それで昨日、投稿後に調べてみると男性だって書いてたんですよね…
話は変わりますが、この夏油編は5話構成を予定しているのでこれを除くと残り3話です。
「なんで学長と硝子がここにいるんだよ…」
悟は目の前に現れた夜蛾正道と家入硝子に驚きを隠せない。彼らの中に暫しの間沈黙が流れた。それから数秒が経って静寂を破るようにルビーが口を開いた。
「…えっと、その二人って悟の知り合いなの?」
「…そうだよ。」
悟が言う。そんな中、彼らの方へと、一人…いや、一匹が駆け寄ってくる。
「正道~!!悟、見つかったんだな。」
そこに現れたのはパンダであった。
「なにこれ可愛い!!この生物何!?」
空気をぶち壊すかのようにヤンが言う。
「…パンダだろ?見たら分か…いや、知らないのか…」
よくよく考えてみればレムナントにはパンダは居なかったことを悟は思い出す。
「「モフモフだぁ~」」
ヤンとルビーがパンダに抱きつきながら言う。
「えっと、これはどういう状況なんですか?」
今度はブレイクが夜蛾に聞く。
「お前たちは見ない顔だな…新しい高専の入学希望者か?」
「私たちはこの世界で起きていることについて知りたいんですけど…傑って人を知りませんか?」
夜蛾に対してルビーが言う。
「何故、お前たちが傑のことを!?」
ブレイクの口から出た予想外の言葉に夜蛾は驚く。
「学長、別に隠さなくていいんじゃないですか?世間ではかなり知られてることですし。」
夜蛾に対し、硝子が言う。
「君たちはあまり知らないかもしれないが彼は呪詛師だよ。」
「呪詛師って?」
硝子の言葉にヤンが首をかしげる。
「悪い呪術師のことだ。傑は数年前に世界中の非術師を滅ぼして呪術師だけの世界を作ったのだ…」
夜蛾が下を向きながら言う。
「何やってんのよ、夢の中の傑…」
急な展開にブレイクが言う。もちろん彼女たちは傑が転生者であることや前世で呪詛師であったことや当時の思想を知らない。
「それでその傑はどこにいるの?」
「…
ヤンの質問にパンダが答える。
「じゃあ、すぐにそのナゴヤって場所に…」
「…やめておけ。死ぬぞ…」
ルビーの言葉に夜蛾が言う。
「でもっ!!」
「今、夏油は海外の非術師を皆殺しにしようと計画してる。この時期にアイツを刺激すると殺されかねない。それに脅威は夏油だけじゃ…」
硝子が次の言葉を言おうとした瞬間、アラームが鳴り響く。
「何の音!?」
警報音に驚いたブレイクが言う。
「噂をすればだ…悟!!硝子!!パンダ!!ヤツが来た、高専の術師に連絡を!!」
「…誰だよ、ヤツって?」
「悟、忘れたのか!?」
悟の発言を聞いて夜蛾が言う。もちろん彼がこの悟は夢の中の悟ではなく外から入ってきた悟であることを知らない。
「伏黒甚爾以外に居ないだろ!?」
そうパンダが言う。
「フシグロトウジって誰?」
パンダにルビーが聞く。
「言ってたら来るぞ、ほら来た!!」
パンダが指さす方向を見ると身長は3mを超えようかという巨体の男が現れた。その顔はかつて悟が倒した伏黒甚爾によく似ていたが、明らかに本家より1回り以上巨大だ。
「マジかよ…傑から見た伏黒甚爾ってこんなゴツいのか!?ビスケット・オリバ*1かよ」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?あのゴリラどうするのよ!?」
意味の分からないこと*2を言う悟に対してブレイクが言う。
「術師ハッケン…コロス…」
「ハハッ、マジか!!傑、あれを脳筋の馬鹿ゴリラって思ってたんだな!!いや~マジでウケる~」
「悟!!後ろ…」
