悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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第113話

死穢八斎會。

 

その組織を調べる為には、たった一つの事務所だけでは全ての把握は出来ない。

 

「君の事務所に関しては、ある程度は知っているつもりだったが、まさかこれ程の人員がいるのは、驚きだ」

 

それと共に、事前に会って、打ち合わせをしているプロヒーローの1人であるサー・ナイトアイは眼鏡をかけ直す。

 

彼と会った事があるが、ここまで大規模な作戦に乗り出すのは初めてだった。

 

「まぁ、ディケイドに頼んどきゃ間違いねぇ!」

 

ファットガムが豪快に笑う。

 

「とはいえ、油断は禁物。相手は死穢八斎會。裏社会でも現状の最大級の勢力ですから」

 

リューキュウが冷静に釘を刺す。

 

「そうだね」

 

俺は頷き、全員を見渡す。テーブルには資料が広げられ、それぞれの役割が書き込まれている。

 

「さて、各々の調査結果を報告してくれ。まずはナイトアイから頼む」

 

「承知した」

 

ナイトアイが資料を掲げる。

 

「壊理という少女は重要だ。彼女は計画の要となる存在。彼女がいる限り、死穢八斎會の野望は続く」

 

「それで具体的な作戦だが」

 

俺はナイトアイの分析に言葉をつなげる。

 

「正面から突入するのは愚策だ。奴らは罠を張り巡らせている可能性が高い」

 

ファットガムが口を挟む。

 

「じゃあどうするよ?」

 

「幸い、ディケイドの情報によって、組織に関する情報の大まかな流れは掴めました。ですが、作戦成功の鍵はいかにしてその情報を最大限に利用し、最小限の被害で目標を達成できるかです」

 

俺は地図上に印をつけながら続ける。

 

「複製を任せた構成員を利用し、内部構造を把握させるのが最善でしょう。その間に本隊が突入し、壊理を保護。同時に個性消失弾の製造工場を叩きます」

 

「なるほど」

 

リューキュウが頷く。

 

「私が先行して拠点の様子を探ります。空からの奇襲ならば防備も薄いでしょう」

 

「了解した」

 

ナイトアイが了承する。

 

「私も地上部隊を指揮する。ファットガムは体力面で心配だが」

 

「んだとぉ!?」

 

ファットガムが抗議するが、俺は気にせず話を進める。

 

「仁の作戦はうまく機能するはずです。我々はその後に続く形で動きます」

 

「よし!」

 

ファットガムが拳を打ち鳴らす。

 

「死穢八斎會の腐った魂胆を叩き潰してやるぜ!」

 

その意気込みに皆が頷く中、俺は静かに窓の外を見る。

 

「今回の作戦は長期戦になる。焦らず確実に詰めていけ」

 

「わかっていますよ」

 

リューキュウが微笑む。

 

「ツカサさんのおかげで私たちも十分に戦えます」

 

「全ては壊理ちゃんを救い出すため」

 

ナイトアイが再び眼鏡を直す。

 

「そしてこの都市から邪悪を一掃するために」

 

俺たちの決意が一つになる。

 

「作戦決行は明朝。全員配置につくように」

 

「了解!」

 

その返事を聞きながら俺は内心で呟いた。

 

死穢八斎會の暗闇に終焉を告げる時が来た。どんな手を使おうとも、この街に平和を取り戻すために。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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