プラネタリウム・ドリーム   作:ななしのあ

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L社通勤■日目-2

352:名無しのフィクサー

うぉっほーう!

さっさと走らんと死ぬぞー!

 

353:名無しのフィクサー

ゲゼルシャフト配信いいな

視覚と聴覚だけでこんな臨場感が出るもんなんか

 

354:名無しのフィクサー

なんで地面が迫り上がってんの?

そんな特徴のアブノマっていたっけ

 

355:名無しのフィクサー

>>353

わかる

VRゴーグルみたいでいいよね

 

356:名無しのフィクサー

>>354

おらんはず

近そうな奴なら白雪姫のりんごとか?

 

357:名無しのフィクサー

>>355

コイツはいい眼鏡クボねぇ!

100億眼で買うクボ!

 

358:名無しのフィクサー

>>357

お前には赤い眼鏡があるだろ

 

359:名無しのフィクサー

>>357

100億4000万眼です

 

 

 

「お前らぁ!次会ったら覚悟しとけよ!」

 

 

 

360:名無しのフィクサー

さて、その次はちゃんと作れるのかな?

 

361:名無しのフィクサー

帰ってこれたらぶん殴っていいからせめて助けられる位置には来い

 

362:名無しのフィクサー

俺はちゃんと応援してるぞ

フレーフレー、支・部・ニ・キ!

 

363:名無しのフィクサー

そこ頼むぞマジで

お前が死んだら俺の有り金ゼロだからな

 

364:名無しのフィクサー

先日発売の新作ハムパンサンドイッチめちゃくちゃうまいぞ

 

365:名無しのフィクサー

>>364

まじ?

買いに行ってくるわ

 

366:名無しのフィクサー

>>365

白夜黒昼で店内スカスカだから超ラクに買えるぞ

いつもバカほど混んでるからな

 

 

 

「……あああああああ!」

 

 

 ひたすらに走る。

 迫り来る地面が彼を天井になすりつけようとする。

 

 

「……どこ……だぁ!」

 

 

 上がれそうな場所が見つからない。

 タイムリミットは確実に近づいている。

 

 

 ——突如、天井の一部が崩壊する。

 

 

「おい!掴まれ!」

 

 

「っ!!」

 

 

 破壊された天井から赤色の手が差し伸べられる

 藁に縋るつもりでその手を握る。

 

 

「オラッ!!」

 

「熱い!」

 

 その手はアレンの皮膚を焼きながらも、力強く引き上げた。

 

 

 

370:名無しのフィクサー

うわぁ!俺コイツ知ってる!

 

 

 

 「よっ!無事だったか!」

 

 

 「あんだけバカみたいに騒いでたら嫌でも気づくわよ……」

 

 

 「ベレット!モフ!」

 

 

 

371:名無しのフィクサー

支部ニキの同期やん

 

372:名無しのフィクサー

生きてるもんなんやな

悪運が強い

 

373:名無しのフィクサー

まぁユーリちゃんとかも生き残ってたしそんなもんか

 

 

 

 ベレットは赤く燃えた手袋のみを付け、服は質素なジャージを着ている。

 モフは白いウールを着ており、何か武器は持っているようには見えない。顔についていたはずのお札は剥がれてしまったようだ。

 

 引っ張ってもらった時に焼かれた手を振り回して冷やす。

 

 

「……今、ここで何が起こってるか分かるか?」

 

 

「何も。地面が上がってきてるのは間違いねぇ」

 

 

「……結構焼けてるわよ、アレンの手」

 

 

「おおすまねぇ!緊急時って事で許してくれ!」

 

 

「助けてくれたんだから文句は言えないさ」

 

 

 

374:名無しのフィクサー

地盤ごと引き上げる装置とかあるのかな

 

375:名無しのフィクサー

>>374

無いやろ

存在意義が分からん

 

376:名無しのフィクサー

>>374

そもそも陥没処理がアブノマやらL社の情報を外に出さんって意味のはずやからな

それをどうして上に持っていく?

 

377:名無しのフィクサー

>>376

潰して証拠隠滅?

