恋愛要素ありの死にゲーに転生して鉈を振り回す転生者   作:エヴォルヴ

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どうも。これ書いてるやつの兄です。これ書いてる弟が原因はよく知らなねぇですが自殺未遂やらかしやがり搬送されたので半年くらいは俺が引き継いで書きます。なぁに、プロットもある、キャラシートもある。世界観も手書きのノートに書かれてる。仁王とダクソとエルデとFEと三國無双とFFとドラクエとFateを混ぜ込んだ世界ってどういうことだ弟よ。文章書く時の癖は同一人物かと疑われるくらい酷似してる。余裕でしょうよ。

弟結構頑丈なんで半年よりも早く復帰するとは思いますがね。なので気にせんといてください。違和感あっても、「あ、筆者が違うからか」でお願いします。


戦場にルールは無用だろ

 時は流れて百鬼夜行当日。学園に通う戦士達は基本的には待機。神様、神獣から加護を貰ってる戦士は前線に出てもらうことになるかもしれない、とは言われているがそこら辺は志願制である。この世界における東京大空襲────怪魔による東京襲撃の際に行われたという学徒動員は最終手段ということなのだろう。でも志願制にしてる辺り色々お察しだよね。

 

「お、来たな坊主!」

 

「どーも、今回もよろしくお願いします」

 

 そんな百鬼夜行最前線拠点として設置された野営地に朝早く────日が昇るよりも前に集まっている大人の戦士、指揮などを行う隊長に頭を下げる。眼帯で片目を隠している海賊めいた風貌の彼は重錨(おもかり)景伍(けいご)。普段は漁師をやっているが、百鬼夜行の際にはこうして前線に赴く御年70を超える戦士である。

 

 白鰐という鮫の神獣から加護を与えられている筋骨隆々な白髪のおじ様は、頭を下げる俺を見て豪快に笑う。

 

「よろしくしてもらうのはこっちの方だ! 坊主がこっちに来た時点で楽できるからよ!」

 

「船長明け透けすぎやす!」

 

「んじゃあてめぇら、坊主並みに死んでも働けよ?」

 

「頼んだぜ坊主!」

 

「俺達は人並み以上には働くがそれだけだからよ!」

 

「手のひらドリルかな?」

 

「「「違ぇねぇ!!」」」

 

 ガハハハ!! と笑う重錨船長の大漁船に乗っている荒くれ者達。彼らもまた死を恐れない戦士達であり、白鰐の眷族である守護獣黒鰐の加護を与えられている。この前線拠点に彼らがいるということは脳筋しかいないので、真正面からの殴り合いが確定した瞬間である。引き撃ちしてくるようなやつが出てこないといいのだが……

 

 ゲームの話になってしまうが、百鬼夜行はウェーブ戦だ。際限なく現れる怪魔を相手にウェーブを制していくわけだが……現れる怪魔は基本的にランダムである。だから、序盤にとんでもなく強いやつが出てきたり、最後にとんでもなく弱いやつが現れたりと色々振れ幅が大きいのである。

 

 この振れ幅は強さだけではなく、どんな攻撃を行う怪魔が現れるのかによっても変わってくる。近接攻撃オンリーのやつばっかり出てくれば、この荒くれ者達が尻込みする理由はないだろう。しかし遠距離攻撃ばっかりしてくる怪魔が現れれば泥仕合確定。遠距離持ちの戦士が援軍に来てくれるのを待つしかなくなってしまう。……まぁ、今回はそういう懸念をする必要がそこまでないのだが。

 

「んでだ、坊主」

 

「はい」

 

「なんでこんなむさくるしい場所に瑞騎の嬢ちゃんと薔薇苑の嬢ちゃんと噂の転入生がいるんだ?」

 

「俺が連れてきたからっす」

 

「なんで連れてきた?」

 

「誉れある戦いのために。あと、遠距離手段持ちが欲しかったので」

 

「お前さん恐れってもんを知らねえな!!」

 

 バンバンと俺の背中をぶっ叩く重錨さん。飾りじゃない筋肉による平手殴打は中々体に響く。

 

