朝起きたらBW2の主人公になってました(全年齢版)   作:とも667

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 VSホミカ。


第五話 初恋は毒のようで

コウキは約束通り、ホミカのジムへと向かった。中からは、バンドの激しい演奏が聞こえてくる。

 

「……ギミックは同じのようだな」

 

 コウキはそう呟いて、中に入る。ホミカと数人がそれぞれの楽器を演奏して、脳に直接響くようなロックを奏でていた。

 

「おっと、コウキさんですか? お待ちしておりましたよ。今まで二人ほど挑戦者が来ましたが、楽しそうではありませんでしたから」

 

(二人……一人はエリートトレーナーの人で、もう一人はヒュウ兄さんかな?)

 

「そうなんですね、それなら丁度いいや」

 

 コウキはそう言って、やる気を見せている。

 

「今、ホミカさんは演奏に夢中なようですが……止めるんですよね?」

 

「もちろん、バトルして止めますよ。さて……まずは、あなたからだ」

 

「邪魔するヤツはぶっ飛ばす!! 邪魔しねぇヤツもぶっ飛ばす!!」

 

 そう言ってスキンヘッズのクックは、ドラムを打つ手を止めてボールを構えた。コウキもボールを構えて……バトルが始まる。

 

 

 

「マリルリ、『アクアテール』だ!!」

 

「ルゥリィィ!!」

 

 ──バシャアァァン!!!

 

「ガァスゥゥ……」

 

 水の入ったバケツをひっくり返したような音が響いて、アクアテールが炸裂。コウキはクックのドラムの演奏をやめさせた。

 

「あー、負けちまった……アンタ、ホミカさんの噂してたコウキか? どうりで強いわけだ」

 

「僕なんてまだまだですよ。次はあなたですね」

 

「ギターを弾いてる時、ポケモンを対決させる時!! あたし、まっすぐでいられるの!! 止めたいなら止めてみな!!」

 

「止めてみせますよ」

 

 コウキはそう言って、不敵な笑みを浮かべて……ボールを構えた。

 

 

 

「チャオブー、『ニトロチャージ』!!」

 

「チャオォォォ!!」

 

 ──ズゴォォッ!!

 

「ドガァァ……」

 

 ドガースの体に、炎と大質量が同時に叩きつけられる。ドガースが吹っ飛んで、倒れた。これでコウキの勝利だ。

 

「流石だね、リーダーが認めてるだけあるよ!! ほら、行ってあげな。リーダー、きっと待ちくたびれてるよ」

 

「ありがとうございます。それでは……ホミカさん!! 約束通り、来ましたよ!!」

 

「……遅いよ!! 待ちくたびれた!! 演奏しても演奏しても、心のモヤモヤが取れなくて……こんなこと初めてだよ!!」

 

 ホミカがそう言って、思いの丈を口にした。ホミカはまだ、それが初恋であることに気づいていない。

 

「すみません、待たせちゃって。じゃあ、そろそろ始めましょうか!!」

 

「当然ッ!! 行くよ、アンタの理性ぶっ飛ばすから!!」

 

「上等だ!! いざ勝負!!」

 

 コウキとホミカが、同時にボールを取り出す。ホミカはギターを掻き鳴らしながら、叫ぶ。

 

「いけっ、ドガース!!」

 

「頼んだぜ、コイル!!」

 

「ドガァァース!!」

 

「ルルゥッ!!」

 

 ホミカはそれを見て、コウキが対策してきたことを察する。

 

「なるほどね、対策はバッチリか……でも、それだけじゃ甘い!! ドガース、『クリアスモッグ』!!」

 

「ガァスゥゥ!!」

 

 ──ブシュウゥゥッ!!

 

「……目眩しか」

 

 白いスモッグに辺りが覆われて、何も見えなくなる。しかしコウキは、不敵な笑みを浮かべる。

 

「そこだ、ドガース!! 『ダメおし』!!」

 

「甘い!! コイル、『でんじは』だ!!」

 

「ッ、読まれてた!? どうして……!?」

 

 ホミカはそのことに驚愕したが、コウキのしたことは何も特別なことではない。

 

「確かにクリアスモッグで、ポケモンは見えなくなったが……空気の動きまでは誤魔化せない。ポケモンが見えないなら、他のことに目をやるまでだ」

 

「麻痺してるの!? クソッ、ドガース……!!」

 

「今だ、コイル!! 『エレキボール』!!」

 

「コォルルルルゥッ!!」

 

 ──ジュヂヂヂヂィッ!!

