機動戦士ガンダム GQuuuuuuX とある少年達の記録   作:冷凍みかんは冷たい

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初めまして、冷凍みかんは冷たいです。

ガンダムの最新作を見てこの小説を書きたいと思い投稿しました。

のんびりとやっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

これは機動戦士Gundam GQuuuuuuX、機動戦士ガンダム作品等のネタバレを含みます。
もし見ていない方がいるのであれば注意してください。




始まりの物語

 

宇宙世紀0079、僕がまだ9歳の頃ジオン軍が連邦軍に独立戦争を仕掛けた一年戦争。それにより多くの犠牲を出し、宇宙世紀0080に終戦。ジオン軍の勝利で幕を閉じる。

 

その5年後の宇宙世紀0085

スペースコロニーサイド6イズマコロニーの軍事警備会社の広い倉庫でMS(モビルスーツ)の整備を僕、レイト・トオノはしていた。コックピットの中でモニターと睨めっこし、首元にあるタオルで汗を拭きながら何度も映るかをチェック、そしてモニターが正常通り動くことを確認し一安心する。

 

「よし、これでOKだ」

 

僕が一息つくと、1人の男がコックピットを覗いてくる。

 

「終わったか?」

 

コックピットを覗いて来たのは僕を呼び出したモスク・ハンさん。ここの会社で働いている人である。一年前に偶然知り合い、時々MS(モビルスーツ)を弄らせてもらったりしている。なんでも昔は連邦軍にいたらしい。

 

「はい。これでモニターはバッチリ映るはずです。一応操縦の部分も調整したので…」

 

「そうか、君は仕事が早いから助かるよ…水はいるか?」

 

「すみません。ありがとうございます」

 

僕はお礼を言い、コックピット内から出てクレーン車についているゴンドラに足を運び降下する。降りている間僕は水を飲みカラカラだった喉を潤した。

 

「ところでモスクさん、このMS…確かゲルググですよね?」

 

僕は三つ目の白いMS(モビルスーツ)、ゲルググを見てそう言った。

 

「ああ」

 

「ゲルググを見られたのは大変嬉しい事なんですけど、普通このゲルググは民間の方では取り扱って無いはずですが…」

 

僕が知ってる限りこのゲルググはジオン軍で現在現行機として取り扱っており民間の方で取り扱うのは難しく、大手の軍事企業でさえ手に入れるのは困難なのだ。

 

僕の問いにモスクさんは少し間を置き。

 

「……ああ、これはとある筋から特別に譲ってもらったモノなんだよ。詳しくは言えないけどね」

 

「あー……そう、なんですね…」

 

嘘っぽいなと思いつつも僕は問い出すのをやめ、話を終えるとゴンドラは完全に下に降り、僕はゴンドラから出る。

 

するとモスクさんは思い出したかのように懐から茶色の封筒を取り出し僕に渡した。

 

「あの…これは?」

 

「ん?いや、これはこのゲルググの整備をして働いてくれた礼だよ」

 

「いえ、大丈夫ですよお金なんて…」

 

僕は遠慮するのだが、モスクさんは僕のポケットに無理やり入れられる。

 

「いいから受け取りなさい、これは正当な働き分だ。君のおかげでゲルググが正常に動かせるようになったんだ。金は受け取っておくべきだぞ」

 

にっこりと笑うモスクに、僕はこのゲルググについて口外しない為の口止め料なんだろうなあと思いつつ、仕方なくお金をポケットに入れた。

 

「ありがとうございます…ところでモスクさん、この警備会社のシャワーは使わせてもらってもいいですか?これから人に会うので」

 

「ああ、彼女に会うのか。レイト君もしっかりしてるな」

 

大人ってのは子供を揶揄うのが好きなのかまったく…僕は心の中で呆れながらもこう答える。

 

「よしてください、彼女じゃありませんよ…ただの幼馴染です。ではすみませんが僕はこれで失礼しますね」

 

僕は更衣室に行き、汗と油で汚れた作業服を脱いでシャワーを浴び、学生服に素早く着替る。スマホの時間を確認すると約束の時間まで後30分しかない。

 

「やっべ…」

 

僕は急いで警備会社を出てダッシュで幼馴染が通っている塾へと向かう。コロニーの空はとっくに夜になり、数十分ほどかけてなんとか着くと塾の入り口付近にはスマホを弄っている赤い三日月のピアスをした赤髪のショートカットの少女、僕の幼馴染アマテ・ユズリハがいた。