「よう、来やがったな命知らずな嬢ちゃん達!」

 

「ご無沙汰してます、重錨さん」

 

「今日はよろしくお願いしますね」

 

「おうよ。そっちの嬢ちゃんは初めましてか。重錨景伍だ。よろしくな!」

 

「は、はい! 大耀明日夢です! よろしくお願いします!」

 

「ガハハハッ! そんなガッチガチにかしこまらなくていい! 俺はただの爺さ!」

 

 ただの爺が最前線で死すら厭わず戦っている時点でただの爺ではないと思うのだが、白鰐がツッコむなと言わんばかりにこちらを見ているので自重する。喋れる神獣や守護獣もいれば、喋れない神獣や守護獣もいる。この差はなんなのだろうか。

 

「見ての通り、俺(たちゃ)ただ殴る、ただ潰すしかできねえ無頼漢よ。作戦なんざ存在しねぇ。目に映る怪魔を全部ぶち殺して旨い酒を浴びる程飲む! ただそれだけよ!」

 

「ちなみに肴は今日獲ってきたばっかの魚の船盛だ!」

 

「宴会のために戦ってるって言っても過言じゃねぇぜ、俺達は!」

 

 それでいいのか、と思わんでもないやつもいるかもしれないが、世界のためにとか誰かのためにとか言って戦うやつよりかは余程健全な気がするのは……俺がそういう人間だからなのだろう。

 

 素材マラソンも、ダンジョンアタックも全部俺がやりたいからやっていることだ。そこに誰かのために、なんて考えは存在しない。回り回って誰かのためになるのかもしれないが、百鬼夜行に参加している理由もアムリタと素材のため。何かを奪われるのが嫌だというのも、自分が嫌だからという自己肯定のための考えだ。というのもあって、俺は重錨さん達の戦う理由が健全なものだと考えている。

 

「ま、つーわけで、好きに動きな! なぁに、撃ち漏らしなんざ出ねぇだろうよ!」

 

「なんたって、この拠点には怪魔もドン引く命知らずがいるからな!」

 

「ダリナンダイッタイ……?」

 

「「「お前だよ!!」」」

 

 失礼な。命知らずなんてとんでもない。ただ勝つためには自分の命も全部レイズしているだけであって、自殺したくて戦っているわけでも、破滅願望があって戦っているわけでもないのだ。というか死に戻りができるから馬鹿みたいな戦法で戦ってるだけで、死に戻りができないのであれば安牌な戦いをするぞ俺は。

 

 これから戦いに赴くとは思えない和気藹々とした雰囲気が広がる前線拠点。自己紹介と雑談を交えて俺達が交流を深めていると、不意に禍々しくも鋭い気配が俺達を襲う。

 

「……今日は一段と早ぇな?」

 

「まぁ、早かろうとやることは変わらんでしょう」

 

「違ぇねぇ。っしゃあ野郎と嬢ちゃん共!! 準備はできてっかぁ!!?」

 

「「「アイアイキャプテンッ!!」」」

 

「「「できてます!」」」

 

 気配を感じ取った全員の瞳に闘志が宿る。やる気十分といったところだ。

 そんなやる気スイッチが押された直後、人間社会とダンジョンを区切るための結界に罅が入り────バガラッ、バガラッ、と力強い蹄の音を鳴らす巨大な馬に乗った騎士然とした怪魔に率いられるように大量の怪魔が姿を現した。……予想通りと言うべきか、やっぱり来やがったな。

 

「よぅし、さっきも言ったが作戦なんざ存在しねぇ! 片っ端からぶち殺せ!! んでもって────坊主!!」

 

「もちろんあれは俺がやりますよ。てかよこせ」

 

「そのつもりで声をかけた!! 雑魚は任せろ。行ってこい!! 野郎共ォオオオオ!! 一匹残らず食い荒らせェッ!!」

 

「「「アイアイサーッッ!!」」」

 

