死穢八斎會。
その組織を調べる為には、たった一つの事務所だけでは全ての把握は出来ない。
「君の事務所に関しては、ある程度は知っているつもりだったが、まさかこれ程の人員がいるのは、驚きだ」
それと共に、事前に会って、打ち合わせをしているプロヒーローの1人であるサー・ナイトアイは眼鏡をかけ直す。
彼と会った事があるが、ここまで大規模な作戦に乗り出すのは初めてだった。
「まぁ、ディケイドに頼んどきゃ間違いねぇ!」
ファットガムが豪快に笑う。
「とはいえ、油断は禁物。相手は死穢八斎會。裏社会でも現状の最大級の勢力ですから」
リューキュウが冷静に釘を刺す。
「そうだね」
俺は頷き、全員を見渡す。テーブルには資料が広げられ、それぞれの役割が書き込まれている。
「さて、各々の調査結果を報告してくれ。まずはナイトアイから頼む」
「承知した」
ナイトアイが資料を掲げる。
「壊理という少女は重要だ。彼女は計画の要となる存在。彼女がいる限り、死穢八斎會の野望は続く」
「それで具体的な作戦だが」
俺はナイトアイの分析に言葉をつなげる。
「正面から突入するのは愚策だ。奴らは罠を張り巡らせている可能性が高い」
ファットガムが口を挟む。
「じゃあどうするよ?」
「幸い、ディケイドの情報によって、組織に関する情報の大まかな流れは掴めました。ですが、作戦成功の鍵はいかにしてその情報を最大限に利用し、最小限の被害で目標を達成できるかです」
俺は地図上に印をつけながら続ける。
「複製を任せた構成員を利用し、内部構造を把握させるのが最善でしょう。その間に本隊が突入し、壊理を保護。同時に個性消失弾の製造工場を叩きます」
「なるほど」
リューキュウが頷く。
「私が先行して拠点の様子を探ります。空からの奇襲ならば防備も薄いでしょう」
「了解した」
ナイトアイが了承する。
「私も地上部隊を指揮する。ファットガムは体力面で心配だが」
「んだとぉ!?」
ファットガムが抗議するが、俺は気にせず話を進める。
「仁の作戦はうまく機能するはずです。我々はその後に続く形で動きます」
「よし!」
ファットガムが拳を打ち鳴らす。
「死穢八斎會の腐った魂胆を叩き潰してやるぜ!」
その意気込みに皆が頷く中、俺は静かに窓の外を見る。
「今回の作戦は長期戦になる。焦らず確実に詰めていけ」
「わかっていますよ」
リューキュウが微笑む。
「ツカサさんのおかげで私たちも十分に戦えます」
「全ては壊理ちゃんを救い出すため」
ナイトアイが再び眼鏡を直す。
「そしてこの都市から邪悪を一掃するために」
俺たちの決意が一つになる。
「作戦決行は明朝。全員配置につくように」
「了解!」
その返事を聞きながら俺は内心で呟いた。
死穢八斎會の暗闇に終焉を告げる時が来た。どんな手を使おうとも、この街に平和を取り戻すために。
3rd舞台となる世界は?
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