五条が油断している隙に伏黒甚爾・ドリームアクターが背後に回り込んで攻撃を仕掛けるが無限に阻まれ、失敗に終わる。
「皆、ここは俺に任せてよ」
「悟、でもソイツ強いよ?」
一人で伏黒甚爾・ドリームアクターの相手をしようとする悟にルビーが言う。
「大丈夫。だって、俺最強だから。」
「でも、流石に…」
「いや、悟に任せるべきだろ。悟が一番強いのは一人の時だからな。」
引き下がらないルビーにパンダが言う。その次の瞬間には伏黒甚爾・ドリームアクターは術式反転『赫』により吹き飛ばされていた。
「緊急事態だから学校消し飛んでも文句言わないでよ」
「それは構わん。だが悟、気を付けろ。先日、ソイツの襲撃にあった1級術師2名と2級術師5名が重傷を負っている。油断はするな」
「はいはい、分かりましたよ」
夜蛾の警告を半ば無視する形で悟は吹っ飛んでいった伏黒甚爾・ドリームアクターの方に走っていった。
*****
悟は伏黒甚爾・ドリームアクターに追いつくと、『蒼』の引き寄せる力を重ねた打撃を打ち込む。
「おらよっ!!」
しかし、カァーンという金属音のような音を立てただけでダメージを与えられてはいなかった。
「思ったより効いてねぇな…金属音のような甲高い音が鳴るとかどんな筋肉してんだよ!?」
「…コロス!!」
再び伏黒甚爾・ドリームアクターの打撃が悟を襲う。…が、悟は瞬間移動で回避し、伏黒甚爾・ドリームアクターは勢い余って近くの建物に衝突し崩壊させる。
「『握力×体重×スピード=破壊力』ってこういうことかよ…」
伏黒甚爾・ドリームアクターは立ち上がると再び悟に飛びかかるが、それも無限によって阻まれ失敗する。
「学習しろよ。いや、ほぼ知能ゼロのお前に言うのは酷だったか?」
その隙に悟が再び打撃を打ち込むがやはりダメージはない。
「五条悟…オレが…コロス…」
「頑張れば喋れるじゃん。ま、意味ないけど」
悟は再び打撃を打ち込む。だがこの一撃は『蒼』の引き寄せる力を重ねた打撃ではない。むしろ真逆の力だ。伏黒甚爾・ドリームアクターの肉体が今まで以上に吹っ飛ぶ。
「これを試すのは初めてだよ、前々からやればできるとは思ってたけど」
たった今、五条悟が打ち込んだ打撃には『蒼』の引き寄せる力ではなく『赫』の弾く力が重ねられている。かつて呪術師であった頃はいかに周りに被害を出さないかが重要であったため、この技を使うことはなかった。だが、今はどれだけ破壊しようと問題のない環境に置かれているためにこの技を発動することができたのである。
「やっとダメージを負ったな…とは言え重傷とまではいかないか」
伏黒甚爾・ドリームアクターが瓦礫の中から脱出してくる。だが、その動きには先ほどのようなキレはなかった。
「"位相" "波羅蜜" "光の柱" 術式反転『赫』」
呪詞の詠唱により120%の効力を引き出された『赫』が伏黒甚爾・ドリームアクターを襲う。この一撃を伏黒甚爾・ドリームアクターはよけきれずに大きく吹き飛ばされる。だが、吹き飛びきる前に悟は伏黒甚爾・ドリームアクターの頭を掴み、投げ飛ばす。そうして降り立ったのは高専敷地内のとある森*3であった。だが、この時一つの違和感に気付く。先ほど与えたダメージが回復していたのだ。
「全テ、問題無シ…殺ス…」
「心なしかさっきより知能が高くなってね?いや、気のせいだろ…」
(それだけじゃない、頑丈さだけで言えば宿儺以上か?なら、コイツを倒すには“無制限の虚式”をぶつけるしかない…!!)
これより41秒後、五条悟の虚式『茈』が夏油傑の“楽園”に戦跡を刻む!!