それでも不安定よな

 

 

 

「……ともかく、上を目指さないとな」

 

 

「それ以外に生き残る手は無いのよね」

 

 

「粗方の脱出装置は全て壊れてたな!今頃全部潰されてるか瓦礫の下だろ!」

 

 

 

378:運び屋筆頭ヂェーヴィチネキ

今ベレット君がいる方向から風の音がする

 

379:名無しのフィクサー

>>378

まじ?

何も聞こえないが

 

 

 

 ゲゼルシャフトから久しぶりに有力な情報が送られる。

 ……確かに風が皮膚を撫でる感覚がする。

 

「此方に空間があるかもしれない」

 

 

「そうなのか?俺らも今こっちに向かって歩いていたんだが」

 

 

「ほらー!やっぱりこっちで合ってたじゃない!」

 

 

「お前はただの勘だろ」

 

 

「はぁー?そもそもこっちに来なかったらアレンとも再会出来てないし向こうの狭い部屋グルグルしてるだけだったじゃない!」

 

 

「分かったよ!お前が正しかった!」

 

 

 

383:名無しのフィクサー

風の音なんて聞こえるか?

 

384:名無しのフィクサー

聞こえない!

 

385:名無しのフィクサー

ここでも部長との差ってやつを見せつけられるんか……

 

 

 

 三人は風の吹く方へと走り出す。

 

 

 

386:特異点ネキ

支部ニキさんの大まかな現在地が特定できました!

救助隊に位置情報を共有しておきます!

 

387:名無しのフィクサー

ありがと特異点ネキ

 

388:名無しのフィクサー

は?

バカ地中深くやん

 

389:名無しのフィクサー

あーだめだこれ

支部ニキよそこで絶対死ぬなよ

 

390:名無しのフィクサー

うわ絶対助けらんねぇわこれ

 

391:超絶天才ディエーチネキ

これは流石にキツいね……

 

 

 

 ……どうやらとんでもなく深い位置にいるようだ。

 このまま徒歩で登り切るのは難しいのかもしれない。

 

 

 

392:名無しのフィクサー

そもそもどうしてゲゼルシャフトが繋がらなかったの?

どこにいても繋がる優れ物じゃなかったの?

 

393:名無しのフィクサー

事務所からあんまりにも遠すぎるとダメとか?

 

394:名無しのフィクサー

>>393

なら大湖とか北部にいる組とか連絡つかないはずだけどそんな事ないじゃん

 

395:特異点ネキ

>>393

本人の意識があるかが1番重要ですね

今回だと支部ニキさんがずっと寝てたせいで特定が遅れました

 

396:工房担当トレスネキ

>>395

本人の意識ってより感情?欲求?罪悪感?

そういうのがゲゼルシャフトと繋がるのに必要っぽいねー

 

397:名無しのフィクサー

流石姫様!

何言ってるか全く分かりませんぞ!

 

398:名無しのフィクサー

ファウちゃんの方のゲゼルシャフトの仕組みがどうなっとるのかよく分からんからな……

 

 

 

(人の生死が関わってる中で討論会を開かないでくれ……)

 

 

「おい!広い空間に出るぞ!」

 

 

 ベレットがそう言えば、三人は広い空洞へと足を踏み入れる。

 

 

 天井は遥か上空、闇に溶けて見えない。幅は小型のスタジアムほどと言った所か。地面には大きな穴が空いていたようだが、支部の残骸によって埋められた後、徐々に上へと迫り上がってくる。どうやら上に建てられていた支部が崩壊し、この空間を作り上げたようだ。

 

 三人は広間の地面へと飛び降りる。

 

 

「案外足場がしっかりしてるわね」

 

 

「かなりデカい空洞だな。ここなら当分潰される心配はしなくていいだろうな」

 

 

「……スクリーンか?これ」

 

 

 三人は巨大な空洞を探索し……

 

 

「……なんだ……アレ……」

 

 

 アレンが何かを見つける。

 空洞の中央に、人型のナニカがいる。

 

 ソレは、人の形をした木であった。

 茶色の木の幹でできた体は、頭部から胸の辺りまでが真っ二つに裂かれており、本来頭がある場所には丸い緑色の宝玉が浮かんでいた。手と思われる部位は無数に枝分かれして上空へと伸びており、腰から下は根っことなっている。

 

 

「何よあれ」

 

「アブノーマリティか……?」

 

 

 

403:名無しのフィクサー

なにあれ

 

404:名無しのフィクサー

いやマジで何?

