俺の周囲を旋回する二つのカード。
『BLACK SUN』と『BLACK RX』――
どちらも“太陽”を背負った仮面ライダー。
レジェンダリーコンプリートの力を得た今なら、
この二つを“ひとつの進化”として構築できる。
(……やってやるよ。お前なら――受け止められる)
俺は緑谷の前に手をかざした。
「緑谷。――力、貸せるか?」
緑谷は驚きに目を見開いたまま、ぎこちなく頷く。
「え、えっ!? ボ、ボクにですか!?
な、なんで……!」
「お前の中の“光”が共鳴してる。
ブラックサンの闇の炎と、RXの太陽の力……
それ、相性がやけにいいんだよ」
オール・フォー・ワンが鼻で笑う。
「青二才に、そんな大それた力が扱えるものか」
無視だ。
こいつの台詞ほど無駄なノイズはない。
俺は二枚のカードを掲げて、コンプリートカメンライザーへ差し込んだ。
『BLACK SUN FINAL KAMENRIDE RX』
次の瞬間、黒い光と若草色の光が爆発的に交差した。
緑谷の足元に、まるで黒い太陽と緑の太陽が重なるような魔法陣が形成される。
緑谷が身体を震わせる。
「な、なんですかコレ……っ!」
「怖がるな、緑谷。
これは……“もしも”の未来だ」
俺は言う。
「――もしもBLACK SUNが、RXのように“光”へと進化したら。
闇も怒りも飲み込んだまま、“王”ではなく“守護者”として立つ姿だ」
光柱が緑谷を包み込む。
黒い外殻が形成され、RXのようなメタリックな緑のラインが脈動する。
胸部には「太陽の刻印」。
背に伸びるのはBLACK SUNの有機的な装甲――だが、RXのように光を放つ進化形。
緑谷の周囲で太陽が破裂したような閃光が弾けた。
現れたのは――
BLACK SUNの獣性と反骨、そのままに
RXの希望と再生の力を融合した進化ライダー。
黒と深緑の装甲は生命を宿し、
サンバイザーは有機的な光の波紋を宿している。
緑谷は戸惑いながらも、拳を握りしめた。
「これは」
オール・フォー・ワンが目を細める。
「……何だ、その異形は」
俺は肩をすくめた。
「言ったろ。
二つの力を一つにできるって。
俺のは世界を繋ぐ旅だが――
緑谷のは未来を繋ぐ旅だ」
黒い風をまとい、緑谷が一歩踏み出す。
創世王と化した弔が、のそのそと巨体を揺らしながら立ち上がった。
その身長は緑谷の二倍以上。
甲殻のような装甲は、黒く腐食した金属と岩が混ざったような質感で、
まるで“災害そのもの”が歩いてくるような圧だ。
目は虚ろ。
だが、力だけは完全に覚醒している。
そして弔は――地面に手を触れた。
ゴッ……!!
次の瞬間、校庭の地面が“腐食”するように崩れ、
まるで巨大な落とし穴ができるみたいに沈み込んだ。
しかし緑谷は、その縁を踏んだだけで――
ドンッ!
跳んだ。
弔の巨体を正面から見据え、拳を握りしめる。
その叫びは、BLACK SUNとRXの特徴が重なる
低く響く“音”を帯びていた。
弔の腕が振るわれる。
空気が歪み、念動力による衝撃波が校舎を揺らす。
「ヴォォォオオオ!!」
その一撃は、並のヒーローなら数十人まとめて吹き飛ぶだろう。
だが緑谷は――跳び上がった。
まるで重力が存在しないかのような軌道で。
(……速い!? いや、これは“跳んでる”だけじゃない。
BLACK SUNの筋力と、RXの加速が混じって……身体能力が桁違いに跳ね上がってる!)
緑谷の蹴りが弔の肩口へ叩き込まれる。
バギィッッ!!
巨人の体が揺れた。
弔の怪力による反撃は、
黒い衝撃波と念動力が混ざり合った“圧縮崩壊”のような一撃。
「ウオオオオオ!!!」
弔が空気を握りつぶすように腕を振るうと、
緑谷の周囲の地面が“跡形もなく消える”。
まるで最初から存在しなかったかのように。
「くっ……!」
緑谷の足が一瞬沈む。
だが進化した装甲が“自己再生”し、すぐ動き出す。
(BLACK SUNの有機再生か……!
RXの太陽エネルギーと混ざることで治りも早い!!)
弔が念動力で瓦礫をまとめて投げつけてくる。
まるでビルの塊が飛んでくるレベルの質量だ。
しかし緑谷は――
「はあああああああ!!!」
拳で打ち砕いた。
一撃、二撃、三撃。
砕けた破片は黒い光をまとい、背中へ吸い込まれる。
弔が咆哮し、周囲の地面をさらに腐食させる。
緑谷は高く跳び――
弔の両腕を交差して防ぐ“念動の壁”へ蹴りを叩き込む。
「オオオオオ!!」
バチンッ!!
念動障壁が裂けた。
RX由来の太陽光の奔流が、
ブラックサンの炎と混ざり合い、
緑谷の全身から黒緑のオーラが爆発する。
(あれは……間違いなく“BLACK”って名前を背負っていい力だ)
緑谷が叫ぶ。
「弔くん!!
壊す力じゃない……繋ぐ力で戦うんだ!!
ボクは――負けない!!」
緑谷の次の一撃は、
弔の胸部を真正面から打ち抜いた。
ドォォォオオオオオッ!!
創世王の巨体が後退し、体勢を崩す。
あの弔を――
あの“世界を壊す怪物”を押し返した。
(……やれんのか、緑谷)
俺は柄を強く握りしめる。
「さあ、ここからが反撃のターンだ」
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