 重錨さんの号令と共に突撃する大漁船の荒くれ者たちを先導するように、俺は全力で騎士の姿をした怪魔に突っ込む。幽鬼やら屍犬やらだけではなく、グール、餓鬼、レイスなど多種多様な怪魔が激流のように突っ込んでくるが、両手に持った鉈で道を切り開き────

 

「やはりいたなァ、モフ・メグルゥッ!!」

 

「何度でもぶっ殺してやるよ、ストーカーなゲリュオンさんよぉッ!!」

 

 百鬼夜行の際に何度も戦っているストーカー気質な黒騎士、ゲリュオンと相対した。

 

「抜かせ! 此度はこちらが貴様の首を獲る!! 貴様の首は我が愛馬にさぞ映えるだろうさ!!」

 

「てめぇにやる首はねぇよ!!」

 

 飛び上がって上空から両手の鉈を叩きつけたが、やつが持っている巨大な剣によって易々と防がれてしまった。もちろんこれは予想していたので、すぐさまやつが乗っている馬の胴体を蹴り飛ばして離脱。猛毒が塗りたくられた短剣を投げて牽制を行う。

 

 黒騎士ゲリュオン。討魔においても百鬼夜行にのみ登場するボス級エネミーであり、戦闘狂。とある条件を満たすとプレイヤーがいるところに必ず現れるようになるやべぇやつ。しかも難易度によっては、そのうち百鬼夜行だけではなく、ダンジョンにすら現れるようになったりする野良ボスと言っても過言ではないやつだ。どこにも属さず、ただひたすらに強者と果し合いを行いたい────そんな性格であり、強者と戦えるのなら例え地獄の底でも天国の中にでも現れる厄介でやべぇやつだ。

 

 何が厄介かって、ゲリュオンは怪魔ではあるが、正真正銘の怪魔ではない。怪魔でありながら、人間────特に戦士への敬意を示し、人質を使って戦士を嬲るなど、下種な真似をする怪魔がいるなら、容赦なくぶち殺し、自分の腕や脚すら切り落としてから果し合いを行うという精神が、人質にされた人間や、ごく一部の戦士達から戦神や騎士神としての信仰を捧げられてしまったのだ。その結果、やつは死んでも死なない、疑似的な不死の肉体を手に入れた。

 

 なお、正真正銘の怪魔ではなくしてしまった原因は俺にもある。……本体は俺が毒とか爆弾などなど様々な方法で跡形もなく消し飛ばして、肉片もドロドロに溶かしたはずなのでもう死んでいるのに、何度死んだとしても何が何でも殺し尽くす気概を見せてしまった俺と何度でも戦いたいがために、魂だけが形を成して肉体を得たとかいうストーカーを超えたストーカーなのだ。俺には────というか人間全員魂を攻撃する手段がないので、肉体を滅ぼそうが魂は輪廻に還るだけ。輪廻に還ってもどういうわけか、気合と根性で記憶を保持したままゲリュオンとして生まれ変わるので、神様も神獣たちもルール違反として取り締まれない。地獄かな? 救いがあるとすれば、こいつがいるならウェーブ戦は無いに等しい。

 

「呪え、我が血の刃よ」

 

 あまりの地獄っぷりに頭を抱えたくなるのを抑えつつ、両手の鉈にエンチャントをかける。『血の呪刃』。大耀さんが目移りした闇属性の魔法スキルであり、俺が使っているスキルの中で一番熟練度が高い魔法スキルだ。

 

「てめぇに時間かけられねぇしさっさとぶっ殺す」

 

「いいぞモフ・メグル!! 見事私を殺してみせるがいい!!」

 

「てなわけで貰っとけ!!」

 

「毒の爆薬と流血を強いる血の刃か! 知っている────むっ!?」

 

 俺がどんな手でも使うし、毒も出血エンチャも使うのも知っているだろう。何度も使っているし、何度も喰らっているから学習してはいるのだろう。極論だが、当たらなければどうということはない。それだけの脚をゲリュオンは持っている。だが────

 

「俺が成長していないとでも思ったか!?」

 

 俺はステータスをアムリタで強化しているし、さっき遠くから『茶菓子同好会』のメンバーからバフをもらった。多分三人がばら撒いたのは全体系のバフだろう。色んなところからバーサーカー染みた声が聞える。そして、俺の装備が色々変わっているのが見えなかったか? 

