お前を無責任保護者罪で逮捕する!   作:アルピ交通事務局

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自分の組織が勢力が悪行を重ねていたなんて!? A 想像力が足りないよ

 

 視聴覚室っぽい部屋に連れてこられた。

 マンツーマンレッスンで教えてくれる…………

 

「理事長としての仕事は大丈夫なんですか?」

 

「うちの学校は勉強を教える先生と倫理を教える先生で分かれていてその上で部活動とかそういうのもちゃんとした指導者を雇っているから……私がかけ持ちしているのは高校生クイズを目指しているアミューズメント部ぐらいだし、この学校以外に塾を経営とかそういうのはあまりしていないからね……優秀な部下や少し変わった環境にしているから時間は作れるんだ」

 

「そうですか……」

 

「漫画とかでよくある日常の裏で非日常を過ごし、学校生活を疎かにするとか言うのはホントに良くないからね……非日常の間を公休にはしないよ」

 

 漫画みたいな展開は許さない……漫画みたいな展開が起きているが、早々に許してたまるかと鯨六さんから強い意思を感じる。

 1冊の教科書【神秘異能対策オカルト課のすゝめ】と書かれている辞書ぐらいに分厚いサイズの教科書が配布された…………

 

「このサイズを2週間で暗記……」

 

「ああ、大丈夫大丈夫。ホントに必要な知識はしっかりと今から身につけるから…………さて……なにから知りたい?」

 

 辞書サイズの分厚さを持っている教科書を暗記しないといけない。

 勉強しないといけないという事は頭では分かっている。覚えれることも出来るがいきなりこの分厚さは心に来る。

 ホントに大事なものは今からしっかりと教えてくれるみたいだが……鯨六さんはなにから知りたい、と言われた。

 

「……一方通行じゃないか……」

 

「そりゃあ困るよ。考えてくれないと」

 

 教科書に書かれている内容を言葉にして分かりやすく説明だけをしてくれるかと思えば俺に考える時間をくれる。

 一方通行な授業、ただただとにかく暗記するだけ、方程式に従って答えを考えるとはまた考える……理系というよりはどちらかと言えば文系なやり方……しっかりとしている。

 

「そう、ですね……勢力とかそういうのがどういう関係なのかが気になりますね……恵比寿様が高天原と言う所から来ている、京都には神秘異能協会がある、他にも色々とあるのですよね?」

 

「この業界の勢力ね……この業界の勢力は国によって大きく異なる。日本ならばオカルト課、日本神秘異能協会、高天原の3つの勢力がある。オカルト課は官房長官や総理大臣なんかの全員がパッと浮かぶ日本の偉い人達の傘下にある勢力で日本と言う国の為に色々と動く。日本神秘異能協会は文字通りオカルトに関するあれこれを取り締まっている協会、高天原は素戔嗚尊(スサノオノミコト)とかの日本の神様が住んでいる場所、組織とも言える」

 

「……取り締まる勢力が2つ?」

 

 日本神秘異能協会とやらがオカルト関係を取り仕切っている。

 秩序を持っている組織があるのは構わないことだが、2つの秩序があるのはおかしい。秩序は1つで1つの方向性に向かうから秩序として成り立っている。なにかがあるなと疑問を抱いていると鯨六さんは免許証を取り出し……拳銃を取り出した……

 

「日本神秘異能協会は……まぁ、神秘や異能を取り扱っているんだけどちょっと色々とやりすぎているところなんだ。安倍晴明とか藤原秀郷とか源義経とかのメジャーな日本のオカルトに関係する英雄に関わったオカルト関係の人達の末裔がトップをしてて……まぁ、私利私欲に走ってたり色々とやっちゃいけない事をやってるよ……例えば取扱の資格が無いのに刀や銃を持っているとか」

 

「……刀の資格は知っていますし猟銃の許可証も知っていますが、拳銃は……」

 

「持とうと思えば持てるんだよ……相手の命を奪う奪わないの仕事でもあるからね」

 

 刀や猟銃は資格を手に入れれば取り扱えるのは知っている。

 ガスガンみたいなのも取り扱えるが文字通り持っているだけで銃刀法違反になる拳銃はアウトだ。それについて言えば、この仕事では銃を持つことが出来ると認めた。

 

「パワースポットって言葉、聞いたことあるでしょ?」

 

