悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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狩りの時間(デルタ&ゼータ)

『LASER ONDELTA LOADING!』『プログライズ!AMETHYSTBAT!』

 

デルタとゼータ。

 

2人は、変身を完了すると同時に周囲にいた脳無達は彼女達を取り囲んでいた。

 

その内、巨大な体格を持つ脳無が、デルタに近づき。

 

『GRRRRR!!』

 

脳無はそのまま、デルタに覆い被さる。

 

デルタは脳無の圧力を感じながらも、冷静さを保っていた。

 

その体は軽やかに、まるで羽毛のように脳無の動きを避けた。

 

だが。

 

それは、まだ始まりに過ぎなかった。

 

集団の物量で、デルタを圧倒しようとする脳無達。

 

「この程度で、デルタに勝てると思っているですかぁ!!」

 

叫びと共に、デルタは全身の関節を軋ませるような音を立てて動き出した。

 

その関節は常人には考えられない可動域を持ち、一瞬で体勢を変えた。

 

脳無の巨体が覆いかぶさってきた瞬間、デルタの体はまるで軟体生物のようにしなやかに動いた。

 

その動きは人間の範疇を超え、デルタの体が弓のように反り返る。

 

脳無の重量がのしかかる瞬間、デルタは関節を最大限に活用し、驚異的なバネでその体を持ち上げた。

 

「ふん!」

 

彼女の声と共に脳無の巨体が浮かび上がる。

 

衝撃が内部構造に伝わり、デルタの骨格フレームが軋む。

 

だがそれは痛みではなく、むしろ力の源として機能していた。

 

デルタの強化された筋肉が、脳無の重量を支えながらも余裕を見せている。

 

「デルタの力を思い知るです!」

 

その叫びと共に、デルタは脳無を空中へと放り投げた。

 

周囲の脳無達はその隙を突こうと迫ってきたが、デルタの目はすでにそれらを捉えていた。

 

時間が引き伸ばされたかのように、彼女の視界の中で全てがスローモーションに見える。

 

脳無達の動き、彼らの関節の僅かな動き、攻撃の軌道が全て読める。

 

デルタの内部センサーが戦場の三次元空間を精緻に把握し、最適な回避ルートを計算する。

 

「まだまだですよ!」

 

デルタの目は変身ヒーローの仮面の下で、冷酷な計算を続けていた。

 

その裏側にあるのは、デルタ自身の感情と意識。

 

仮面が守るのは、その二面性であり、戦士としての冷徹さと獣人の本能的な攻撃性。

 

「さぁ!」

 

彼女は手にしたレーザーレイズライザーを構えた。

 

その銃口が、吹き飛ばした脳無達に向けられる。

 

引き金を引く瞬間、デルタの内部システムが作動する。

 

「吹き飛べです!」

 

その声と共にレーザーレイズライザーから放たれた光弾が脳無を次々と貫いていく。

 

一方、翼を生やしている脳無や素早い動きをする脳無を相手にゼータは真っ直ぐと構える。

 

ゼータは変身直後の感覚を確認するように腕を動かす。

 

彼女の体は蝙蝠の能力を得たことで夜間戦闘に特化した特性を持っていた。

 

暗闇の中でも鮮明に見える視界と、超音波による精密な空間把握能力。

 

その感覚がゼータの脳内に直接流れ込んでくる。

 

「……本当に色々といるね」

 

ゼータは確信と共に、新たなプログライズキーを取り出した。

 

『Emerald Snake』

 

機械音声と共にゼータの腕が異様な変化を遂げる。

 

緑色の鱗に覆われた蛇のような腕が伸び始めた。

 

その腕は柔軟性と伸縮性を兼ね備え、通常の人間の可動域を遥かに超えていた。

 

ゼータはその伸縮自在の腕を使い、素早く動き回る脳無達を追跡する。

 

「動きが速いね、けど……!」

 

ゼータの腕が空中を蛇のように這い回り、脳無の動きを予測して先回りする。

 

彼女の目は超音波で感知した脳無の位置を正確に捉え、その動きに合わせて腕を伸ばす。

 

腕が脳無の足首を掴み、引き寄せる。

 

「捕まえた!」

 

ゼータは蛇のような腕で脳無を締め上げ、その動きを封じた。

 

さらに別の脳無が襲いかかってきたが、ゼータはもう片方の腕でそれも捕らえた。

 

「この程度で……!」

 

腕を振り回し、捕らえた脳無達を互いにぶつけ合わせる。

 

衝撃が腕を通してゼータの体に伝わるが、強化された骨格フレームがそのダメージを吸収する。

 

ゼータの体は頑丈でしなやかに、衝撃を受け流していた。

 

「まだまだ終わりじゃないわよ!」

 

ゼータは背中合わせになっているデルタに意識を集中させる。

 

「数は」「さぁね、けれど」

 

そのまま、2人は奥から迫る影に見つめる。

 

「あっちの大物を仕留めた方が勝ちでどう?」「良いですね!」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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