対ヤギ戦
対ターニャ戦 ←今ここ
対ヒーロー戦
南部中指の壊滅。
ピアニスト事件以後に都市を揺るがした事件、と言えば間違いなくこの事象が上がるだろう。
五本指の1つ、『中指』は最高戦力である長女、長男を筆頭に数多の幹部級の人員、及び傘下組織に壊滅的な打撃を受け、特に被害の大きかった南部は事実上の『折れた』状態となった。
L社が折れたという絶好の機会にも関わらず、現在L社跡地を巣喰う組織が『親指』と『人差し指』という事からも、中指の壊滅具合が伺えるだろう。
「だからってよ……コレは無いだろうよ……」
L社跡地の裏路地、ヒーローを捕らえる為に絞り込んだ20地点の内の4つ目、第4ポイントのクラブ。そこの地上付近で佇む男が1人。黒い迷彩柄のジャケットを羽織り、腰には紫色の本をぶら下げている。
「会いたい時に会えず、会いたくない時にバッタリ会うって……本当に俺らはツイてないよな」
「ツイてないのはお前だけじゃなくて?」
「どちらかと言うと俺は巻き込まれた側だ」
男の目の前から歩いてくる紫色のシャツに黒いレザージャケットを羽織った……狼。
(残響楽団の1人……こうやってお会いするのは初めてだな……!)
図書館と共に都市をかき回す組織、『残響楽団』の屈指の武闘派。
それ即ち、都市の最上位を意味する。
「……その様子を見るに、ここの騒動に便乗した外野の1人か。調子はどうだ?儲かっているか?」
「ぼちぼちだな。お嬢さんはどうだ?」
「私はここの見学に来ただけだ。がっぽり稼ぐのはもうちょっと後になるな」
「そりゃ賢明だ。そんな所で悪いが、この先は今しばらく俺達が使わせてもらっている。申し訳ないが、回れ右か迂回してくれないか?」
ターニャがその言葉に少し身じろぎした後、口にキセルを咥え、手をポケットに突っ込む。
「無理だな」
「……何故だ?」
「欲しい物があるんだよ」
「例えば?」
「はぁあ……沢山だよ。お金も欲しいし、巣にも住んでみたいし、美味い飯も食べてみたいし」
「……でもその前に、音楽でもやろうかと思って」
ターニャは声に明るみを持たせながら、自身のこれからについて語る。
やろうと思っても出来なかったあれやこれやを、1つ1つ大切に拾い上げて磨き上げるかのように。
男はその様子を眺めながら、付かず離れずの立場で会話を続ける。
「この先に楽器店は無いぞ?」
「もっと別の用件だ」
「服でも仕立てるのか?」
「それ……もするが今日は違うな」
(……?)
男の額が歪む。無意識に握った手のひらにぬめりが生まれる。
「団長の旦那が『黄金の枝』とやらに興味を持ってたからな。L社のどこかにあるって聞いたから、下見のついでばーっと取っておこうと思って」
(……『黄金の枝』!?)
男の額に冷や汗が流れる。彼は残響楽団が黄金の枝を探し求めているなんて話は聞いた事が無かった。
「……そんな木の枝は聞いた事がないな。どっか別の所にあるんじゃないのか?」
「あー、なんだっけ。『バトルロワイヤル』?、ともかく、そこの景品に『黄金の枝』があるらしい」
(!?、あんのバカヒーロー!!!ちゃんと黄金の枝持ってるしなんでそんなもん景品にしてんだよ!!!)