「ええ、まぁ……」

 

「アレってホントに凄く力が宿っている土地でね……その辺りの土地全てを現金で購入したわけじゃないんだけど、自分の一族の領地って言い出すんだよ。そこに住んでる自分の家系以外の神秘異能関係の人達から金を巻き上げたりしてるんだ」

 

「…………それは極道ものとかでよくあるショバ代とかみかじめ料とかそういうアレなのでは?」

 

 自分達の一族の土地だと言い張る……仮に農家ならば農地は自分達の一族の土地と言えるだろう。

 だが、そうでない場所で自分達の一族の土地と言うのは色々と間違いの様な気がする。特に金を巻き上げているのならば尚更だ。

 

「パワースポットを悪用されない為に管理人になってる!って言ってるけど、そのパワースポットを利用して自分にとって不利益な存在を消そうとしたり魔術の儀式をしたりと色々とやってて……その上で政府の役人の一部をね……」

 

「……日本政府も腐っていると?」

 

「ああ、腐っているよ……だってそうじゃないか?親ガチャなんて言葉があるし環境ガチャって言葉もある……沖縄県で生まれてウィンタースポーツのプロになれるかな?北海道で生まれてプロのサーファーになれるかな?努力はして当然で努力出来る環境があるかどうか……そしてその環境で胡座をかかないか。少なくとも政治家の子供で甘い汁を吸い、大人になり政治家になった奴は結構居るよ。だから政府内に裏切り者は沢山居る……政治家達は神秘異能関係の人達から色々と賄賂を受け取っているんだ」

 

 …………………あまり、耳のいい話じゃないな……。

 鯨六さんは政治家達には沢山の裏切り者がいると言い切った……そんなに居るのか……

 

「じゃあ、オカルト課は何故あるのですか?」

 

「オカルト課はレジェンド大戦以降に生まれた部署……人が手と手を取り合って生きる時に起きる時は決まってなにかしらの目的がある。レジェンド大戦と言う戦いで啀み合っていた勢力も手を取り合って戦った……けど、レジェンド大戦は色々と死に過ぎたんだよ。私も今でも覚えてるよ、あの戦いの過酷さを……だからしっかりとした国の役人がしっかりとしている組織を立ち上げようとなって十勇士に声をかけた。それがオカルト課が生まれた理由だよ……腐り切ってる奴等はもう手遅れだから。基本的には地獄行きだから新しい組織を立ち上げたほうがいい!もあるけど」

 

「…………改心はさせない、ですか?」

 

「え、改心をさせたいの?……そんな事が出来るならばとっくの昔にしている。龍ちゃんの堕天とか色々とあるけれどもそれでも手遅れだった」

 

 話し合いをして改心をさせる、何かしらを体験して改心をさせる。

 既に地獄に行くことが確定されておりなんとかならないのか?と思ったがそれが出来ているのならばこんな事にはなってはいない。

 まぁ……ホントに手遅れな奴は世の中にはそれなりにいる。当人達にとってはそれが当たり前や軽いノリなのも……文字通り痛い目に遭っても被害者面して涙を流し同情を誘う……ホントにクソだな。

 

「法的処置で裁けないのですか?」

 

「例えばパワースポットで生まれた怨霊退治とかそういうのも一応はやっている……その怨霊を従えて世界最強を!とか言う頭おかしい人達も居るけどね。裏に政治家達は居るから早々に裁けない……こちらとしても、神秘異能協会=悪の手先!と言う存在じゃない……司法取引も定期的に行われている。この前も究極の雑種(ネオ)と言う種族の女の子を保護し司法取引なんかをして天之岩戸学園に入れる事が決まったり……まぁ、そこは国の黒い部分だし、国も国で白だけじゃ生きていけないって認めてるからね……そこは君もそうだろう?」

 

「……出来れば白が良いですね。高天原は……」

 

高天原(たかまがはら)は文字通り神様の組織……神様は加護を与えたりするし特定の人物にのみ加担する理不尽な力を持った存在そのものが危険な存在だよ。伊邪那美(イザナミ)伊邪那岐(イザナギ)がトップを務めていたけれどもレジェンド大戦で死んで須佐之男(スサノオ)がトップになってるけれども……須佐之男は暴力の戦闘は強いけれどもそれ以外はあんまり……日本の神様はある一定のラインを越えなければ大抵の事は受け入れる。と言うか受け入れないといけない」

