恋愛要素ありの死にゲーに転生して鉈を振り回す転生者 作:エヴォルヴ
エルメェス・コステロ
さて、初撃ノーダメを失敗して格落ちの気配がする怪魔、醜怪餓鬼のゲームにおける性能を少しだけ語ろう。
醜怪餓鬼の能力や攻撃の殆どがアンブッシュ特化。姿を消して背後から攻撃する、音もなく忍び寄って攻撃するなど……正直死ぬほど面倒くさい能力を持っており、薔薇苑遠志ルートにおいて一番面倒くさいのは誰かと言われたら醜怪餓鬼と言われるくらい面倒くさい。
さらに言えば、物理攻撃に強い耐性を持っているのも面倒くささに拍車をかけている要因だろう。正確には斬撃への強い耐性と若干のショック吸収である。女を犯し、喰らうことに悦楽を覚える醜怪餓鬼が、女に抵抗された時の備えとして用意された能力なのだろうか。ついでと言わんばかりに、薔薇苑姫艶を喰らったからなのか炎属性への耐性も持っているとにかく面倒くさいボス。それが醜怪餓鬼である。
ただし、それは薔薇苑遠志────ローズをしっかり育てていなかった場合の話。ローズを育成していくと、怪魔が入ろうとするとスリップダメージが発生する鳳凰の回復フィールドの他に、間合いに入った怪魔を防御無視で自動迎撃強制ノックバックさせるというとんでもない居合を覚える。しかもその居合の射程範囲はローズの精神力量と技量に左右されているため、やろうと思えば射程範囲はボスエリア全域のとんでも居合だって可能な奥義だ。
この馬鹿みたいな性能をしている奥義は薔薇苑家の初代が編み出した居合抜刀術であり、敵を強制的にノックバックさせるというのも誰かを守ることに特化した技とも言えるだろう。なお、ローズ自身が刀を振るうよりも杖や錫杖、聖印を使って回復させる方が性にあっていることもあって、ロマン奥義を使うよりも回復技を強化した方がいい。それでも強いことには変わりないため、初心者であればロマン奥義の方が使いやすかったりする。
(ショック吸収はそんなに脅威じゃねぇな。問題は……斬撃耐性くらいか)
『ふむ。私とクリュサオルは斬撃が主な攻撃手段だからな。モフ・メグルもそうだが』
『ブルッ』
巡と記憶を共有しているゲリュオンとクリュサオルもまた、醜怪餓鬼の情報を読み取って少々面倒くさいと考えていた。なお、面倒くさいだけで強いボスとは考えていないし恐れもしない。強敵かもしれないが、強者ではない敵をなぜ恐れる必要があるのか。
ましてや女子供を率先して襲い、貪り食うだけに飽き足らず、女を犯すことに悦楽を見出すような下種。武神、騎士神として信仰を集め、勇敢な者であれば子供であっても戦士と認め、背にいる誰かを守るために盾を持つなら騎士と認め、全身全霊を以って打ち倒すべき強敵であると認識するゲリュオンとクリュサオルにとって、醜怪餓鬼は相容れぬ存在なのだ。仮に巡がこの場にいなかったとしても、そのうちゲリュオンとクリュサオルがこの場所を見つけてぶち殺しに行っていたかもしれない。
そんなことを考えている二人と一頭を他所に、醜怪餓鬼は激昂した様子で叫ぶ。
「惨たらしく殺してやる……!!」
「おー、やってみろよ。できないだろうけど」
顔真っ赤状態で姿を消した醜怪餓鬼。逃げたわけではなく、自分がいつも人間を襲う時に使っていた透明化の力を使って姿を隠しているだけである。
(調子に乗ってるその背、がら空きだ!!)