「オマケに力と力で優劣を付ける単純明快な仕組みと来た。これ以上なく分かりやすく、確実で簡単な手段で団長の旦那が欲しい物が手に入るなら、やらない訳が無いよな」
「……演奏中に木の枝なんてあった所でなんの役にも立たないだろ?」
「それでも団長の旦那が興味を持ったって事は何かしらがあるって事だ」
男の交渉も虚しく、もはやこの意思決定は揺らがなかった。
「今日だけで7つ。クラブにいた雑魚共を片したが、その枝を持っている『ヒーロー』はどこにも居ないし、『黄金の枝』もありゃしない。あと探していないのはお前の向こう側だけだな」
「すまないがこの先は工事中だ。諦めてくれ」
「じゃあ、ここで無様に死ぬか、素直にこの道を開けるか。どっちか選べ」
狼頭の女性はゆっくりと諭すかのように、はたまた威圧するかのように語りかける。
それが最初で最後の警告であることを男は理解していた。
「……もう取り繕う必要も無ぇか」
「私もぺちゃくちゃと交渉するのは苦手だ」
「フィクサー事務所でパシリとして働かされているプグヌスだ。覚える必要は無いぞ、どうせ死ぬからな」
「どっかで聞いた事ある名前だな。あー、確か……」
ターニャはキセルを咥えたまま思考を巡らせ、プグヌスは腰に下げた
「……おお、懐かしいな。そんで忌々しくもあるな」
「コレは用途が違うんだよ!」
銃の絵が描かれたページに手を突っ込むと、本の奥深くまで腕が入る。
そこから取り出されたのは——。
「親指の銃剣か。それにしてはゴツいな」
「そりゃあ俺専用の特別仕様だからな!」
2mはある巨大な鉄の塊。一応剣の形をしている。
「もう細かい話は必要無ぇな?」
「ああ。こっちの方が分かりやすい」
ターニャは両手をズボンのポケットに突っ込んだまま、プグヌスを睨みつけている。
プグヌスは巨大な銃剣を右手で掴んで軽く振り回す。
「「よし、じゃあ——」」
「始めようか、あべこべ指のフィクサー」
「ぶっ殺してやろう!装填、『推進弾』!」
瞬間、銃剣の先から衝撃波が放たれる。
その勢いは目の前の敵を薙ぎ倒す……わけではなく、銃剣とそれを持つ男を押し出す。
プグヌスの後ろに向けられた銃剣は推進力を生み出し、巨大な銃剣と共に急速にターニャへと近づき——。
「……器用だな」
ターニャの上半身へと叩きつけられるかのように振り落とされた銃剣は、蹴り上げるかのように振られた左脚によって止められる。
「そして硬い。良質な材料を使っているな」
「装填!『火炎弾』!」
プグヌスの持つ銃剣の先が爆発した。
「……でも、それだけか」
爆風が過ぎ去った後には、何食わぬ顔をする狼と視線を交わす。
「足癖が悪けりゃ身体も硬ぇか。化けモンだな」
「まさかだが、この程度で私を足止め出来るとでも思われてるのか?」
ターニャは右脚を軸に左脚を軽く回し、プグヌスを銃剣ごと蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたプグヌスは空中で体勢を整え、再び銃剣を後方へと構える。
「ここから頑張ってアゲてくんだよ。装填、『推進弾』、『火炎弾』」
「まぁ、止めたかったら止めれるまで耐えてみればいいんじゃないか?」
剣先から溢れ出る熱波がプグヌスを押し出し、そのまま左下半身から切り上げるかのように剣を引き上げ——。
「ワンパターン」
「だから2弾入れたんだよ!」
「だからそれ込みでワンパターンなんだって」
ターニャの左脚が一度銃剣を払い除けた後、強く踏みつけて銃剣を地面へとめり込ませる。
もちろん、銃剣を握っていたプグヌスも巻き込まれるかのように地面へと叩きつけられる。
「『火炎弾』、『徹甲弾』!」
「再放送か?」
プグヌスの持つ銃剣が見上げるように爆風を放ち、ターニャが左脚を振り抜いて地面ごと抉り飛ばす蹴りが同時に行われる。
大地が揺れる衝撃と焼け焦がすような風が真反対に流れ、辺りに満ちる白い煙を巻き込んでいく。
残ったのは一歩も動いていないターニャと壁に叩きつけられた銃剣とプグヌスのみ。
「……弱っちいな。もう少し大勢引き連れてきた方が良かったんじゃないのか?」
「いっ……てぇ、なぁ!俺は
「なら現実を見ていないバカだ。お前も言葉と行動が一致してしていない奴らの仲間だな」
ターニャはポケットから一度も手を出す事無く、口に咥えたキセルを吹かしながら一歩、一歩とプグヌスへと近づいている。
「装填、『冷却弾』」
「数連れて群れるのは馬鹿らしいとは思うが、1人の雑魚が単独で突っ込んで来るよりは納得が出来る。何故そうしなかった?」
「だから、俺1人で勝てると思ってるから、だよ!」
「首を飛ばさないと現状を理解出来ないタイプか」
プグヌスが身体を起こした後、咄嗟に銃剣を上へと向ける。
「さっきまでの銃撃で剣身が熱を持ちすぎている。そのまま振えば銃剣が壊れて——」
(……いや、銃身が冷えている?)