 

「……何故?」

 

「有名どころの大半は死んだけど、日本には八百万(やおよろず)……日本神話の上流階級の神様達ですら把握しきれないレベルで神様が居るんだよ。祀られている場所である神社はなんとコンビニの数よりも多い……そして神様達は信仰されたい。神様の寿命は祈りの力だからね」

 

 ……結構ファンタジーな世界だな……

 

「恵比寿や菅原道真の様な超メジャーな奴はともかく、御当地のローカルな神様はホントに大変なんだって。加護を与えたいけど信仰されてないから加護を与えれない……加護を与えるのを代価に信仰をしてもらう。日本の神様は地方営業とかをしっかりと頑張ってるんだ。じゃないと祀られないからね……まぁ、そのせいでイカれていると外国の神々に言われるんだけどね」

 

「イカれている……聞いた限りでは普通ではないのですか」

 

 なんの見返りもなく祈るのはおかしい。

 なにかがあるから祈りを捧げる……その人に対して何かしらの分かりやすい効果が発揮するから祈っている。それは普通のことだ。

 効果もなにも無いのに祈りを捧げていても意味は無いし、そんな事をするのならば別のプランで解決した方が良い。

 

「私もそう思うんだけどね……外国の神様達ってなんというか中世のヨーロッパに出てくる悪徳貴族か差別をしない善良な貴族の二極端でね、1000年以上前に力を貸した俺は偉い!俺のおかげでこの世界は滅びなかった!この街を創造したのは俺だから俺を崇めろ!とか……流石にね、1000年以上前の出来事を盾にされても困っちゃう!昔の出来事で凄かったから崇めろ!今はなにもしない!はちょっと無理があると思うんだ!」

 

「…………そういう解釈もありますね……」

 

 神様が何かしらの形で人間に関与してロクなことにならないのは神話が言っている。

 数世紀前の事を言われても特にピンと来ない……今も尚、それこそ漫画を作っているだゲームを作っているだ明確に分かりやすい事をしてくれているのならば信仰は出来るだろう。

 

「聖書の神の勢力の聖人が『今の時代に生まれてたら主の教え通りに生きるのは無理っす』って言っちゃったし……神様でも思い通りにならないのが世の中だよ!」

 

「…………なんというか…………いや、まぁ……………」

 

 神様の存在が忘れ去られている、否定されようとしている時代だから仕方ないと言えば仕方がない。

 とは言え神様が神様として活躍していた当時を生きていた人間達に今の時代で教え通りに生きるのは無理と言うのは……なんとも言えない。

 

「ホントに神様の教え通りに生きるとか宗教の手続き踏んだりしたら、宗教の都合上でラーメン食べれなくなるから……職業の自由選択の時代が生んだ一種の悲劇だと私は思っているよ!」

 

「……日本神秘異能協会、オカルト課、高天原……3つの勢力か……」

 

「他にも細々としたのはあるけど、そこは教科書を見てね……外国も似た感じ。黄金の夜明け団みたいな元からある神秘異能の勢力、政府の勢力、神様の勢力の3つに分けられてる……けど、日本と違って神様の勢力や神秘異能の勢力の方が強いのが当たり前なの!」

 

 3つの大きな勢力について理解することが出来た。

 妖怪なんかはどうなっているのかが気になるがその辺は教科書に記載されていると鯨六さんがページを捲り付箋を貼ってくれる。

 これならば後で読むことが出来るなと思いながらも次の質問に移る。

 

「何故現代で魔法や神様な様なものは存在していない扱いに?……それこそ現代ならばSNS等を使えば存在を一般にも知らしめる事は可能ですが」

 

「それは大きく分けて5つある……先ず1つは、神様側が反省した。人間側が怒った……神権政治の時代、神話の時代と言われる頃に神様側が色々とバカな事をした。だから人間が神を見限って、人間が独自の文明を築き上げた」

 

「………逆があるのですね」

 

「神様よりも人間の方が多いし……この100年で人間のやり方を貫いたらドカンと人間が一気に増えたからね」

 

 神様側が人を見限ると言う話はよくあることだが人間側が神様を見限るのはまた奇妙な話だ。

 ただ、神様は神様で失敗をしている。単純な人数でも神よりも人間の方が上回っており、神のやり方でなく人間のやり方をする。

 