流石にアンブッシュを狙っているのに叫ばない辺り、不意打ちの心得はそれなりにあるようだ。それもそうだろう。この醜怪餓鬼という怪魔、この時代に現れたのが初めてではない。初めて人間社会に出現したのは安土桃山の時代。当時も女を犯し、喰らおうと迷宮から出てきた醜怪餓鬼だったが、女を襲おうとした時に叫んだことで気付かれ、近くにいた槍使いの戦士に腹をぶち抜かれて逃げている。しかも逃げている最中にその女性の旦那であった第六天魔王にぶった切られている。
なぜ一国の姫君────しかも第六天魔王織田信長の奥方を襲って無事でいれると思ったのか。そしてなぜ生きているのかは不明だが、ゴキブリもそれくらいの生命力があるので、その類なのだろう。ゴキブリに失礼? それはそう。喉元過ぎれば熱さを忘れる、という言葉があるように、醜怪餓鬼の頭では槍で貫かれたことも、刀で斬られたこともなかったことになっている。
さて、そんな間抜けな醜怪餓鬼はボロボロに刃こぼれを起こしている二振りの刃を振り上げ、巡の背中を狙う。確実に殺すなら首を狙うはずだが、醜怪餓鬼の頭の中はもう、巡をボロボロの雑巾のようにした後、巡に染み付いている匂いの主を巡の目の前で犯すことしか考えていない。
そして、そんな思考になっている醜怪餓鬼を見逃すほど、今の巡は甘くない。
「空刃」
「ぐぎっ!?」
人魔一戴を解除し、前ステップからの回し蹴り。その際に靴に仕込んでいたナイフを展開することで、空刃の発動条件を満たしてスキルを発動。明日夢が使っていた『空刃』よりも肉厚で、刃がはっきりと見えるくらいに熟達された『空刃』は醜怪餓鬼の脚に直撃。情けない恰好を晒して撃墜された。
「へぇ、マジで斬撃に耐性があんのな。撃墜で打撃ダメージ入ってるけど」
「舐めるな雑魚がぁ!!」
「誰が舐めるか汚ぇだろうが」
醜怪餓鬼が狂ったように放つ乱舞の軌道を逸らして防ぐ巡。それに気付かず、巡が防戦一方で自分が圧倒的に有利になったと思い込んでいる醜怪餓鬼。
ここまで来ると哀れなものだが、並の戦士であれば十年間という長い期間の空腹によって弱体化した醜怪餓鬼に敗走するのはおかしくない話である。ゲームでも薔薇苑家本家の結界維持組や、ローズの父親が抵抗する間もなく殺されているように、腐っても迷宮の主クラスの実力の持ち主なのだ。強くて当然である。それ以上に上澄みとの戦いを経験した巡のステータスやスキル、本人の技量などが醜怪餓鬼を上回っているだけであって。そんでもって巡の装備の効果にも気付けずにいる。だから────
「ごぷっ……!? ぅ、おげぇえええええ!!?」
こうして体を毒が蝕んでいることに気付けなかった。
「状態異常は普通に入ると。人間喰ってない分弱体化してんのか?」
「て、てめぇ……いつの間に毒なんて……!?」
「ん? アクセサリーでそういう効果のやつ持ってんだよ俺────って言っても分かんねぇか」
巡が装備しているアクセサリーの一つ、『毒蛾の蝕石』。その効果は毒の蓄積量増加と毒のダメージ増加。隠し要素として、攻撃を弾いたり、エンチャントを使用したりすると、若干量の毒霧を発生させるという仕様が隠されているアクセサリーだ。ただし、この毒は火属性や光属性の攻撃や魔法を浴びると無効化されてしまう。そのため、回復役がいる『茶菓子同好会』でダンジョン攻略をすると隠し要素が無効化されてしまうアクセサリーでもあった。
「ちなみにそのアクセサリー、面白いやつの素材からできてんだ。何か分かるか?」
「がふっ……げふっ……!?」
