ヒューマライズ。
そのテロ組織に関する情報は以前から出ていた。
世代を経るごとに混ざり合う“個性”が人類を終焉に導くとする思想「個性終末論」を掲げる謎の集団。
世界中の個性保持者の殲滅をもくろむ彼らは、個性を強制的に暴走させ崩壊へと導く「個性因子誘発爆弾」を世界各地に仕掛ける。
それによって、行われた数多くのテロ。
その現場で、ゼータは。
「・・・本当に反吐が出るよ」
そこにいる犠牲者の彼らを見つめながらも、呟く。
現場において、既に多くの人々が犠牲になっており、未だに個性因子誘発爆弾による煙が舞っている。
だが、ゼータの身体には影響はなかった。
「そこの人、悪いけど、この事は少し黙っておいてくれる」
「えっと、あなたは」
「プロヒーロー、まぁ今は隠密行動中だけどね。安全な場所までは、運ぶから安心して」
そうしながら、この災害の中で生き残った人物を2人、連れて行く。
最も、その扱いはかなり差があるから。
「なっなんでっなんで個性を持っている奴が生きているの!」
それは、このテロを起こしたヒューマライズの団員の女性。
彼女は混乱しながらも、ゼータを見つめている。
本来、この現場において、個性を持つ者は死が免れない。
だが、ゼータは、その傾向は全くなかった。
「そうだね、なんでだろうねぇ。お前らのくだらない終末論が間違っていたからじゃないかなぁ」
彼女は、特に気にせずに呟く。
この世界の異形の大半が、個性因子と呼ばれる物に関係しており、それを暴走させる個性因子誘発爆弾。
だが、ゼータには、個性はない。
そもそも、この世界の住人ではない彼女にとって、この爆弾は全くの無意味だった。
そういう意味で、ゼータは助かったと思うべきか。
それとも。
「・・・まぁ、どっちにしても、あんたには容赦なく自白させて貰うから」
どちらにしても、ゼータは怒りを隠す様子はなかった。
地獄のような光景が広がっており、それはゼータにとっては忘れたくても忘れられないトラウマを刺激する。
そして、それを引き起こしたのは、その悲劇を引き起こし、自分の両親を殺した教団とまるで似た存在。
「なんで、こんな事に、なんで街がこんな事を」
それと共に聞こえた青年の声もまた、ゼータの怒りを増やすのに十分だった。
ヒューマライズの言葉、それはただ一部の者達の自己満足でしかない事。
それが、目の前にいるように『無個性』の人々にとっても災害でしかない事。
燃え広がる街を見ても、それが理解出来る。
故に、ゼータは。
「今、かなり怒っているから」
3rd舞台となる世界は?
-
魔法少女リリカルなのは
-
魔法少女まどか☆マギカ
-
アカメが斬る!
-
ブルーアーカイブ
-
戦隊レッド異世界で冒険者になる