだッ!! ポケモンを信じる気持ちなら、俺は誰にも負けないッ!!」
「心の力か……私もそういうことがあった。褒めて欲しくて、ポケモンが技を急所に当てたり、状態異常を治したり……ヒュウくんは誰よりもそれが強いから、それが普通の人より起こりやすいんだね」
それを聞いて、ダークは次のボールを取り出した。他のキリキザン達も、攻撃を受けて倒れていく。
「バァニィィィッ!!」
──ドバオォォォォン!!
「ブッシィィィン!!」
──ズガァァァァッ!!
「倒れたなら、次のポケモンを使うだけだ。我々に痛みはない」
そう言って彼らは、次のポケモンを繰り出す。アギルダー、ジュペッタ、アブソルの三匹だ。
「全員まとめてぶっ潰す!! ダイケンキ、アブソルに『メガホーン』だ!!」
「アギルダー、『ギガドレイン』」
「ジュペッタ、『おにび』」
「アブソル、『ふいうち』」
三人は冷徹にそう言って、一斉に攻撃がダイケンキに襲いかかる。しかしダイケンキは、それをものともしない。
「火傷が治った……どうなっている?」
「何故倒れない、急所に当たったはず……」
「俺達の気持ちを舐めるなッ!!!」
「ズオォォォォッ!!!」
──ズドォォォォン!!!
『メガホーン』が命中して、アブソルが一撃で戦闘不能にされる。そして、すぐにヒュウが次の命令を出す。
「ジュペッタに『ハイドロポンプ』だッ!!!」
「ズゥオォォォッ!!!」
──ドボアァァァァッ!!!
「す、すごい……いや、感心してる場合じゃない!! とどめよ、ローブシン!! 『からげんき』!!」
そこでサレナが、ローブシンに命令を出す。アギルダーはそれをかわそうとしたが……後ろから、エースバーンが迫ってくる。
「エースバーン、『フレアドライブ』!!」
「ブッシィィィン!!!」
「バァァァーンッ!!!」
──ドゴアァァァァッ!!!
二つの攻撃がぶつかって、全てのポケモンが戦闘不能になる。しかし、ダークトリニティは無表情のままだ。
「十分に時間は稼いだ。それでは、さらばだ」
「待て!! ……畜生ッ!! 逃げられたか」
「今、奴らを追っても仕方ないよ。さぁ、コウキを追いかけよう!!」
そして、みんなもコウキを追いかけ始めた。時間は少し遡り、視点はコウキに戻る。ジャイアントホールの最奥部、ストーリー通りならゲーチスとの決戦の場所。
「……やっと来ましたか。忌々しい子供め、しかし一足遅かったですね」
「ゲーチスッ!!」
「今日をもって、イッシュの王は私となる……二年前のようにはいかない。人の心を持たぬ化け物も必要ない!! ハルモニアの姓を持つこの私こそが!! 王位の正当なる継承者だ!!!」
そう叫んで、目の前にいるキュレムに灰色の玉……『いでんしのくさび』を差し出すゲーチス。それがエネルギーを吸って、変形し……キュレムの体に打ち込まれた。すると、キュレムの羽の氷が砕ける。
──バリィィィィン!!!
「さぁ、キュレム!! 伝説のドラゴンポケモンを取り込み……今こそ、真の力を取り戻せッ!!! 吸収合体です!!!」
「ヒュラララ……!!」
──ギュオォォォォ……!!
「ライトストーンとダークストーンが……合体しただと!?」
その二つが合体して、大きな陰陽玉がその場に浮き上がる。そして、キュレムはそれに紫色の光線を放ち……取り込んでいく。そして、尻尾に雷と炎の力が、陰陽マークのように渦巻き……キュレムの体を包んだ。
──バヂュヂヂゴアァァァァッ!!!
「ぐぅっ……なんてパワーだ!!」
「さぁ、これで仕上げですよ!! テラパゴスッ!!!」
「パゴォォ……」
テラパゴスが姿を変えていき……王冠の姿に変化する。そして、それがキュレムの頭の上に乗る。次の瞬間……キュレムの体が、とてつもなく大きな宝石に変わった。
──パキュパキキィィッ!!!
