プラネタリウム・ドリーム   作:ななしのあ

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【遅ぇよ!】余裕で間に合いませんでした【イベント終わっちまった!】

脅威の16000字越え。時間のある時にお読み下さい。


○お知らせ

*1話目に注意書きを追加。
*エドガーの二つ名を一旦削除。公式からの言及があれば修正します。
当たり前のことを今更言うけどこの小説はただの妄想だよ!これを根拠したり他の人に迷惑をかけるような事はしないでね!
*ヒーローの描写を修正。
*フルールのE.G.O名を変更。
*あとがきのフレーバーテキスト群の色を変更。夜間モードにするとちょっとかっこよく見える。


偽善者(エセヒーロー)討伐作戦 後

284:都市伝説検証系ネキ

ヒーローとレスバをしましょう

 

285:名無しのフィクサー

 

286:名無しのフィクサー

 

287:名無しのフィクサー

 

288:名無しのフィクサー

ミ ゚ ッ

 

289:名無しのフィクサー

 

290:名無しのフィクサー

お前は何を言っているんだ

 

291:名無しのフィクサー

 

292:名無しのフィクサー

なんで?

 

293:名無しのフィクサー

馬鹿なの?

 

294:名無しのフィクサー

終わった

 

295:名無しのフィクサー

はい解散

 

296:名無しのフィクサー

おは鉄工会

 

297:名無しのフィクサー

>>293

馬鹿じゃなかったらこんな作戦考えないだろ

 

298:名無しのフィクサー

大横転—横

 

299:名無しのフィクサー

>>284

何をどうしたらこんな不安定な作戦を実行に移そうなんて考えるんだ?

言っちゃなんだが計画全部白紙にしてもいいレベルだぞ?

 

300:名無しのフィクサー

>>296

なんと、悪口だけで都市の星を沈める事務所

 

301:都市伝説検証系ネキ

>>299

理由は色々ありますが、1番の要因は正攻法では何をどうこねくり回してもヒーロー討伐が不可能、の一点に絞られますね

49日目無犠牲突破ぐらい不可能です

 

302:名無しのフィクサー

賭けに出ないと勝てない戦いなのは理解するがだとしてももうちょいなんか無かったんですか

 

303:名無しのフィクサー

>>300

別に悪口だけじゃないだろ

 

304:名無しのフィクサー

>>301

ま、単に戦力不足なら各精鋭部隊からちょっとずつ人連れ出して討伐作戦隊なんぞ作らないか

 

305:名無しのフィクサー

>>301

なら余裕だろ

 

306:名無しのフィクサー

>>304

実際ツヴァイネキとアイギスの自宅警備員で固めて殴れば大抵の場合は力勝ちできるぞ

でもセブンネキがGO出さなかったって事はそれじゃ無理って判断したんだろ

 

307:名無しのフィクサー

>>305

外れ値は帰ってくれ

 

308:名無しのフィクサー

まぁ鴻園黒獣コンビで無理だった以上、生半可な戦力&作戦じゃ無理って事は分かってるけどさ

 

309:名無しのフィクサー

ならやれるだけやってみる?

要するにヒーローの動きを止めれる暴言を言えばいいんでしょ?

 

310:名無しのフィクサー

セブンネキ曰くワイら全員が1級フィクサーになれば力づくでもいけるらしい

まぁ無理だからこうなってる訳で

 

311:名無しのフィクサー

こういうのは代表みたいな強いやつ1人入れた所でどうにかなる問題じゃないからなぁ……

 

312:名無しのフィクサー

>>309

そうだな

最初にして最大の問題が『ヒーローが俺らのレスバに乗ってくれるとは考えられない』って点だけどな

 

313:名無しのフィクサー

>>311

代表(敵味方識別不可)

 

314:名無しのフィクサー

ぶっちゃけこれだけでヒーローの動きを止められるとは思えないんだけどね

 

315:名無しのフィクサー

>>310

だとしてもなんとかならなかったんですか

 

316:名無しのフィクサー

>>313

ただの利敵行為

 

317:名無しのフィクサー

やってる事がローラン襲撃の時といっしょ

 

318:都市伝説検証系ネキ

>>312

そんな訳でヒーローが挑発に乗ってくれそうな話題を考えて下さい(*^ω^*)

 

319:名無しのフィクサー

>>311

代表は今忙しいから来てくれないよ

 

320:名無しのフィクサー

>>318

えっ

 

321:名無しのフィクサー

>>318

あの考えてくれてるんじゃないんですか

 

322:名無しのフィクサー

まさかの投げやり

 

323:名無しのフィクサー

考えてくれてるんじゃないんですか!?

 

324:名無しのフィクサー

えっワイらが暴言を考えないといけないの

 

325:名無しのフィクサー

他力本願寺DX

 

326:名無しのフィクサー

急に気が抜けて言う事がそれか?

 

327:名無しのフィクサー

暴言を考える所から???

そういうのはセブン組の方が得意じゃないの???

 

328:名無しのフィクサー

うーーーん

いけるか?

 

329:都市伝説検証系ネキ

>>327

勿論セブン組だけでも出来ますけど最高の出来にはならなかったんですよね(´・ω・)

 

330:名無しのフィクサー

>>329

あぁつまり1から作れじゃなくて作るの手伝えって事か

 

331:名無しのフィクサー

まぁ意見は出してやらない事は無いけど……

 

332:名無しのフィクサー

なら思い当たる節はあるかも

確認取ってきます

 

333:名無しのフィクサー

ほなら考えてやるけどさ

結局の所今回の作戦の最大の壁は>>312が言ってるようにヒーローがレスバに乗ってくれるとは思えない所なんだよな

 

334:名無しのフィクサー

相手に喧嘩をふっかける時は馬鹿なくらいが丁度いいか

 

335:名無しのフィクサー

>>333

そこだよなー

ヒーローの素性がよくわからない以上喧嘩もふっかけにくい

 

336:名無しのフィクサー

>>333

待て!(光1回復)

この前の前哨戦であのアホ共がヒーローに対して『チビ』『ガキ』等の悪口を吐きかけ、それにヒーローが少なからず反応している事は資料からも明らかである!

この事実からヒーローの煽り対策はそこまで高くないと推定できる!