「おいおい、血吐いてるだけじゃなくて答えろよ。……ま、答えられねぇだろうから答え言うわ。『
「な────────ッ!!?」
妖幻魔宵蛾、その名を聞いた醜怪餓鬼が驚愕の色で顔色を染めた。その蛾がいるダンジョンは、怪魔の中でも有数のステルス性能を誇る醜怪餓鬼でも侵入することが敵わなかった城型ダンジョンの主、
ちなみにこの城型ダンジョンだが、DLCで追加された高難易度ダンジョンの一つである。そんな場所に中等部二年の頃に単騎で突撃かましたこの気狂いは、城側から高純度の殺意という名の歓迎を受けながら正面から入場、目的の蛾の羽の断片と鱗粉を奪ってから「目的果たしたし、ついでにどこまで行けるかな」で城攻めを開始。矢が刺さってハリネズミになってるのに動き回る巡に対し、「ははーん? さては馬鹿だな貴様?」と城の怪魔達は思ったが、戦意がバチバチに滾っている巡を喜んでぶっ殺した。
翡翠やローズも知らないこの城攻め、実は中等部の頃からずっと通っているので、そろそろダンジョンの怪魔達も巡のことを覚えて「さて、こいつは前よりどれくらい強くなったかな?」くらいの感覚で対応している。ごく稀に茶の湯の場に巡が混ざったりする。なぜ人間の知り合いよりも怪魔の知り合いが多いのか。そしてどうして敵である人間を怪魔は茶の湯に混ぜているのか。
醜怪餓鬼がこの城に侵入しようとした理由は言わなくても分かると思うので割愛。人気投票でベスト10入りした怪魔、蝦夷之蜈蚣姫の美貌にやられたのだろう。歴戦のプレイヤーが初見クリアできなかった怪魔の一体であるその姫に勝てるわけがないだろうに。
まぁ、それはそれとして。毒で体を蝕まれ、血と吐瀉物を吐き出している醜怪餓鬼を放置する程、巡は優しい人間ではない。
「……フンッ!!」
「ギッ!?」
斬撃に強い耐性を持っている醜怪餓鬼ではあるが、刺突や打撃に耐性があるわけではなく、槍やレイピアなどの攻撃に対して全く耐性がない。なので弱点を突くなら刺突属性を持つ武器を持って挑むのが醜怪餓鬼との戦い方であり、巡は刃に鎖が繋がっている短剣を用いて怪魔の脚を何度もザクザクと突き刺していく。しかも短剣をわざと折れる角度で突き立てることで、刃を肉に食い込ませるという高等テクニックを用いているので、刺される度に醜怪餓鬼は凄まじい激痛に襲われていた。
「うーん……まぁ、このくらい刺せばイケんだろ。ゲリュオン、クリュサオル」
「うん? ……ああ、なるほど。アキレウスやヘクトールがやっていたことだな?」
「ブルルルッ」
不意に、ゲリュオンとクリュサオルが姿を現した。クリュサオルの馬具には戦車が繋がっており、ゲリュオンはクリュサオルの手綱を戦車に乗った状態で握っている。そして────その戦車には短剣に繋がっている鎖が。
「まさ、か」
血を吐いたり流したりしたことで毒が抜けてきたのか、顔色が良くなっていた醜怪餓鬼は何をされるのかを察して顔を青褪めさせる。
「よーし、行ってこい」
「待て……待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て────!!?」
「さぁ流星が如く駆けろクリュサオル!!」
「ヒーッヒヒヒヒンッ!!」
絶叫することすらできず、醜怪餓鬼はゲリュオンが操り、クリュサオルが引く戦車に引きずられていく。無慈悲なことに、ゲリュオンとクリュサオルが駆ける道は彼らが持つ凄まじい量のアムリタと霊気と精神力によって強化されており、抉れることがない。まるでおろし金ですり下ろされる大根の様に全身をすり下ろされていく醜怪餓鬼。幸か不幸か、醜怪餓鬼に突き立てられた短剣によって脆くなった脚が引きちぎれたことで大根おろしルートは免れたが、自尊心を守るためなのか顔から再生して顔を上げた先に────笑っているナニカがいた。