 

「ズレの修正も終わってるし鉈もしっかり強化してきた! 死に晒せェ!!」

 

 フックショットを駆使してゲリュオンの剣を掻い潜り、ゲリュオンの愛馬クリュサオルとゲリュオン本人を斬り刻む。切り刻むついでに毒薬もぶん投げる。傷口から毒を染み込ませてやるよぉ……!! 大剣使いだから懐に潜り込まれると戦いづらいよなぁ!!? 

 

「クッ……クハッ……ハハハハハハハハ!! いいぞ! やはり貴様はいい!! 素晴らしいぞモフ・メグル!! ヘラクレスすらも貴様には及ばぬだろうよ!!」

 

「余裕そうで羨ましいなァ!! とっとと死ねやオラァッ!!」

 

「貴様のような強者との戦いをすぐに終わらせるなど、誰がそんなもったいないことをするものかよ!!」

 

 至近距離にいる俺を振り払うように大剣を振り回すゲリュオンと、俺を蹴散らさんと暴れるクリュサオル。暴風の様に暴れる人馬一体の動きに流石に攻め過ぎたか、と心の端っこで反省しつつ距離を取ろうとした瞬間────俺の視界の片方が潰れ、右手の感覚が消えた。

 

「…………ぁ゛?」

 

「私も学びを得る。クリュサオルもな」

 

「あ゛ー……なるほどなぁ……?」

 

 よく見れば、ゲリュオンの右手には大剣が握られているが、左手は見えていなかった。ゲリュオンの左手には、流水を思わせる曲線を描く曲剣、シミターと呼ばれるタイプの武器が握られており……クリュサオルの右目をよく見れば、魔法陣のようなものが刻まれた宝石になっていた。

 

「暗殺剣グラディエント。我が両足の自由と我が愛馬の右目を対価として手にした魔剣よ」

 

「効果は部位破壊ボーナスってとこか? クソがよ」

 

「そのような生易しいもので貴様の首が取れるものかよ。この魔剣の力はな────何手先かの未来から、攻撃を一振り持ってくることだ」

 

「最悪の魔剣を持ってきやがったなてめぇ!!?」

 

 ローズ先輩が与えてくれたのだろうリジェネのお蔭で、右手を左手で無理矢理押さえれば簡単にくっ付いた。しかしやってくるゲリュオンの猛攻。

 

 大剣での攻撃は相変わらず荒っぽいのに直剣を振り回しているのかと思う程素早いが、何度も戦ってきたお蔭で弾いたり躱したりができる。だが、暗殺剣グラディエントだったか? そんな魔剣の存在を俺は知らない。ゲームには存在していなかった。……いや、データとしては存在していたが、没データとして捨てられたものだ。一度で二度美味しい武器、みたいな話を開発秘話で配信していた記憶がある。クソがよ。

 

「しかし、予想してはいたが、貴様の首は斬れん! 狙っているはずだが、斬れんとは面白い!!」

 

「こっちは面白くねぇんだよヴァアアアアアアアアアカッッ!!!!」

 

 ああ、クソがよ。超痛ぇ! 死に戻りもできるとはいえ、斬撃耐性スキル貫通してぶった切られたらそりゃ痛いわ! アドレナリンとかドーパミンがドバドバ出ているせいなのか動けているが、普通なら死んでるぞこの戦闘狂がよぉ!! 

