「……」
変身後のデルタは一言も発することなく、静かに立っていた。その姿は先程までの激しい獣のような動きとは全く異なり、まるで凍りついたように静止している。
剣は混乱していた。
「な、なんだ……? 急に大人しくなりやがって……」
数秒前まで狂喜乱舞していたデルタの変わり果てた姿に、怪物は本能的な不安を覚えた。この少女から放たれる気配が完全に別物に変わっている。
「戦いを楽しむ?」
デルタの声は氷のように冷たく響いた。
「そんなものは必要ない」
デルタが動いた。
先ほどまでの荒々しい攻撃とは全く異なる、最小限の動き。
「!?」
剣が防御体制を取る前に、すでにデルタの拳が甲殻の隙間を正確に貫いていた。まるで精密機械のような正確さで弱点を突く一撃。
「ぐあっ!?」
痛みよりも驚きの方が大きかった。自分の体がどれほど堅牢か知っている。
すぐに反撃するように動いた瞬間、目の前にあったのは、銃口。
「っ!?」
怪人が気づいた時には、既に引き金を引かれ、眼は光に消される。
「がっあぁぁぁぁぁ!」
怪人は、バランスを崩しながら吹き飛ばされる。
その攻撃を見た周囲にいた多くの人々もまた、その場で固まってしまう。
デルタは、元々は戦闘では最強だった。
獣人という種族の中でも際立ったセンスを持っていたが、それは彼女自身があまり頭が良くなかった為に、それを生かす事が出来なかった。
だが、彼女は、その記憶に確かに刻んでいた。
ツカサの、ディケイドの戦い方を。
元々、最強であるボスの戦い方をずっと見ていた。
だからこそ、記憶がなかったとしても、その本能が身体で、彼女は覚えていた。
故にこそ、彼女の、今の戦い方は、ツカサがとある戦いで見せたギーツのレーザーブーストフォームの戦い方であった。
剣が必死に体勢を整えようとする。だがその瞬間、デルタの姿は消えていた。
「どこに……!?」
周囲を探す間もなく、背中に重い衝撃が走る。デルタのキックが背面の甲殻に直撃。鈍い音とともに表面が蜘蛛の巣状にひび割れる。
「ぐっ!?」
咄嗟に振り返ろうとした瞬間、デルタの姿はすでに目の前に。両手のレーザーが短剣のように光り輝き、怪人の腹部を十字に切り裂く。傷口から黒い血液が噴き出した。
「な……何なんだよお前……」
「……」
デルタは何も答えず、淡々と次の攻撃に入っていた。跳躍し天井を蹴り、角度を変えて落下。狙うは
『FINISH_MODE!LASER_BOOST_VICTORY』
脳天だ。
鳴り響く音声と共に叩き込まれた一撃によって、剣は、完全に気絶する。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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魔法少女まどか☆マギカ
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アカメが斬る!
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戦隊レッド異世界で冒険者になる