根津校長室はいつも通り温かな陽光に包まれていた。壁一面に並ぶ写真立てには、歴代の雄英ヒーローたちが笑顔で収まっている。
その中央に座る校長の姿に、仁は思わず「げっ」と声を上げた。
「久しぶりじゃねえか……ねえよ!校長先生!」
「お久しぶりです根津校長!」
「あらまあ〜可愛いネズミさんだね〜」
「イータさん!ストップ!それ校長先生ですから!」
仁の制止も虚しく、イータは既に白衣のポケットから謎の器具を取り出している。
カチカチと音を立てるのは採血用の注射器だろうか。
「いやあ懐かしいねぇイータ君!雄英時代から変わらぬ実験好きだね」
根津校長はニコニコしながらも、背後で警備ロボットに微細な緊急信号を送った。
イータが在学中、根津校長が個性を発現したただ1人の動物という事もあり、解剖されかけた事件は今でも悪夢として校長の記憶に刻まれている。
「今日は雄英の警備システム強化のお願いの為に来たんだ」
「警備システム?私が見る限りでは、卒業前と比べてもかなり強化されていると思うけど?」
「そう言って貰えると嬉しい。けれど、今年からもっと必要になる可能性があるからね」
そうして、根津校長は少しだけ陰を落とす。
「・・・ワン・フォー・オール」
「っ」「?」
イータがぼそりと呟いた言葉に根津校長は僅かに動く。
仁は、その一言は聞こえなかったが。
「ディケイドからその情報は聞いていた。そして、この前の入試試験でそれに関わる少年の存在も知っている」
「流石はイータ君だ。それでこそ私が期待した生徒だよ」
「ならば話は早い。彼らを守る為に警備システムの強化が必要」
根津校長は少しだけ悲しげな表情を浮かべた。
「彼等もまた雄英の生徒だ。ならば守るのが、我々の務めだよ」
「その為に必要なサポートアイテムを任せて欲しい」
イータのその言葉に、根津校長は安心したのか、少し柔らかな表情を浮かべる。
「助かるよ。ツカサ君にも応援の要請をお願いしたいが」
「・・・まぁ、ツカサだったら承諾すると思うよ。理由はやっぱり」
「うん、彼の個性であるオーロラカーテンは、防衛システムという意味では、これ程、強力な個性はないと僕は考えているよ」
「・・・オーロラカーテンを出す事で、敵や災害から瞬時に人々を守る為の盾になり、さらには通り抜ける事で、瞬時に移動が可能となっている」
「そう考えると、やっぱりディケイドさんの個性はとんでもないよなぁ」
仁は感嘆の声を上げる。
「・・・それじゃ、少し入れて欲しいシステムがある」
「入れて欲しいシステム?」
「そう、非常時にも発動出来るシステム」
3rd舞台となる世界は?
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