悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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チーム・ディケイド

「……来るか」

 

警告する暇もなく、重たい金属同士が擦れ合う轟音が轟いた。まるで巨大な歯車が噛み合うような唸り声をあげながら、機械兵士たちが地面から立ち上がる。

 

最初に現れたのは機首のような頭部を持つ一体。鋭い鼻先から排気ガスを吐き出すように蒸気を噴き上げると、背中の羽根が展開した。航空機のような形状に変形すると、突然—

 

ヒュゥゥゥッ!!

 

空気を裂く鋭い音と共に急上昇。緑色の機体が夕焼け空に吸い込まれていく。

 

「多いなぁ」

 

俺の呟きとほぼ同時に、残りの個体も次々と変形を終えていた。計12体のファントムクラッシャーたちがV字編隊を組み、太陽を背に急降下してくる。

 

ゴォォオオオッ!!!

 

翼が大気を激しく掻き乱す轟音。その振動で砂埃が舞い上がる。先頭の一体が俺めがけて一直線に突っ込んでくる。

 

「……おっと?」

 

ファントムクラッシャーの一体が目前まで迫った刹那—

 

「一番乗りぃ!」

 

横合いからデルタの雄叫びが響いた。

 

轟音とともに鋼鉄の拳が炸裂する

 

ガシャァァン!!

 

ファントムクラッシャーの胴体が紙屑のようにひしゃげ、金属片が花火のように四散する。破片が陽光を反射し煌めきながら墜落。だがデルタの腕は止まらない。

 

「おらぁっ!」

 

ドゴォッ!

 

機械兵士を地面へ叩きつける!コンクリートが蜘蛛の巣状に亀裂を刻み、衝撃波が同心円状に広がる。ファントムクラッシャーの残骸が盛大に跳ねた。

 

周囲の他のファントムクラッシャーたちが一瞬硬直。明らかな動揺が見て取れる。

 

一方で我がチームは平常運転。

 

「ふーん」

 

「やっぱりそうなるよね」

 

完全破壊されたファントムクラッシャーはピクリとも動かない。

 

幸い、機械なので、問題ない。

 

戦場は混沌としていたが、それでも仲間達は自分の役割を心得ている。

 

まず目に飛び込んできたのは、ゼータだ。

 

「へへっ、遅いぜぇ!」

 

彼女は猫のように俊敏に瓦礫を跳躍した。空中で捻りを入れながら一閃——

 

シュバッ!

 

ファントムクラッシャーの機械翼を狙ったキックが命中する。翼部分が火花を散らして破裂し、敵はコントロールを失い地上へ落下していく。着地したゼータは即座に反転し、次の標的へ向かう。その動きはしなやかで無駄がない。まるで野生動物が獲物を狩るように洗練されている。

 

その背後ではイータが静かに動いていた。地面に手をつき、意識を集中させている。すると——

 

ズズズ……

 

灰色の大地から突如として紫がかったスライムが湧き上がる。それは液体でありながら、イータの意志一つで固く収縮したり軟化したりと自由自在だ。彼女の視線が宙を泳ぐファントムクラッシャー集団を捉える。

 

「包囲網形成」

 

彼女が呟くと同時に、スライムは地面から幾筋もの細い触手となり伸び上がり、空中へ舞う。まるで生き物のように自在に折れ曲がりながら目標へ向かう。

 

ギュオォン!

 

ファントムクラッシャーの脚部や尾翼を次々と絡め取っていく。粘着力はあるが切断しない絶妙な加減だ。機械兵士達は必死に振りほどこうとするが、その柔軟性と数の暴力に抗えず徐々に高度を下げていった。

 

「・・・なるほど、確かにとんでもない、だが」

 

「勝てると思っているのか」

 

それと共に、俺はそのままメタルビルドに接近し、ライドブッカーを構えていた。

 

対して、メタルビルドは、ドリルクラッシャーで、その攻撃を受け止める。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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