「笑えよ」
「ぁ……え……は……?」
「ほら、笑えよ。笑うってのが分からねぇか? こうすんだよ」
化け物のように嗤う巡の後ろに、醜怪餓鬼はもっと恐ろしいものを幻視する。憎悪と殺意、憤怒の形相を浮かべた、蜘蛛、犀、蛇、竜、人────様々な姿を持った怪物がいた。今にも襲い掛からんとしているような怪物と、笑えと言ってくる巡に、醜怪餓鬼は恐怖という感情を思い出した。
「笑って傷を治せ。笑って再生して俺に絶望を与えてみせろ。惨たらしく殺してみろ」
「ひっ……ぁ、が……ぃいい……!!?」
「今までそうやって女子供を殺してきたんだろう? ほら、やれよ。早く治して俺を笑いながら殺してみろ!!」
ハリー! ハリー!! ハリー!!! と某吸血鬼や神父が如く醜怪餓鬼に再生して攻撃してこいと叫ぶ巡に、醜怪餓鬼は恐怖した。
知らない。
こんな人間を、俺は知らない!!
「て、めぇは……何だ……!?」
「あ? 人間だよ。てめぇを殺したくて殺したくて堪らない、ただの気狂いさ!!」
メギョッ、と醜怪餓鬼の体から鳴ってはいけない音が響く。遅れてバツンッ、と何かが叩き切られる感覚と激痛が迸り、醜怪餓鬼は声にならない絶叫を上げた。再生に体内のアムリタや霊気を使ったこともあってか、耐性が薄れた醜怪餓鬼。その股座を炎のエンチャントを施した重厚な鉈で切り落としたのだ。
「痛いか? 痛いだろうなぁ……でも姫艶さんはもっと痛かっただろうよ!!」
「ギィイイイイイイイイッ!!?」
「これは目の前でお姉さんを奪われたローズ先輩の分だ。ローズ先輩がてめぇのタマをぶっ潰したと思え。そしてぇ!!」
炎刃の鉈で醜怪餓鬼の目を横一文字に切り裂く。波打つ刃に切り裂かれるのは、通常の武器で切り裂かれるよりも壮絶な痛みを与える。
「アギャアアアアアアアアアアッ!?!?!!?」
「これは愛娘を奪われた善治さんと奥方様の分だ。そして次の一撃は薔薇苑家本家の皆さんの分だ!!」
耳を切り落とし、鼻を叩き潰す。
「そしてここからは姫艶さんの分だ!!」
「オゴッ!!?」
醜怪餓鬼の顔面に右ストレートが突き刺さる。再生が中途半端な醜怪餓鬼は耐え切れずに吹っ飛ばされるが、人魔一戴を発動している巡が黒い鎖で引き寄せ、吹っ飛ぶことを許さない。
「これも姫艶さんの分!」
「ごべっ!!?」
「これもぉ!!」
「がギャッ!!?」
「これもォ!! これも、これもこれも、これもこれもこれもこれもこれもこれも!!!!」
殴る。殴る。殴って殴って殴りまくる。巡は姫艶という人物がどんな人間であったかは実際には知らない。だが、ローズが昔、尊敬する人がいたと言って誇らしげに、しかし寂し気にしていたことを覚えている。薔薇苑家本家に招待された時、ローズの部屋の隣に、誰もいないのによく掃除されている空気が漂ってくる部屋があるのを知っている。その部屋を見て、本家の人間は皆、一瞬だけ辛そうな顔をしていたのも覚えている。骨も残さず喰われてしまった姫艶の葬儀など、やったとしても現実味がないことだろう。
誰かのために、という戦いは性に合わないと言って憚らない巡。気狂いでハイテンションな面が目立つ彼だが、心の奥底には、人間らしい後悔がしっかりと存在する。