 

337:名無しのフィクサー

なんで俺らはそこそこのフィクサーになったのに鉄工会の真似事をしないといけないんだ?

 

338:名無しのフィクサー

>>336

えっあのアホ共ってそこまで計画に入れて喋ってたの?

凄くね?

 

339:都市伝説検証系ネキ

>>338

そういう事にしておきます(・・;)

 

340:名無しのフィクサー

>>335

ヒーローの過去とか探ってみるか?

 

341:名無しのフィクサー

>>336

いやちょっと待て!(光1回復)よ

その当時のヒーローの状態はあくまで万全、多少の挑発にも対応出来るぐらいの体力を残しているじゃねぇか

俺らが相手にするのは完全に疲弊し切った死に掛け逃げ腰120%ヒーローだぞ、いつも通り暴言吐きかけた所で「うるさいボケ」の一言で足止めすら叶わないぞ

 

342:名無しのフィクサー

うーん

たとえ死に掛け状態でも気を動転させて殺しに来てくれるレベルの暴言……

あるか?

 

343:名無しのフィクサー

>>340

流石にこれ以上時間掛けれないぞ

こうしてる間にも図書館が着々と成長しているのを忘れるなよ

 

344:名無しのフィクサー

ただ>>336の言う通り精神攻撃は一定の効果はあるだろうね

 

345:名無しのフィクサー

でもそこで詰まるじゃん

ヒーローの素性を知っていたら刺さりそうな台詞が吐けるけど、少なくとも俺はヒーローの事を全く知らないからありきたりな事しか言えないぞ?

 

346:名無しのフィクサー

>>340

そういやあいつ9区の裏路地にいたらしいじゃん

ピアニスト関係で突っかかってみれば引っかかるんじゃね?

 

347:名無しのフィクサー

地雷踏み抜きは無神経な奴が的確にやらないと効果無いぞ

それっぽい事適当に言うだけじゃ時間の無駄だ

 

348:名無しのフィクサー

レスバに勝つ負けるは問わないから議題は何でもいいが全くの無関係な話したら聞き耳立ててもらえないぞ

 

349:名無しのフィクサー

魅力的な一言でヒーローの心をぎゅっと掴まないといけない以上不確定要素はあまり言わない方が良いのでは?

 

350:名無しのフィクサー

>>348

勝敗は問わないのは念頭に入れておくべきだね

あくまでレスバの土俵に立たせる事が目的だからレスバの議題はそこまで気にしなくてもいい

ただ正論パンチが放てるなら絶対そっちの方がいい

 

351:名無しのフィクサー

多少は推測ででっち上げるしか無いけど、推測だけだと軌道修正が効かないのがキツい

 

352:名無しのフィクサー

うーん

詰みでは?

 

353:名無しのフィクサー

ローラン襲撃の時とは前提条件が余りにも違い過ぎる

あの時はローランのド地雷を全員が理解して馬鹿にしまくれたからこそ出来た戦法であって赤の他人に出来るものじゃない

 

354:名無しのフィクサー

なんか良い案無いの?

お前らは口頭での殴り合いでさえも弱いの?

 

355:名無しのフィクサー

只今戻りましたー

 

356:名無しのフィクサー

>>354

こういうのがサラッと出せるなら出来そうなものだけどな

世の中とは残酷なものだね

 

357:名無しのフィクサー

>>355

 

358:名無しのフィクサー

おかえり

今は完全に手詰まり状態だよ

 

359:名無しのフィクサー

>>355

えーと>>332です

ディエーチネキの所に行ってました

 

360:名無しのフィクサー

>>359

ディエーチネキ?

マジで無関係の所じゃん

 

361:名無しのフィクサー

どうした

ソフィアさんも忙しいからあんま邪魔するなよ

 

362:名無しのフィクサー

んでなんかあったか

手詰まりだから何か新しい情報があるならくれ

 

363:超絶天才ディエーチネキ

やっほー

 

364:名無しのフィクサー

ディエーチ組に用があるなら鍵ニキとか適当に捕まえとけよ

あいつなら年中無休で対応してくれるからさ

 

365:名無しのフィクサー

えっ?

 

366:名無しのフィクサー

ファ!?

 

367:名無しのフィクサー

>>363

ディエーチネキいるじゃん!!!

 

368:名無しのフィクサー

えなんでいるの

 

369:名無しのフィクサー

よすディエーチネキ

あんたこの案件には関わってないだろ

 

370:都市伝説検証系ネキ

どうしたんですかソフィアさん(~_~;)

 

371:名無しのフィクサー

>>363

はろはろディエーチネキ

あんたはレスバするよりも殴った方が1000倍早いだろ

 

372:名無しのフィクサー

言葉の暴力(ガチ)の人が来た

 

373:超絶天才ディエーチネキ

『ヒーロー』の一件で悩んでるんでしょ?

あの子については知ってるから教えに来たの

 

374:名無しのフィクサー

えっなんで知ってるの

 

375:都市伝説検証系ネキ

なにそれ聞いてないんですけど(・ω・`)

 

376:名無しのフィクサー

なんでディエーチネキがヒーロー本人の事を知っているんですか?

 

377:名無しのフィクサー

本当になんで?

 

378:名無しのフィクサー

まぁ直近の事件だから知っててもおかしくはないけどさ

なんで?

 

379:名無しのフィクサー

そしてなんで俺らは何も知らないんだよ

 

380:超絶天才ディエーチネキ

なんでって

だってあの子元々事務所にいた子じゃん

 

381:名無しのフィクサー

( ´Д`)

 

382:名無しのフィクサー

( ゚д゚)

 

383:名無しのフィクサー

(・Д・)

 

384:都市伝説検証系ネキ

:(;゙゚'ω゚'):

 

385:名無しのフィクサー

∑(゚Д゚)

 

386:名無しのフィクサー

それは本当です?

 

387:名無しのフィクサー

聞いてないが

 

388:名無しのフィクサー

知らん知らん知らん知らん

 

389:名無しのフィクサー

>>387

そりゃ言われてないからな

 

390:名無しのフィクサー

あいつルナ事務所にいたか???

マジで見てないぞ???

