悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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別々の科学

「ふざけるなっ!」

 

その瞬間――メタルビルドの周囲に控えていたファントムクラッシャー達が一斉に分解された。金属の粒子が宙を舞い、渦を巻くようにオーバーホールの巨体に吸収されていく。

 

ガキンッ!

 

まず最初に変化が起きたのは上半身。胸部装甲が砲塔のように隆起し、肩部ユニットが可動式の機関銃へと変貌する。戦艦の船体を彷彿とさせる厚みと角ばったシルエットが、重装甲の要塞を連想させた。

 

ドクン!

 

両腕も同様のプロセスで組み替えられる。肘関節部分が二重に折り畳まれたアームドパイルバンカーのような凶悪な形状になり、指先にはミサイルポッドが内蔵された。戦艦と航空機の機能が両腕に融合している。

 

ビカァッ!

 

最大の変革は頭部だ。本来単眼だったヘルムが縦に分割され、新たに追加されたパーツで上下に押し広げられる。上段は艦橋のような透視型ウィンドウがあり、下段は戦闘機のキャノピーを模した透過装甲に覆われた独立したセンサーが輝いた。

 

「ハハハッ!これぞ完璧なる科学の結晶!」

 

完成したファントムビルドの姿はまさに人型戦闘艦艇。戦艦モチーフの右眼部が赤く点灯し、戦闘機モチーフの左眼部は青く明滅する。双眸の眼光は灼熱と凍気を帯びているかのようだ。

 

「・・・お前じゃ勝てないよ」

 

「また錬金術には敵わないというのか」

 

そうしながら、ファントムビルドは叫ぶ。

 

だが、俺は首を横に振る。

 

「違うな、科学も錬金術も違う。お前の科学じゃ、この錬金術は勝てない」

 

そうしながら、俺は睨む。

 

「何……?」

 

ファントムビルドの複眼が怒りに歪む。

 

「お前の科学は独善だ」

 

俺は一歩前に進み出る。

 

「ビルドは──本物の彼は『科学を正しく使うことで人々を幸せにできる』と信じていた。彼ならきっと……この状況でも誰かを守るために力を尽くすだろう。だからこそ、そんな彼とは違うお前のビルドじゃ、勝てないよ」

 

ガギィン!!

 

ファントムビルドの砲門が咆哮する。爆風が地面を削り取った。

 

「笑わせるな!」

 

巨大な右腕が振り下ろされる。その腕は戦艦級の装甲を纏い、内部でミサイルが充填される音が鈍く響く。

 

「俺は死穢八斎會の復興させ、現在のヒーロー社会の在り方を根本から変革する!その為に必要な犠牲くらいいくらでも払う!」

 

俺は手を翳す。

 

「そうかよ!だったら!!」

 

それと共に、既にこの戦いが終わりに近づいている事が分かる。

 

奴から放たれるミサイルが、こちらに迫りながら、俺達もまた走り出す。

 

同時に、周囲にファントムビルドのミサイルの爆煙で舞い上がりながら、そのまま急接近する。

 

「てめぇの科学をぶっ潰してやるよ!」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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