 

 エレキボールは、相手より素早さが高ければ高いほど威力が上がる。レベル差と、麻痺による素早さの半減……それにより、最大火力のエレキボールが放たれた。

 

「ガァァスゥ……!!」

 

「くっ……!! ドガース、動いて!!」

 

「まだまだ!! コイル、もう一発『エレキボール』だ!!」

 

 そこにコウキが、コイルに命令して追い討ちでエレキボールを撃ち込む。しかしそこで、ドガースが動き……それを間一髪躱した。

 

「避けたか……なら、もう一発!!」

 

「させないっ!! ドガース、『クリアスモッグ』だ!!」

 

「ドォガァァァ!!」

 

 ──ブシュウゥゥッ!!

 

 またもや白いスモッグに辺りが覆われて、敵が見えなくなる。しかしそれだけなら、さっきと何も変わらない。

 

「甘いぞ、コイル!! エレキ……」

 

「甘いのはそっちだ!! ドガース、『スモッグ』!!」

 

「なにっ!?」

 

 ──プシュウゥゥ……

 

 更に空気が追加されて、空気がスモッグの吹き出された勢いで動く。

 

「そうか、これなら空気の動きで見切ることはできない!!」

 

「麻痺しても、その場でスモッグを吐くことくらいはできる!! どこにいるかわかるかな!?」

 

「やるな……!!」

 

 コウキもこれでは、ドガースの場所が分からない。コウキはどうすればいいか、勝ち筋を考える。

 

(コイルまでスモッグに覆われて、相手もどこにいるかわからない。スモッグの中で一方的に攻撃され続ければ、いくら相性が今一つでも……)

 

「ドガース、『たいあたり』!!」

 

 ──ドガッ!!

 

「ルゥッ!?」

 

 後ろからぶつかられて、ドガースがすぐ消える。霧の中に隠れたドガースへの対策を、コウキは考える。

 

「ドガース、『たいあたり』し続けろ!!」

 

「ガァスゥゥッ!!」

 

 ──ズガガガガガッ!!

 

「……コイル!! 動き回って霧を晴らせ!!」

 

 コウキはそう指示して、スモッグを晴らすことに専念させる。しかし、ホミカもそう甘くはない。

 

「そう上手くはいかない!! ドガース、もう一度『クリアスモッグ』だ!!」

 

「ドガァァス!!」

 

 ──ブシュウゥゥゥ!!

 

「……今だ、コイル!! でんきショックを、左右に撃て!!」

 

 晴れ始めた霧をまた再展開されたその時、コウキがそう叫ぶ。そこでコイルが指示通り、でんきショックを左右に放った。すると……

 

「コォォルルゥッ!!」

 

 ──バヂュヂュヂュッ!!

 

「ドガァァァァ!?」

 

「なっ……当たった!? どうして!?」

 

 ホミカはそれに驚愕しているが、当然だ。コウキは彼女に、その原理を説明する。

 

「『偏差撃ち』……相手の移動を予測して弾を撃ち込む、本来は銃の技術だが……ドガースは何度も、たいあたりしては逃げる、ヒットアンドアウェイを繰り返していた……」

 

「……まさか!? 逆に、繰り返したから!?」

 

「そうさ!! 短期間のヒットアンドアウェイは、ドガースの『癖』になるには十分……!! 何も考えずともできるようになっていたから、今回も体が勝手に移動しちまったのさ!!」

 

 ドガースは地面に落ちてしまっている。それを見逃すほど、彼も甘くはない。

 

「コイル、『エレキボール』だ!!」

 

「ルルゥゥゥッ!!」

 

 ──バヂュヂヂィィィッ!!