 

391:名無しのフィクサー

>>390

覚えてない

 

392:名無しのフィクサー

>>390

覚えてたら言ってる

 

393:超絶天才ディエーチネキ

ま、事務所建ったばかりの頃の話だからね

あの子もすぐどっか行っちゃったし

 

394:名無しのフィクサー

>>393

もしかして事務所黎明期の頃か?

ならワイらが知らなくても無理は……やっぱある

 

395:名無しのフィクサー

おはつよろ案件過ぎる

 

396:名無しのフィクサー

そういやヒーローもワイらの事を認知している節は見せてなかったな

黎明期の頃は組が違えば名前すら知らんとかザラにあったしそんなものか?

 

397:名無しのフィクサー

人の顔を覚えるのは割と自信があった筈なんだけどなぁ……

 

398:名無しのフィクサー

ともかくそれが本当なら武器が一つ増えた

ヒーローは元ルナ事務所フィクサーなのね

 

399:超絶天才ディエーチネキ

>>398

結局フィクサーにはならなかったけどね

 

400:名無しのフィクサー

そういやなんでディエーチネキはヒーローの事を知ってるのさ

 

401:名無しのフィクサー

>>399

あっなんとなく思い出した

そういやディエーチネキって黎明期の頃は救恤の便利屋として頑張ってた時か

多分>>332も当時のディエーチネキにくっついてた奴だろ

 

402:名無しのフィクサー

>>398

割とデカい情報じゃん

これなら割と出来る事があるんじゃね?

 

403:名無しのフィクサー

>>399

ならヒーローはルナ事務所フィクサーと言うよりは、あの時に『都市』へやって来た転生者って事の方が合ってるのか

カジノの人と同系統でいいか

 

404:名無しのフィクサー

あーそうだディエーチネキがちっちゃい子を集めてた頃か!

なら分からんわワイあのガキ共マジで気にした事無い!

 

405:名無しのフィクサー

ちょい無理あるけど指ニキとシフト調整してL社跡地来る?

 

406:名無しのフィクサー

>>404

語弊しか生まない言い方

 

407:超絶天才ディエーチネキ

>>405

流石にやめておこうかな

でもペルタさんとプグヌスさんとノーティティアさんとは私から話をしておくね

 

408:名無しのフィクサー

えー折角なら来たらいいのに

一目見といた方がいいよ

 

409:名無しのフィクサー

>>407

あ待ってもう一つ聞かせて!

ヒーローはなんで事務所から消えたか分かる?

 

410:都市伝説検証系ネキ

>>407

ノーティティアさんは『旅館』関係で繋がらないのでプシュケさんに連絡しておいて下さいm(_ _)m

ついでにディエーチネキさんの遺物庫から『有耶無耶』を貸して下さい✌︎('ω'✌︎ )

 

411:名無しのフィクサー

>>408

そんな急にメンバーを変えれる訳じゃないからね……

 

412:名無しのフィクサー

>>410

これが人に物事を頼む態度なのか……?

 

413:名無しのフィクサー

>>411

なお代表

 

414:超絶天才ディエーチネキ

>>409

わかんない

ある日急にどっか行っちゃったから元気にやってそうで良かったな

>>410

おっけー

ディエーチ組の子達に伝えておくね

 

415:名無しのフィクサー

ところで『有耶無耶』ってなんですか

遺物なんてそんな軽く使えるものじゃないでしょ

 

416:名無しのフィクサー

>>413

あれは唯我独尊を極めるイカれ野朗だから出来る所業だから……

 

417:名無しのフィクサー

>>415

めちゃくちゃ硬い矢じゃなかったっけ

 

418:名無しのフィクサー

てかサラッと遺物借りてるじゃん

絶対レスバがうまくいかなかった時の保険として借りてるよ

 

419:都市伝説検証系ネキ

>>414

ありがとうございますm(_ _)m

 

420:名無しのフィクサー

>>414

ヒーローが家出した理由は分からずか

ありがとうディエーチネキ

 

421:名無しのフィクサー

いやでもさ、なんか引っかからない?

ヒーローの信念に疑問を抱きつつあるんだけど

 

422:都市伝説検証系ネキ

>>418

レスバがうまくいく前提で借りてるので頑張ってレスバしてくださいね(=^▽^)σ

 

423:名無しのフィクサー

>>421

つまりどういうこと?

 

424:名無しのフィクサー

>>423

いやさ

つまりヒーローはなんやかんやで楽出来るルナ事務所を飛び出して、ピアニストに突っかかってS社とT社とH社に喧嘩売って、それ全部失敗してるんでしょ?

 

425:名無しのフィクサー

多分ピアニストも挑んで負けたんだろうな

 

426:名無しのフィクサー

まるでルナ事務所は楽な事務所みたいな言い方はクるものがあるぞ

 

427:名無しのフィクサー

曲がらない強靭な信念があるのは素晴らしいけど現状じゃ周りに迷惑掛けるだけの頑固で馬鹿で無様なアホじゃん

それでもどうしてヒーローは突き進んでいるの?なんで自分を顧みないの?

 

428:名無しのフィクサー

>>426

実際お前みたいな奴でものうのうと生き残ってるし間違いでは無いだろ

 

429:名無しのフィクサー

>>427

これだけ聞くと開花E.G.Oしてきそうだな

 

430:名無しのフィクサー

>>428

午前3時13分が待ちきれねぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

431:都市伝説検証系ネキ

>>429

開花E.G.O、もしくはねじれへと転換する可能性は否定出来ません

その場合はケースバイケースで対応します

 

432:名無しのフィクサー

うわ砕けたと思ってたらまた急にかしこまった

 

433:名無しのフィクサー

まぁヒーローがそんな調子良くE.G.Oる事なんぞ無いだろw

この世界に主人公補正なんぞ無いからなw

 

434:名無しのフィクサー

>>427

なんで、と聞かれたらパッとは答えられないけどさ

多分それワイらにもブーメランしてるぞ

 

435:名無しのフィクサー

>>433

フラグ建築やめてね

 

436:名無しのフィクサー

>>433

トントン拍子に物事が進まない事だけは肯定してやろう

言うてワイらも物事が円滑に進み過ぎている方ではあるが

 

437:名無しのフィクサー

ヒーローヒーロー言ってるけどなんであいつ『ヒーロー』って名乗ってるんだろうな

一般名詞と固有名詞が混ざってとてもとてもとっても紛らわしいからいい加減やめて欲しいんだけど

 

438:名無しのフィクサー

>>434

あー

なーーんとなくだけどわかったかも

 

439:名無しのフィクサー

HEROね

英雄、勇者、主人公辺りか

 

440:名無しのフィクサー

とりま都市伝ネキよ

簡単にでいいから意見まとめてカンペ作ってくれない?