「だから神様側は人間に対する接触を制御する……神様にとって一番困るのは神様の存在を知らないって言われることだから。信仰って言うけど、礼拝をしまくるとかじゃなくても、存在を認知しているだけで神様は存在することが出来るんだ」

 

「……色々と複雑ですね……」

 

「2つ目に、そういう時代じゃなくなったこと。魔法とかを使って相手を殺すとかドラゴンを退治するとかそういうのが無くなった……勿論、0じゃない。けど、一般的に大々的にする必要性が無くなった……君も神社や寺に行く時って何かしらの用事がある時だけでしょ?」

 

「……………確かに」

 

 合格祈願のお守りの購入とお祈りを捧げに学問の神が祀らわれている神社に行った。

 親戚が死んだから葬儀を上げる、三回忌とかそういうのでお坊さんを呼ばないといけないから寺に行って手続きを歩む。

 神社や寺は馴染みが深いが、関与する時は何かしらの出来事を抱えている。なんの用事も無く行くことは皆無だ。

 

「3つ目は、誰でも出来ることじゃないから。コレに関しては簡単なイメージとして箒をイメージすればいい。魔女が空を飛ぶのに使う箒、この業界に足を踏み入れたのなら基本的には使える様になる技術。でも、使えない人はホントに使えない……スマホや車の様にお金と時間と元気な身体さえあれば使いこなす事が出来ない物が多すぎる……この辺に関しては実技の方でしっかりと教えるけど、使えない人は使えない技術が多い!っていうのが大半で、一番知られていない理由は4つ目に関わっている」

 

「4つ目はなんですか?」

 

「4つ目は私利私欲に走って独占しよう!と言う考えに至る人が多い……オカルト課の本部を見たよね?オカルト課の本部は空間を弄くる呪術で拡張されている……例えば東京の小さなアパートがあるでしょ。そのアパートを空間を拡張させる術で拡張させてそれこそ家賃が何十万の部屋と同じ部屋にしよう!って考える人が居る。そしてその技術を独占しよう!って考える……そういうのに対してどういう法律で裁けばいいのか分からないのを逆手に取ってるの……だから情報を独占してる」

 

「……ホントにろくでなしが多いですね……」

 

 情報を売れるのは何時の時代も同じだろうが、それでも情報を独占している。

 インサイダー取引的な事にならないようにしていたりとか色々としているのだろうが……基本的にはグレーか。

 

「5つ目はアップデートに対応出来ない事だね……一般的な現代社会でも問題になってるけどパソコンが出来ないとか電子工学が出来ないとか溶接が出来ないとか……神様から離れて人間の技術が進歩したけど、八兎(やと)くんが言うには進歩させ過ぎた……色々な業界の若い世代が居ない問題はそれが原因……でもこれに関しては向こう側も悪いと思ってるよ!」

 

「……まぁ、そうですね……」

 

「あれ、否定しないの?」

 

「大人達が勉強しろという言葉は耳にタコが出来るほどに聞きました。しかし大人になるまでの勉強の大半は無意味で大人になってからホントに必要な勉強をしないといけません。普段から勉強しろだなんだと言っているのに日常で当たり前のスマホに関してなにも理解していない、機種変更でなにを言っているかわからないがありますから……」

 

 勉強をしろ!と言っている大人は勉強をしていない。

 学校で勉強する勉強とはまた異なる勉強がある。その勉強を大人はしていないことがある。代表的な例としてはパソコンを知らない、スマホの機種変更の手続きでなにを言っているのかが分からない。

 情報や常識は常にアップデートされている。勿論昔が良かったという考えは否定は出来ない。だが、変化したのは1つの考えに対して異議を唱える人達が大勢居たからだ。

 

「学校で教える勉強の内容をもう少し変えないと若者の◯◯離れ!とかホントに対応出来ないし、現役のベテラン勢は口が悪いし、給料面悪いし……一部は完全に自業自得って感じ!」

 

「……神様の様な神秘的な存在が手を引いた。人が人の時代や文明を築き上げることに成功した。情報や技術を独占している。特定の人物にしか出来ないこと。古い考えに固執している………………」

 

 そりゃ魔法とかそういう存在は否定されるし淘汰されるな。

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