僕は魔法少女でそして… 作:くるみ割り人形
読みたくなかったら、飛ばしていただいて構いません。
あれからと言うと、僕はあまり話を聞こうとはしなかった。
どうせ聞いたとしても無駄だと思ったからだ。
辺りが暗くなった頃、その日は解散した。
鹿目さんと美樹さんは家の方向が一緒であったため、2人とちょくちょく話をしながら、
途中まで帰っていた。
「呼び方。あたしは、さやかで良いよ、ストーカー君?」
「私もまどかで良いよ」
「どうか…呼び方をハルカにしてくれ…」
「てか、帰える方向が一緒だったなんてね。学校行く時、今までなんで会わなかったのか不思議だよね」
「確かにね、何度か見かけると思うけど」
「…そうだね…」
そんな何気ない会話をしながら家に着いた。
リビングに両親が居るのを見て、バレないように部屋に行き就寝する。
この日はあの2人はリビング忙しくしていたので、僕は呼ばれなかった。
◆ ◆ ◆ ◆
その日、僕は夢を見ていた。
僕はリビング居た。
母さんの横には知らない男が並んで座っており、腕を組みあっている。
思い出してしまった…僕の人生で最悪の日々が始まった日を…
僕にとっての化物が来た日のことを…
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
僕がまだ、小学生だった頃の記憶………
………
母さんと二人で暮らしていた時の頃、僕はまだ幸せを感じていた。
遊びに連れていってくれたり、ケーキとか買ってくれたり。
そんな日を過ごしていた。
ただ、ある日から母さんの様子が少し変わっていった。
少し口調がきつくなっていると感じてきた。
また、よく携帯を見ては幸せそうな顔をしており、休日はどこかに行っては夜遅くに帰って来て、ひどい日だと次の日に帰ることもあった。
僕は何故そんなに遅くまで帰ってこないのかを聞いてみた。
しかし、母さんは
「ないしょ」
と言う。
僕はさほど気にはしないようにした。
あいつが来るその日までは…
◆ ◆ ◆ ◆
学校から帰ってきたある日、リビングで母さんは横に立つ男の人を紹介した。
「ハルカ、彼が今日からハルカのお父さんになるのよ♪」
「よろしくね?
ハルカ君♪」
「は、はぁ…」
僕は混乱していた。
そらそうだ、急に父親になる人を連れて来たら誰だって理解に時間を要する。
「こーら♪
ちゃんと挨拶しなきゃダメでしょ?」
「まぁまぁ、まだ会ったばっかで緊張してるんだし、今日はこれでいいよ♪
これから仲良くなっていけばいいし♪」
「あら♪
そーお?」
「…」
この人が…今日から僕の…
正直、受け入れる気が出来なかった。
見た目は若く、色黒で筋肉もついており、金に染めた髪が目立つ。
僕には近寄りがたい印象だった。
しかし、今日から一緒に過ごすのなら、無理にでも受け入れるしかならないだろう。
◆ ◆ ◆ ◆
その日は何もなかった。
と言っても、母さんとその男は、荷物の片付けやらなんやらで2人はその男の家に行ったきり、帰ってきたのは次の日だった。
僕は幸いにもお金を貰っていたため、ご飯を食べることはできたが、あまり喉をとおらなかった。
この日から、母さんはあの男ばかりかまうようになった。