 

441:名無しのフィクサー

最悪それっぽく纏めるだけでもなんか良い感じになりそう?

 

442:都市伝説検証系ネキ

勿論です〜♪(´ε` )

 

443:名無しのフィクサー

>>440

まさかのカンペ方式

 

444:名無しのフィクサー

不安は不安だがワンチャン何とかなりそうなラインまでは行けたか

後は実行部隊の野朗共が何とかしてくれるだろ

 

445:名無しのフィクサー

>>443

そりゃ誰が言うのか分からないからな

誰でも言えるように原稿は作っておいた方がいいだろ

 

446:名無しのフィクサー

ゲゼルシャフトとかいう最強のカンニングツール

 

447:名無しのフィクサー

>>445

エイトニキみたいなゲゼルシャフトの通信障害が起こる可能性だってあり得る訳だし鍵ニキ辺りに暗記してもらえば安心か

 

448:名無しのフィクサー

そういやなんでエイトニキの時はゲゼルシャフト使えなくなったの?

 

449:名無しのフィクサー

>>448

知らね

そこら辺は特異点ネキに聞いてくれ

 

450:名無しのフィクサー

特異点ネキも忙しいから野生の有識者でも捕らえて適当に聞いてくれ

 

451:名無しのフィクサー

代表も特異点ネキも本部長も最近ずっとうんうん唸りながら働いてるよね

代表は残・当だから何とも思わないけど特異点ネキと本部長までもしょんぼりしながら働いてるのは可哀想だと思う

 

452:名無しのフィクサー

てか最近どこもかしこも忙しいんだよ

急ピッチで図書館に突っ込もうとしてるから無理なスケジュールで勝ちに行かないとやってられないんだよ

 

453:名無しのフィクサー

>>451

まぁ上は上でやる事たくさんあるんだろうなとは思ってる

 

454:名無しのフィクサー

>>452

じゃなきゃヒーロー討伐をこんな無謀な作戦で突っ込んだりしないもんな

黒沈さえ来なければもうちょい楽だったかもしれんけど

 

455:名無しのフィクサー

やっぱ黒沈のせいか……

 

456:名無しのフィクサー

そんなんだから指令にコピられるんだろうが……

 

457:名無しのフィクサー

下水に流したろかアイツ……

 

458:名無しのフィクサー

テメェの死に様の際には背中に武器突き刺しに行ったるからな……

 

459:名無しのフィクサー

喉を過ぎればなんとやら

 

460:名無しのフィクサー

あんたらはどちらかと言うと下水に流される方じゃないの?

 

………

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 褪紅の光が点滅し、それに続くように破裂音が鳴り響く。鋼鉄の鎧は何度も桃色の閃光と衝突し、その度に赤い火花が飛び散る。

 

 少女が杖を持ってぐるんと一回転し、軌跡上にいた鋼鉄の犬を薙ぎ飛ばす。

 

 

「……そこまでして己のエゴを正当化するか」

 

「喰らいつけよ邸宅の負け犬!こんなに晴れ晴れとするのは久しいんだ!」

 

「ピピピ」

 

 

 エドガーを纏う強化鎧がまた一段と揺らぎ火花を散らす。空中で体勢を整えた後、建物の上に着地し四つん這いとなり、魔法陣が張り巡らされた裏路地へと突き進む。

 

 

「『メジャーアルカナ・魔術師』!」

 

 

 もはやヒーローは止まることを知らず、己の圧倒的なパワーの元、桃色の魔法陣を介した瞬間移動をし続け、凄まじい勢いを保ったままエドガーの正面へと現れる。

 

 何度目か分からない衝撃がエドガーを襲い吹き飛ばすも、ツヴァイの忠犬も力果てる気配を見せない。

 

 

「……私は言った筈だ。正義執行の時間だと」

 

(馬鹿みたいにしぶとい……ってよりは、上手く攻撃が通っていない?)

 

 

 互いに決め手を欠けた戦況は膠着状態に陥る。

 

 

「……もしかして強化鎧のせい?」

 

 

 しかし、攻防の均衡は確実に揺らぎ始める。

 

 

「『マイナーアルカナ・杖』!」

 

「私はお前を殺すまで止まる事は無い」

 

「『メジャーアルカナ・皇帝』!」

 

 

 複数の光が辺りに散らばり、流星のように空を駆け巡りながらまたエドガーの前方へとヒーローが現れ拳を打ち込む。

 

 エドガーもまた堅実かつ確実に相手の動きに合わせ、ヒーローの腹部へ腕をめり込ませる。

 

 

「お前の我儘に正義の皮を被せ、いたずらに人を騙し痛みつける……」

 

「そしてその行為を躊躇う素振りすら見せない……あまりにもバカバカしい」

 

 

「他人のやってる事なんて全部下らないんだよ!だがな!そんな他人を理解する唯一の方法がある!」

 

「殴り合う事だ!地位も金も思想も欲望も!人は己の命が崩れる瞬間!直前まで握りしめた価値観を全て捨て!新しい世界を受け入れることができる!!!」

 

「だからオレもお前も!暴力の泥沼に沈むんだろ!!!」

 

 

 そしてゆっくりと、されど即座に、エドガーの背後から黄金のステッキが姿を表す。

 

 

「杖、貫け!」

 

 

 エドガーの後頭部に、黄金の杖が吸い込まれて——

 

 

「ピピピ」

 

 

 瞬間、エドガーの強化鎧から火花が弾け、一瞬で1人の人間(エドガー)1匹の犬(ラング)に姿を変え。

 

 

「チジジジッ」

 

 

 黄金の杖が、ラングの牙によって阻まれた。

 

 

「はっ!強化鎧の緊急分離!中々粋な事をするな!」

 

 

 黄金の杖とラングはその勢いのままに、エドガーとヒーローから大きく距離を離す。

 

 

「だがよツヴァイの犬!強化鎧無しでオレと殴り合えるとでも思ってんのか!?」

 

「当たり前だ」

 

 

 一撃。互いの身体が軋み、少女が吹き飛ばされる。

 

 

「——ッ!だけど今のはお前も痛かっただろ!」

 

「……チッ」

 

 

 一度距離を取るエドガー。この状態での殴り合いは吉とは出ないと感じ、ラングとの合流を優先する。

 

 

(やっぱりあの強化鎧、ってか犬か!あの犬がオレのミートをズラしてたのか!)