 

「マチュ!おーい!」

 

僕は小さい頃から呼んでいるあだ名で呼び、マチュは僕の声に気づいたのかスマホをしまい僕に近づく。

 

「……すまないマチュ。待ったか?」

 

「いや、私も出たところ。心配ないよレイ」

 

マチュも呼び慣れたあだ名で僕を呼び、僕達は一緒に夜の街を歩く。

 

「今日も疲れた…ねえレイ、今日お母さんいないからどこかレストランで食べない?レイの奢りで」

 

「…この前はケーキ屋で奢ったはずだが…まあいいか、いいぞ」

 

「本当!?」

 

「いきなり元気出るなお前…ま、今日は臨時収入も入ったし好きなだけ奢るよ」

 

「臨時収入って…もしかしてあのおじさんの所だよね?」

 

「おじさんって…まあそうだな。今日は急に呼び出されて整備を頼まれてさ、その報酬を貰ったんだ。だから好きなだけ奢るよ」

 

「へぇ、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」

 

奢りと聞いた途端、元気になる幼馴染と共に行きつけのレストランへと向かう。僕達はレストランに着くと互いに向き合うようにテーブル席に座り、店員にお冷を渡されたタイミングで料理を頼む。料理が来るまでの間、僕達は話をするのだった。

 

「ねえ、レイ」

 

「どうした?」

 

「レイはさ、地球とか興味ないの?」

 

「地球か…昔住んでた頃は海とかたまにだけど行ってたな」

 

「その時の話昔話してくれたよね。今でも覚えてるよ。確かレイが海でパンツを無くして母親に怒られて…」

 

「やめてくれマチュ、その話は俺に効く」

 

「あはは、冗談だって…」

 

「何で昔の俺はそんな馬鹿なこと言ったんだ…畜生、まあでも今となってはここの暮らしになれたからな。地球に住んでた頃の記憶も曖昧になってきたし……」

 

「……ならさ、今度私と一緒に地球に行ってみない?地球に行って海水浴とかしてみるのはどう?」

 

「…行きたいけど実際問題金かかるしな。マチュのお小遣いだとまあ厳しいし、それにお母さんにバイト禁止されてるじゃないか」

 

「……おっしゃる通りで」

 

「両親の貯金もあるけどあんまり使いたくないし…自分の貯金でも地球に行ける分のお金は正直な所厳しいかな」

 

「あー…なんかドーンと稼げるやつないかなあ」

 

そのマチュの言葉にふと、僕は思い出した。

 

たしか前にモスクさんがここのサイド6でMS同士のバトルを行うクランバトルというのをやっているというのを話していたな…それに勝てば金が多く手に入るといったもの。負ければ逆にお金を支払う事になるとかなんとか…

 

これはもちろん違法なので、まあ僕には多分関係のない話だけど…まあマチュに話しておく必要はないな。

 

「…そんな簡単なのはないよ。地道に貯めて置くのが1番だと思う」

 

「そうか…はぁ…」

 

「そう落ち込むなって、地球に行くこと自体は諦めるつもりはないさ。いつか行こうよ2人でさ」

 

「………約束だよ」

 

「ああ、約束するよマチュ」

 

その時、僕達のテーブルに店員がやってきて料理が届く。そして僕達は話を終え、食事をするのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日の朝、僕達は学校へ行く為いつも通りに電車に乗る。目的の駅に着いた僕達は電車を降りようとしたその時、マチュのスマホからメッセージ音が鳴る。

 

マチュはスマホを確認すると、そのメッセージの内容を不思議そうに見ていた。

 

「どうしたマチュ?」

 

「ねえ…これ見て」

 

マチュが僕にスマホを見せる。その内容はunknownという人物から『let's get the beginning』とメッセージが送られていた。

 

「……なんだこれ…」

 

「さあ?」

 

「しかも始めましょうって、お前何か始めるのか?空手とか?」

 

「塾もやって空手やるってどんなハードスケジュールなの…?違うからね!」

 

「じゃあこのメッセージは一体…」

 

そんな話をしていると電車内に戸電放送が鳴り、僕達はドアが閉まる前に素早く電車を降りる。そして改札口へと向かい、スマホの電子マネーを使って僕とマチュが改札を通ろうとすると後ろから騒がしい声が聞こえてくる。

 