右膝を大きく曲げ、もう片方の膝を後方へと伸ばす。上半身は前方に丸まるように畳み、全体的に非常に低い姿勢へとなっている。
目立つはやはり天に向けられた銃剣。2度の蹴りを喰らっても壊れる事なく、4度の銃撃にて赤く染まった筈の剣身は既に冷たくなっている。
「はっ、東部の挿翅虎……の真似事か。いいな」
「装填!『火炎弾』、『推進弾』、『徹甲弾』!」
プグヌスの持つ銃剣の先から甲高い音と共に赤い炎が噴き上がる。
それと同時に、ターニャが
「なら、少し強めに殴ってやる」
「度肝抜かれて首すっ飛ばすなよ!『超絶猛虎——』
ターニャが脚を踏み込んだ刹那。
「ただ強く、拳を打ち付けろ」
狼の拳が、虎の剣を打ち壊した。
「——はぁ!?」
「相手の大技を潰す方法は概ね2つ。団長の旦那がやっていたように相手の動作を
スクラップとなった銃剣を吹き飛ばし、プグヌスの腹部へと。
「今みたいに
真っ直ぐに、腕が突き出された。
……。
「……思いの外硬いんだな。いや、私が弱くなったか」
プグヌスの腹部へと突き刺さった拳は、彼を遥か遠くのビルを打ち壊す。
常人なら間違いなく死に至る一撃。それでもターニャはゆっくりと吹き飛ばした男の方へと歩いていく。
「……まぁ、ある意味都合が良いか」
そして、床に倒れ込む男を視界に入れる。
「そのままで良い。頭は伏せたままな」
「……」
「お前。『図書館』って知っているか?」
「……ふっ」
「もうロクに喋れもしないか」
ターニャが外に出していた手を再びズボンのポケットにしまい、プグヌスを殴り飛ばした時に作られた瓦礫に腰掛ける。
「……ここに『図書館』への招待状が——」
ターニャは自身のポケットを弄る。
「……?」
…………。
「……
ターニャは自身を落ち着かせるように、ゆっくりとキセルをふかし、煙を吸い込む。
「手を出した時にそのまま落としたか?そこら辺に落っことして……ないな。そんなポンポンとある物じゃないのに……クソ……」
「……まぁ、いいか。『図書館』の餌はまた別に作るか」
まるで調子を崩されたかのように、不服を見せたターニャは渋々、死にかけの男へと——。
「……いない」
「はは、ははは。痛えわ、マジ。んだよ、アレ高かったんだぞ、マジで」
「もう変に動かない方がいいぞ」
「はは!もしかして!このぐらいで俺をぶっ殺せるとでも!思ってんのかぁ!?」
「……イカれたか」
ターニャが後ろを振り返れば、先程まで地面に転がっていた男が膝を突きつつも立ち上がり、地面にはあの
「お前を生かす唯一の用事が今潰れた。後は分かるな?」
「ははっ!結局俺らは嫌われてばっかだなぁ!多分これからもずっとこのままなんだろうなぁ!悲しいよ俺!」
「これは想像以上に重症だな。吹っ飛んだ時に頭でも打ったか?」
「ははっ、
プグヌスは開かれたままの次元鞄に両手を突っ込み。
「ぶち壊すぞ!『
そのまま引っ張り出されたのは、
「……ほぉ」
目の前にいる、両手に赤い大剣を2つ構えた男。既に全身は傷だらけであり、もはや何故動けているのか分からない程の負傷。