 

「ガァァスゥゥゥ……!!」

 

 エレキボールが炸裂し、ドガースが倒れる。彼女は悔しそうにしながら、ドガースを戻した。

 

「クソッ……!! やるじゃん、あたしが認めただけあるね……!!」

 

「それ程でもありませんよ。お疲れ様、コイル。戻ってこい」

 

「でも、まだまだ!! いっけぇぇ、ホイーガ!!」

 

「ホォォガァァッ!!」

 

 ホイーガ、彼女の切り札だ。コウキもそれに応えるように、自分の相棒を出した。

 

「頼むぜ、相棒!! 行け、チャオブー!!」

 

「チャオォォォッ!!」

 

「ここから盛り上げて、あたしが勝つの!! 爆裂ッ!!」

 

 ホミカが声を張り上げて、自分とホイーガを鼓舞する。それを見たコウキも、声を張り上げた。

 

「俺達だって、気合なら負けてないぜ!! だろ、チャオブー!?」

 

「チャブゥゥッ!!」

 

「勝つのはあたし達だ!! ホイーガ、『どくばり』!!」

 

 ──ヴィィィィン!!

 

 ホイーガが回転しながら走り回り、毒針を敵に打ち込もうとする。コウキはそれを見て、笑みを浮かべた。

 

「チャオブー、囲まれるな!! 『ニトロチャージ』で範囲から抜けろ!!」

 

「チャアァブッ!!」

 

 ──ゴォォォッ!!

 

「逃がすな、ホイーガ!! 旋回して追いかけろ!!」

 

 ホイーガがチャオブーを追い回す。コウキも、もちろんそう来ると思っていた。

 

「チャオブー、旋回して『ニトロチャージ』!!」

 

「チャオォォォッ!!」

 

「追いかけろ、ホイーガッ!!」

 

 ──ゴォォォォッ!!

 

 ──ヴィィィィン!!

 

 ホイールと火炎のデッドヒート。先に止まったほうが負けの、チキンレースだ。そこで有利なのは……チャオブーだった。

 

「まだだ、チャオブー!! もっと加速しろ!!」

 

「くそっ……!! ホイーガ、まだいけるよね!?」

 

「ガァァァッ!!」

 

 ホイーガはその声に応えて、どくばりを撃ちながら走る。しかし、チャオブーはどんどんホイーガを突き放していた。

 

「ホイーガ、後のことはいい!! もっとスピード上げて!!」

 

「ホォォルゥゥッ!!」

 

 ──ギャルルルルッ!!!

 

「いっけぇぇぇっ!!」

 

 ホイーガの装甲は地面に激しく噛みつきながら、チャオブーへと走っていく。しかし、コウキはそれにニヤリと笑った。

 

「それを待っていた!!! チャオブー、旋回して……横に跳べ!!!」

 

「チャブゥッ!!」

 

「そこだ、撃ち込め!! ホイーガッ!!」

 

 ──ビシュシュシュッ!!!

 

 暴風のような激しい毒針の嵐が、チャオブーに迫る。しかし、コウキもチャオブーも至って冷静だ。そこでコウキは……予想外のことを口にした。

 

「チャオブー!! 『まるくなる』だ!!!」

 

「えっ!?」

 

「チャブゥッ!!」

 

 チャオブーは頭を下げ、腕を体に当てて……体を丸くして、完全に防御態勢だ。ここで攻撃してくると思っていた彼女は、それに面食らう。毒針は屈んだチャオブーに当たることはなく、その後ろの壁を貫くだけに終わった。

 

(どうして!? ホイーガが止まってるのは今だけ、絶好の攻撃チャンスなのに……!!)

 

「……ホイーガ、走り出せ!!」

 

「イィガァァ!!」

 

 ──ギャルルルルッ!!!

 

 またホイーガが地面を噛んで、走り出す。それを見て……コウキは、不敵な笑みを浮かべた。

 

「ホミカ!! この勝負、俺がもらった!!」

 

「なに!?」

 

「チャオブー!! 『ころがる』だ!!!」

 

 体を丸くしたまま、チャオブーが地面に着き……凄まじい勢いで、走り出した。ニトロチャージよりも、もっと速く。

 

「なっ……!?」

 

「それじゃ、旋回も間に合わないだろ!!!」

 

「ホイーガ、止まって『まもる』!!」

 

 急いでホミカが、防御命令を出す。ホイーガは急停止し、向かってくるチャオブーに対して光の盾を展開した。それに行く手を阻まれて、チャオブーは金属を叩いたような音と共に、弾かれた。しかし、それすら彼の想定内。

 

 ──ガキィィン!!