僕達は後ろを振り向くと1人の髪の長い少女が2人の軍警に追いかけられているのを見る。少女は軽々と僕達がいる改札を飛び越えたのだが、着地をする時に僕達にぶつかる。

 

「うわっ!?」

 

「いっ…」

 

少女はぶつかった僕達を少し睨むとそのまま去っていく。そしてその後を2人の警官は少女を追おうと走る。その途中ぱきりとした音がレインに聞こえた。

 

「おい、大丈夫かマチュ?」

 

「う、うん…」

 

僕はマチュの手を引き、立ち上がらせるがマチュが持っていたスマホが何処にもない。

 

「あ、あれ…?」

 

マチュは手元にあったスマホを探すとそこには床に転がったスマホがあり、画面が見事に割れていた。どうやら先ほどの音は警官がスマホを踏んづけた音だったらしい。

 

「あーあ…バキバキだ」

 

「最悪…」

 

僕はスマホの状態を確認する。電源は無事付くようであり画面は割れているもののタッチ操作は可能みたいであり中身自体には問題ないと判断する。

 

「まあでもこれくらいなら大丈夫そうだな、僕が後で画面を直すよ」

 

「本当!?」

 

「その代わりお金は払ってもらうけど」

 

「ええ…そこは幼馴染としてタダでやって」

 

「ダメ、画面もタダじゃない。その代わり普通の修理代よりかは安くしとくよ」

 

「はぁ…私のお小遣いが……あれ?リュックからはみ出てるそれは何?」

 

「ん?」

 

マチュに言われ、僕は自分のリュックを確認する。するとチャックが空いているところから謎の茶袋が入っていた。どうやらぶつかった際たまたまリュックの隙間から紙袋が入ったらしい。

 

「あの女の子のものかな?」

 

「さあ?とりあえず預かっておくとして…というか早く学校に行かないと遅れるぞ!」

 

「あ、そうだった!」

 

僕らは猛ダッシュで二手に分かれマチュは女子校へ。僕は男子校へ向かうのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕は学校の授業を終え、誰もいない学校の男子トイレで紙袋を確認する。中身を見ると何かの端末だった。その端末の側面を見るとアルファベットと数字が入ったのが書かれていた。

 

「………インストーラデバイスか」

 

僕はこのデバイスについて知っている。普通民間で使うMS(モビルスーツ)は安全に使用する為接触事故を回避する安全装置と重火器が使えないようにロックがされてある。しかしこれを使えば安全装置が解除され可動域が広範囲になり民間のMS(モビルスーツ)でも重火器を使用可能になるというものである。

 

しかしこのデバイスは普通登録された企業以外では手に入れる事が難しい。普通は軍や法律が厳しく取り締まっているはずなのだが完全には防げてはいない。現にこうやって手元にインストーラデバイスがあるのが事実だ。そしてこのインストーラデバイスを民間用のMS(モビルスーツ)に使用しクランバトルで戦うという犯罪が多発しているらしい。

 

おそらくあの子はこのデバイスを運んでいた運び屋なのだろうと察した。

 

「どうするか…」

 

普通ならばあの軍警に届けるべきだろう。だが今頃渡したら間違えて逮捕されることになるかもしれない。

 

とりあえず僕は紙袋にデバイスをしまいそれをリュックに入れてマチュの塾が終わるまでの間罠を仕掛ける為、僕は一旦家へと帰ったのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「と、するとあの子は密輸品を運んでたって事?」

 

「まあそうだろう。普通あんな風にデバイスを運ぶ訳がないし、運ぶとしたらもっと厳重に運ぶはずだし」

 

罠を塾終わりのマチュと合流した僕はマチュと共に人気(ひとけ)のない公園のベンチで座っていた。

 

「そのデバイスどうするつもりなの?軍警に渡す?」

 

「でも今普通に渡したら僕達まで疑われそうだしなあ…どうするか」

 

僕がそう考えているとベンチの横に置いていたリュックが突然動き出す。後ろを見ると今朝見た少女がサングラス姿で僕達の後ろからベンチにある僕のリュックを掻っ攫っていったのだ。

 

「よし、これで…!」

 

少女はリュックを抱えて持ち、公園の外へと出ようとしたが僕がリュックに仕掛けた罠が作動する。

 

「!!?」

 

少女が僕達から離れた瞬間、リュックについている装置からネットが飛び出し、少女は網に捉えられその場に倒れる。

 

