恋愛要素ありの死にゲーに転生して鉈を振り回す転生者 作:エヴォルヴ
サイコロ転がしてたらプロットが全て崩壊して組み直すことになりました。サイコロの女神は私に苦しめと言っている。
サイコロを転がす
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プロットが崩壊して組み直す
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苦行に体が休息を求める
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休息によって癒された身体が闘争を求める
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血腥い地底へと向かう
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鉄臭さが足りなくなり、アーマードコアをプレイする
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ロボットゲームが足りなくなってタイタンフォールをプレイする
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身体が
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タイタンフォールの新作が出る
日本の海の神様と言えば誰か、と聞かれた時、ほとんどの人間が綿津見様の名前を挙げるだろう。名前が覚えやすいということもあるが、この神様に関係した物語が絵本になっていたりするので、知っている人間が多いのだ。俺は少々内容を忘れてしまっているが、釣り針だかなんだかの話で登場する神様の一柱が
日本書紀においては少童命、なんて呼ばれていたりもするこの海の神様は、討魔においてもありがたい神様として存在している。神様自体ありがたい存在であることは間違いないのだが……とにかくこの神様のおかげで海上戦が成り立ったと言っても過言ではないのだ。あと、こんなポヤポヤしているような見た目をしているが、前世においては日本三大怨霊、討魔世界においては日本三大威霊と謳われ、多くの人々から信仰を集めている平将門公、菅原道真公、崇徳天皇の三柱を含めた呪術、結界術のスペシャリストである。水を媒介とした結界術は恐らく綿津見様がトップクラスの実力を持っているだろう。ポセイドン? あの神様は節操無しなもんで……毎度やらかしてはアムピトリーテー様がポセイドンの玉を蹴り上げた後バックドロップを叩き込んでいるくらいには。そもそもポセイドンは防御を考えてない攻撃特化構成だし。
「うま」
「でしょ~? 劇毒持ちだから、僕達みたいな存在か、戦士くらいしか食べられないんだけどねえ~」
「ぐぅ……! 美味いけど俺達はまだ巡並みに状態異常耐性無いからちょっとひりつくぜぇ~! *1」
「目下状態異常耐性カンストですね。ベニテングダケだけでは足りませんか」
そんな綿津見様とのエンカウントを果たした俺は、目当てのマグロを購入して遥斗と麗良と合流、そのまま買い物かご一杯に食材を詰め込んだ豊受大神様と伊勢神宮へと向かったわけだが……綿津見様もついてきて現在神様に囲まれて朝食を楽しんでいる。
「綿津見、相変わらずゲテモノ好きなんだね」
「意外と美味しいんだよ~? 不思議だよねぇ~。怪魔を栄養にして育った蟹って~」
まさかスベスベマンジュウガニを食べる日が来るとは思ってもみなかったが、結構美味いな。しかも怪魔を食って育ったスベスベマンジュウガニ。こう、味が凝縮されているというか……ベニテングダケもそうだが、毒は人間が分解できないだけで実はグルタミン酸を超える旨味だったりするのか……ということは、兄弟子も結構美味しかったりするんだろうか? 食べるつもりはないが、自切した触手とか案外食えるものだったり?
「……模歩巡、アッコロを食べるのはやめたほうがいい」
「思考が読めるのか……!? 不味い……!」
「顔に出てただけ。案外ぽーかーふぇいす苦手なんだね」
「多分天照大御神様がおかしいだけ……というかアッコロって誰です?」
「あら、かのカムイの名を知らなかったのですね」
アッコロ、というのは恐らく兄弟子のことを指しているのだろうが……兄弟子の名前なんて知らんぞ? そもそも兄弟子は手話で「兄弟子とでも呼べ」って言ってるし。というかカムイってなんだっけ?
