薄暮の街角。古びた喫茶店のテラス席で俺はコーヒーを啜っていた。カップ越しに黄昏が揺れる。
「あ~……やっぱりこっちの世界のお茶は違うなぁ」
向かいの椅子で大翔が溜息混じりに言う。彼の手には紅茶の湯気が立ち上っていた。
「ほう、日本の飲み物と比べてどんな違いがある?」
「なんつーか……こう……雑味が少ないっていうか……素材の味がストレートに来るんですよね」
大翔はカップを傾けながら眉を寄せる。
「それって褒めてるのか?」
「うーん……わかりません!」
カラカラと笑う彼に、思わず俺も口元が緩む。
ふと見上げれば空は茜色に染まりつつある。
「ところで――」
大翔が急に声を落とした。
「アンナさんはどうしてるんです?」
「ああ」
私はコーヒーカップを置き、窓外を見やりながら答える。
「ジュリオという執事と一緒に暮らしているよ。まぁ、その際に色々と問題もあったけど、まぁなんとかなった」
「まぁ、よっぽどの事じゃないと解決出来ない事はないですからね」
彼女の個性を抑制出来るというジュリオ。
本来ならば、使用する事が出来ない彼の個性もリカバリーでどうにか対処する事が出来た。
「まぁ、とりあえずは元の世界に帰るか。今回の1件、もしもいなかったら、俺1人でも倒せたか分からなかったからな」
「倒せなかったって、ほとんど圧倒していたように見えたけど?」
「・・・まぁ、実力的には問題ないな。あの程度の奴がアナザーディケイドの力を持っていて、個性も強力だけど、その程度だ」
実際に、アナザーディケイドの本来の恐ろしさを発揮しなかった所を見ると、明らかに本来のアナザーディケイド以下だろう。
だが、問題は、アナザーディケイドという事。
「・・・俺もあいつも、そう変わらない。ディケイドという力を持っているだけのライダーか怪人かの違いしかない」
そう呟いた俺を見て。
「別にどう変わらなくても良いと思います」
「なに?」
その言葉の意味が分からず、思わず問いかけてしまった。
「貴方は、俺が知っている仮面ライダーではありません。けど、きっとそこには貴方が仮面ライダーとしての意思があるのではないかと思っています」
その言葉に俺は少し心に引っかかるモノがあった。
もしかしたら、自分の中で答えが出かけていたのかもしれない。
「まぁ、確かにそうだな。俺は人を助ける仮面ライダーじゃない。自分がしたい事をする仮面ライダー。それで良いと思う」
そう言い切った俺を見て、大翔も納得したようだ。
「これから、どうするんだ?」
「ひとまず戻ってから、考えてみるよ。今回はありがとう。また会ったらよろしく頼むよ」
そう言って握手を求めた俺に、大翔は笑顔で返してくれる。
そして俺達はその場を後にする。
「・・・海外の怪人スタンプのルートは潰れた。あとは、日本の問題」
そう、俺は、これから起きるだろう最後の戦いを予感させ。
3rd舞台となる世界は?
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