見せかけの覇気。空っぽの威圧感。強者であるほど、現状の
だが、狼の類稀なる才能はソレを否定し。
「……絞れば出せるタイプか」
ここに来て、
「2回戦だ!狼の時間!『レスアンカー:ターゲット』!!!」
「そうだ。それで良い。やっと面白みのある相手になったな」
独特の構えから、プグヌスが両脚を弾き>>ターニャを挟み切るかのように斬りかかる。
型など存在しない、ただ強く振り抜くだけの力業。現に
「ッ!いいな。凄い奴らのソレだ」
「『レスアンカー:解禁—【Ⅰ】』!」
それでも、それだからこそ、この大剣は最大限の力を発揮する。
「……はっ!」
このまま膠着するのは不味いと感じたターニャはプグヌスの腹部を蹴り飛ばし、強引に剥がしとる。空中に蹴り飛ばされたプグヌスはすぐに体勢を整え、地面に大剣を突き刺して静止、2本の大剣を一直線に向けて走り出す。
ターニャは右脚を回しプグヌスの左手に握る大剣を蹴り退けた後、左手で右側の大剣を抑え右手をプグヌスの頭部へと突き出す。
(……反応し切るか)
プグヌスは咄嗟に姿勢を屈め、拳がちょうど彼の頭上を通る。
その刹那に、2本の大剣が両手から離れる
(!?、大剣を手放した!)
「『CLEAR』!」
プグヌスの右ストレートがターニャの腹部へと突き刺さり、吹き飛ばす。
「チッ。迷いが無い」
「『レスアンカー:解禁—【Ⅱ】』!!」
地面から発する煙と共にターニャが静止、直ぐに脚を踏み鳴らせば空気を押し飛ばして加速する。
決して真っ直ぐと進むことはせず、建物を器用に使い、立体的に動き回る。
(……成程。鎖か)
背後から迫るプグヌス……の両手首に絡まった鎖。左手には義理の鎖、右手には人差し指の鎖。
その両方が、赤い大剣の持ち手と繋がっている。
(薬指の作品、中指の鎖に手帳、何よりも……人差し指の指令に似た、的確で盲信的なナニカ)
(代行者の連中が信じる指令とは何かが違う。
「……火事場の馬鹿力だな」
「ミミック!『こくはく』だ!」
ターニャが壁に脚を押し付け反対側に振り向いた後、
プグヌスの両手に巻き付いた鎖が大剣を引き寄せ握りしめた後、赤い軌跡が生まれる。
狼の一打は赤い軌跡を打ち破り、プグヌスの左手の大剣を引き剥がす。
(撃ち落としてもめり込んでくるか……長引かせると面倒だな)
ターニャの胴体にも、微かに赤い軌跡が通り抜けた。
プグヌスは怯む事なく左手の大剣を鎖を使い引き寄せ、右手に残る大剣をターニャへと振り下ろすが、狼の左腕によって阻まれる。
「だが、お前も死に掛けだろ」
「なんなんだよ狼!俺の渾身の作品を軽々しく止めやがって!」
「なら力づくで押し込んでやるか」
プグヌスの周囲に現れる赤い軌跡がターニャの殴る蹴るを阻む。
ヤケクソ気味に大剣を振り回すだけの荒業。これを到底武技とは言えないだろう。
だが、彼らの赤い伝説がソレを形取り。
その作品が彼の想像を掻き立て。
ゲゼルシャフトが導き出す。