あんなアブノマいたっけ?

 

405:名無しのフィクサー

寄生樹っぽいが色々違うな

 

406:名無しのフィクサー

怪物とか?

遺跡の奥にはいるって言われてるし

 

407:名無しのフィクサー

ねじれか?

 

408:名無しのフィクサー

アブノーマリティっぽくはあるな

 

409:名無しのフィクサー

>>407

最初のねじれってピアニストやろ?

それ以前のねじれっているの?

 

 

 

 ソレは天を手中に収めようとするが如く、空へ木の幹を伸ばしている。

 その力は根を伝って大地を掴み、地盤ごと持ち上げているようだ。

 

 

「さっきから地面が上がってきてんのはアイツのせいか!」

 

「あれは……アブノーマリティ……なの?」

 

「にしては見た事がない」

 

 

「隱ー繧らァ√r蛯キ縺、縺代↑縺�〒縺サ縺励>」

 

 

 あの木から音が発せられる。

 

 

「……?」

 

「アイツなんて言ってる?」

 

「分からないわね」

 

 

「隱ー繧らァ√↓霑代▼縺九↑縺�〒縺サ縺励>」

 

 

 

417:代表

これカツ丼食ってる場合じゃねえな

 

418:名無しのフィクサー

自我がある?

 

419:名無しのフィクサー

アブノマも自我はまああるやろ

 

420:名無しのフィクサー

誰かアイツの言ってる事解析してけろ

 

 

 

「縺ゅ�譏溘�蜍輔>縺ヲ縺ェ繧薙°縺�↑縺九▲縺�」

 

 

「蜍輔>縺ヲ縺溘�縺ッ窶ヲ縺薙�驛ス蟶ゅ□縺」縺�」

 

 

——地面が大きく揺らぐ。

 

 

「っ!はぁ!?」

 

「急に地面が上がり始めたじゃない!」

 

「……まずいな」

 

 

 

426:名無しのフィクサー

おいまずいぞこのままだと全員ペチャンコだぞ

 

427:名無しのフィクサー

天井が見えないのが逆に怖ーい

 

428:名無しのフィクサー

ねじれ?やっぱねじれなんか?

 

 

 

「縺�縺九i繧ゅ≧窶ヲ隱ー繧ゅ>縺ェ縺�園縺ァ逵�繧阪≧窶ヲ」

 

 

「蟄仙ョ亥売繧定�縺阪↑縺後i窶ヲ螟「繧定ヲ九h縺�€ヲ」

 

 

「おい、アレを止めるぞ。あの木を潰せば地盤上昇は収まるだろう」

 

「マジか?ガチ正体不明の相手だぞ?」

 

「……でも、このままじゃペチャンコよ」

 

「下手すれば返り討ちに会うのは承知の上だ」

「だが、このまま時間切れになるよりは賭ける価値があると思う」

 

「…………そうだな!あんな化け物の相手はかなりやって来たんだ!今更なんだってんだ!」

 

「私達まだ三日しか働いていない新人でしょ」

 

「……あの木の根っこに腹を踏まれないようにしろよ」

 

「あぁ!もう初日のミスはしねぇからな!?」

 

 

 

433:名無しのフィクサー

ゲゼルシャフトからだと出来る事が限られてるな

 

434:名無しのフィクサー

寄生樹の変異体

都市の奥深くにいる怪物

ねじれ

 

さぁどーれだ!

 

435:名無しのフィクサー

賭けろ賭けろー!

ワイらは常に娯楽に飢えてるんやー!

 

436:名無しのフィクサー

>>435

普通にカス

 

437:名無しのフィクサー

>>435

ウーフィ組はこの活動を支援しています

 

 

 

「さて、まずはペチャンコを回避しないとな」

 

 

 

438:特異点ネキ

おそらくですが分かりました!

あれ『ねじれ』です!

 

439:名無しのフィクサー

速報 ワイの賭けた金、秒で消える

 




L社編は後二話で終わらせる!(素振り)
L社編は後二話で終わらせる!(素振り)


以下文字化け元

誰も私を傷つけないでほしい
誰も私に近づかないでほしい
あの星は動いてなんかいなかった
動いてたのは…この都市だった
だからもう…誰もいない所で眠ろう…
子守唄を聴きながら…夢を見よう…
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