 

「なら、今はマトモに喰らうって事だよなぁ!」

 

 

 しかし、この好機を偽善者(エセヒーロー)が逃す訳がない。

 建物を蹴り飛ばし、エドガーの元へと突き進む。

 

 

「『メジャーアルカナ——」

 

 

「『快撃・刻呪殺槌』!!!」

 

 

 ヒーローの眼前に、2本の破砕槌が突き出された。

 

 2本の木の塊は少女を軽々と吹き飛ばし、遥か遠くの建物と衝突、白い煙と砂煙によって姿が見えなくなる。

 

 

「やっと見つけたで!あの成金野郎を捕まえられんでもお前さえ連れて帰りゃ能無しじゃと馬鹿にされんで済むじゃろ!」

 

 

 破砕槌を構えた羊が脚を踏み鳴らし、煙の向こう側へと突き進む。

 

 

「ははぁ!『発角』、『脚力』!肉突き破って全部ぶち壊しちゃる!!!」

 

「——鴻園の黒獣がなんでここに……あぁもう!ツヴァイの忠犬を先に——」

 

 

♑︎

 

 

「……呪殺?あの槌は羊の——」

 

「『雲解顕現・破砕角』!!!」

 

 

 呪殺が破れ裂ける。

 

 建物を突き破りながら人影が動き、羊は跳ね飛びながら桃色の魔法陣の横を通り抜ける。

 

 

「ここで出し惜しみするほどナメた根性しとらんけぇの!ぶち抜かせてもらうで!」

 

 

 先程の一撃を打ち込んだ衝撃により、ヤギの『脚力』は既に効力を失っている。

 加えて、フィクサー2人との抗争によるダメージも少なからず蓄積している。

 

 

「……『マイナーアルカナ・杖』!」

 

 

 万全の実力でさえ持て余すヒーローの圧倒的な武力。

 マトモにぶつかれば勝機が無いのは黒獣もよく分かっている。

 

 

「…………?」

 

 

「いやー無理無理追いつけない。レスアンカー使えれば喰らいつけは出来るけどゲゼルシャフト使えないなら何やっても無理」

 

「でも、ツヴァイネキはエドガーと合流出来たと思うしラングも逃す事が出来たし……上出来だろ」

 

 

 一本の杖が、ハルバードによって抑えつけられる。

 

 

「後はワイが出来る限り杖の足止めしてりゃいいか」

 

 

 ヤギが最も得意とする短期決戦。

 

 その土俵が自然と作られていた。

 

 

(変なウーフィのフィクサーまで来たのか!?)

 

「このままぶち抜けるまでぶち抜かせてもらうで!『突破・解路新天』!!」

 

 

 2本の槌が肉体を揺らす。

 

 黒獣が破砕槌を振り回す度に何かが壊れ崩れていく。それでも肝心のヒーローは倒れない。だからこそ、ヤギは何かに囚われたかのように突き進み破砕槌を打ちつける。

 

 

「……『偽善者(エセヒーロー)の凱旋』」

 

 

 再び、辺り一帯に桃色の魔法陣が生成される。

 

 

「黒獣。お前は割り込んできた癖に——」

 

 

 ヒーローがヤギの胴体に腕を突き出し、宙へと浮かす。

 刹那、ヤギの持つ槌が蠢く。

 

 

「弱いんだよ!」

 

「行く手を阻むもんはまとめてぶち壊してみせちゃるけぇ!」

 

 

 ヒーローは地上から吹き飛ばすように。

 

 ヤギは上空から叩き潰すように。

 

 

「『メジャーアルカナ・塔』!!!」

 

「『黒山羊之嘆(スケープゴート)』!!!!!」

 

 

 桃色の光は一瞬の拮抗の末、黒い獣を完全に呑み込み、白い煙を突き抜け上空へと吹き飛ばした。

 

 

「……え?あの黒獣死んだ?」

 

 

 黄金の杖をハルバードを用いて抑えていたワラギが上空に登る桃色の線を眺める。

 点高く昇る一線は眩い光となって打ち上がり続ける。

 

 

「『マイナーアルカナ・剣』」

 

「……はっ!?」

 

 

 一瞬の刹那、急に加速した黄金の杖はハルバードとワラギを押し除け。

 

 一振りの末にワラギの両腕を切り落とした。

 

 

「——まっじか!?」

 

 

 そのまま黄金の杖はヒーローの方向へと加速、彼女の手元へと一度戻った後に再び別行動を始める。

 

 

(クソっ……やっぱり鉄の犬がいない……!エドガーを仕留め損ねた……!)

 

「だったらなんだって話だ!もう一度——」

 

 

「正義執行の時間だ」「ピピピ」

 

 

 ヒーローの正面に、強化鎧を纏ったエドガーが現れる。

 

 そのまま突き出された鋼鉄の右手はヒーローを殴り飛ばすが、受け身を取りながら再び魔法陣を通り抜ける。

 

 その様子を遠くから眺めるワラギ。両腕から血が溢れ出続ける。

 

 

「あー、これあの黒獣は完全にイカれたな。ワイの両手も完全にナイナイになったし、あーあ……」

 

「……まあ、一発芸は入れれたか。やる事やったんで後はなんとかしてくれ」

 

 

「ツヴァイネキ」

 

「『ツヴァイ式月詠剣術・驢馬』」

 

 

 魔法陣を通り抜けたヒーローを、驢馬の足(ツヴァイヘンダー)が踏み潰す。

 

 

「ツヴァイヘンダーのアマ!?腕を飛ばした筈じゃ——」

 

(魔法陣を通り抜けても瞬間移動をしなかった……?いや、出来なかった?)