もちろん今回も七海建人の用語解説コーナーやります
七海「また、この仕事を任されました。……そろそろ帰っていいですか?」
灰原「ダメだよ七海!!」
七海「…虎杖くん、あとは頼みます。今日は定時で上がりたいので…」
灰原「やめてあげて!?最近の虎杖くん、繊細すぎて病んでるらしいから!!あと、空港にまだ虎杖くん来てないから!!というより来れそうにないから…」
七海「…仕方ありませんね。今回はシオン・ザイデンさんのセンブランスについてです。」
灰原「待ってました!!いやぁ~、氷雪帝国って結構マイナーだからね…」
七海「彼のセンブランスは“眠れる者の夢の中へ他者の心を送り込む能力”です。」
灰原「あれだね!!ドレミー・スイートみたいな!!」
七海「よく分からない例えを持ってこないで下さい…というより、その時期にはあなた死んでるでしょう…」
灰原「あれ!?確かに…なんでそんな例えが…?」
??? 「はーるばる来たぜりんくうタウン駅ーい!!!」
七海「…また面倒くさそうな人が来ましたね。あと、ここは空港ですよ。後、ここが関空だとは誰も言ってません。」
灰原「もしかして、さっきの謎の例えって精神汚染!?」
七海「でしょうね…確か伊地知君が言うにはこの人は髙羽史彦さんらしいです」
髙羽「君にこの一発ギャグを…」
七海「結構です。そろそろ本題に戻らなければならないので。話を戻しましょう。彼の能力で夢の中に入った者は本来夢の中にいた筈の自分と入れ替わることで存在することが可能となります。先ほど、五条さんと夜蛾さんの会話が嚙み合っていなかったのはこれのせいですね。」
灰原「なるほど…!!じゃあ、シオンさん自身が夢に入ればよかったんじゃ…」
七海「結論から言うと無理です。夢に存在する位に認知され、関係が出来ている必要があります。そのため、初対面ようにほぼ無関係の人物が夢には入ることはできません。仮に入ったとしても異物と判断され締め出されてしまうでしょう。」
灰原「だから五条さんの助っ人に自分自身じゃなくてチームRWBYを選んだんだ!!」
七海「そういうことです。また「夢の中に入る者」の姿は『夢を見ている者』の記憶やイメージを元に構成されるため、現実との差異があります。これは夢の中の登場人物も同じです。夢の中の五条さんは高専の制服を着ていますし、何故かチームRWBYの皆さんまで高専制服になっています。伏黒甚爾に至っては人間離れした姿になっていましたね。」
灰原「もしかして、夢の中の伏黒甚爾の知能が低いのは…」
七海「ええ。まだ、心のどこかで呪力を持たない人間を見下しているからでしょうね。」
灰原「そういえば、夢に入るとコインが渡されるんだって!!」
七海「はい。彼のセンブランスによって人数に関わらず12枚のコインが与えられます。」
灰原「コインって何に使うの!?もしかして、これでジュースが買えたり…」
七海「…しません。ですが、コインには様々な使い道があります。そこで資料にまとめてきました。」
①電話ボックス
電話ボックスを出現させて、夢の中に潜った者と現実世界のシオンとの会話を可能とする。制限時間があるほか、受話器を元の位置に戻すことで電話は消滅する。
②マーカー・ドア
電球の付いた扉を出現させる。電話ボックスとは異なり消滅しない。また、マーカー・ドア同士は繋がっており、複数生成すればドアとドア間を移動できるようになる。つまり特定地点への瞬間移動が可能。
③デコイ
コインを使用した者に似たデコイ(囮)を出現させる。
④夢の中の地図
夢の中の地図が記載された黒板を出現させる。しかし、移動したことがある場所しか表示することができない。
⑤現実世界への引き戻し
シオンが彼のパソコンに「WAKE」と入力したのを切っ掛けに、能力で夢の中に入った者を現実の世界に引き戻す。最低でも1枚はコインを持っている必要があるが、集まっている状況であれば1枚で複数人に効果を発揮する。
灰原「有能!!流石、脱サラ呪術師!!」
七海「五条さんにはマーカー・ドアとデコイは必要なさそうですがね…」
灰原「…確かに!!」
七海「次回は夏油さんに取り憑いているグリム、ナイトメアについて解説します。」
高羽「そろそろ一発ギャグ披露していい?」
七海「まだ居たんですか…」
髙羽「それでは披露しよう…余計なお世Wi-Fi!!」
七海「……帰ります。」
髙羽「クソ客がぁああああ!!!!」
『胎蔵遍野』は夏油傑の領域?それとも羂索独自のもの?
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夏油傑の領域
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羂索独自の領域
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どちらもありうる……そんだけだ