うそっぱちの伝説が、狼を呑み込もうとしていた。
「良い力だな。その様子ならこの辺りにいる連中は全員ぶっ壊せるだろうな」
大剣の一差しが狼に刺さり。
「だが、お前はその力で何を望む?金か?名誉か?人望かもな」
赤い軌跡が狼の首元を掠めとる。
「己の欲望のために使うも結構。誰かを助けたいならそうするといいさ」
赤い軌跡が狼の拳と衝突する。
「……お前は何のために進んでいる?」
「俺か!?他の連中は知らねぇが!俺は笑う為に頑張っているなぁ!」
「今の生活が笑えるか?」
「勿論だ!せっかくなら好きな事やって!面白い事やって!笑い飛ばさねぇと!」
「そうしねぇと生きていけねぇからなぁ!『レスアンカー:解禁—【Ⅲ】』!!!」
「なら、笑えるうちに笑っとけ」
狼の強打がプグヌスを突き飛ばせば、2本の大剣が融合し
ターニャもその気配を察知し、足を止めて一撃に備える。
「ミミック!高々に笑い飛ばすぞ!『さようなら』!!!」
「そうだな。こういう時は全身に力を込めて、歯を食いしばる。そうすれば——」
「打ち壊せないものは無い。『超根性』」
力を信じる狼の強打と、別れを告げる赤い斧が一点へと吸い込まれ。
うそっぱちの伝説がバラバラに砕け散った。
「……あべこべ指」
2本の大剣
そして、動かなくなってしまった男。
今も尚続く狼の時間。
もはや、誰の目からしても勝敗は覆せないものとなってしまった。
「思い出した。お前、中指で働いていた奴だろ。それも他の指の機嫌取りとして働いてた」
「親指に頭を下げていたときは楽しかったか?指令をこなしてるときは?薬指で作品を展示したときは?小指で集まって井戸端会議をしていたときは?」
「……中指で誰かに頼られた時は?」
答えが返ってくることはない。
「お前は力の向きがそっぽを向いている。そんなんで何かを成し遂げれるとでも思っているのか?」
……。
「まぁ、こればかりは才能だな。面白味はあったよ」
ターニャは男の頭部へと狙いを定め。
「じゃあな。あべこべ指」
頭部を蹴り飛ば——。
轟音。
突如、遠くから天高くに昇るピンクの光が打ち上がる。
けたたましい音と共に辺りは桃色に包まれ、L社跡地を包む白い煙がピンク色に染まる。
まるで……あの日打ち上がった白い光のように、L社の裏路地を照らしている。
「……」
男の首を刎ね飛ばす直前で動きを止めた狼。桃色に染まった世界で、今も尚口に咥えたままのキセルから湧き立つ煙もピンクに染まっている。
「……
どこか不満を残したまま、独り言のように呟き始める。
「プルート」
『どうされました?ターニャ様』
「招待状が消えた。後、『黄金の枝』もかなり
『ターニャ様にそこまで言わしめるとは。では、一度仕切り直すとしましょう』
「分かった」
「……だとよ、あべこべ指。良かったな」
最後に振り払われた蹴りは、男の頭を砕き潰し。
「お前の勝ちだ」
滴り落ちる血を残し、ターニャがどこかへと去っていった。
Q:ターニャってねじれてから強くなったの?弱くなったの?
