ゼータが電話を切った直後、彼女は眼前にいる相手を睨む。
「おい、馬鹿犬!せっかくのツカサとの通信が途絶えたじゃないですか!」
「ふん!雌猫が勝手にボスに絡んでるからでしょ!」
デルタの目が細くなる。彼女は研究所の暗がりの中で静かに息を整えた。
「あんたがいなきゃもっと早く調査できたわよ」
「それはこっちのセリフです!ゼータが無駄に吠えてるから時間がかかったですよ!」
ゼータは爪を立てて机を叩いた。二人の間には、火花が飛び散るような緊張感が漂っている。
デルタとゼータ。
彼女達は、前の世界においても、犬猿の仲であった。
デルタは犬系の獣人、ゼータは猫系の獣人。
まさしく、犬と猫という関係である。
そして、この2人が、揃うと。
「そもそも!この前の調査でもあんたが迷子になって遅れたじゃない!」
「はぁ?あの時はゼータが勝手に先行したからですよ!おかげでデルタも道に迷ったじゃないですか!」
「私のせいにするの!?」
「そうじゃないですか!ゼータのせいでボスに怒られたじゃないですか!」
そうして、互いに睨み合いながらも、周囲に目を配る。
ここは、脳無がいると思われる研究所。
その前に、2人は立っていた。
「もういいです!今回は早く終わらせてボスに褒めてもらうです!」
「あんたなんかが褒められるわけないじゃない!ツカサは私を褒めてくれるわよ!」
「そんなことないです!ボスはデルタを一番可愛がってくれてるです!」
「冗談じゃないわよ!ツカサは私の方が可愛いって言ってたわ!」
「そんなの嘘です!ゼータの勘違いです!」
「うるさいわね!あんたこそ勘違いしてるんじゃないの!?」
「「ムキーー!!」」
二人は互いに唸り声を上げる。だが、ここで喧嘩している場合ではない。
そんな2人に、ゆっくりと近づく影。
それは、透明な脳無。
その脳無が、そのまま、2人に攻撃を仕掛けようとした瞬間。
「「邪魔!」」
デルタとゼータの声が重なった。
透明化能力を持つ脳無が襲いかかろうとした瞬間、二人の拳が同時に炸裂する。
脳無は壁に叩きつけられ、姿を現した。
「やっぱりボスに褒められるのはデルタの方です!」
「そんなことないわよ!」
二人は互いに睨み合う。
だが、周囲を見渡すと状況は深刻だった。
「あれ……?」
「囲まれてるじゃないですか……」
脳無達が次々と姿を現す。
デルタの耳がピンと立ち、ゼータの尻尾が大きく揺れる。
「・・・おい、馬鹿犬」
「なんだ?」
「どっちが多く狩れるか、勝負しないか」
「良いですね!そっちの方が面白そう!」
3rd舞台となる世界は?
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