 

 

「——(ワン)か!!!」

 

(ヒーローは自由に瞬間移動をする訳では無い?)

 

 

 その勢いのままペルタは大剣を振るいヒーローの胴体を切り裂かんとするも、左手に阻まれ受け流される。

 

 

「……協力事務所」

 

「私は大丈夫です」

 

「振り出しに戻された……だからなんだ!オレがこの程度で止まる訳無いだろ!『メジャーアルカナ・悪魔』!!!」

 

 

 周囲の魔法陣が()()染まり、またヒーローが空中を疾走する。

 ペルタの大剣がツヴァイヘンダーと盾に分解される。

 

 

「同じ手は二度も喰らうなよ」

 

「承知しています」

 

 

 青くなった光をエドガーとペルタが追いかける。ペルタは勿論、鋼のシェパードの形となったエドガーでさえ、ヒーローに追い付く事は無い。

 

 しかし、ヒーローも2人に距離を離す事が出来ない。

 

 

(……おかしい。ヒーローの速度は私達よりも速く、瞬間移動による決め手も存在する)

 

(なのに何故、ヒーローはただ逃げ続けるばかりで何もしない?)

 

 

(……ヒーローのE.G.Oは私達が考える以上に制約が厳しいのでは?)

 

 

 まるで痺れを切らしたかのように、ペルタの後方に魔法陣が現れる。

 

 そこから姿を現したヒーローへ、ペルタは即座に変形した大剣を振るい守り弾く。

 その隙を逃さないと言わんばかりに、エドガーが入り込み左腕を打ち込む。

 

 

「……『偽善者(エセヒーロー)の凱旋』」

 

 

 再び、周囲に魔法陣が召喚される。

 

 

「プシュケさん」

 

[ええと……なんでしょうか?]

 

「ヒーローの使うE.G.Oは『魔法』のような際限なく、かつ高度な技術を用いていると考えていました」

 

「しかし、彼女の能力はそのような無法技術では無いと考えます」

 

[……つまり?]

 

「プシュケさんにヒーローのE.G.Oを分析して貰いたいです」

 

[かなりの無茶を言っていると自覚して下さいね!]

 

 

「『メジャーアルカナ・皇帝』!!!」

 

 

 ヒーローの両腕から放たれる、桃色へと戻った光が幾つにも分たれ、ペルタとエドガーへと降り注ぐ。

 その連撃のどれも、ラングの鎧とペルタのツヴァイヘンダーと盾に流されるばかりで、致命傷には至らない。

 

 

「私もエドガーさんも、この状況がいつまで保てるか分かりません。出来る限り早急に——」

 

[あぁもうわかりましたよせっかちさんですね!幾つか推測が入るので気をつけて下さいね!]

 

[まず大前提として詳しい事は分からないですよ。ゲゼルシャフトも不安定ですしちょっと覗いただけでアレやコレやと分かる訳無いんですよ時計頭の管理人じゃないんですし]

 

 

「『メジャーアルカナ・力』!!!」

 

「でらためな正面突破だな。捻りを加えてみればどうだ?」

 

 

 一点に収束する光はエドガーの鎧と右腕によって流され、その後に左腕を差し込まれる。ヒーローが後退りし唾を吐き捨てる。

 

 

[はっきり言ってE.G.Oに規則性を見つけるなんて事自体が馬鹿らしいんですよ。風が吹けば桶屋が儲かるの繰り返しでE.G.Oは成り立っているですから]

 

「その辺りの愚痴は私でなくアポリオンさんに言って下さい」

 

[それでも敢えてヒーローの動作、E.G.Oの能力に意味を見出すとするなら……『魔法』、『杖』、『魔法陣』だと予想します]

 

「……つまり?」

 

[ええっと……『魔法』はヒーローを纏う光の正体がソレじゃないかと思うんです。詳しくは何もわかりませんね]

 

 

「『メジャーアルカナ・節制』、『マイナーアルカナ・円盤』!!!」

 

 

 エドガーの左脚がヒーローの胴体へと吸い込まれるが、光を纏った両腕によって的確に抑えられ、ペルタの大剣も黄金の杖による光の壁によって阻まれる。

 

 

[『杖』は自由に変形する武器ですね。杖と剣と円盤、あと杯もあると思います]

 

[そして、この2つを最大限に活かす為に『魔法陣』があると思うんです]

 

「そうですね」

 

[これが一番よくわからなかったんですけど。さっきの()()()を見て……なんとなく分かった気がするんです]

 

[あの魔法陣は……『憎しみの女王』でも『貪欲の王』のものでもなくて]

 

「『絶望の騎士』ですか」

 

[『魔弾の射手』ですよ!]

 

 

 ……。

 

 

「急に魔弾の射手が出てくるのですか?」

 

[だから無理矢理当てはめて考えてるんですって……『魔弾の射手』が持つ4つの魔法陣は『探知』『転送』『貫通』『加速』です。『道を失った乗客』もあり得るかなと思ったんですが……]

 

[ヒーローも、ヒーローの持つ杖も、魔法陣を通り抜けても瞬間移動をしない時があったでしょう?『魔法少女』のような状態なら、そんな事があり得るんですかね?]

 

[なら、もしかすると……と思ったんです]

 

 

 ヒーローが身体を動かす度に建物の壁が崩れ、エドガーが建物を伝ってヒーローへと近づき攻撃を続ける。強化鎧はヒーローの一撃を防ぎ、ペルタもまた的確にエドガーの後隙を覆い隠す。

 

 偽善者(エセヒーロー)の凱旋が、徐々に勢いを失っていく。

 

 

「……分かりました。最後に、レスアンカーを使わせて下さい」

 

[ですよね。細かい所はアネサさんと私の方で調整します]

 

「……」

 

[……あの?]

 

「士気が上がるような事を言って下さい」

 

[このタイミングでですか!?]

 

「貴方も人の上に立つ人間なら、このぐらいの発破はかけれるようになって下さい」

 

[ええ……っと。ペルタさん!]

 

「はい」

 

[エドガーさんを支援し、偽善者(エセヒーロー)の凱旋を終わらせて下さい!]