A:ねじれた直後(黒雲会時点)では弱くなったが、その後鍛錬を積み残響楽団接待時点でねじれ以前より強く速くなったと解釈してます。
*次元鞄【仕返し帳簿モデル】
仕返し帳簿の形をした次元鞄。本を開いて、ページに手を突っ込んで引っ張れば、物を取り出す事が出来る。勿論収納も可能。そのページに何が入っているかはページに描かれたイラストで判別可能。
すげぇ!これくれんのか
*絶対に相手を粛清出来る素晴らしい銃剣
トレスネキ作。推進弾があれば機動力は何とかなるよねという浅はかな考えから火力に全振りした銃剣。
ちなみに、この銃剣に使われる銃弾はちゃんとした弾丸。ブロフロアが使う爆裂弾は弾丸と言うより火薬の塊に近い。そのため、前者は安全かつ質も保証されるが非常に高価であり、後者の方が安価だが質が安定しない為、起爆時に自身も火傷する事がある。
雷横のパクリ ——とあるルナ事務所フィクサー
これで粛清をするぅ!?いいかい?粛清ってのはね!迅速かつ的確に相手の顎を砕けるのが最低条件だ!……なのになんだいこの鉄の塊は!なんで親指の銃剣にあの高級な木材を使っているのか分かってないね!アタシは優しいからあんたの右耳を削ぐだけで済ませてやるけど、ソレをアンダーボス様の前でフラつかせるんじゃないよ。親指の侮辱と捉えられてあんたの事務所ごと粛清されたっておかしくないからね! ——とある親指のカポ
*
とある薬指の武器と伝説のフィクサーが使っていたとされる赤い武器から発想を得た武器。良質な肉体を材料に練り上げられた2つの大剣は敵に畏怖を植え付け、赤い跡のみを残す。曰く、『ミミクリーではなくミミックなのがポイント』らしい。
赤い霧のパクリ ——とあるルナ事務所フィクサー
何もないのパクリ ——とあるルナ事務所フィクサー
陳腐、食傷、使い古された、発想。時代遅れ、と、言わざるを、得ない。しかし、この、肉体に、眠る、核心は、深く、悍ましく、恐ろしさ、すら、感じる。私、の、見解、では、D+、だろう。しかし、一度、薬指、の、審査、に、出してみると、いい。もしかすると、マエストロ様、の、涙を、貰えるかも、しれん。 ——とある薬指のドーセント
*レスアンカー・解禁—【Ⅰ(Ⅱ、Ⅲ)】
レスアンカーの本質にある■■■■及びその核心である■■■■■■■と都市の神■■■との共鳴、再解釈の結果。無論、■■■■■■■と■■■は全くの別物ではあるが、都市の人々からすればどちらも大差ないものである。
指ニキがたまに指令をこなす時があるんだけどよ、そのどれもこれもがめちゃくちゃ簡単な指令ばっかなんだよ。だってよ?俺らさ、人差し指の
えっと、私が遂行者として働いていた時の話なんですけど……。指令は私から、いつも大切な物を奪っていたんです。家族、友人、財産……最後に残ったのは、私の命1つだけでした。あの時は確かに指令を恨んでいました。どうしてこんな事をしないといけないんだって。そんな時、私にこんな指令が届いたんです。『あなたの望むままに生きろ。期限は次の指令が届くまで』……って。それから私は、この人と共に幸せを分かち合いたいと思える相手を見つけました。可愛い子供2人にも恵まれました。翼の中で、パン屋を営む事も出来ました。幸せでした。でも……なんか、どうしようもなく怖くなったんです。これからもこうやってパン屋を続けていけるのか。夫と一緒に暮らしていけるのか。子供達がこのまま元気に生きていけるのか。いつしか、『私の望むまま』ってなんなのか、分からなくなってしまったんです。その時にやっと気づいたんです。私は指令がないと幸せになれないって。それから、また新しい指令が来て欲しくて、来て欲しくて、待ちきれなくなってしまったんです。だから、伝令が『パン屋を潰して夫と子供2人を殺せ』って指令を持って来てくれた時は、嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて!!!!!……頭が弾け飛びそうなぐらい、嬉しかったんです。だから、パン屋を潰して、夫と子供2人を殺して……その時、やっと封じられていた何かから、解禁されたような気がするんです。……ははっ、つまらなかったですよね、ごめんなさい、こんな話して。これも指令なんです。 ——とある人差し指の代行者
私はあの子達に手を差し出すべき、なのかな?
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そうだ。彼ら彼女らを、貴方が導くべきだ。
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うーん。貴方の後輩に任せるべきでは?
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貴方達はあの者達に関わるべきではない。