悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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師弟の思い

衝撃で地面に叩きつけられかけた緑谷を支えたのは、純白の巨躯だった。

 

「え……?」

 

朦朧とする意識の中、緑谷はその姿を見上げる。

 

純白の装甲に金のラインが走る──仮面ライダーゼイン。

 

かつて独善的な正義を象徴した存在が、今は誰かを守る盾となっていた。

 

「オールマイト……!」

 

緑谷の声は掠れていたが、安堵と困惑が混じっている。

 

オールマイト──ゼインは穏やかに頷いた。

 

「君の力を見せてもらった。素晴らしい進化だ」

 

創世王となった弔が咆哮をあげながら再び接近してくる。

 

地面が震え、黒紫のオーラが放射状に噴き出す。

 

「ヴオオオオッ!!」

 

念動力による衝撃波がゼインと緑谷を襲う。

 

「ハァッ!!」

 

ゼインは腕を軽く振るう。

 

それによって、創世王の攻撃を迎え撃つ。

 

オールマイトの現役時代のパワーをゼインによって再現する事が出来た。

 

互いの力が激突し、校庭に雷のような光が迸った。

 

緑谷は目を見開く。

 

かつて憧れたヒーローの背中が今、隣にある。

 

しかも──仮面ライダーとなって。

 

「オールマイト……その姿は……」

 

「後でゆっくり話そう。今は協力してくれるか?」

 

ゼインのマスク越しの声は冷静だが温かい。

 

緑谷は迷うことなく頷いた。

 

「もちろん!」

 

緑谷は変身したまま立ち上がり、拳を構える。

 

創世王はさらに加速し、巨体を揺らしながら突進してきた。

 

その脚力で地面が砕け、校舎が軋む。

 

「うぉぉぉおおっ!!」

 

ゼインは疾風のごとき速さで飛びかかり、創世王の腕を掴んだ。

 

同時に緑谷が低い姿勢で接近し、足首へ連打を浴びせる。

 

黒緑のオーラと金色のラインが交錯する。

 

それはまさに──

 

BLACKとZEINによる白と黒の共闘であった。

 

「行きます!」

 

緑谷の声に呼応し、ゼインが創世王のバランスを崩す。

 

そこに緑谷のキックが炸裂し、巨体が大きく仰け反った。

 

だが弔の抵抗は続く。

 

その最中で、緑谷の様子に気づいた。

 

2人は、そのまま後ろに下がると共に、オールマイトは問いかける。

 

「助けたいのか?」

 

戦いの合間にゼインが問いかける。

 

緑谷は一瞬だけ黙り込み、真剣な表情で答えた。

 

「はい……! 死柄木弔はまだ……心が残っています!」

 

ゼイン──オールマイトの声が柔らかくなる。

 

「私も同じだ。彼の中にいる"少年"を連れ戻したい」

 

「オールマイト……!」

 

緑谷の表情が決意に満ちていく。

 

二人は拳を合わせ、再び立ち上がった創世王へと向き直る。

 

光と闇が交わりながら──

 

英雄とその弟子は運命に抗うための一歩を踏み出した。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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