 

「承知しました。『レスアンカー:ターゲット』」

 

 

 再び、>>ヒーローの両腕に光が伴い始める。

 どれだけ逆境に立たされようとも、ヒーローが負ける事など無いように、そんな物語は最初から存在しないように、桃色の光が一層と輝き出す。

 

 

「楽しいだろ!?己の気に食わない輩を力で抑えつけるのは!『メジャーアルカナ・星』!!!」

 

(魔法陣……4種類の模様……)

 

「……結局の所、お前の掲げる正義はそれだろうな。お前の道に真の意味の『正義』は存在しない。ただ、道具としての正義があるだけだ」

 

 

 ヒーローはありとあらゆる魔法陣を通り抜け、エドガーの脇腹を叩く。強化鎧を持ってしても完全には防ぐ事の出来ない一撃。続けざまにヒーローはエドガーの頭部を蹴り飛ばそうとするが、ペルタの大剣によって阻まれる。

 

 

(……ツヴァイヘンダーのアマが速くなった?)

 

「『ツヴァイ式月詠剣術・獅子』」

 

 

 獅子の爪(ツヴァイヘンダー)がヒーローの胴体を切り裂く。赤い色の液体が流れるも、ヒーローは止まらない。

 

 

「『メジャーアルカナ・審判』!!!」

 

(加速加速加速加速貫通貫通貫通探知探知……転送)

 

「お前にツヴァイを止める手段は無い。私もまた、お前への決定打を打つ事は出来ないだろう」

 

 

 桃色の軌跡が裏路地中を駆け巡る。

 

 

「だから何だ。一撃で殺せないのなら……千撃打ち込めばいいだけの話だ」

 

(概ね……予想通り)

 

 

 それでも、ツヴァイの2人を崩す事が出来ない。

 

 

「なら千発打ち込まれる前に終わらせてやるよ!『メジャーアルカナ・世界』!!!!!」

 

「ラング!」「チジジジッ」

 

「『ツヴァイ式月詠剣術・孤独』」

 

 

 空間が揺らぐ。

 都市の裏路地で、桃色の星が輝き弾ける。

 魔法陣を介して現れた軌跡がL社の裏路地の一部の埋め尽くし、エドガーの強化鎧、ペルタの大剣による防御(バリア)すら剥がし、身体に多くの熱傷を刻む。

 

 それでも尚、2人の命を撃ち抜く事が出来ない。

 

 

「これでもっ……はっ……耐え切るか!『偽善者(エセヒーロー)の——」

 

「そう何度も隙を許す訳無いだろ」

 

 

 強化鎧が傷だらけとなるも、エドガーは何とか体勢を整えて飛び掛かり、ヒーローを吹き飛ばす。

 

 ヒーローが力尽きる寸前のように、左膝を地面につける。

 

 

「お前、()()やらないとあの魔法陣は出せないんだろ」

 

「……チッ!」

 

「その様子なら、ロクに魔法陣を作り出す事も出来ないな。あったとしても隙は与えない」

 

「……『マイナーアルカナ——」

 

「『ツヴァイ式月詠剣術・玉兎』」

 

 

 突如現れた魔法陣から姿を見せた黄金の杖が、血塗れになったペルタの兎の杵(ツヴァイヘンダー)によって撃ち落とされた。

 

 

「……ここまで来たら何もさせませんよ」

 

「……はっ……ははっ!」

 

「終わりだ、偽善者(エセヒーロー)

 

 

 一歩、一歩とエドガーが足を鳴らす。

 

 膝をついたヒーローへ、この殺し合い(ファイト)を終わらせる為の。

 

 殺意の籠った拳が虚空を切る。

 

 

「……?」

 

 

 大きく後退したヒーローがそのまま姿を消す。

 

 

「チッ、また距離を取って……」

 

 

 瞬間、エドガーが違和感に気づく。

 

 仮にも正義を貫く者として、あり得ない行動。

 

 

「あいつ……逃げやがった……!」

 

 

 敵前逃亡。

 最後の最後に、ヒーローは逃げる事を選んだ。

 

 勿論それを2人が許す筈もなく、ペルタは大剣を分解し、エドガーは四つん這いへと変わり即座に駆け出し——

 

 

「チジジジッ」

 

 

 エドガーの全身から火花が散るが、動かない。

 

 

「……ラング?」

 

「ピピピ」

 

「……クソッ!お前はそのままでいい!」

 

 

 エドガーは2本の脚で立ち上がり、すぐさまヒーローを追いかけ始める。

 

 

「……レスアンカーを使っても間に合いませんか」

 

 

 大剣を分解し、盾とツヴァイヘンダーへと持ち直したペルタがヒーローを追い続けるも、疲労故に徐々に差を広げられていく。

 

 

「……頼みましたよ」

 

 

「……クソ。久々にこっぴどくやられた」

 

 

 建物の屋上を伝いながら一目散に走るヒーロー。

 ほんの僅かに残された魔法陣を通り抜けながら目的もなくどこか遠くへと煙に撒かれようとする。

 

 

「いつぶりだ?こうやって逃げるのは……あぁ、ま、そういう事もあるか」

 

「でも、久々に上手くやれたんじゃないか?あんなに楽しく戦えたのなんて久しぶりな——」

 

 

「ちょ、追いつけねぇって!降りろお前!」

 

「カンペは全部覚えたな?最後に確認しなくていいか?ここでやらかせば全てが水の泡だぞ?」

 

「いいからさっさと降りろ!!!」

 

 

「……?」

 

 

 ヒーローの後ろから、ある物陰がくっついて来た。

 屋上の部品を破壊しながらどうにか空中を飛び、全力で走るヒーローの背中をなんとか捉える事に成功する。

 

 

「なんでここに……いや、どんなスピードを出して……」

 

 

 ヒーローはそれも、それに乗っている人も、見覚えがあった。

 

 

 ちりんちりん。

 

 

 自転車だ。

 

 

「自転車の野朗……!?」

 

「おいそこのガキ!現在進行形の家出は楽しいか!?」

 

「お前はどうやってこんな…………は?」

 

「家出だよ!い・え・で!」

 

「家出?……お前……いや、()()()って……」

 

「そうだよ()()だよ!!!管理人(カリジャナリ)やってたら代表のゴミカスと共に都市に放り込まれた()()()だよ!!!」

 

「——あぁ〜。アイツらか」

 

(話には乗った!)

