レムナントの蒼き双星   作:幻獣琥珀

5 / 6
今回から暫くは夏油傑がメインのオリジナルストーリー構成でお送りします。
ジョーン編?ジョーンは犠牲になったのだ…夏油の悪夢を書くための犠牲にな…

追記:2025年12月15日に夏油傑の領域展開に関するアンケートを作成しました。ご協力お願いします。


術師だけの楽園

朝、悟はベッドから起き上がり、サングラスを手に取る。かつて呪術師として高専で働いていた頃は、睡眠はわずか3時間しか取れなかったが、ここに来てからは傑とゲームで夜更かしすることはあっても、しっかり睡眠時間を確保できるようになってきている。*1

いつもなら傑の方が先に起きているが今日は傑はまだ寝ていた。時間ギリギリまで寝るタイプの悟が起きても傑が起きていない、それが普通でないことに悟は気づいていた。

 

「呪霊?いや、グリムか…昨日の夜から調子が変だとは思ってたけどまさかこういうこととはな…」

 

ナイトメアグリムと言えど、悟の眼(六眼)を騙すことはできなかった。

 

 

 

*****

 

 

 

あれから10分後、ルビーが部屋を出たとき、悟と傑の部屋にオズピンと見たことのない人が入っていくのが見えた。

 

「お姉ちゃん、なんか外が騒がしいけど何かあったの?」

 

ルビーが先に部屋の外に出ていたヤンに聞く。

 

「それがさぁ…悟が言うには傑に何か変な奴が取り憑いてるんだって…」

 

ルビーの質問にヤンが返す。

 

「さっき悟に聞いたんだけど恐らく特殊なグリムらしいわ。傑のオーラを吸い取ってるんじゃないかって…」*2

 

さらに後からやってきたブレイクが説明を付け加える。

 

「そういえば悟って色々と謎なところあるよね…目で見ただけでブレイクがファウナスだって分かったり、今回も目で見ただけで傑に何が憑いているのか大体把握してるみたいだし…」

 

「悟だけじゃない、傑だって謎が多いわ。この前のローマンの件で“真人”っていう人を傑が呼んでたでしょ?でも、事件が終わった後には彼が何処かに消えてるのよ…」

 

ルビーとブレイクは悟と傑に対して日常で感じていた違和感を口にする。その時、悟と傑の部屋の扉が開きオズピンが現れる。

 

「君たち、申し訳ないのだが時間に余裕はあるかい?」

 

「どうしたんですか、オズピン教授。」

 

「続きは私が話そう。」

 

オズピンの話を引き継ぐ形で先ほどの見たことのない人が話し始める。

 

「傑は大丈夫なんですか!?」

 

ルビーがその人に聞く。

 

「…まずは挨拶からでしょう、ルビー・ローズさん。初めまして、私はシオン・ザイデン。ナイトメアハンターです。」

 

「は…初めまして…」

 

シオンに注意され、ルビーは挨拶をする。

 

「単刀直入に言います。彼、夏油傑は人に取り憑き、オーラを吸って成長するグリムの苗床になっています。このグリムに取り憑かれたものは夢に囚われながら眠り続け、やがて死にます。」

 

「そんな…」

 

「その前にグリムを倒せばいいじゃん!!」

 

ブレイクとヤンがそれぞれシオンの話を聞いて言う。

 

「ヤンさん、あなたの言う通りです。」

 

「でも、ナイトメアは傑に取り憑いてるんですよね…その状態でどうやって倒すんですか?」

 

シオンがヤンの意見を肯定したことにルビーは疑問を持ち、質問する。

 

「…彼の夢に中に入るんです。私のセンブランスを使えば夢の中に入ることが可能です。ですが、見知らぬものでは彼の心に拒絶されてしまう…だから彼に近しい者が適任です。五条悟一人だけでは何があるか分かりません。ので、4人ほどで入った方が良いでしょう。」

 

「つまり、私たち3人も悟と一緒に夢の中に入って傑を助けに行くってことですよね?」

 

「理解が速いようで助かります…覚悟は出来ていますね?」

 

シオンがルビー、ブレイク、ヤンに問う。

 

「「「もちろん!!」」」

 

 

 

*****

 

 

 

ルビー達は傑を背負って部屋から出てきた悟と共にアカデミーの大広間へと向かっていた。

 

「そういえば、ワイスどこ行っちゃったんだろう…さっきからずっと見てないし…」

 

ワイスを心配してルビーが言う。

 

「どうせ便所だろ、そんなに心配しなくてよくね?」

 

「うわー、サイテー」

 

悟の無配慮すぎる言葉にヤンはドン引きする。そうこうしている内に大広間に到着した。そして、シオンがセンブランスの発動の用意を始める。

 

「準備が出来ました、皆さん。位置についてください。」

 

準備を終えたシオンが言う。4人が指定された場所に寝転ぶと、シオンは最後の仕上げをする。

 

「それでは参ります。」

 

そこで一旦悟たちの意識は途切れた。

 

 

 

*****

 

 

 

4人が目を覚ますと、そこには多くの寺や神社が立ち並んでいた。

 

「ここは…?」

 

ルビーが一番最初に口を開く。

 

「珍しい建物でいっぱいね…」

 

続いてブレイクが言う。

 

「ちょっと待って!?誰か来るよ!!」

 

近づいてくる何かの気配に気づいたヤンが悟たちに警戒を促す。そして、悟たちの目の前にその人物が姿を現す。

 

「…は?なんで…」

 

悟の目の前に現れたのは想定外の人物であった。それは…

 

「五条じゃん、何してんの?」

 

もう一人の高専時代の同期、家入硝子であった。いや、硝子だけではない。

 

「悟!!任務はどうした!!途中で姿を消したと伊地知から報告があったが…」

 

「…学長?」

 

かつての恩師、夜蛾正道だった。

*1
以前は反転術式で自身の脳を常時修復することで睡眠をとらなくてもよかったが今は傑に合わせて寝ている

*2
悟はブレイク達を困惑させないためにあえて呪力ではなくオーラと言った。傑にオーラはない。




もちろん今回も七海建人の用語解説コーナーやります

七海「またしてもこの仕事を任されました。……今回は、ダストについての解説です」

灰原「七海!前回のオーラの時にダストの話をしてたけど、ダストって何なの?美味しいのかな!?」

七海「灰原、ダストは食べ物ではありませんよ…ダストというのはレムナントにおいてエネルギー源となる天然資源のことです」

灰原「そういえば、ダストってカラフルだったよね?赤とか青とかあった気がする!!」

七海「ええ、ダストにはレッド、ブルー、イエロー、グリーンの4色があり、この4種類を組み合わせることで、それぞれ独自の性質を持つ別の種類のダストを作れます。例えば火属性のレッドと水属性のブルーを混ぜるとスチーム・ダストになりますね。また、大気圏外ではダストは効果を発揮しません」

灰原「そうなんだ…そういえばダストってどうやって使うのかな?」

七海「ダストの使用方法はいくつかあり、ダストを衣服に縫い込む、ダストを自身の体に融合させる、ダストを練り込んだ刀身を造る、ダストのクリスタルやパウダーを武器に組み込むと言った方法がありますね。」

灰原「ダストを体に融合するって大丈夫なの!?」

七海「大丈夫ではないですね…有識者によると痛いらしいですよ」

灰原「じゃあ、虎杖君ぐらい頑丈ならイケそうだよね!」

七海「かもしれませんね…」

『胎蔵遍野』は夏油傑の領域?それとも羂索独自のもの?

  • 夏油傑の領域
  • 羂索独自の領域
  • どちらもありうる……そんだけだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。