「仁!新しい来客!」
イータの声に、仁は顔を上げた。彼女の指差す方向を見ると、ヒーローコスチュームを着た若い女性が入り口に立っていた。
「初めまして!イータ先輩、久しぶりです!ねじれです!」
女性は明るい声で挨拶した。彼女の外見は独特だった。
彼女の名は波動ねじれ。
雄英高校ヒーロー科3年A組の女子生徒。
現雄英生のトップ『ビッグ3』の紅一点。
それと同時に、イータが在学中の後輩。
個性は『波動』
自身の活力をエネルギーにして衝撃波を放つ。
ただし衝撃波はなぜかねじれるのでスピードはあまりない。
高威力の衝撃波を放つためにはエネルギーを充填しなければならず、エネルギーの底が尽きると自分もまた身動きが取れなくなってしまう。
また、現場で使用する時は、仲間との連携や周辺被害を抑えることを意識した工夫が必要で、この人と似たような悩みも抱えている。
そんな個性もあってか、彼女に合わせたサポートアイテムの開発は難航していた。
「あ!ねじれちゃん!久しぶり!」
イータが椅子から飛び跳ねるように立ち上がり、ねじれに向かって駆け寄った。
「会いたかったよ!雄英卒業以来だね!」
二人は熱烈なハグを交わし、すぐに会話が始まってしまった。
「ねじれ!最近の授業はどう?新しい実験してる?波動の発生原理について何か発見あった?私はずっと研究してるんだけど、あなたの個性って本当に面白いんだよ!あのねじれ方が不思議で—」
「イータ先輩!私も聞きたいことがたくさんあるんです!サポートアイテムの設計とか!先輩がこの前言ってた新素材の研究進んでます?私は最近、自分の衝撃波をより効率的に使える方法を考えてて—」
二人の会話はマシンガントークに変わり、仁は完全に置いてけぼりになってしまった。
「あの……イータさん?」
仁が恐る恐る割り込もうとしたが……
「ねえ、仁。コーヒー3杯お願い」
「わっかりましたぁ……」
仁は諦めてキッチンへ向かった。
イータの指示通り3杯のコーヒーを入れつつも、仁は二人の会話に耳を傾けていた。
「衝撃波の捻れ具合によって威力が変わるって理論は面白いよね。私の計算だと、捻れ角度が15度以上になると—」
「先輩、その計算式見せてください!私も同じ結論に達したんですけど、どうしても途中で数字が合わなくて……」
仁は呆然と呟いた。科学の専門用語や数式が飛び交う会話に全くついていけなかった。
「あの二人の会話、私には永遠に理解できそうにないな……」
キッチンから応接室に戻ると、イータとねじれは既にサポートアイテムの相談を始めていた。
「これ!この前開発したエネルギーチャージャー!ねじれの個性に合わせて調整してあるから使ってみて!」
イータが机の上に並べた機械を見て、仁は思わず顔をしかめた。
「…これって、絶対に長くなる奴だ」
雄英時代のイータは、かなりの問題児であった。
デルタとゼータの二人の喧嘩に巻き込まれて、先生と生徒が吹き飛ばされる事が多い。
ディケイドこと、ツカサの場合は、問題行動は多くあった。
最も、ツカサの放った言葉の多くをきっかけに変化した者達がいた。
そして、一方でイータの場合は、影は薄かった。
だが、イータが開発した発明品に巻き込まれる事が多くあった。
だが、その発明品に巻き込まれた結果、胃痛で悩むようになったのはねじれと同じビック3の一人である天喰である。
「そう言えば、最近はツカサ先輩とゼータ先輩はどうしていますか?デルタ先輩は目立っているけど」
「ゼータは、しらない。けれど、ツカサは最近、弟子をとったって言っていた」
「おぉ!本当!」「えっガチ?」
その一言に、ねじれは興味に。
仁は、別の意味で波乱の予感がした。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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