悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

34 / 193
脳無研究所(デルタ&ゼータ)

ゼータが電話を切った直後、彼女は眼前にいる相手を睨む。

 

「おい、馬鹿犬!せっかくのツカサとの通信が途絶えたじゃないですか!」

 

「ふん!雌猫が勝手にボスに絡んでるからでしょ!」

 

デルタの目が細くなる。彼女は研究所の暗がりの中で静かに息を整えた。

 

「あんたがいなきゃもっと早く調査できたわよ」

 

「それはこっちのセリフです!ゼータが無駄に吠えてるから時間がかかったですよ!」

 

ゼータは爪を立てて机を叩いた。二人の間には、火花が飛び散るような緊張感が漂っている。

 

デルタとゼータ。

 

彼女達は、前の世界においても、犬猿の仲であった。

 

デルタは犬系の獣人、ゼータは猫系の獣人。

 

まさしく、犬と猫という関係である。

 

そして、この2人が、揃うと。

 

「そもそも!この前の調査でもあんたが迷子になって遅れたじゃない!」

 

「はぁ?あの時はゼータが勝手に先行したからですよ!おかげでデルタも道に迷ったじゃないですか!」

 

「私のせいにするの!?」

 

「そうじゃないですか!ゼータのせいでボスに怒られたじゃないですか!」

 

そうして、互いに睨み合いながらも、周囲に目を配る。

 

ここは、脳無がいると思われる研究所。

 

その前に、2人は立っていた。

 

「もういいです!今回は早く終わらせてボスに褒めてもらうです!」

 

「あんたなんかが褒められるわけないじゃない!ツカサは私を褒めてくれるわよ!」

 

「そんなことないです!ボスはデルタを一番可愛がってくれてるです!」

 

「冗談じゃないわよ!ツカサは私の方が可愛いって言ってたわ!」

 

「そんなの嘘です!ゼータの勘違いです!」

 

「うるさいわね!あんたこそ勘違いしてるんじゃないの!?」

 

「「ムキーー!!」」

 

二人は互いに唸り声を上げる。だが、ここで喧嘩している場合ではない。

 

そんな2人に、ゆっくりと近づく影。

 

それは、透明な脳無。

 

その脳無が、そのまま、2人に攻撃を仕掛けようとした瞬間。

 

「「邪魔!」」

 

デルタとゼータの声が重なった。

 

透明化能力を持つ脳無が襲いかかろうとした瞬間、二人の拳が同時に炸裂する。

 

脳無は壁に叩きつけられ、姿を現した。

 

「やっぱりボスに褒められるのはデルタの方です!」

 

「そんなことないわよ!」

 

二人は互いに睨み合う。

 

だが、周囲を見渡すと状況は深刻だった。

 

「あれ……?」

 

「囲まれてるじゃないですか……」

 

脳無達が次々と姿を現す。

 

デルタの耳がピンと立ち、ゼータの尻尾が大きく揺れる。

 

「・・・おい、馬鹿犬」

 

「なんだ?」

 

「どっちが多く狩れるか、勝負しないか」

 

「良いですね!そっちの方が面白そう!」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。