悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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最強とは

「俺は、剣 大角。これだけの事をしているんだったら」

 

「さぁさぁ!もっと遊んで!」

 

デルタが放つ拳が怪物の甲殻に直撃する。衝撃波が放射状に広がり、アスファルトが砕け散る。だが、カブトムシの剣大角は微動だにしない。「ほぉ?」嘲笑うように剣大角が言った。

 

「なかなかやるじゃねえか」

 

怪物の関節から蒸気のようなものが噴き出し始めた。全身が鈍く光り始め、甲殻の硬度が増しているのが分かる。

 

「お前さんの一発は確かに痛ぇ……だがな」

 

怪物が拳を握りしめる。

 

「戦えば戦うほど俺は強くなるんだよ」

 

デルタの連打が続く。左右から挟み込むような高速パンチ。しかし剣大角の反応速度も急上昇しており、すべてを受け止めてしまう。

 

「ちっ!」

 

デルタが舌打ちすると同時にもう一度全力の蹴り。

 

ビルの壁面に叩きつけられた怪物だったが、すぐに立ち上がる。

 

その傷が既に消えかかっている。

 

「回復までしてるのか!?」

 

「言っただろ?」

 

怪物の目が赤く光る。

 

「永遠に戦える個性だって」

 

今度は怪物からのカウンター。巨腕の一撃がデルタの胴体を捉える。鉄塊のような拳が腹にめり込む。

 

「ぐっ!」

 

呻きと共に後方へ吹き飛ばされる。建物を二棟貫通してようやく停止。血を吐き出しながらも即座に立ち上がるデルタ。

 

「まだ立てるか……さすがだな」

 

デルタが瓦礫の中から這い出すと、怪物が愉悦に満ちた笑みを浮かべる。

 

「だがこれで終わりだぜ?」

 

怪物が拳を握りしめる。腕の甲殻が更に肥大化し、まるで巨槌のような形状に変貌した。

 

「俺はな……この強者なんだよ」

 

デルタの表情が初めて揺らいだ。

 

「この街どころか……日本中のどんなヒーローも敵じゃねぇ。俺こそが最強だ」

 

その言葉にデルタの瞳孔が細くなる。

 

「ふーん……」

 

ゆっくりと起き上がりながらデルタが呟く。

 

「最強?」

 

怪物が勝利を確信した笑みを浮かべる。

 

「ああ。この街じゃ誰も俺には……」

 

「誰が一番強いなんて話をするときはな」

 

デルタの声が凍るように冷たくなる。

 

「ちゃんと序列を教えてあげないとね」

 

その瞬間、怪物が本能的な恐怖を感じ取った。これまでとは違う種類の殺気───冷徹で計算された殺意が室内を支配する。

 

「な……なんだァ!?」

 

怪物が狼狽する中、デルタがゆったりと歩み寄る。その一歩ごとに床のタイルが蜘蛛の巣状にひび割れていく。

 

「最強を決める試合?」

 

デルタの声音が完全に平坦になる。

 

それと共にデルタが取りだしたのは、ブーストレイズバックルマークⅡを、そのまま装着する。

 

「ふんっ」『『DUAL ON!HYPER LINK!LASER BOOST!READY FIGHT』』

 

デルタは、そのままレーザーブーストフォームへと変身する。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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