名古屋のとある通り道。
その通り道に二人の男女が歩いている。
「それにしても、まさかゼータちゃんがわざわざこっちに来るなんて珍しいっすねぇ」
そうして、軽い口調で隣で歩いている人物に対して呟く。
男の名前は、ホークス。
ウィングヒーローの異名を持ち、その個性の剛翼は巨大な翼で自在に飛行し、1枚1枚の羽根を思いのままに操れる。
若くしてヒーローチャート上位にランクインする実力と人気を兼ね備えるプロヒーロー。飄々とした性格で掴みどころがない人物である。
そんな彼の隣に歩くのは。
「まぁ、私のヒーローとしての仕事上では色々とあるからね」
そんなホークスの隣にいる人物、ゼータ。
ヒーローとしては、気まぐれヒーローの異名を持つ。
個性である金豹は、豹を思わせるしなやかな動きを行う事が出来、器用に様々な場所で活動出来る。
さらには、本人の何事もそつなく熟し、技術のラーニングも抜群に早い天才肌な所もあり、ホークスとは違った形で上位に位置するヒーローだ。
だが、彼女自身、ホークスと似た気まぐれな所が大きく、ヒーロー活動をしている所を見られるのは稀である。
しかし、意外にも面倒見が良いのか、時折だが子供達と遊んでいる所も見られる。
「それで、後輩であるゼータちゃんは、わざわざ先輩である俺に一体何を聞きたいのかなぁ?」
そうしながら、ホークスはそのままゼータに対して尋ねる。
その言葉は、かなり軽く、まるでナンパをするような呟き。
「別に、ただ面白い事件とかあれば積極的に関わりたいなぁと思っているだけだよ。ホークス先輩は、色々な所で目撃されるからさ」
「へぇ……そっかぁ。まぁ、確かに色々な所で飛び回っているからねぇ……でもさぁ……」
ホークスは一瞬足を止め、周囲を警戒するように見回した。羽根のいくつかが空高く舞い上がり、何かを探るように動いている。
「でもさぁ……本当は何が知りたいの?」
その声は先ほどまでと違い、低く冷いものだった。いつもの明るい笑顔は消え、鋭い目つきでゼータを見据えている。
「あらら……流石はNo.3ヒーロー。警戒心は高い事」
ゼータも足を止め、周囲を確認するように見回す。金色に輝く瞳は通常の人間とは明らかに異なる光を宿している。
夕暮れの街並みが徐々に暗くなり始める中、二人の間の空気が一変する。雑踏の中では普通の会話に聞こえるが、その内容は明らかに普通ではない。
「別に、さっき言ったのは本当の事だよ。面白い事件があれば、関わりたい。それだけだから」
「・・・言っておくが、俺の中では、ヴィランよりも一番に警戒しているのはあんただよ、ゼータ」
「酷い事を言うね、私はこう見えても、ヒーローとしては積極的に活動しているつもりだけどね」
「ヒーローねぇ、俺としてはあの4人の中で一番似合わないと思っているけどね」
そうしながら、ホークスはそのまま呟く。
「暴れん坊な彼女は、まぁ被害はかなり大きいけどその分明るいし、何かと面倒見の良い。ある意味、表裏がない分、俺としては読みやすい。研究者気質な彼女は、まぁ自分の欲望に正直な分、その発明品と共に行うヒーロー活動も俺としては良いよ」
そうしながら、ホークスはそのまま二人を言う。
「彼女達は、かなり分かりやすいし、何よりも、ディケイドなんて、一番ヒーローらしいと思うよ。目立たないようにしているけど、実際に彼を中心に君達は動いている」
「先輩はなかなかの情報通だねぇ」
「そうだね、あっちこっち動いているから。だからこそ、お前を一番警戒しているんだよ」
その言葉と共にホークスは羽根を広げると同時に、ゼータに対して威嚇するかのように振る舞う。
「俺たちに近づくのはいいさ、だけど……」
ホークスは羽根を鋭く尖らせ、その先端をゼータに向ける。
「お前の目的が、平和を脅かすのなら、容赦しない」
夕闇の中、二人の間に緊張が走る。通行人は彼らの緊迫した様子に気づかないか、あるいは気づいていても関わろうとはしない。
その時、ゼータは。
「・・・そんな事はしないさ。仮にもヒーローなんだからね。それに」
ゼータは、そのまま笑みを浮かべる。
「ディケイドが望まないよ、そんな事は」
それだけ言い、ゼータは、そのまま歩き始める。
その際にホークスは冷や汗を確かにしていた。
「・・・本当に、面倒な後輩が出来たよ、たっく」
そうしながらも、ホークスはゼータに対する印象は決まった。
「鎖で繋がった獣。ディケイドがいなければ、本当にとんでもない奴かもしれないなんて」
3rd舞台となる世界は?
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