 

「チャオブー、今だ!! 『ニトロチャージ』!!!」

 

「しまった、本命は……そっちか!!」

 

「チャアァオォォッ!!!」

 

 ──ゴバォォォォォッ!!!

 

 烈火と、ニトロチャージの積み重ねで上昇したスピード。その二つが合わさって、とてつもない威力と化したニトロチャージが、ホイーガに炸裂した。

 

「イィ、ガァァ……」

 

「ホイーガ!! くそぉっ……!!」

 

「ホイーガ、戦闘不能!! 勝者、チャレンジャーコウキ!!」

 

 審判がそう言って、コウキがチャオブーと共に腕を掲げて喜ぶ。

 

「やったぁぁぁぁっ!!!」

 

「チャアァブゥゥゥ!!!」

 

「……あーあ、負けちゃった。でも、全力出せたし!! 清々しい気分!! ほら、これは賞金と……トキシックバッジ!!」

 

 ホミカに差し出された、バッジと賞金を受け取り……コウキがバッジをケースにしまう。

 

「トキシックバッジ……ありがとう!!」

 

「あと、これも持って行きな!! 『ベノムショック』のわざマシン!! 結局使えなかったけど、ホイーガが覚えてたんだよ」

 

「ありがとう、大切にする!!」

 

 そこでホミカは、自分が汗だくであることに気がついた。

 

「こんなに熱中したの、いつぶりだろう……色々とありがとね。すごく感謝してる」

 

「こっちこそ、いい勝負だったよ」

 

「それと、親父のこともね。おかげでみんな、ヒウンシティに行けるようになったし」

 

 そこでコウキは、ふとホミカの好感度を見る。すると……書いてある数値がすごい勢いで上がっていっていた。

 

(80、90……100!? レベルMAX……何が起こるんだ?)

 

「それ程でも……あ、もうこんな時間か」

 

「みんな、今日のライブはおしまい!! 忘れ物、しないようにね!! それじゃ、あたしも……」

 

 コウキは、そこで……お母さんに言われたことを思い出した。

 

「ホミカさん……良かったら、一緒にコンビナートまで行きませんか?」

 

「えっ……? い、いいけど……」

 

「見せたいものがあるんです」

 

 コウキはそう言って、ホミカの手を引き……夜景を見に行くことにした。そして……コンビナートのベンチに、二人で座る。

 

「綺麗……」

 

「俺も初めて見たけど……綺麗だ、都会じゃこんな綺麗に見えないしな……」

 

「これをあたしに、見せようって……?」

 

 ホミカがコウキを見て、尋ねた。それにコウキは笑顔で答える。

 

「はい、汗だらけだったので……ここなら、涼めるかなって」

 

(なに、この感情……心臓が痛いくらいに脈打ってる……顔、まともに見れない……)

 

「どうしました? 顔が赤いですけど……」

 

 純粋に心配して、コウキが声をかける。そこでコウキは、こっそりヒロイン図鑑を覗いてみた。

 

(情報が全部解禁されてる……このハートマーク、100になると付くのか?)

 

「……そのっ、あたし、は……」

 

(もしかして……告白!? 待て待て、急だって!! まだ心の準備が……)

 

 コウキは、そんなことを心の中で思いながら、どうにか平静を装う。彼女はそんな中で、考えていた。

 

(言うのが、すっごく怖い……でも、口に出さないとずっと苦しい……吐き出すしか、ないか)

 

「あたし……アンタの顔、見れなくなった……アンタ見てると、苦しくて……変な気分で……いつもはギター鳴らせば、治るのに……アンタがいなくなるって思うと、痛くて痛くてたまらないの……!!!」

 

「……そう、なんですね」

 

「痛い、よぉ……お願い、助けて……うっ、ぐす」

 

 ホミカには、『恋』というものがわからない。だから、できることは……目の前のその原因に頼むことだけ。自分と家族を救ってくれた人に、この痛みを救ってくれるよう、頼む。そして、コウキは……

 

(どうしよう、泣いちゃった……!! こういう時、どうするんだ!? 何すればいいの、図鑑にも書いてないしさ……!! クソッ、選択肢とかないのか!? ゲームなら出てくるだろ!!)

