「……なっ、緑谷……!?」
俺は息を呑んだ。
黒緑のオーラに包まれた緑谷が、創世王の圧倒的怪力・念動力・崩壊能力の前でも、まるで別次元の動きを見せている。
地面に触れるだけで崩壊する創世王の攻撃。
瓦礫の雨、圧縮衝撃波、念動による吹き飛ばし――
普通なら、生徒も教師もろとも吹き飛ぶレベルだ。
だが緑谷は、ひとつひとつの攻撃を――避け、受け流し、反撃していた。
――体が勝手に反応する。
俺の視界の端で、瓦礫が迫る。
次の瞬間、緑谷は光速に近い速度で身を翻し、瓦礫を避ける。
しかしそれだけではない。
「な、何だ……!?」
緑谷の動きには、見えない“感知の領域”がある。
瓦礫や念動の軌道、創世王の腕の振り方、呼吸の僅かな変化――
それを全て拾い、体が勝手に反応していた。
BLACK SUNとRXの力が、ワン・フォー・オールに融合して生まれた“進化”――
危機感知機能が肉体に宿り、攻撃を前もって回避させていたのだ。
そして、緑谷は突如、地面に手を叩きつけた。
シュウウッ――!!
黒緑の煙が校庭に立ち込める。
創世王の視界が一瞬、霞む。
「……煙幕?」
「これは……!」
緑谷の眼が光る。
煙の中で、変速機能が働き、速度と反応の限界を超えていた。
瞬間、瓦礫を蹴散らし、創世王の懐に突入する。
「グオオオッ!!」
念動力で吹き飛ばそうとした弔の腕を、緑谷は発勁で受け流す。
拳が触れた瞬間、黒緑の衝撃が広がり、腕の力が弾き飛ばされる。
まるで、自らの力で相手のエネルギーを吸収し、反発させるかのようだった。
「なっ……!? 今の……ワン・フォー・オール……!!」
緑谷自身も驚いている。
身体の奥で、ワン・フォー・オールの進化が自律的に作用している。
危険を察知し、瞬時に回避・反撃・変速・発勁・煙幕の全てを駆使する――
本人の意識すら追いつかないほどの反応速度だ。
そのまま緑谷は連続蹴りを放つ。
崩壊する地面を蹴り、空中で翻り、発勁を腕に乗せて突進。
「これは……進化したのかワン・フォー・オール……!」
俺は言葉を失った。
黒緑に染まったオーラと、身体能力を遥かに超えた反応速度。
創世王の怪力に、ただ立ち向かうだけでなく――
“先手を取り、攻撃を封じ、反撃する”力を、緑谷は手に入れていたのだ。
校庭を揺るがす崩壊の中、緑谷の拳が創世王の胸部に届いた。
衝撃が全身に跳ね返る。
それでも、緑谷は立っている。
まるで、“力そのものを制御する者”のように。
(……こんなことが――できるのか……!?)
俺の目に映るのは、
もはや一人の“子供”ではなく、黒緑に光る“進化したヒーローそのもの”だった。
瓦礫と崩壊が校庭を覆う中、俺は息を呑んでいた。
創世王の腕が地面を押し、亀裂が走るたび、緑谷の姿が揺れる。
黒緑に光るオーラ――あのオーラは、進化したワン・フォー・オールだ。
その力を駆使して、緑谷は創世王の怪力や念動力を避け、反撃を試みている。
「すごい……」
俺は思わず呟く。足元に積もる瓦礫を蹴り飛ばしながら、緑谷は次々と技を繰り出していく。
危機感知で攻撃を予測し、変速で瞬時に移動、発勁で瓦礫の衝撃を弾き返す。
煙幕を放って位置を誤認させ、進化した力で創世王の念動をかわす――
まるで、彼自身が進化したブラックの力そのものと化しているかのようだ。
だが、俺は気づいた――緑谷が少し、声のする方向に眼を向きすぎていることに。
瓦礫と衝撃波の中で、ふと、弔の苦しげな声に意識が引かれた瞬間――
「っ……!?」
その瞬間、創世王の巨体に叩き飛ばされる緑谷。
黒緑のオーラは渦巻いたまま、宙を舞い、瓦礫の衝撃に体を揺さぶられる。
俺は思わず手を伸ばしたが、どうすることもできず、ただ見守るしかなかった。
地面に叩きつけられる寸前、緑谷は必死に体勢を立て直そうとする。
その姿勢の中、強烈な意志と覚悟が、俺の胸にまで伝わってくる――
だがそのままでは再び衝撃に耐えられない。
その時――
緑谷の背後に、薄暗い影がスッと現れた。
大きな手が彼を支え、揺れる体を安定させる。
そこまでで、俺は動けず、ただ目の前の光景を見守っていた。
「えっ」
それが一体、誰なのか、気づいた様子。
「もう大丈夫、なぜって?」
そう、彼を支えていたのは。
「私達が来たから!」
そこには、ゼインが
3rd舞台となる世界は?
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