「遥斗、カムイってなんだっけ?」
「アイヌ語で神格持ちの霊のこと。んでもって、アッコロってのはアッコロカムイっていう……蛸のカムイな」
「話から察するに、先輩の知り合いがその蛸の神様のようですが……知らなかったんですか?」
「おう(威風堂々)。そもそもうちの流派に身分とか関係ないし。必要なのは勝利への貪欲さのみだ」
刹那無心流とは、そういう流派なのだ。そういうところは五輪の書を書いた宮本武蔵みたいな感じかもしれない。実際に戦ったことはないが、この世界の宮本武蔵は剣と思えば斧、斧と思えば槌、槌と思えば槍、槍と思えば弓、弓と思えば銃、銃と思えば徒手、天下無双の戦士であり、侍ではない────らしい。とにかく色んな武器を使うわ、色んな策を弄するわと凄い人なんだとか。怪魔との戦いにおいて、どんな手を以ってしても打ち勝つというよりも、派手さを求めるようになり始めていた時代の人にしては凄いリアリスト。もちろん有名な武将も派手さを求めたわけではなく、やってみたら派手になってしまっただけのようだが。
それはそれとして。兄弟子が神様ねえ……全く想像できねえ。悪辣かつ有効的な攻撃をしてくるどこに出しても恥ずかしくない刹那無心流の門下生にして、兄弟子というイメージが強すぎてなぁ……
「そもそも神様としての格が無くなっているから、仕方ない」
「格が無くなるって……堕ちた神ってことですか? 俺の先代みたいに」
「少し違う。アッコロの場合は戦って神の座を奪われたから格を失ってる」
あの兄弟子が負けるとか想像できないんだが、天照大御神様がそう言っているというのであれば、兄弟子────アッコロカムイを倒して神の座を奪い取ったやつがいるのだろう。アイヌ語ということは、北海道か……北海道にも行ってみたいもんだなぁ。土地が馬鹿みたいに広いくせに、実は百鬼夜行の規模が最も小さい土地である。日本の本州の都道府県に平均4~5個ほどのダンジョンが存在している中、北海道だけは2~3個程度しか存在していない。沖縄なんかも2~3個程度に収まっている。
なお、規模は小さくても質が凄く高い百鬼夜行が発生するので、北海道と沖縄の戦士は凄く強靭である。本州で実績を積み上げてきたプロの戦士が北海道や沖縄の百鬼夜行、ダンジョン攻略に向かってレベルの違いを肌で感じ取るレベルで北海道や沖縄のダンジョンはレベルが高い。具体的には中盤後半~終盤半ばくらいの実力がボーダーラインになるくらい。その分経験値の効率も馬鹿高いので、本州で伸び悩んでいる戦士は北海道や沖縄に行けと言いたい。海外? 翻訳機はあるけど、やっぱり慣れ親しんだ日本食がある日本がいいだろ。
まぁ、そんな話はともかくとして、兄弟子が敗れたのであればその敵討ちをするのも弟弟子の役目というもの。勇者ヒンメルならそうした、という言葉があるように、刹那無心流の人間ならそうした。なので俺もそうする。多分羅刹流の人達もそうするので、俺もそうする。
「北海道旅行……やはりイカは外せないよなぁ」
「戦士の足は霊脈を使えば新幹線並みとなる……私も同行しよう」
「陽之輪院」
「ジンギスカンも忘れないでください。あとアイヌ料理も食べたいです」
ははーん、さては貴様ら北海道グルメ目的だな? 俺もそーなの。元々、討魔決戦で交流した北海道の戦士連盟から今度北海道に来なよって言われてるから、顔出ししておきたかったのだ。丁度いい機会だから、さっさと北海道に向かって兄弟子の敵討ちしてから北海道観光を楽しもう。
「やる気なところに水を差すけど、まだダメだよ」
「なんでです?」
「君達、連休前のテストあるでしょ。それ終わらせてからにしなさい」
勉強は大事だよ、と美しい所作のまま凄まじい速度で食事を搔っ込んでいく天照大御神様。うーむ、正論。戦士の学校らしく、ダンジョンの攻略による成績が評価されがちだが、ボディーブローのようにじわじわと効いてくるのが勉強の方の成績だ。もし、戦士から離れて普通の職に就きたいとなれば、間違いなく学力は必要になってくる。その辺りを軽視していたせいで路頭に迷うことはなくても、戦士として食っていかなければならなくなった人は少なからずいるそうだ。
「素戔嗚もそうだけど、勉強ちゃんとしないと、悪い人に騙される」
「そんな逸話ありましたっけ、素戔嗚様に」
「櫛名田姫に騙された」
「「「ああー……」」」
そういえば討魔の世界だとそういう逸話があるんだっけ、素戔嗚様。前世であれば、八岐大蛇に毎年娘を食われているアシナヅチとテナヅチという夫婦と、その娘のクシナダヒメに出会い、話を聞いた果てに哀れと思うのと同時にクシナダヒメに惚れてしまった素戔嗚様が、クシナダヒメとの結婚を条件に八岐大蛇を討伐したという話なのだが……
討魔の世界では、素戔嗚様に一目惚れした櫛名田姫が自分が身に付けていた大層美しい銀の櫛を贈り、八岐大蛇を討伐したことに対する宴を開いた時に八塩折之酒へ睡眠薬を盛り────そしてそのまま既成事実まで作ってしまったというとんでもない強かさを持つ女傑に抱かれたという逸話があるのだ。
「正直そうなる可能性があるのは模歩巡、君」
「三股の話はここまでにしません? というか俺、ちゃんと勉強はしてますけど」
「わぁ~、もしかして君、女の子抱いても性欲出ない系の子~?」
我が性欲を、ここに捨てる。そんなことができればいいんだけどね、それはできないのよね。いやっ、聞いてほしいんだ。俺はちゃんと性欲がある。当たり前だよね、現人神の前に人間だし。翡翠先輩も明日夢さんも琥珀さんも間違いなく美少女で、勿体ないくらいの人達で、ゲリュオンとクリュサオル含めた男衆(俺含めて二人と一頭)で猥談できるくらいには……凄く下半身に悪い。
だが、ふと思うのである。「そういえば俺って子供作るのダメでは?」と。理由は色々あるが、一番は俺の体質。呪いを際限なく背負い続けることができる器を持っている俺との間に生まれた子供がどんなことになるのか想像できないというか、想像したくないというか……そもそも子供ができるのかも分からないけどな!
