悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

136 / 193
ワールドヒーローミッション Ⅵ

目的地近くまで辿り着く事が出来た。

 

既に国境近くであり、そこを通り抜ければ、クレイド。

 

だが、まるでその場を通さないように、警察達が見える。

 

その警備を抜ける事は出来ない。

 

「警備を抜ける事は出来ない、どうすれば」

 

「まぁ、これくらいだったら、別になんとか出来るけどね」

 

「なんとかって、そんな簡単に出来るのか?あんな警備を?」

 

「この程度だったら、何度もやってるしね、ちょっと待ってね。今、変装道具を用意するから」

 

そうしながら、ゼータは特に気にした様子もなく車へと向かう。

 

「なんというか、あの人、本当に凄いな」

 

「うん、僕もゼータさん以外の人達と関わった事があるから言えるけど、かなり落ち着いている感じがする」

 

「そりゃ、こんな仕事をしているからね、ほら、さっさと」

 

「っ……!」

 

崖の切り立った岩肌に背中をつけたままゼータは低く呟く。夜霧の向こうから接近するヘリの音—独特の回転翼の唸りとともに銃撃音が混じっている。

 

「緑谷、ロディを連れて走れ」

 

簡潔な命令と共に右手を翳す。

 

「了解!」

 

緑谷がロディの腕を引いて走り出す。だがその背中に向けて放たれた矢が鈍い軌道を描いて追尾する。

 

「そうはさせないよ」

 

ゼータはそのまま猫を思わせる跳躍と同時に迫るヘリコプターへと乗り込む。

 

ヘリコプターに乗り込むと同時に、何度も相対している敵の姿が見える。

 

「ゼータァァ!」

 

「そう、叫ぶなよっと!」

 

「はぁっ!!」

 

敵の咆哮と同時に矢が雨のように放たれるが、狭いヘリコプターの内部ではその威力が半減する。私は低く身を屈め、次々と撃ち込まれる矢を紙一重で回避していく。

 

「ッ……!!」

 

彼女の弓が変形し、棍棒のような形状となった。接近戦用の武装だろう。しかし―

 

「遅い!」

 

矢継ぎ早に繰り出される突きを全て捌きながら肉薄する。敵の胴体に掌底を叩き込むと同時に蹴り上げて浮かせた。

 

「くっ!」

 

敵が宙に浮いた瞬間を狙い背負い投げの要領で床に叩きつける。骨の砕ける嫌な音が響いた。

 

「まだまだッ!」

 

敵が素早く体勢を立て直し、今度は背後の計器類を破壊しようと弓を構える。その動作より速く脚を踏み込んで回し蹴りをお見舞いした。

 

「ギィッ!」

 

胸部への直撃で吹き飛ばされた敵が横転する。同時にヘリが激しく揺れ始めた。先ほどの投げで重心が乱れたらしい。

 

「ぐっ……!」

 

耳を劈く金属の軋む音と共にヘリの姿勢が完全に崩れた。メインローターが岩壁を掠め火花を散らす。

 

「まずい……!」

 

咄嗟に敵を抱え上げると同時に後方を確認。緑谷たちが岩陰に退避するのが見えた。

 

「耐えろ!」

 

ヘリが垂直落下し始める刹那、敵の顔が歪んだ。

 

「貴様だけは……!」

 

「なっ!?」

 

敵がその手にある弓矢を自分の足下に矢を放つ。

 

「このっ馬鹿っ」

 

その攻撃の意味、それは自爆。

 

ヘリコプターは爆風によって木っ端みじんになってしまう。

 

爆風によって吹き飛ばされたゼータはその場から吹き飛ばされた。

 

「くっ!……」

 

岩肌を転がるようにして滑り落ちる。背中を強く打ち付けたが幸い致命傷は避けられた。通信機を取り出して位置情報を確認する。

 

「……無事か?」

 

短いノイズのあとで緑谷の声。

 

「はい!なんとか……ゼータさんこそ!」

 

その声を聞きながら周囲を見渡す。墜落したヘリは火達磨と化し黒煙を上げている。救助隊の到着までどれほどかかるか。

 

「……待っていてくれ」

 

通信を切ると同時に新たな脅威の気配。茂みの奥から複数の足音。

 

「しつこい連中だ」

 

ゼータが立ち上がろうとした時。

 

「ゼータさん!無事ですか!」

 

「・・・助っ人か」

 

そこには轟と爆豪の2人がいた。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。