悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

174 / 193
ヒーローとサイドキック

純白の装甲に包まれたゼインは、眩いばかりの黄金のラインが輝き、威風堂々たる佇まいを見せる。

 

「行くぞ──」

 

低く響く声と共にオールマイトが大地を蹴った。足音は消え失せ、次の瞬間にはすでに前方三メートルに移動している。ゼインの駆動補正機能が戦闘時の反応速度をさらに引き上げたのだ。

 

「グァァァァッ!」

 

咆哮と共に四方から襲いかかる脳無たち。五体とも異常な膂力を誇り、筋肉が膨張し血管が浮き出ている。

 

「──《エネルギー索敵》」

 

僕の視界に緑色のマーカーが浮かぶ。ゼインの解析システムが自動で敵の動きを捕捉し投影しているのだ。

 

情報が脳裏に直接流入する。まるでRPGゲームのUIのように鮮明なデータが次々と更新されていく。この状況下では通常、混乱こそすれど冷静な判断など難しい。だが──

 

「承知した」

 

オールマイトは一切の躊躇なく跳躍。

 

眼前に最初に襲いかかった脳無は、かつてUSJで戦った個体と同じタイプだった。

 

個性を失くす前に全力のデトロイトスマッシュを300発を放って、オールマイトがようやく勝利する事が出来た厄介な敵。

 

だが、変身したオールマイトこと仮面ライダーゼインの前では。

 

「デトロイト!」

 

オールマイトは、その拳を強く握りしめながら突撃してくる脳無の腹部に強く叩き込む。

 

「スマッシュ!」

 

その威力はあまりにも高く。

 

脳無が吹き飛ばされる

 

「・・・・・・凄まじい」

 

実際に、それを見て改めて思う。

 

あのオールマイトがかつて苦労した敵を容易く打倒する光景を見て驚かずにはいられない。

 

まさにオールマイトがゼインの力を借りることで進化した証拠である。

 

だが、この状況は安堵すべきものではない。

 

脳無軍団は複数体おり、次々と襲い掛かってくる。

 

変身したオールマイトは既に臨戦態勢に入っている。

 

彼の動きには迷いもなく確固とした目的意識があるように感じられた。 

 

「皮肉な話だ」

 

そうしながらも、オールマイトは呟く。

 

「かつて、私達は解散した。それによって得られたのは、多くあったが、それでもこれは一生出来ないと思っていた」

 

それは、眼前の脳無ではなく、ゼインドライバーに対して。

 

「だからこそ、これが最初で、最後の共闘かもしれない」

 

その呟きに対して。

 

『えぇ、それでも私は嬉しい。今度はあなたを勝利に導く未来に繋げられるから』

 

それは、本来のゼインの声ではない。

 

「ならば、行こう!ナイトアイ!私達で未来のヒーローを守る為に!」『私はこの時のために来たのだから!』

 

そう、かつては組んでいたヒーローオールマイトとサイドキックであるナイトアイ。

 

二人による戦いがまさしく、始まる。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。