眼前にいるゲムデウスクロノスを前にしながら、俺はその手にライドブッカーを構えて、真っ直ぐと走り出す。
ゲムデウスクロノスもまた、その手には剣と盾を構えていた。
「はぁぁぁ!」「「ふんっ!」」
眼前にいるゲムデウスクロノスは、2人で融合した影響か、その声は重なっており、それがまた不気味さを感じさせる。
俺は気にすることなく、振り下ろされたその剣を、そのライドブッカーを大きく薙ぎ払い。
互いの衝撃によって起こった余波により、建物はどんどん崩れていく。
鉄骨が剥き出しになった床を踏みしめるたびに金属が軋む音が響く。
俺はライドブッカーの刃を低く構えたまま低い声で言った。
「こんな場所でやり合うつもりか? 随分と狭苦しい遊びだな」
『遊びとは心外だねぇ……ディケイド』
目の前の男――ゲムデウスクロノス――は歪んだ笑い声をあげながら一歩ずつこちらに近づいてきた。
その手には赤黒く輝く大剣と青白い光を放つ円盾。
次の瞬間――
「!?」
足場だったはずの床板が崩壊した。
咄嗟に身を翻したものの落下を免れることはできず、俺は数十メートル下の瓦礫の海へと落ちていった。だがこれは計算通りだ。受け身を取ると同時に脚力を爆発させて瓦礫の柱へと飛び移る。
そこで待ち構えていたのがゲムデウスクロノスだった。
「そこか!」
奴の剣が斜め上から振り下ろされる。その軌道を目で捉えた瞬間、反射的に体を捩った。
ズガァンッ!!
剣閃が床面を粉砕しコンクリート片が爆発したように舞い上がる。
「随分荒っぽい剣捌きだな。狙いがブレてるぞ」
「生意気な口を聞くなぁ!」
奴の声が鼓膜を劈くと同時、剣が跳ねるように宙返りを決めた。盾を使った投擲技だ。咄嵯にライドブッカーで受けるが衝撃波だけで肋骨に鈍痛が走った。
視界が一瞬真っ赤に染まる。
「この……!」
舌打ちしながら俺はライドブッカーから一枚のカードを取り出してディケイドライバーへ装填する。
『ATTACK RIDE!BLAST』
次の瞬間、ライドブッカーからマシンガンのように無数の銃弾が放たれた。
「甘い!」
奴は盾を前面に出して弾幕を受け止めながら凄まじいスピードで距離を詰めてくる。その姿勢の低さはまさに狩猟獣そのものだった。
「フンッ!」
眼前に迫る殺意の塊。
しかしそれを待っていたかのように俺の体が回転する。弾切れ直前を狙いすました動きで使用を示唆していた。
『FORM RIDE !SABER!EMOTIONALDRAGON!』
「愛情のドラゴン!勇気のドラゴン!誇り高きドラゴン!エモーショナルドラゴン!」
「神獣合併!感情が溢れ出す……」
ディケイドライバーから発せられた機械的な合成音声と共に、俺の全身を赤いオーラが包み込む。ライドブッカーが変形し火炎剣烈火が手に収まる。
「ハァッ!」
ゲムデウスクロノスの剣が斜め上から振り下ろされる。俺は滅壊の盾で受け流しながら右にステップ。そのままカウンター気味に烈火を横薙ぎに振るう。
「ぐぅっ!」
奴の鎧に深い斬痕が刻まれる。しかし奴は怯まず盾を突き出してくる。俺は盾同士をぶつけ合いながら距離を保つ。
「この程度かディケイドォォ!」
奴の怒号と共に盾から無数の光弾が放たれた。
「フッ……」
俺は盾を縦に構えてガードしつつ、左脚で斜め上の支柱を蹴り飛ばす。空中に投げ出される瓦礫を足場にして奴の背後へ回り込む。
「なっ!?」
「遅い」
回転の勢いを乗せた一閃が奴の胴体を薙ぎ払う。赤黒い血のようなオイルが噴き出すが、奴は倒れない。
「まだだ……!」
奴は崩れかけた階段を駆け下りながら剣を振り上げる。俺も追うように崩落する瓦礫を渡っていく。
互いの刃が何度も交叉するたびに火花が散り、床が砕け壁が割れる。戦闘の余波でタワーは徐々に崩壊へと向かっていく。
「諦めろディケイド!世界は変わるべきなのだ!」
「なら証明してみせろ……」
「お前の覚悟でな!」
そう言い放つと同時に俺は炎のオーラを烈火に集約させた。奴も剣に漆黒のエネルギーを集める。
「行くぞ……」
「来い!」
3rd舞台となる世界は?
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