「な、何が…」

 

少女は網から必死に抜け出そうとするが暴れれば暴れるほど網は絡まる。

 

「知り合いにもらったネットランチャーを僕がちょこっと改造した物。一応持っておいてよかったよ…」

 

「ちなみにアンタが探しているモノは私が持ってるよ」

 

マチュは右手にデバイスを持ちながら少女に言う。

 

僕はマチュと合流する前、家でモスクさんから前にサンプルとしてもらった防犯用のネットランチャーを僕とリュックの距離が離れると付けている装置が作動し、ネットが少女にかかるように改造した物。その為僕らはわざわざ人気のない公園へいたのだ。

 

万が一相手がその作戦に気づきその装置を外し逃げ出した場合、発信機を僕のリュックに取り付け、二重の罠に仕立て上げていたのだが最初の方で上手く行って助かった。

 

「さて、とりあえずこれで話は聞け…ないか。なんか絵面がやばい事になってるし…マチュ、とりあえずあの網取ってあげて」

 

「え?せっかく捕まえたのに?」

 

「いや、自分でやっておいてなんだけど…このままにしておくのはちょっとなって…」

 

「……はぁ…分かった。とりあえずレイは見ないでね」

 

僕は少女の反対方向を向き、マチュは言われた通りに網を解き少女を解放する。解放された少女は縄を解こうとして暴れ疲れたのか床に倒れている。

 

「なんか…すまん。…大丈夫か?」

 

「………」

 

少女は先程の罠によりサングラスが外れ、目があらわになる。その目はまるで睨みつける野良猫の目の様でありその目は僕を見ていた。正直怖い。

 

「………落ち着いて聞いて欲しい。何故君みたいな子が運び屋をやっているかを僕は知りたいんだけど…いいかな?」

 

「……何それ?私を捕まえて軍警に差し出さないの?」

 

「いや、そんなことはしない。もし差し出すのなら網はそのままにしてるさ。それにその理由が聞ければ僕は君にデバイスを渡してもいいと思ってる」

 

「変な人……」

 

少女はハァとため息をつき、呆れながら立ち上がると長髪の少女は僕より高い身長であり、僕は少し驚いた。

 

 

「バイトだよ、ソレを届けるとお金がもらえるからやってるんだ」

 

「…テロリストに渡すつもりなのか?」

 

「……違う、これはクラバで使う人に渡すの…」

 

クランバトルか…まあ大体予想通りといったところだな。

 

「なるほどね…ま、次から気をつけてくれよ。他の人だったら軍警に差し出す可能性もあるし。マチュ、この子にデバイスを返してやれ」

 

「………本当に返してくれるの?」

 

「ああ、まあ軍警に追われてまでこんな危険な仕事をしてるのは何か事情があるんだろ?深くは聞かないしデバイスのことは見なかったことにす「ダメ」」

 

突然、マチュがデバイスを返すのを拒否する。

 

「……マチュ、このデバイスお前が持ってたってなんのメリットも無いし、それに持ってたところで捕まるぞ?」

 

「別に手に入れようだなんてしてないよ。ただ交渉がしたくてね?」

 

「交渉?」

 

「このデバイスを返してもいいけど、その代わり私の条件聞いて貰うって話」

 

その言葉に僕は嫌な予感がしてくる。

 

「おい、まさかとは思うが一緒に届け先までついて行っていい?とかじゃ…」

 

「当たり。流石レイ分かってる」

 

「分かりたくないよまったく…僕は嫌だからな」

 

「あっそ、じゃあ私1人で行くよ。いいよね?」

 

マチュは少女にそう問いかけ、少女は呆れた顔をしつつ。

 

「別に…構わない」

 

「待て待て、お前分かってるのか?こんなデバイス欲しがる奴なんて相当危険な感じだぞ?お前1人で行ったら危険すぎる」

 

「心配なら私と一緒にくればいいじゃん」

 

この幼馴染は…仕方ない。

 

「……分かった、付いてくよ。でも行ってその人に渡したらすぐ帰るからな。いいな?」

 

「分かってるよ、レイ。それじゃ案内よろしく」

 

「………付いてきて」

 

 




レイト・トオノ 高校一年生 15歳

髪色は黒で目は翡翠色。身長はマチュよりも高い。

両親はおらず、機械いじりが趣味。

6/17 オリ主の名前を一文字変更しました。
6/20 オリ主の苗字を変更しました。
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