 

「……ホミカ。それは、恋だよ」

 

「恋……」

 

 ホミカは痛みの正体を知る。自分はこの男が、好きで好きでたまらないのだと。だから、それがいなくなることが、どうしようもなく寂しいのだと。しかし、それがわかっても痛みは消えない。

 

(言ったけど……どうするんだ、このまま無視して帰れるわけないし……くそっ、もうどうにでもなれ!!)

 

「あたし、痛いのはやだ……お願い、なんとかできるなら……んっ!?」

 

「……っはぁ。どうですか? 痛みの方は」

 

 コウキは、ホミカにキスをした。キスをされた彼女は、少し時間を置いたあと……頭から煙を吹き出して、真っ赤になる。

 

「い、いいい今、ななな、何して……!?」

 

「キスです。好きな人が好きな人にやる行為」

 

「す、好きな人が好きな人、に……え?」

 

 ホミカは何かしら言おうとして、口をパクパクさせたが……しばらくして、言われたことの意味に気がつく。

 

「……俺もホミカのことが好き。そういうこと」

 

「そう、なの……嘘じゃない?」

 

「嘘なんてつかないよ、相棒に誓って……わっ!?」

 

 ボールを取り出して、コウキが言うと……ホミカは泣きながら、コウキに抱きついてきた。

 

「う、うぅぅ……!! コウキ……好きっ!!」

 

「うん。知ってる」

 

「大好きッ、愛してるッ……うぅぅぅっ!!」

 

 そう言って泣きつくホミカを見て……コウキは、心の中でため息をついた。

 

(はぁ~上手くいった、危なかったぁぁ!! 警察呼ばれるかと思ったわ!! 先に進むのはどうしようもないけど……これで少しでも、彼女が楽になるのなら)

 

「ホミカ……」

 

「うっ、うぅぅぅ……!!!」

 

 ホミカは泣きながら、自分の痛みが無くなったことを感じる。そして……その痛みは全部、別のものに変換された。

 

(あぁ……そっか。恋ってこんなに……嬉しいものなんだ。毒みたいだけど、薬でもある……変なの)

 

「そろそろ帰ろっか。お父さん心配しちゃうよ」

 

「じゃあ、うち来なよ!! 今日は泊めてあげる!!」

 

 ホミカは勢いに任せて、そう言った。コウキはそれを聞いて……ホミカを二度見した。

 

「……え? なんて?」

 

「だから!! 家に来て欲しいって言ってんの!!!」

 

「はぁぁぁぁ!?」

 

 コウキもホミカも、顔が真っ赤になった。こうしてコウキは、なし崩し的にホミカの家に泊まることになったのであった。

 

 

 

 時間は少し遡り、船着き場の前にて。プラズマ団の三人組が、サレナとバトルをしていた。その結果は……

 

「ミッズゥゥ……」

 

「ニャオォォ……」

 

「お、俺たちのポケモンが……!?」

 

 サレナは、プラズマ団三人とトリプルバトルをして、たった一人で全滅させた。サレナの使っているポケモンは……ランプラーと、ダルマッカと、ドテッコツ。どれも強いポケモンになるポケモンばかりだ。

 

「身の程を思い知った? さっさとどきなさい、ゴミ共。さもないと……死ぬことになるわよ」

 

「こ、こいつ……狂ってやがる!!」

 

「チクショウ、覚えてやがれ!!」

 

 捨て台詞を吐いて、サレナの前から逃げていくプラズマ団達。サレナはそれに冷酷かつ、憎悪の籠った視線を向けたあと……ため息をつく。

 

「……奴らも、いつか殺す。奴らの本拠地丸ごと、全員殺し尽くしてやる」

 

 プラズマ団への呪詛を呟きながら、サレナは船へと乗り込んだ。





 次回、ヒウンシティに行きます。
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