「…………模歩巡、君に子供は生まれないよ。避妊絶対遵守」
「ド直球で来たよこの神様」
「下ネタとか、そういうことじゃなくて、忠告。君の精を受けた女の子の胎が焼ける。主に呪いで」
「あー……なるほど、保健体育の授業が必要ってわけっすね」
なるほど、これはあの三人にも説明しなくてはならないだろう。五家の人達には……どうするかなぁ……何だかんだで納得はしてくれそうだけど、本家なんだよな……俺がお付き合いしてる人。分家筋じゃなくて、本家なんだよな……跡継ぎ問題とかあるだろうし……んどくせ。
「じゃあ、そのことについてはあとで三人に伝えときます。……とはいえ、そういうことするのは20歳超えてからでしょうけど」
「嘘つけ、どうせ据え膳をただのお泊まり会にするゾ」
「そういう負の信頼が先輩にはあります」
「正の信頼は?」
「「ないです」」
「あっ、ない?」
「「はい」」
ふーん……そうかそうか、君達はそういうやつらなんだな。このインモラル兄妹め。
「仲良いんだねぇ~」
綿津見様はそう言って笑った後、俺達に三枚の絵馬のようなものを渡してきた。……なんだこれ、手形が付いてる?
「北海道行く時に~、海を渡るでしょ~? これあると便利だからあげるね~」
「通行手形ってことですか?」
「宝船の乗船券だよ~」
めっちゃ貴重なものじゃねえか!? え、いや、宝船が神様の乗り物なのは知ってたけど、まさか乗る機会があるとは思わなかった。乗れるとしても、明日夢さんとか主人公ポジの遥斗と麗良が乗れるくらいだと思っていたからちょっと感動している。
「じゃあ僕は釣りに行くから帰るねぇ~。テストと陣取り頑張って~」
陣取り合戦な……あれも成績の評価に関わるからちゃんとやらないとなんだが……あんなのやるよりもダンジョン潜って素材マラソンやりたいって思うのは俺だけではないはず。でもなあ……一応交換学生という体で京都校にいるんだし、授業は真面目に受けておかないとなんだよなぁ……面倒くさいなぁ、陣取り合戦。今年は文化祭の交流戦みたいな感じで、京都校と東京校の合同演習みたいな感じらしいし……
「陣取り合戦が面倒くさい、そんなあなたに朗報です。ンハンドラー巡ゥ……」
「何? 出なくてもイイ感じ?」
「いや全然! 俺達が提案するのは、陣取り合戦で両陣営粉砕計画のご提案」
「聞こうか」
にんまりと笑った遥斗と麗良が語る計画を聞いて、俺の口元にも笑みが浮かぶ。うーん、面倒くさいと思っていた陣取り合戦、楽しいものになりそうだ。
討魔世界の素戔嗚様とクシナダヒメの結婚に至るまでのざっくりとした道筋
勉強するのが嫌になった素戔嗚様が武者修行と言って高天原を飛び出す→出雲に訪れる→八岐大蛇と対峙して引き分けとなる→喰われそうになったところを救われた櫛名田姫が素戔嗚様に惚れる→事情を聞いて素戔嗚様が武者修行ついでに八岐大蛇を討伐すると宣言→櫛名田姫が素戔嗚様にお守りとして銀の櫛を贈る→素戔嗚様が八岐大蛇討伐→宴で酒を振舞われる→櫛名田姫に干乾びるまで抱かれる→銀の櫛を贈る=婚約だったことを儀礼の勉強で学んだことを思い出す→もっと勉強しとけばよかったと頭を抱える→それはそれとして櫛名田姫とは幸せに暮らしたし、勉強もするようになったので神様達も喜んだ→夫が頑張る姿を見てさらに愛が燃え上がった櫛名田姫によってまた素戔嗚様が抱かれた→めでたしめでたし。とっぴんぱらりのぷう。どんと晴れ。むかしこっぽり。むかしこっぷり。むかしまっこうたきまっこう。猿のつびやあギンガリ。
実は怪魔を性的な対象として見る超特殊性癖がこの世界には存在している。