街を震わせる轟音が炸裂した。コンクリートが粉塵となって舞い上がる。
ディケイド激情態――
その姿の事は、名前だけは知っており、俺自身、これまで変身する事はないと思っていた。
だが、目の前にいる奴は、これまでの何よりも邪悪な存在だと理解している。
「ははっ!良いじゃないか!だったら、僕も面白くなりそうだなぁ!」『KAMEN RIDE
GLARE INSTALL DOMINATE A SYSTEM, GLARE』
グレア――仮面ライダーとしての異形。漆黒の装甲が月光を浴びて鈍く光る。
ヒュプノレイ――鞭状の武装が夜空に銀の軌跡を描いた。
「さぁ、踊ろうか?」
無数のレーザーが空間を穿つ。網目状の光線がビルの影を炙り、ガラスが粉々に砕ける音が耳朶を打つ。
俺は静止していた。激情態の異様な集中力が時間感覚を引き延ばす。
網目の隙間――糸ほどの空白を読み取り、
一歩。二歩。
三次元的なステップで光条を回避する
ネオディケイドライバーから響く機械音。胸のコアが脈打つように発光する。
『ATTACK RIDE ブルキャンガトリング!』
空間が歪み、ピンクと水色の旋風が渦巻く。
右手に収束したのは――巨大なガトリング。
回転式銃身が唸りを上げる。弾丸が光の粒子となって雨霰と放たれた。
ヒュプノレイの蛇腹状鞭が宙を切り裂く。
だが遅い。
レーザーとガトリング弾が空中で激突。
火花が花火のように散った。
鞭が砕ける――一本。二本。三本。
ダークディケイドの顔面にガトリング弾が直撃する。
「ぐおッ――!」
衝撃で仰け反る黒い装甲。硝煙の中、紫の瞳が爛々と光る。
(まだ終わらせねぇよ)
ネオディケイドライバーが唸る。
『ATTACK RIDE CLOCK UP』
世界が減速する。周囲の景色がスローモーションとなり、俺だけが常識の枷を脱した領域に到達した。
視界の隅で紫電が走る。
ダークディケイドの鞭が空間を薙ぐ――が、届かない。
すでに俺は斜め上方へ跳躍していた。
「遅ぇよ」
右手に出現したのは――フレイムセイバー。
アギトの業火を纏う長剣が炎の軌跡を描く。
袈裟懸けの一閃。
漆黒の装甲に火花が咲いた。
続いて左手にドラグセイバー。
龍騎の竜をイメージした刀身が青白い光を帯びる。
「まだまだぁッ!」
水平斬り。
ダークディケイドの装甲に浅い傷が刻まれる。
「ははっ……面白い!」
嘲笑するが―
反応させる暇を与えず、間髪入れずサソードヤイバー。
両手持ちの刃が紫色の燐光を放つ。
「終焉の一刀だ」
空間そのものを切り裂くように振り下ろす。
斬撃音と共に火花が散る。
「お前如きじゃ……」
クロックアップが解除された刹那。
ダークディケイドが膝を着いていた。
「勝てるわけねぇだろ」
俺は静かに告げた。
「楽しい……実に楽しいよ。だって」
そう、ダークディケイドは。
「君のその姿はまさしく悪魔じゃないかぁ」
マスクが割れて、見えた素顔は、こちらを見て、笑っていた。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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アカメが斬る!
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戦隊レッド異世界で冒険者になる