悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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ワールドヒーローミッション Ⅹ

ヒューマライズによって引き起こされるテロ。

 

それは無事に解決する事が出来た。

 

基地へと潜入した緑谷を初め、彼らの活躍もあり。

 

そして、ゼータもまた、彼らの迎えに行く。

 

だが、その前に。

 

「・・・さて、色々と聞きたいけど、なんで私にこれを渡したんだ、スウォルツ」

 

「ほぅ、気づいていたか」

 

それと共にゼータの背後から現れたのはオーロラカーテン。

 

オーロラカーテンから現れた人物の名はスウォルツ。

 

この世界ではない別の世界において、王となろうとした男がそこにいた。

 

「しかし、こうして会うのは、これで二度目だな」

 

「そうだね、最初に会った時は、アナザーガッチャードの力を渡された時だね」

 

そうしながらも、ゼータは警戒しながらも睨む。

 

かつて、ゼータが手にしたアナザーライダーとしてのガッチャードの力を渡した張本人という事もあり、彼が何を企んでいるのか。

 

それを確認するように見つめる。

 

すると、スウォルツは不敵な笑みを浮かべる。

 

「何、今回はただ興味があっただけだ。再びガッチャードの力を手にした時、お前はアナザーライダーになるのか、それとも本物のライダーになれるか」

 

「わざわざ、こんな時に狙うのは趣味が悪いと思うけどね」

 

そうしながら、ゼータはその手にあるガッチャードライバーを見つめる。

 

「さて、貸した物を返して貰いたいが」

 

「そうだね、元の持ち主には返すつもりだけど、お前に渡すつもりはないが」

 

「ふむ、それはつまり」

 

そうしていると、ゼータの後ろに現れたのはオーロラカーテン。

 

それを見たスウォルツは少しだけ顔をしかめる。

 

「・・・なるほど、こうして会うのは初めてか、もう1人のディケイド」

 

「よぅ、ゼータから聞いた時には、まさかとは思ったが、本当にいたんだな、スウォルツ」

 

そこから、ツカサが現れ、そのまま対峙する。

 

「それで、わざわざ会いに来たようだが、お前にとって俺は恨みのある存在ではないか?」

 

スウォルツの不敵な笑みと共に呟いた言葉に対して、ツカサはため息を吐きながらも。

 

「まぁ、否定は出来ないな。お前のせいで、俺は自分の世界から存在を消され、今もこうして呪われた身体になっているからな」

 

スウォルツに対して、これまでの恨み言を言うように。

 

けれど。

 

「だけど、お前のおかげで俺はこうやって新しい大切な存在と出会えた。その点で感謝している」

 

「・・・なるほどな、ディケイドの力を手にしながら、アナザーにならなかった訳はそういう訳か」

 

それだけ言うとスウォルツはそのまま背を向けて、眼前にオーロラカーテンを歩き出す。

 

「また会おう、新世代の創造主よ」

 

スウォルツは肩越しにそう言い残し、オーロラカーテンに溶けていく。残像すら残さず消えた空間を、ツカサはしばらく見つめていた。

 

「……行ったか」

 

ツカサの肩の力が抜けたのを見て、ゼータも緊張を解く。腰に装着したガッチャードライバーが微かに熱を持っている。あの男がこの世界に現れた理由が、単なる覗き見ではなかったことを肌で感じていた。

 

「何を言われたんだ?」

 

「気にするな。奴なりの皮肉だ」

 

森の木々の間に沈んでいく夕日が、二人の長い影を地面に伸ばしていた。

 

「結局、あいつは何がしたかったんだ?」

 

ゼータがぽつりと呟く。疲れきった声にはかすかな苛立ちが混じっていた。

 

「さあな」

 

ツカサはポケットに手を突っ込みながら空を見上げた。

 

「だが少なくとも……」

 

彼が言葉を途中で切った。オーロラカーテンが微かに震え、空間の亀裂が閉じていく音だけが二人の間に流れた。

 

ゼータは無言でツカサの傍に歩み寄った。アタッシュケースを片手に持ったまま、もう一方の手を彼の肩に乗せる。

 

「終わったね」

 

「ああ」

 

短い返事。それでも十分だった。二人の間には言葉以上のものが流れている。テロ組織との戦いも、スウォルツの挑発も、すべてが過去のものになろうとしていた。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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