悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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似たもの同士

廊下を駆け抜ける足音が響いた。

 

デルタは、ツカサの気配を辿って来たらしい。

 

「ボス~!」

 

声と共に角を曲がってきた彼女の顔は汗だくで、耳の後ろをひくつかせている。鼻が動いているのがわかる。

 

見張りとなる巨体を倒した後、彼女は地下施設内を動き回り始める。その表情は楽しそうなものでありつつも、目的はしっかりとあった。

 

「あ! ボスのにおいがする♪」

 

彼女はすぐにその場所を察知し、鼻をクンクンさせる。その表情はとても嬉しそうであった。

 

そうしてすぐに目的の場所へと向かった。

 

彼女はそのまま勢いを殺さず走り抜ける。壁が迫ろうと床が崩れようと構わない。彼女にとっては全て些事だった。

 

通路を塞ぐ岩壁が轟音と共に爆ぜた。粉塵の向こうから人影が現れる。

 

「よう、デルタ!待っていたぜぇ!」

 

この男――乱波肩動。かつて死穢八斎會の内部情報を流してきた協力者だ。だが奴の真の目的は初めから分かっていた。

 

「よぅ、デルタ!待っていたぜ!」

 

そう、筋肉質の巨体の男、乱波肩動が叫ぶ。

 

「久しぶりだなぁ!」

 

そうしてデルタが答える。

 

そう、彼女にとってそれは嬉しいことだった。何故なら彼女にとって久しぶりの本気の勝負ができるからだ。

 

「しかしまさかこんな所でお会いできるとは思いませんでしたよ」

 

そう言いながらも彼女は嬉しそうに微笑んでいる。

 

それだけで十分すぎる程分かったはずなのに彼は止めようとしなかった。寧ろ楽しんでいるようにすら見えるのだ。

 

「まあいいか。どうせすぐ終わるんだし……」

 

(さあ始めよう)

 

デルタはそう心の中で呟きながら、互いに睨み合っていると。

 

「おい、何をしているんだ」

 

「・・・」

 

すると、乱波の後ろから現れたのは細眼の男。

 

その男に対して、デルタは首を傾げる。

 

「・・・そいつは?」

 

「あぁ?邪魔者だ」

 

デルタが尋ねた言葉に対して、乱波はため息を吐きながら答える。

 

2人の会話を聞くと、細眼の男は思わず眼を見開く。

 

「何を言っ」

 

そう言い切る前に、男は吹き飛ばされた。

 

それは、男が反応するよりも早く。

 

デルタが蹴り飛ばした為。

 

デルタによって蹴り飛ばされた男は、そのまま壁の向こう側まで吹き飛ばされて行った。

 

「なっなんだぁ?!」「ぐっ、こっちにもヒーローがっ!」

 

壁の向こう側で何が起きているのか。

 

蹴った瞬間に感じた違和感。

 

それらは、デルタにとっては些細な事だった。

 

「さて、邪魔者は消えたし、さっさとやるですよ」

 

「良いねぇ、やっぱり最高じゃないかよデルタ!!」

 

互いに既に殺し合いによる高揚感と共に始まった。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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