「な……なによあれ!?」
爆轟の怒号と共に地面を叩く落雷。デルタは右腕で爆煙を払いながら前進し、爆轟と緑谷に並んだ。三人の間に火花が散る。
「テメェ……何モもんだぁか? なぜ助けた?」
爆轟が警戒心むき出しでデルタを睨む。その目はかつてない敵意に満ちていた。
「あぁ役に立たねぇ奴は引っ込んでろ!」
デルタは簡潔に答え、ナイン——否、変貌したギーツキラーに視線を戻した。
「こっちはあの獲物を仕留めるのに忙しいですから!」
「あぁてめぇから先にやろうかぁ!」
「あぁ、やってみるですか!」
「ちょっ、駄目だよ二人とも!」
緑谷が慌てて二人を制止する。
その声は届いていた。だが──
「仲間割れかい? 愉快だね!」
ナインの狂った笑いが空気を震わせた。九本の尻尾が蛇のように蠢き、雷雲を呼び寄せる。
「くそっ……」
爆豪の歯噛みと共に青空が割れ、雷が一直線に降ってきた。
それを見たデルタは、瞬時にレーザーレイズライザーの銃口を空に向けた。
「喰らえです!」
高純度の光線が雷雲を貫き、一瞬だけ蒼穹が露わになる。だがその隙間に再び黒雲が押し寄せた。
「この野郎……個性かぁ!?」
爆豪が掌から爆破を放つが、ナインの周りに展開された九本の尻尾に吸収される。
「効かない……?」
緑谷が呻いた。
「ちっ、面倒ですね。あいつの9本の尻尾を個性を使っているです」
「やっぱり、そうですよね、これまでの個性は一つしか使えなかったけれど、あの9つのマントがその役割を果たしている」
「バリアみたいな奴もそのうちの1つというわけかぁ!」
デルタは周囲を伺いながら確認した。
そのナインの九尾はそれぞれ異なる力を秘めているという事。
実際に見た限りでは攻撃、防御といった違いもある事に気づく。
「なら、それぞれ1本ずつ奪っていくですかね」
「あぁ!おい、邪魔するな!」
「そうですか、なら勝手にするがいいです!あぁデルタの獲物なので!!」
そうして2人は再びナインに攻撃を開始する。
爆豪は爆破で煙幕を作りながら接近。
その陰から飛び出したデルタが無双セイバーで尻尾を切ろうとする。
しかしナインは残り8本の尻尾で迎撃した。
「ウオォォ!?」
デルタの渾身の一撃も虚しく弾かれる。
「まずい!みんな!」
緑谷の警告と共に4本目の尻尾が地面を叩いた。
直後に大地が隆起し岩槍が生える。
「ちぃ……」
爆豪は跳躍して回避するがデルタは間に合わない。
(まずい……!)
岩槍が目前に迫ったその時──
「プロテクトプリーズ!」
緑谷の叫びと共に金色の結晶盾が出現。岩槍の進行方向を変えた。
「ナイスガッツ!」
デルタは盾の上を転がって反対側へ飛び降りる。
その着地点に既に5本目の尻尾が到達していた。
「させねぇ!」
爆豪が再び煙幕を展開し視界を塞ぐ。
(この連携……使える!)
デルタは初めて相手を仲間として認め始めた。
その矢先──
「くははは! 遊ぼうじゃないか!」
ナインの哄笑と共に6本目の尻尾が熱波を撒き散らす。
三者は再び散り散りとなった。
「どうすれば……!」
緑谷が呻く。
爆豪は既に次の策を考え始めていた。
そしてデルタは──
(このままじゃ埒が明かねぇ……)
レーザーレイズライザーを握り直し、狙いを定める。
「あぁ!難しい事を考えるのは面倒です!」
「あぁ、だったらどうするんだぁ!」
それに対して、デルタは。
「デルタを弾丸でやってやるです!」
3rd舞台となる世界は?
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