「これは……テラスタル!? なんて大きさだ……!!」
「さぁ、姿を見せなさい!! 双子の王の、最強の僕よ!!!」
──バリィィィィィン!!!
「ぐぅっ、うぅぅ……!!」
凄まじい衝撃波に、今にも吹っ飛ばされそうなのを、コウキは何とか耐える。それが晴れた時、そこにいたのは……ブラックキュレムでも、ホワイトキュレムでもない。全く別のポケモンだった。尻尾に線が繋がれて、凄まじいオーラと冷気を体から放っている。
「……これが、キュレムの本当の姿なのか……?」
「美しいでしょう? 古代王が被っていた王冠の正体は、ポケモンだったのです。それが、王国の繁栄の理由……それを今、双子の王の僕が手に入れた!!」
「ンバーニンバリッシュ!!!」
──バヂュヂヂゴァァァァッ!!!
体の凍っていた部分は全て溶けて、右腕は黒く太いゼクロムの腕に。左腕は、白くて大きな腕翼……レシラムの腕に。頭の角も左はゼクロムに、右はレシラムに。顔も左半分と右半分がそれぞれ白黒に。
胸には白い体毛の下に黒い体が見えている。そして尻尾は更に太くなり、二匹の尻尾の色が均等に配置されている。キュレムの面影は、目の部分と頭の黄色の装飾くらいのものだ。
更に『古代の王冠』の影響で体が宝石のように煌めき、背中には黒い羽根と共にまるで神の光輪のように、ステラタイプの宝石が浮いている。その姿は、本物の神のようだ。
「キュレムとテラパゴスを、どうするつもりだ!?」
「決まっている。これでイッシュを……いや、世界を支配するのです!! 従わない者は王の名の元に皆殺しだ!!! さぁ行け、キュレム!!!」
「うわぁぁぁっ!!」
──ビュオォォォォッ!!!
キュレムが少し羽ばたいただけで、凄まじい旋風が吹き荒れる。コウキは耐えきれず、少し飛ばされてしまった。
「ハッハッハッハ、ハーッハッハッハ……!!!」
「……畜生、止められなかった!!」
「コウキ!! 大丈夫!? すごい音がしたけど……」
そこに来たみんなに、起こったことを説明する。
「キュレムが完全体に……? これはまずいことになったな……」
「ごめん、みんな……私がもっと、強ければ……」
「トウコ!! 喋っちゃダメ!!」
どうやらトウコは、ずっと一人で戦っていたらしい。コウキはそんなトウコに言った。
「大丈夫です。僕が奴を止めます、安心してください」
「……ありがとう」
「聞こえる……イッシュ中のポケモン達の、怯える声が……頼む、ゲーチスを……父さんを止めてくれ」
Nがそう言って、コウキは強く頷く。コウキはゲーチスの行き先にも、心当たりがあった。
「あいつは、『自分が王になる』って言ってた。だから……二年前と同じように、ポケモンリーグで事を起こすはずだ」
「なるほど。それじゃ、今すぐに全員で……」
「……ん、ライブキャスターが……もしもし?」
チェレンがライブキャスターで通信する。コウキも話の中に入った。
『コウキ、チェレン!! 大変よ、イッシュ全土がとんでもないことに……!!』
「何かあったんですか!?」
『テラスタルして、凶暴化したポケモン達が街にまで入ってきてる!! このままじゃ、死人が出るわ……!!』
コウキはそこで確信する。これがゲーチスの、本当の計画だと。
「イッシュ凍結って言っておいて、本当の狙いはこれだったわけか……クソッ!! みんな、街を助けに行ってくれ!! 俺はあいつを……ゲーチスの野郎を止めに行く!!!」
「わかった、負けんなよ!!」
「……ちょっと待っててね、私はやることがあるから」
そう言って、全員が行くべき場所に走っていく。コウキは一人、逃げ惑う人々を掻き分けて……チャンピオンロードへ走る。
「間に合え……!!」
その頃、他のみんなもテラスタルポケモン達に悩まされていた。
「ジバコイル!! 『10まんボルト』!!」
「ジババァァァァ!!!」
「グォォォォ……」
近くにいたポケモンのフシデが、強いテラスタルエネルギーとキュレムの力で凶暴化して、ペンドラーに進化させられている。その他にも凶暴化したポケモン達が、タチワキに迫っていた。ホミカは必死に、それと戦っている。
「ホミカ、大丈夫か!?」
「あたしは大丈夫だって!! 親父は早くみんなをシェルターに!!」
「わかった……こんな時、コウキさんがいればな」
そう呟いた船長の声を、ホミカは聞き逃さない。そこでホミカは、船長を一喝した。
「あたしが頼りにならないっての!? あたしも、ジムリーダーなんだ!! 野生のポケモンなんかに負けるわけないじゃん!! 行くよ、爆裂ッ!!!」
「「ギャオォォォォォ!!!」」
(コウキ。アンタもどこかで戦ってるんだよね? あたしも頑張るよ……だから、アンタも諦めるな!! 諦めたら、ぶっ飛ばすから!!)
