悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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突入

「行くぞ」

 

作戦開始の号令と共に警察の特殊部隊が正面入り口を突き破った。だが次の瞬間──

 

「がはっ!」

 

悲鳴と共に先陣を切った警察官が派手に吹き飛んだ。倉庫の影から巨大な黒い塊が猛然と現れる。二メートルを超える筋肉隆々の体躯。凶暴な目付き。

 

それと共に、吹き飛ばされた警察の人達を緑谷達が支える。

 

「ぐっ!」「うぅっ!!」

 

「退避!」

 

怒声が響くも虚しく、巨漢男は咆哮を上げて再び突進する。その手には警察官を三人纏めて鷲掴みにする怪力。

 

けれど。

 

「おらぁぁ!!」

 

デルタが巨漢男の腹部を殴打する。

 

「グハァァァ!!」

 

デルタの一撃が直撃する。巨漢男は苦悶の声を上げて膝をつく。

 

だが。

 

「がぁぁ!」

 

巨漢男は痛みを堪えながら再び立ち上がる。デルタは舌打ちしながら距離を取る。

 

「しぶといですねぇ〜!」

 

デルタは不敵な笑みを浮かべる。

 

「しかし」

 

彼女は冷静に相手の弱点を見極めていた。

 

「君みたいに頭悪い奴は嫌いだよ」

 

巨漢男が再び拳を振りかぶる。しかしデルタは華麗に躱し、腕を取る。

 

「ほらっ」

 

そのまま関節技を決める。鈍い音と共に巨漢男の肘が外れる。

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

叫び声と共に巨漢男は崩れ落ちる。だがデルタは容赦しない。

 

「まだまだっ」

 

さらに足を引っ掛けバランスを崩させた。そして背後に回り込むと渾身の蹴りを叩き込む。

 

「どりゃぁっ!」

 

巨漢男は勢い良く吹き飛び壁に叩きつけられる。粉塵が舞い上がる。

 

「はぁ……はぁ……」

 

荒い息遣い。額には汗が滲んでいた。

 

「ふぅん。やっぱりパワー系ってタフですねぇ〜」

 

彼女はニヤリと笑う。その瞳には勝利への自信が満ちていた。

 

「さてと。次は誰ですかねぇ〜?」

 

周囲を見渡すと、既に死穢八斎會の組員が次々と現れる。

 

爆煙の向こうから複数の気配が迫る。死穢八斎會の構成員たちだ。

 

「ヒーロー共め!」

 

「この程度の人数で押し通れると思ったか!」

 

罵声と共にナイフやバットを持った連中が襲いかかってくる。

 

だが。

 

「行けっ!」

 

俺の号令一下、警察とヒーローたちが応戦に転じる。

 

訓練された動きで敵を制圧していく。だが死穢八斎會の連中も一筋縄ではいかない。ある者は素手でコンクリートを砕き、ある者は体から毒霧を噴射する。

 

(さすがは裏社会の大物……だが)

 

俺は冷静に戦況を分析する。奴らの弱点は明らかだ──統制が取れていない。統率者が不在のまま突発的に迎撃に出たせいで連携が取れていない。

 

そこへ。

 

「おい! 兄貴の命令だぞ!」

 

聞き慣れた声が響く。振り向けばそこには。

 

「お前ら全員集合しろって言ってんだよぉっ!!」

 

仁の複製体が怒号を発していた。本来の組員と同じ服装、同じ声紋。その姿は完全に溶け込んでいる。

 

「何だと?」

 

「待て! 誰だお前は!?」

 

構成員たちが混乱する。命令系統の混乱に乗じて一気に畳みかける。

 

「おらぁ!仁か!」

 

「こっちだ!」

 

複製体が叫ぶと同時に警察とヒーローが一斉に動く。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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