事件から三日。
ようやく訪れた平穏な事務所の空気を吸い込みながら、俺はソファにどっかりと腰を下ろした。テーブルの上にはコーヒーが湯気を立てているが、誰も手をつけない。皆、何かを考え込んでいるようだった。
「……終わったのか」
ぼそりと呟いた声に、ゼータがゆっくりと顔を上げる。
「まあね。一応は」
彼女は自分の手元にあるアタッシュケース――その中身が問題だった――に視線を落とした。
「で、結局どうするんだ。それ」
俺の問いかけに、ゼータは少し考え込んだ後、小さく息をついた。
「イータが言うには完成したそうだけど、これを装着出来る人物に渡さないとな」
「本当に事件が終わった後でも、まだまだ戦いが続いていくみたいね」
そうしながらもゼータはいつも通りの態度で話し続ける。
その話を聞く中でデルタは少しだけ飽きてきたのか眠たそうに欠伸をしている。
そんな中でゼータは懐にしまってある一枚のカードを見る。
「とりあえず、今は休憩ってところか」
「まぁ、こうして平和な時間も久しぶりですからね」
そうツカサは事務所にある椅子に座りながら答える。
その時。
ピロンっ
何処からかスマートフォンが鳴る。
それに反応するのはゼータだけだった。
それも当然だろう。
今、この事務所に来ている面々はツカサを含めて最低限の連絡手段しか持ち合わせていない。
あるとしたらデルタはスマホを持っているが基本的に連絡を受ける方であり送る事をほとんどしない。
仮にもツカサは基本的には手紙でのやり取りが好きである。
「っ!」
スマホを見たゼータは突然驚愕するように目を開く。
「おいおい、どうしたんだ」
「・・・なんでもない」
そうしながらもゼータはすぐにメールの通知を閉じる。
その文字を目に焼き付けるように見たツカサは、少しだけ呟く。
「なるほどな」
その意味深な言葉に、他の面々も訝し気にする中でツカサは笑みを浮かべていた。
「どうしたの?」
「怪人スタンプを取り扱っている奴らの居場所が分かった」
「怪人スタンプの?」
怪人スタンプを流通させる企業名は「アテリアルコーポレーション」。だが真実はそれ以上の深みを帯びていた。
「それだけじゃない」
俺が続けると、一同の視線が集中する。
「アテリアルはデトネラット社の子会社だ。そして……そのデトネラット社こそが、異能解放軍というテロ組織の隠れ蓑らしい」
イータが唸り声を上げた。
「なるほど……怪人スタンプは解放運動の一環というわけか。市民に無差別に力を与えることで社会秩序を破壊する……ふむふむ、悪くない戦略だ」
デルタは爪を研ぎながら呟いた。
「つまり全部潰せばいいんでしょ?」
「本当に、馬鹿犬は単純過ぎるでしょ、まぁ準備は出来ているけど」
「早いな」
俺は、思わず呟く。
「以前から、デルタが潰してきた奴らから、イータが手掛かりを掴んでいたからね」
「なるほどな、んじゃぁ」
それと共に、俺達の次の目的は決まった。
「そいつらを纏めて、逮捕だな」
3rd舞台となる世界は?
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