ホミカはそう思いながら、ポケモンとの戦いを続けた。そして、ビレッジブリッジにて。テラスタルポケモンをよく知るアオイ達は、それの強さと危険さを理解していた。
「これ、ヤバくない……? エリアゼロの底みたいになってんじゃん……」
「きっとプラズマ団だ……!! なんとかしないと、イッシュ地方が大変なことになる!!」
「よし、俺達も手伝おう!! ……それで、何すればいいんだ?」
「とりあえず、この先には通さない!! それが最優先だね!!」
そう言って、四人がボールを構えた。そして、他の街でも……
「あれは……ホウエンチャンピオンの!?」
「ここから先は、通さないよ!! メガシンカだ、バシャーモ!!!」
「バシャアァァーッ!!!」
ホドモエシティには、チェレンが。
「ホドモエをお前らには渡せねぇな。出ていってもらおうか」
「助太刀に来ました、ヤーコンさん!!」
「チェレンか……足を引っ張るなよ」
ライモンシティにはサレナが。
「ここから先は通さないわ、スターの名にかけて!!」
「私も戦うわ、カミツレさん!! 後ろは任せて!!」
「あら、素敵なレディね。飛び入り参加は歓迎よ」
フキヨセシティにはリツコが。
「あの人も戦っているようね……そうね、みんな。彼が戦う運命にあるなら、私も同じ運命にある」
「飛行場はやらせませんっ!!」
「私達の運命に、あなた達は必要ない。消えなさい」
ヒオウギシティにはヒュウが。
「お兄ちゃん、来てくれたんだ!!」
「あぁ、チョロネコも連れて帰ってきたぜッ!! あとは俺に……いや、俺達に任せろッ!!」
「ズオォォォォォッ!!!」
そして、カノコタウンには……彼女とベルが。
「トウコ!? ゆ、夢じゃないわよね!?」
「心配かけてごめんね、お母さん。私が守るから安心して。行くよ、エンブオー」
「ブォォォォォッ!!!」
「落ち着いて避難してください、大丈夫ですよ!!」
他の街でも、ジムリーダーや戦える者達が奮起している。誰一人諦めてはいないのだ。シズイ、シャガ、アーティ、そしてメイも。
「海が荒れとるのぅ……まぁ、こんな時もあるたい。さて、じゃあいっちょやろうか!!」
「ソウリュウは私が守る。ここから先は通さんぞ!!」
「宝石になったポケモン達は綺麗だけど……今は、絵を描くよりもジムリーダーらしく、街を守らないとね。行くよ、みんな!!」
「よし……!! みんな、行こう!! みんなを助けるためにも!!」
そして、いなくなっていた三闘士も戦いに赴く。この時のために、力を蓄えていたのだ。
「こふゅおぉぉーっ!!!」
「ききゅあぁぁーっ!!!」
「ぐるるおぉぉーっ!!!」
そして……コウキがチャンピオンロードに着いた頃。ゲーチスがキュレムと共に、天空を飛んで……ポケモンリーグに降り立った。そして……
──パキュキキキィィッ!!!
──ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「Nの城をテラパゴスの力で再浮上させたか……!! 上等だ、お前の城も野望もぶち壊してやる!!」
コウキはそう啖呵を切って、宝石だらけになったチャンピオンロードに、足を踏み入れた。
最終決戦の場へ。