 

「……じゃあなんでオレに付き纏うんだよ。オレはオレで勝手にやるし、お前らはお前らで勝手にやればいいだけじゃん」

 

「その通りだなヒーロー!じゃあ一つだけ聞かせてくれ!」

 

 

「お前なんでヒーローやってるんだ?」

 

 

 ヒーローの脚が、僅かに緩んだ。

 

 

「自分が『正しい』と信じる根拠はどこから湧き出で来るんだ?」

 

 

「……は?」

 

 

「世論がお前を『間違っている』と示す機会はいくらでもあった筈だ。なのにお前は自身を正す事は無く、独りよがりに突き進む事だけをする。なんと言うか……人間として何かが欠如してるんだよ」

 

「そりゃお前がやりたいようにやればいいし、自分を突き通すと言われたらそりゃご立派だが……側から見れば赤字垂れ流しで自爆し続けても非を認めない馬鹿にしか見えないんだよ」

 

「根拠のない自信……酷く偏った視点……いつかは良くなると信じて変わろうとしない謎のこだわり……。ヒーロー。やっぱお前ってさ……」

 

 

「ただのガキじゃねぇのか?」

 

 

 ヒーローが脚を止め、彼女の左手に桃色の光が集まる。

 状況を度外視した感情だけの一撃。()()()()()()()()()、形だけの望みの輪がヒーローの左腕に現れる。

 

 

「『メジャーアルカナ・運命の輪』!!!」

 

「しゃあ!後はなんとかしろコロモ!」

 

「——ッ!『有耶無耶』!!!」

 

 

 光の輪を纏った左腕と、灰色の矢が衝突する。

 自転車の更に後ろから現れたコロモが、矢の箆を両手で掴んで突き刺そうとする。

 

 

(増援……!まずい!さっさと吹き飛ば——)

 

 

 灰色の矢がヒーローの左手に喰い込む。

 

 

(——せ、ない!?)

 

 

 喰い込んだまま、引き抜けない。

 

 

「——『メジャーアルカナ・節制』!!!」

 

「デリバリーキャリア解放!『タイプ・ルナ』!」

 

 

 左手で灰色の矢を押し返すのを諦め、ヒーローの右手でコロモを殴り飛ばす。

 瞬時に変形した次元鞄によって阻まれはするも、コロモとテクスタ、『有耶無耶』を諸共吹き飛ばす事に成功する。

 

 

「ッ!変な事で手間取った!早く——」

 

「『ツヴァイ式月詠剣術・鰐』」

 

 

 脚を踏み抜く瞬間、鰐の尻尾(ツヴァイヘンダー)が寸前の所でヒーローを捉えた。

 

 

「——地下室の時よりも速くなり過ぎじゃないか!?何やったらそうなるんだ!?」

 

「貴女だけには言われたくないですが……強いて言うなら——」

 

「ズルですね。『ツヴァイ式月詠剣術・赫映』」

 

「『メジャーアルカナ・月』!!!!!」

 

 

 曇天を貫く真竹の槍(ツヴァイヘンダー)が幻想を表した主人公の一撃を迎え討つ。

 

 大剣と拳がぶつかり、互いに拮抗する。

 

 

「『マイナーアルカナ・杖』!!!」

 

 

 ペルタの背後に、魔法陣が現れる。

 

 刹那、黄金の杖がペルタの心臓を貫いた。

 

 

(頭部を外した……速度も足りていないせいで胴体までは貫けなかったか……!『魔法』の効力が切れていたか!)

 

 

 ペルタの両手から大剣が離れる。彼女の胴体に突き刺さったままの黄金の杖はそのまま貫く事も引き抜く事も出来ず、膠着する。

 

 

「だが、心臓は撃ち抜いた!」

 

「……大人はズルいんですよ」

 

 

 ペルタの左手がヒーローの首を掴む。

 

 

「——ぐぅ!?」

 

「ツヴァイ組の部長として、長らく大剣による技術を磨いてきましたが……私はこちらの方が好みです」

 

 

 ペルタの右手に、溢れんばかりの力が満ちる。

 

 

(おかしいだろ、なんで心臓を貫いたのに——)

 

 

「いいですか >>ヒーロー。これが」

 

 

全力で大人になりたい子供(あなた)と」

 

全力で子供をやっている大人(わたしたち)の」

 

 

「唯一にして、最大の差ですよ」

 

 

 振り抜かれた右手がヒーローの頭部へと吸い込まれ。

 

 

 黄金の杖が崩れ、黄金の小枝へと戻った。

>>ヒーロー

『レスアンカー・セット完了』

『レスアンカー・セット完了』




あともうちょいだけ続くんじゃ


Tips:黒獣のヤギとルナ事務所フィクサーの戦力について

黒獣のヤギはLv.70を想定しています。一般黒獣よりは強いが筆頭には及ばないくらいです。
図書館突撃編序盤のルナ事務所フィクサーは、一般フィクサーがLv.45〜60、精鋭部隊がLv.55〜65、部長クラスがLv.70〜80となっています。
無論、Lvだけで実力を測るなんて馬鹿な真似は出来ませんが、少なくとも黒獣のヤギと精鋭部隊との間にはかなり分厚い壁があるようです。


*有耶無耶

1本の矢。ディエーチネキが都市深くの遺跡から回収した遺物。その矢は有る物無い物を分別し、曖昧になった存在を概念ごと貫くと言われているトンデモ遺物……なのだが、その本領を発揮するには適正のある者が適切な弓を用いる必要がある。ルナ事務所は適した遺物を持っていない為、現状では『有耶無耶』はめちゃくちゃ硬いだけの矢、との評価に落ち着いている。

1本だけではこの矢は本領を出し切れない。3本の矢を束ね放てば、蠱毒から育つ生命の木も、狂える人を喰らう巨塔も、三界を廻る神曲も貫いて……

私はあの子達に手を差し出すべき、なのかな?

  • そうだ。彼ら彼女らを、貴方が導くべきだ。
  • うーん。貴方の後輩に任せるべきでは?
  • 貴方達はあの者達に関わるべきではない。
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