ゼータが変身を終えると共に、その手には既にアタッシュアローを持ち、構えていた。
「以前と変わらない戦い方をするようだな」
それと共にヴァルゴ・ゾディアーツは、既にその姿を消していた。
対して、ゼータは余裕の表情を崩さないまま。
「さぁ、それはどうだろうね」
仮面の下で、不敵な笑みを浮かべながら、ゼータは軽快に跳躍する。
周囲の建物を蹴りながら空中へ逃れるその姿は、まるで軽業師のようだった。
しかし次の瞬間——
「逃げられませんよ」
ゼータの死角に突然現れたヴァルゴ・ゾディアーツが剣を振りかざす。
ワープ能力。
前回の戦闘でも厄介な相手だと理解している。
だが。
「それも既に分かっているよ」
まるで後ろに眼がついているかのように身を翻したゼータは、背中の翼で勢いをつけながら前進。
その動きと同時にアタッシュアローを引く。
「何故……!」
驚愕の声を上げるヴァルゴの顔面へと光矢が叩き込まれる。
だが決定打には至らない。
彼女は直前で首を傾け致命傷を避けたのだ。
「なるほど……」
口の端から血を垂らしながらもヴァルゴが微笑む。
「最初から読まれていたわけですか」
「当たり前だ」
ゼータが言うと同時に、彼女の周囲から無数の人影が湧き上がった。
全て一般人の姿をしているが——その瞳は虚ろだ。
「洗脳の範囲まで把握済みか」
ヴァルゴの声に焦りが滲む。
彼女が操れる人数は半径100m以内。
しかも一斉に使うと精度が落ちるという弱点もある。
それを知っているからこそゼータは——
「退路を塞ぐつもりなら逆に利用すればいい」
翼を広げて急上昇した彼女は空中で一回転し、弓を連射する。
その矢は正確に敵兵たちの間に着弾し爆風で吹き飛ばした。
「今だ!」
叫びながらゼータは一気に降下。
目指すはヴァルゴ本体だ。
「愚かな——!」
敵が吠えると共に空間が歪む。
だが今回ばかりは遅い。
ゼータは既にドライバーを操作していた。
「なるほどね」
ゼータは小さく息を吐いた。
確かに簡単には勝てそうもない相手だ。
だが——
「ならば何度でも潰すまでさ、その為に」
ゼータは懐からプログライズキーを取り出し、腰にあるアイテムを接続する。
その形は、アサルトグリップと良く似たアイテム。
グリップのカラーは紫へと変わっており。
「なんだ、それは」
「フィロスグリップ、まぁちょっとした強化アイテムだよ」
そのまま、フィロスグリップをプログライズキーに接続し、そのまま再度、ドライバーに装填する。
「さて、こっからは隠密じゃなく、派手に行かせて貰うよ」
装填と共に、その姿が変わる。
先程までの身軽な動きを重視したセレーネから一変。
それは、まさしく皇帝。
そう思わせるセレーネの新たな姿を、ゼータは。
「フィロスセレーネの初舞台だよ」
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