それは前世のこと。家族は「死んだら骨だけ葬式やったらさぱっと切り替えろ」を家訓にしているがゆえにそこまで心配していないが、友人達は違うだろう。「明日討魔シリーズリメイクリマスター発売だし、一緒にやろうぜ」とチャットで話をした次の日────巡は何の前触れもなく死んだ。
本人は全く覚えていないが、夢の中で友人達とリメイクリマスターされた討魔を遊ぶ夢を見ている。だから巡が寝ている横でずっと観察していると、「麗良、敵のHP全然減ってねぇぞ!?」とか「遥斗のHP全然減ってねぇぞどうなってる!?」など、そんな寝言が聞こえる。それくらい、友人達のことが心残りなのだ。本人は目が覚めると忘れているため、泣いていたとしても「おん?」程度で済ませてしまうが。
大切な人が突然いなくなった苦しみを、巡は深くは知らない。だっていなくなった側なのだから、分かるわけがない。だけど、それが置いていってしまったことへの後悔を巡は知っている。明日伝えよう、明日こんなことをしよう。そんな計画を提案しておいて、あっさり死んで。遠い空から「死んじゃった。ごめん」なんて────それが辛いことだとは、何となく知っている。
だから。
「この全てがッ!! 姫艶さんの分だァアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
姫艶さんの分までこいつを殴り飛ばしてやろう。そんな気概で渾身のアッパーカットを放てば、顔面が肉塊となった醜怪餓鬼が天高くぶっ飛んでいく。
高く、高く────ゲリュオンとクリュサオルの力に、アラハバキの力、そして巡という復讐の誓いを背負った人間の力が加わったアッパーカットは遂に、姫艶が自分の命と尊厳を引き換えにして作り上げた何層にも重ねられた結界に醜怪餓鬼を激突させることに成功した。
物言わぬ肉塊となってしまった醜怪餓鬼は結界を貫きながら空を飛んでいる中、何を思ったのか。最後の結界をぶち抜いたと同時にビクンッ、と大きく痙攣した後、跡形もなく消し飛んでしまった。そして醜怪餓鬼の汚い花火の中落ちてきたものが、人魔一戴を解除して天を見上げている巡の手に納まる。
「アムリタ結晶と……聖印?」
醜怪餓鬼のアムリタ結晶とは思えない程美しい深紅のアムリタ結晶と共に落ちてきたのは、肌触りの良い生地で作られている朱雀の刺繡が施されたリボンが巻き付けられた聖印。それは恐らく、姫艶という勇敢で誉れ高い女性の持ち物だったであろうもの。
「…………うん」
よく分からんがもう疲れた。慣れないことはするもんじゃない、と美しい細雪のように崩壊していく結界を眺めて、巡は大の字に倒れる。
(さーて、ローズ先輩の運命への決着、俺が代行しちゃったよ……どうすっかなぁ……土下座しても許してくれるかねぇ……もうケジメしかなくねぇ? ……ま、いっか)
結界が砕けたことでてんやわんやしているのであろう薔薇苑家本家の人々の騒がしい声を遠くで聞きながら、巡は美しい輝きを放つ聖印を眺めて思考を放棄する。
醜怪餓鬼VS模歩巡&ゲリュオン&クリュサオル────勝者、模歩巡&ゲリュオン&クリュサオル!! ノーダメージ、完全勝利達成!!
毒蛾の蝕石
妖幻魔宵蛾の羽と鱗粉から生み出された
深緑の宝石が埋め込まれた指輪
毒の蓄積と毒の威力を増加させる
妖幻魔宵蛾は見た
強く、狂いながらも気高い人間を
朱雀の聖印
薔薇苑家の由緒正しい聖印
薔薇苑家の人間ならば
一度は必ず触れるであろう聖印
これはいわば初心者向けの聖印
強い力はなく結界など小さなものしか作れぬだろう