雄英高校のUSJ(ウソの災害や事故ルーム)で行われていた救助訓練は、突如として惨劇へと変わった。敵連合と名乗るヴィラン集団が施設に侵入し、生徒達に襲いかかったのだ。
まず反応したのは教師陣。イレイザーヘッドは生徒たちを守るため、ヴィランの個性を抹消する個性を駆使して戦線に立った。一方、13号はブラックホールを操る個性でヴィランを捕獲しようとした。
しかし敵側も準備が整っていた。黒霧という名のヴィランが生徒たちを黒い霧に包み込み、別々のエリアに飛ばした。さらに死柄木弔という主犯格は、オールマイトの不在なのを残念がっていた。
そして、対オールマイト用に用意された敵、脳無。
その脳無によって、イレイザーヘッドは重傷を負った。
訓練場は一瞬にして地獄と化した。
まさに絶望が広がろうとしたその時―
「もう大丈夫だよ。私が来た!」
オールマイトが到着した。
その一言と共に、彼は圧倒的なパワーで脳無を吹き飛ばす。生徒たちの前に立ちふさがるその背中は、まさに平和の象徴だった。
だが、それは、死柄木弔も同じだった。
オールマイトの眼前で、脳無はポケットから三つの怪人スタンプを取り出した。3つ奇妙な形のスタンプ。その表面には見たこともない異形の存在が刻まれている。
「おい、そろそろあれを使え」
死柄木弔の命令が響く。脳無は無言でうなずき、手にしたスタンプを自分の胸に押し当てた。
まずベローサマギア。次にカマキリヤミー。最後にマンティスマルガム。
オールマイトは目を見開いた。
この怪人スタンプについての情報はほとんどない。だが、それが尋常でない力を引き出すことは明らかだった。
スタンプが触れると同時に、脳無の身体が震え始めた。筋肉が膨張し、皮膚が緑色に変色していく。首から下がる首輪がきしみ音を立て、ついには破裂した。
「な……何だこれは……?」
オールマイトの声が震える。変貌は止まらない。脳無の背中から巨大な翅が広がり、両腕が異様に伸び始めた。指がなくなり、代わりに鋭い鎌状の刃が形成される。
「ぐおおおおおっ!」
変貌を遂げた脳無が咆哮した。緑色の表皮は硬質化し、全身に甲虫のような装甲が現れる。頭部は完全にカマキリの形状となり、複眼が不気味に輝いている。
何より恐ろしいのはその両腕だ。
「……鎌…?」
両腕は身の丈以上もある巨大な鎌へと変形していた。刃先は月光を反射して青白く光り、まるで死神の鎌のように威圧感を放っている。
オールマイトが声を潜めた。視線の先で、怪人は静かに構えを取った。その動きに無駄はなく、完全な捕食者の姿勢だった。
「気をつけろ。こいつは……」
オールマイトは息をのんだ。
見たこともない怪人。
カマキリとマンティスを合わせたような姿。緑色の甲殻に覆われた巨大な体躯。両腕は身長を超える巨大な鎌となり、刃先から滴る液体は床に触れると煙を上げた。
オールマイトもゆっくりと警戒している。
(ディケイドから以前、聞いた話だと、怪人スタンプはこことは別の世界にいる怪人達の力が宿った代物。だが、怪人の力を使うという事は当然、大きな代償がある。それを3つも使うとは)
この場において、オールマイトが優先したいのは目の前にいる怪人ではなく、すぐにでもUSJの中にいる他の生徒達の救出。
だが、それを目の前にいる怪人は許さない。
対オールマイト用に用意していた脳無に、さらには3体の怪人の力が宿っている。
オールマイトは、そこから動く事が出来ない。
その時だった。
USJの中央に降り立ったのは、一つの氷の卵。
その氷の卵が、一体何なのか、その場にいた全員が最初は分からなかった。
しかし。
『KAMEN RIDER REVICE!』
突如として響く電子音声と共に、その氷の卵が砕け散る。
砕け散った卵の中から現れたのは二つの人影。
『オニアツーイ!バリヤバーイ!ゴンスゴーイ!パネェツヨイ!リバイス!We are!リバイス!』
一人目のフォルムは異彩を放っていた。全身は紫色とクリアイエローのコンビネーションカラーで彩られ、至る所に炎のようなエネルギーラインが煌めいている。頭部には二本の角が特徴的なヘルメットが装着され、その奥には燃えるような赤い複眼が光る。
ボルケーノレックスゲノム――その名に相応しく、全身からは常に灼熱のエネルギーが噴き出している。
続いて姿を現したのは二人目の戦士。
キーカラーであるターコイズブルーが印象的。ボルケーノと対照的にメカニカルな形状の装甲に身を包み、背中には巨大な龍の爪型のパーツが装備されている。
その名はバイス・バリッドレックスゲノム。
バリッドレックスゲノムは、両肩から伸びる龍の頭部を模したショルダーアーマーを動かす。
そして。
「WRYYYYYYYYYYY!!最高にハイッて奴だぜぇ!!」
バイスへと変身している方のディケイドが奇声を放った。
リバイに変身しているディケイドは死柄木弔を見据えながら、叫ぶ相棒を制した。
「おいおい……落ち着けよ」
バイスの奇声に少し苦笑いしながらも、冷静さを保とうとする。
これが戦場だということを忘れてはいけない。目の前の敵は既に多数の生徒たちを窮地に追い込んでいるのだ。
「だぁってぇ……こんなワクワクする戦いなんだから、テンション上がっちゃうじゃ〜ん!」
バイスは背中の龍の爪型パーツをギシギシと動かしながら楽しそうに応じる。
「……お前ら、何者だ?」
死柄木弔が低い声で問いかけてきた。
リバイのボルケーノレックスゲノムの炎エネルギーを感じながら答えた。
「通りすがりの仮面ライダーのコンビだ」
バイスも同時に口を開く。
「覚えておけ!」
二人の声が重なり、USJに響き渡る。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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魔法少女まどか☆マギカ
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アカメが斬る!
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ブルーアーカイブ
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戦隊レッド異世界で冒険者になる