 

「てかてめぇ毒喰らってんだよなぁ!? てめぇも馬も吐血してんの見えてんぞ!!」

 

「その程度でこの戦いを止めるなど愚の骨頂!!」

 

「少しは動きを鈍らせろってんだよストーカーが!!」

 

 パッシブスキルは全部発動しており、毒も出血エンチャも使いまくる俺と、周囲の被害を気にしないゲリュオンとクリュサオルの戦いの余波で周囲の怪魔はミンチになっている。右手は治ったが、斬撃で抉り取られた右目は治らねぇ。無いものは再生できねぇってか? もっと気張れや鳳凰様!! 再生しても血が戻らないのはまだいいとして、視界が戻らねぇのは致命的にもほどがある。

 

「前回の戦いよりさらに死線を超え、強くなったと見える! どこまで魅せてくれるつもりだ貴様!!」

 

「褒めるな気持ち悪ぃ!! 褒めるくらいなら死ね!!」

 

「断る!!」

 

「なら死ね!!」

 

 毒を盛り、出血で時折傷口から大量の血を噴き出す怪魔。だが倒れない。俺以上に傷だらけになり、毒で体を蝕まれているというのに、倒れない。こいつの不死性は死んだことで無くなっているはずだ。だというのにこいつは倒れない。どういう体幹と体力してやがる。HPバーが見えたら減ってないんじゃねぇのか? 

 

 斬る。弾く。斬る。避ける。避けたが斬られて再生する。向こうの傷も尋常じゃないほどに増え、毒も完全に回って内臓がグズグズになっていてもおかしくないはずだ。だというのに倒れない。さっさと倒れろや。

 

「模歩君、後ろ!!」

 

 リジェネの効力も切れそうで、ここから極限環境に突入しつつある中で不意に、大耀さんの声が聞こえた。後ろ、と言われて思わず意識が後ろに逸れた俺の後頭部に、凄まじい衝撃が伝わる。

 

「……がッ?」

 

「ぐひっ……!」

 

 殴られた、と理解したのはその下卑た笑い声が聞えた瞬間だった。誰かは知らんが、一撃入れてきた見事なアンブッシュをしてくれやがったやつの顔を拝もうと倒れそうになる体を動かすと、そこには怪魔ではなく……薬をやっているのかと思うような狂った目をしている人間がいた。誰だ、こいつ。

 

「やった、やってやった! ぐひひひっ! さぁ怪魔よ! こいつを────ぁぇ?」

 

 ばつん、と音がした。倒れる瞬間、ゲリュオンとクリュサオルの姿が見えなかったので、俺にアンブッシュをかましてくれやがった誰かさんの脚をぶった切ったのだろう。

 

「あ、ひ……ギャアアアアアアアアアア!!? う、腕! 俺の、腕!?」

 

 あ、腕だったか。それはそれは。

 

「我が好敵手との戦いを穢すか、俗物」

 

「ひ、ひぃいいいいい……!?」

 

「我が名がゲリュオンとクリュサオルと知っての狼藉か……それとも単なる狂人の類か……まぁ、どうでも良い。死を以って────む……!?」

 

「つぅかぁまぁえぇたぁあああああ……!!」

 

 俺を見ないとどうなるか分かっていたくせに、視線を外したなァ、ゲリュオン……! 最初の戦いでガッツで食い縛っててめえを殺し切ったのを忘れたかぁ? それとも俺がどんな状況も利用することを忘れたか? まあどっちでもいいか。

 

「てめぇが来ると思って、色々準備してんだよこっちはよ……! 本当に、色々となァ……!!」

 

「………………貴様、まさか────!!」

 

「ハッ、しがみつかれてやっと気づいたか!? もう遅い!!」

 

 ゲームではよくやっていたぜ、この方法……!! それを編み出して、友人達とゲラゲラ笑っていたのは今でも鮮明に思い出せる。現実でやるのは初めてだが────!! 

 

「これが死に戻り前提、超新星だ!!」

 

 ガチンッ、と奥歯に仕込んでいた雷管を噛み、装備の下に巻き付けていた爆弾各種が起爆────飲み込んでいたあれこれも全て起動したのを一瞬だけ感じたのを最後に、俺の意識は消し飛んだ。

 

 

 

 




超新星
装備の下や体内に隠していた爆弾何やらを奥歯に仕込んでいた雷管で起爆。死に戻りを前提にした自爆特攻。死んでも勝つと死んで勝つ、どっちも為すための卑劣な技。周囲の人間のSAN値は気にしてはならない。互乗起爆札と同じやり口。卑劣。
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