公安特捜班鳥取・風の挽歌‐倉吉着14時23分の行方不明者‐   作:新庄雄太郎

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いよいよ、最終章になりました。


第7章 解けた謎と列車トリック

そして、次の日。

 

南と高山と小海は、米子にある皆生温泉へ向かった。

 

皆生温泉は、鳥取県米子市にある温泉の事。弓ヶ浜の皆生海岸に面する東西1,000m、南北400mの狭い範囲に大型ホテルを含む宿泊施設が集積する。その収容規模は約5,000人で、山陰最大級である。鳥取県が入湯税を基に算出した調査に拠れば、近年は年間40万人前後が利用しており、2017年現在、鳥取県内の温泉では最も入湯客が多い。「米子の奥座」、「山陰の熱海」とも呼ばれる。

 

「えっ、この男は確か来ていたんですね。」

 

「ええ、確か15時頃に来ていたな。」

 

「それは、本当なんですか?。」

 

と、高山は言った。

 

「ええ、彼は鳥取砂丘から来たと言っていました。」

 

「ほう、なるほどね、ではこちらの女性は分かりますか?。」

 

高山は、写真を見せた。

 

「この女性がどうかしたんですか?。」

 

「実は、先日から行方不明になっているんです。」

 

「この米子を潜伏している可能性があるので捜索しているんです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「あっ、そう言えばこの女性。」

 

「何か、知っているんですか。」

 

と、小海は言った。

 

「確か、この付近で赤いスポーツカーに乗っていたわ。」

 

「えっ、赤いスポーツカーって。」

 

「うん、確か男1と女1人が乗っていたわ。」

 

「それいつ頃ですか。」

 

「一昨日頃だったかな。」

 

「とにかく、米子の城下町付近を調べてみようか。」

 

「ええ。」

 

城下町・米子

 

米子の下町には、見どころがいっぱい! 古い街並みが続く「白壁土蔵」、加茂川の川べりに続く並木道、温和な表情で出迎えてくれるお地蔵様、9つの古いお寺が立ち並ぶ「寺町通り(寺町銀座)」、重要文化財の「後藤家」、そして、山陰随一の栄華を誇った「米子城跡」等

 

「えっ、彼女がここで車を乗せた。」

 

「ええ、ここから倉吉方面へ向かって言ったわ。」

 

「それは、本当なんですか?。」

 

「ええ。」

 

「後、この女性は分かりますか?。」

 

と、写真を見せた。

 

「えっ、この女性ですか?。」

 

「はい。」

 

「一昨日から、行方不明になっているんです。」

 

「それで、捜索していたんですね。」

 

「はい。」

 

早速、南と高山と小海は所轄の倉吉へ戻るために米子発14時44分発の特急「スーパーまつかぜ10号」に乗った。

 

15時15分、倉吉に到着した。

 

「えっ、犯人は米子に来ていたと。」

 

と、木下警部は言った。

 

「はい、早速聞き込みをしてわかりました。」

 

「と言う事は、犯人は車を用意していたって事か。」

 

「はい。」

 

「そこへ、倉吉で女性を乗せて向かったって事か。」

 

「ええ。」

 

「わかったよ、犯人はこれを利用したんですよ。」

 

「えっ、犯人が使った列車トリックが分かった。」

 

「ええ、詳しく説明します。」

 

早速、高山は時刻表で見て、南が説明した。

 

「犯人は、前日に鳥取へ来ていたんです。」

 

「ほう、どうやってそれを利用したのか。」

 

「詳しく説明してくれ。」

 

と、南は高山に言った。

 

東海道新幹線「のぞみ3号」

 

東京発6時16分 乗車

 

京都着8時30分 下車

 

山陰本線・特急「スーパーはくと3号」

 

京都発8時52分 乗車

 

鳥取着11時59分 下車

 

鳥取砂丘を観光

 

山陰本線・特急「スーパーまつかぜ7号」

 

鳥取発15時20分 乗車

 

米子着16時24分 下車

 

皆生温泉で1泊

 

特急「やくも16号」

 

米子発11時35分 乗車

 

岡山着14時40分 下車

 

東海道山陽新幹線「のぞみ34号」

 

岡山発14時49分 乗車

 

東京着18時13分 下車

 

「そうか、帰りは米子から岡山へは特急「やくも」に乗って岡山で新幹線に乗って利用したのか。」

 

「その通りです。」

 

「高山、犯人はわかったのか。」

 

「ええ、この方法で利用できるのは田中淳朗ですよ。」

 

「何を言っているんですか南さん。」

 

「彼には、アリバイがあるんですよ。」

 

「ところがな、皆生温泉で確認したんですよ倉吉に来ていた失踪した女性と一緒に来ていたんですよ。」

 

「ほう、なるほどね、すると犯人は飯山を殺害の後に彼女と一緒に米子へ行っていたって事か。」

 

「ええ。」

 

「それで、彼女の方は。」

 

と、木下警部は高山に言った。

 

「きっと、米子にいます。」

 

「これで、田中のアリバイは崩れた、よしっ、早速米子に向かって捜索に当たろう。」

 

「はっ。」

 

「いやー、特捜班にはお手上げでしたね。」

 

「ええ。」

 

特捜班の推理で、米子付近で芽美を発見無事に救出された。

 

そして、芽美の証言で田中が乗っていた車の中から飯山の血痕が見つかった。

 

「田中淳朗、殺人及び誘拐と監禁の容疑でお前を緊急逮捕する!。」

 

「えっ、あっ。」

 

3日後、田中淳朗は殺人と誘拐と監禁の容疑で逮捕された。

 

こうして、東京から鳥取にかけて行方不明捜索と殺人事件は解決した。

 

 




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劇中の列車時刻は平成22年のダイヤを使用しています
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